キウイの剪定の最適な時期は冬と夏?|実をつけるための整え方

更新日:2025年09月29日

キウイの剪定の最適な時期は冬と夏?|実をつけるための整え方

キウイの剪定は、冬の休眠期と夏の生育期が最適です。光と風の流れを考慮し、古い枝や混みあった枝を整理することで、健康な成長を促します。
剪定の基本を知り、美味しいキウイの実の収穫を目指しましょう。

キウイ剪定が必要な理由

キウイは生育が非常に旺盛なつる性植物です。
剪定をしないと枝や葉が過剰に茂るほか、樹の内部まで日当たりや風通しが悪くなり、果実への栄養が分散して品質低下を招いてしまいます。

剪定を行うことにより、次のような効果が期待できます。

病害虫のリスク軽減
  • 枝葉の密度が適切になり、病害虫の発生リスクが減少。
  • 健康的な樹勢の維持
  • 不要な枝を取り除き、実がなる枝を更新、毎年安定した収穫が可能。
  • 品質向上
  • 剪定により果実の糖度や色合いが改善され、よりよいキウイを収穫。
  • このように、剪定はキウイ栽培において収量と品質の両方を向上させる重要な役割を担っている作業です。

    キウイ剪定に適した時期

    キウイの剪定は年に2回行います。
    1回目は冬、2回目は夏です。

    ここからは時期別の剪定目的と剪定ポイントについて詳しくご紹介していきます。

    冬の休眠期(12〜2月)

    冬はキウイの木が葉を落とし、活動を休んでいる状態です。
    この時期は樹液の流れが止まり、剪定による木への負担が最小限に抑えられます。

    また、病害虫の活動も少なく、剪定後の傷口から病原菌が侵入しにくいです。

    冬の剪定作業

    不要な枝の除去
    上下に伸びた枝や重なり合った枝を切り取ります。
    枝の間引き
    密になった部分を整理し、新芽が育ちやすい環境を作ります。
    前年の実をつけた枝の切り戻し
    果実をつけた枝は、新しい枝の成長を促すために5つの新芽を残して切り戻します。

    夏の生育期(6〜7月)

    この時期の剪定は、果実に栄養を集中させることが主な目的です。
    この時期は冬のように大きく切り込むことはせず、木の生育バランスを整えるための軽い剪定が基本となります。

    夏の選定作業

    徒長枝の切り戻し
    勢いよく伸びた枝を根元から切り、栄養を果実に届きやすくします。
    果実がつかない新梢の切り戻し
    実がつかない新しい枝を短く切り、木のエネルギーを無駄にしない。
    絡み合った枝の整理
    風通しをよくします。
    芽かきと摘心
    余分な芽を取ったり、枝の先を摘んだりして風通しを確保。

    夏の剪定では葉の切りすぎに注意が必要です。
    葉は光合成を行い、果実の糖度を高めるため、過度な剪定は避けましょう。
    目安として全体の3分の1程度を剪定するよう心がけてください。

    キウイの剪定が実績豊富な
    専門業者に依頼したい!/
    無料!
    リフォーム会社一括見積もり依頼 ▶

    剪定の基本的な考え方

    キウイ剪定 ポイント

    キウイの剪定は、木の健康を保ち、果実の品質を向上させるために行います。その基本となるのが、「光と風通し」を意識した剪定です。
    この基本を押さえたうえで、枝の配置や栄養供給の最適化を考えましょう。

    主枝・側枝の配置と風通しの改善

    キウイの棚を作る際、主枝を棚面に沿って水平に誘引し、側枝を30〜40cm間隔で均等に配置します。
    これにより、日光が全体に均等に届き、風通しが改善されます。

    上向きや下向きに伸びた枝は無駄な栄養を消費するため、根元から切り戻すのが理想です。

    古い枝や込み合った枝の整理

    前年に実をつけた古い枝や、風通しを妨げる枝は早めに切り戻します。
    これらの枝は翌年に実をつけないため、3〜5芽を残して切り戻し、新しい枝の発生を促します。

    また、枯れた枝や病気の枝は病害虫の発生源になるため、早期に取り除くようにしましょう。
    適切な剪定によって光が葉全体に届き、より多くの栄養を吸収できる環境を整えることができます。

    剪定するときの注意点

    キウイの剪定では、正しい知識なしに作業を進めると翌年の収穫に大きな影響を与えてしまいます。
    安全で効果的な剪定のために、押さえておきたいポイントを詳しく見ていきましょう。

    オス木とメス木で剪定の仕方が異なる

    キウイは雌雄異株の植物(しゆういしゅ)で、オス木とメス木では剪定の方法が異なります。
    それぞれの違いについて、次の表にまとめました。

    メス木の剪定

    目的
    果実をつけるための枝を残す。
    具体的作業
    20cm以上の長い枝は株元に近い2〜3本を残し、それ以外は切り落とします。
    短い枝は残して、実がつきやすい状態にします。
    長い枝は切り、新しい枝の成長を促しましょう。

    オス木の剪定

    目的
    花粉供給のため、強剪定は避ける。
    具体的作業
    昨年葉がついていた節の膨らみが充実している芽を5個残して先端を切ります。
    花粉供給を効率よく行うため、充実した枝を残します。
    メス木の枝の方向に伸びないように配置をしてください。

    剪定しすぎると翌年の実つきが悪くなる

    キウイは前年に実をつけた枝ではなく、新しく伸びた枝に実がつく特徴があります。
    そのため、冬の剪定では昨年実がついた枝の先に5芽ほど残して切り戻すことが基本です。

    切りすぎると花芽を切り落としてしまい、翌年の収穫が減少します。

    大きな切り口は癒合剤で保護する

    キウイの剪定で直径2cm以上の太い枝を切った場合、切り口は癒合剤で保護することが重要です。
    病原菌の侵入を防ぎ、木が健康に回復する手助けをします。

    正しい癒合剤の使い方は、次の通りです。

  • 剪定直後の晴れた日に作業する
  • 切り口のゴミや樹液を清潔な布で拭き取る
  • 癒合剤を薄く均一に塗布し、切り口全体を覆う
  • 厚塗りは通気性を悪化させるため避ける
  • 適切なキウイの剪定で美味しい実を収穫しよう

    キウイの剪定は、冬の休眠期に基本的な剪定を行い、夏の育成期でバランスを調整することで、植物が最適に育ち、安定的に美味しい実を収穫できます。

    ただし、剪定には一定の技術が必要で、誤った方法が実の収穫に影響を与えることもあります。

    もし、初めてキウイを育てる場合や剪定に自信がない場合は、専門業者に相談してみましょう。

    キウイの剪定が実績豊富な
    専門業者に相談したい!/
    無料!
    リフォーム会社一括見積もり依頼 ▶
    リフォーム費用は比較で安くなる! 最大50%DOWN 簡単30秒 見積もり件数No.1 無料リフォーム会社一括見積もり依頼 カスタマーサポートがびったりの会社をご紹介
    このエントリーをはてなブックマークに追加

    SNSでもお役立ち情報をお届け中!

    公式LINEアカウントはこちらあ
    公式Instagramアカウントはこちら

    庭・ガーデニングのおすすめ記事

    • アオダモ剪定の最適時期は1〜3月!剪定方法とプロに依頼する判断の基準

      アオダモの剪定時期を間違えて、大切な木を弱らせてしまった経験はありませんか?アオダモは1〜3月の休眠期に透かし剪定を行うのが基本です。 この時期なら樹木への負担を最小限に抑えながら、美しい樹形を保てます。 この記事では、剪定に最適な時期の理由から具体的な手順、さらにご自身で作業するかプロに依頼するかの判断基準まで詳しく解説します。 適切な剪定方法を身につけて、健康で美しいアオダモを育てましょう。

    • しだれ梅の剪定時期と注意点・花を楽しむための基本的な知識を知ろう!

      しだれ梅の適切な剪定時期は花後の2〜4月と落葉期の12〜2月です。混みあった枝は間引き、風通しを確保し、枯れ枝や交差枝は早めに取り除く必要があります。 剪定の基本的な考え方から具体的な注意点を押さえ、美しい花を咲かせましょう。

    • カポック剪定|最適な時期・切る位置や注意点を解説

      カポックが大きくなりすぎて困っていませんか。 適切な剪定時期は5~7月の成長期で、混み合った枝や伸びすぎた部分を整理するのがポイントです。 この記事では、剪定の具体的な方法と注意点を詳しく解説します。

    • 庭木伐採の費用相場はどれくらい?高さ別料金から処分費用まで詳しくご紹介

      庭木の伐採費用は、木の種類や高さ、作業環境によって大きく異なります。この記事では、費用相場に加え、抜根や処分費用の詳細も解説。 庭木の伐採を検討している方にとって、実際の費用感をつかむための役立つ情報を提供します。

    • 高くなりすぎた木を剪定|自分で行う場合・業者に依頼する場合の基準を解説

      庭の木が高くなりすぎて困っていませんか。剪定したいけれど自分でできるのか、業者に頼むべきなのか迷いますよね。一般的に高さ2m以下なら自分での剪定が可能な場合が多いですが、それ以上は安全性を考慮して業者依頼が推奨されます。 この記事では剪定の判断基準から具体的な作業方法、業者選びのポイントまで詳しく解説しています。安全で効果的な剪定方法を身につけて、美しい庭づくりを実現しましょう。

    リショップナビは3つの安心を提供しています!

    • ご希望にあった会社をご紹介!

      お住まいの地域に近く・ご希望のリフォーム箇所に対応が可能という基準を元に、厳選した会社をご紹介。可能な限り、ご要望にお応えできるように対応致します。

    • しつこい営業電話はありません!

      紹介する会社は、最大で5社まで。また、連絡を希望する時間帯をお伝え頂ければ、しつこい営業電話をすることはありません。

    • 見積もり後のフォローも致します

      ご紹介後にご不明点や依頼を断りたい会社がある場合も、お気軽にご連絡ください。弊社から各会社へのご連絡も可能となっております。

    © ZIGExN Co., Ltd. All Rights Reserved.