世田谷区のリフォームで活用しやすい補助金(助成金)制度の例
世田谷区のお住まいの方が活用しやすいリフォーム補助金(助成金)制度には、主として以下の2タイプがあります。
■自治体(世田谷区)が独自に設けている制度
■全国共通で利用できる制度
今回は、2022年5月時点で申請受付中の、以下の補助金(助成金)制度についてチェックしていきましょう。
(※本記事では最も対象となる方が多いと考えられる内容について、重点的に解説します。
今回ご紹介する内容のほかにも、世田谷区の方が申請可能な補助金・助成金制度は複数あります。)
世田谷区独自のリフォーム補助金(助成金)制度
制度名 | 対象のリフォーム工事内容 |
---|---|
世田谷区環境配慮型 住宅リノベーション 推進事業補助金 |
■断熱リフォーム ■エコ住宅設備の導入 ■外壁塗装(※工事の組み合わせ次第)など |
木造住宅耐震化 支援事業 |
■耐震診断 ■補強設計 ■耐震改修 |
高齢者向け 住宅改修の助成 |
■手すりの設置 ■浴槽や洗面台の交換など |
全国共通のリフォーム補助金(助成金)制度
制度名 | 対象のリフォーム工事内容 |
---|---|
居宅介護(介護予防)住宅 改修費の支給 【介護保険】 |
■手すりの設置 ■段差の解消など |
こどもみらい 住宅支援事業 |
■断熱リフォーム ■エコ住宅設備の導入 ■家事軽減設備の設置(※工事の組み合わせ次第)など |
1. 世田谷区環境配慮型住宅リノベーション推進事業補助金
こちらは、「環境に配慮したリフォーム(リノベーション)」に対する補助金制度です。
(※申請する方によって、補助対象の工事が異なります。)
対象となる方
申請者の区分 | 補助対象の工事 |
---|---|
世田谷区民で、かつ区内の 「一戸建て(持ち家)」に居住している方 「賃貸住宅」を所有している方 |
下表の①〜⑧のうち、 いずれか1つ以上の工事を 実施する場合が対象 |
世田谷区民で、かつ区内の 「分譲マンション(持ち家)」に居住している方 |
下表の⑥〜⑧のうち、 いずれか1つ以上の工事を 実施する場合が対象 |
対象となるリフォーム・工事内容/補助金額
工事内容 | 補助金額 |
---|---|
① 断熱材を使用した 「断熱リフォーム」 (外壁・屋根・窓・床) |
工事経費の1割 |
②「太陽光発電システム」設置 | 工事経費の1割 |
③「複層ガラス」取り付け (窓の断熱改修) |
工事経費の2割 |
④ 高反射率塗料を用いた 「屋根の断熱塗装」 |
工事経費の1割 |
⑤「太陽熱ソーラーシステム」 もしくは 「太陽熱温水器」設置 |
工事経費の1割 |
⑥「二重窓・二重サッシ」 取り付け (窓の断熱改修) |
工事経費の2割 |
⑦「高断熱浴槽」設置 | 7万円/台 |
⑧「家庭用燃料電池 (エネファーム)」設置 |
1万円/台 |
※③〜⑦の補助上限額=合計20万円
(ただし、②を含む場合=合計30万円、①を含む場合=合計40万円に、それぞれ引き上げ)
※⑧については、ほかの工事と異なり「補助上限額の合計◯万円」といった規定はなし
※補助金額の計算の際、1,000円未満の端数は切り捨て(消費税は除く)
【高効率給湯器や外壁塗装も対象になる可能性あり】
上述の工事との組み合わせ方によっては「高効率給湯器の設置」や「外壁塗装」も補助金の支給対象となる可能性があります。
(「高効率給湯器の設置のみ」「外壁塗装のみ」といった単体工事の場合は対象外のため、ご注意ください。)
申請者の区分 | 補助対象の工事 |
---|---|
「一戸建て(持ち家)」に居住している方 「賃貸住宅」を所有している方 |
上表の①〜⑦のいずれかと同時に、 下表の⑨「高効率給湯器」⑩「外壁塗装」の いずれかの工事を実施 |
「分譲マンション(持ち家)」に居住している方 | 上表の⑥「二重窓・二重サッシ」⑦「高断熱浴槽」 いずれかと同時に、下表の⑨「高効率給湯器」設置 |
工事内容 | 補助金額 |
---|---|
⑨「高効率給湯器」の設置 | 2万円/台 |
⑩ 外壁の「全面を塗装」 | 工事経費の1割 |
※③〜⑦および⑨⑩の補助上限額=合計20万円
(ただし、②を含む場合=合計30万円、①を含む場合=合計40万円に、それぞれ引き上げ)
※補助金額の計算の際、1,000円未満の端数は切り捨て(消費税は除く)
申請の受付期間(2022年度実施分の場合)
①〜⑦、⑨⑩の工事(=⑧「家庭用燃料電池(エネファーム)」以外) |
---|
2022年4月1日〜2023年1月31日(※必着) |
⑧「家庭用燃料電池(エネファーム)」の工事 |
2022年4月1日〜2023年2月28日(※必着) |
上記のほかにも「2023年2月28日までに工事を完了させる」「世田谷区内に営業所などがある施工業者と契約し、工事を行う」などの細かい条件があります。
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2. 木造住宅耐震化支援事業<世田谷区>
世田谷区は、耐震化支援に力を入れており「木造建築の耐震化」「非木造建築物の耐震化」や「ブロック塀などの撤去工事」などに対して、さまざまな助成を行っています。
ここでは「木造住宅」に対する制度について、触れておきましょう。
「1981年5月31日以前に着工した木造住宅」であれば『木造住宅耐震化支援事業』の対象となる可能性があります。
(※「地上階が、平屋建て or 2階建ての建物である」など、複数の要件が定められています。)
対象となるリフォーム・工事などの内容/補助金額
こちらの制度は、主に「耐震診断を無料で行える」「補強設計や耐震改修工事などに対して、費用の一部が支給される」といった特徴があります。
内容 | サポート内容 |
---|---|
① 耐震診断前の訪問相談 (建築士による簡易耐震診断など) |
無料で実施可能 |
② 一般耐震診断 (耐震診断士による耐震診断) | |
③ 耐震診断後の訪問相談 (概算改修費用の算出など) ※②を実施した住宅が対象 | |
④ 補強設計 | 費用の一部を補助(上限30万円) |
⑤ 耐震改修工事 | 費用の一部を補助(上限100万円) |
(※上記のほかに「建て替え工事」「除却工事」に対する補助もあり)
申請の受付期間(2022年度実施分の場合)
基本的に耐震化支援の制度では、契約前に 「世田谷区の窓口で事前相談」が必要です。
2022年5月現在、申請受付の締切時期は「2022年12月中旬頃」とされていますが、申請状況によっては早めに打ち切られる可能性があります。
ゆとりを持って事前相談を行うとよいでしょう。
3. 高齢者向け住宅改修の助成<世田谷区>
対象となる方
世田谷区内に住所を有する「65歳以上の高齢者の方」が対象です。
「Ⓐ 予防改修」と「Ⓑ 設備改修」の2パターンがあり、それぞれ条件が異なります。
Ⓐ 予防改修 |
---|
※以下のすべてに該当する方が対象
●身体状況の理由から、お住まいをリフォームする必要がある方 ●介護保険の要介護認定において「要介護」「要支援」に該当しなかった方 |
Ⓑ 設備改修 |
---|
※以下のすべてに該当する方が対象
●世帯全員の所得合算額が、623.2万円以下である方 ●身体状況の理由から、既存のお住まいの設備の使用が困難である方 (※「要介護」「要支援」に認定されている方の場合は、後述の『居宅介護(介護予防)住宅改修費の支給【介護保険】』の制度が優先されます。) |
対象となるリフォーム・工事内容/助成金額
【Ⓐ 予防改修】
工事の内容 | 助成基準額 |
---|---|
① 手すりの設置 | ①~⑥を合わせて 20万円 |
② 段差の解消 | |
③ 通路面もしくは床の材料の変更 (滑りの防止、および移動の円滑化などのため) | |
④ 扉を引き戸などへ取り替え | |
⑤ 便器を洋式便器へ取り替え | |
⑥ ①〜⑤の各改修に附帯して必要となる工事 |
【Ⓑ 設備改修】
工事の内容 | 助成基準額 | ① 浴槽の交換、および 附帯して必要となる工事 |
37.9万円 |
---|---|
② 洗面台・流しの交換、および 附帯して必要となる工事 |
15.6万円 |
③ 便器を洋式便器へ取り替え、および 附帯して必要となる工事 |
10.6万円 |
同制度を利用される場合は、上記の助成基準額(工事費が、助成基準額を下回る際は、その金額)の 1〜3割は「自己負担」することになるため、ご注意ください。
(何割を負担することになるかは、介護保険の「利用者負担割合」に準じます。)
ただし「Ⓐ 予防改修」の工事については、介護保険料徴収区分が第1段階の方は、免除されます。
4. 居宅介護(介護予防)住宅改修費の支給【介護保険】<全国共通>
対象となる方
「要介護」「要支援」認定を受けている方が、以下のようなバリアフリーリフォームの工事を行う場合、費用の一部が支給されます。
対象となるリフォーム・工事内容/助成金額
工事の内容 | 支給限度基準額 |
---|---|
手すりの設置 | 1住宅につき 20万円まで |
段差の解消 | |
床材などの変更 (滑りの防止、および移動の円滑化などのため) | |
扉を引き戸・折り戸などへ変更 | |
便器を、和式から洋式変更 |
介護保険による住宅改修費の支給基準額は、1住宅につき最大20万円で、介護保険の「利用者負担割合」に準じて 1〜3割は「自己負担」することになります。
例えば「負担割合が1割の方」が、20万円の改修工事を実施した場合、支給される金額は18万円(=9割)で、自己負担額は2万円(=1割)です。
介護保険を利用される場合は、申請前にケアマネジャーなどの方に「住宅改修理由書」を作成してもらう必要があります。
保険や助成金の申請手続きを行うことも重要ですが、きちんと安心して暮らせる住環境へとリフォームすることは、より大切です。
「どのように改修するとよいか」「どういった空間にすると過ごしやすいか」など、プロのケアマネジャーやリフォーム業者と一緒に、じっくりプランを検討してみてくださいね。
5. こどもみらい住宅支援事業<全国共通>
※2022年11月28日、補助金額が上限に達したため、交付申請および交付申請の予約の受付を終了しました。
※2023年3月下旬より実施していた、「こどもエコすまい支援事業」は、予算上限に達したため、2023年9月28日をもって交付申請(予約を含む)の受付を終了しました。詳しくは公式ホームページをご確認ください。
こちらは、国土交通省による「全国共通」の補助金制度です。
対象となる方
「住宅を所有される方などが、補助対象の工事を発注する場合」に、申請できます。
(『こどもみらい〜』という事業名ですが、お子さんがいらっしゃらない方も対象です。)
対象となるリフォーム・工事などの内容
① 必須工事 (※いずれか1つは必須) |
開口部の断熱リフォーム |
---|---|
外壁・屋根・天井・床の断熱改修 | |
エコ住宅設備を設置 | |
② 任意工事 (※①と一緒に行う際は補助対象) |
子育て対応リフォーム |
耐震改修 | |
バリアフリー改修 | |
空気清浄機などを設置 | |
瑕疵保険に加入 |
(※「1申請あたりの合計補助金額が5万円以上になる」「対象の製品を使って工事をする」などの細かい条件を満たす必要があります。)
なお同事業の申請手続きは、基本的に施工業者が代行します。
制度に関する疑問点があれば、工事プランのご相談の際などに、あわせて質問してみるとよいでしょう。
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世田谷区のリフォームで補助金(助成金)を申請する際の注意点
世田谷区内でのリフォームに限った話ではありませんが、補助金(助成金)制度を利用したい場合には、以下の点に気を付けましょう。
工事の契約前に、申請や事前相談などが必要
リフォームの補助金(助成金)制度では、 着工後の申請は受付NGとされているのが一般的です。
「工事の契約前に申請する」のが原則ですが、制度によっては「担当課で事前相談も行う」などの条件が定められていることもあります。
申請手続きを行う前に、細かい要件を忘れずに確認することが肝心です。
制度によっては「受付開始日」「締切日」などの期間が決まっている
特に補助金制度の場合は「申請受付期間」が決められていることがほとんどです。
早めに「受付開始日」や「締切日」を確認しておくことをおすすめします。
ただ 制度によっては、予算に達し次第、締め切られる場合もあります。
すでに受付開始しているようであれば、速やかに申請することが望ましいと言えます。
リフォーム業者への見積もり依頼なども、なるべく余裕を持って行うことをおすすめします。
世田谷区のリフォーム補助金(助成金)制度に詳しい業者とも相談を
リフォーム業者によっては、地元や国の補助金(助成金)制度に詳しい場合があります。
施工会社を探す際には、ご希望のリフォーム工事が補助金対象になるかどうか、質問してみるとよいですね。
また、まずはリフォーム業者に「施工費用をできるだけ安くしたい」と伝えることから始めるのも良案です。
もし活用できる補助金制度がない場合であっても、予算に合わせてプランニングしてもらえるケースが多くありますよ。
仕上がりもコスト面も満足できるリフォームを、ぜひとも実現してくださいね!
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