【介護リフォームのポイント】家族や自分の負担を減らすために出来ることは?

介護・バリアフリーリフォームを行うことで、介護者にも介助者にも、たくさんのメリットをもたらします。実は、高齢者の事故のほとんどは家の中で起きています。介護・バリアフリーリフォームの具体的なポイントや費用、介護保険制度の利用方法と流れ、失敗しないための業者選びのコツについて、詳しくご紹介します。

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高齢者の事故の原因の8割以上は家の中!

国民生活センターに集められた医療機関からの報告資料によると、 国内の高齢者の事故が発生した場所の約77%は、住宅の中。
実は家の中はつまずきやすい段差や滑りやすい床があり、危険が多いのです。

お住まいで、介護・バリアフリーリフォームを実施することは、家族の健康を守るために大切なことだと言えます。

中には、「まだまだ親の介護なんて先の話」と思う方もいるかもしれませんが、実際に介護が必要になる70代になってからでは、リフォームをするのは体力的にも大変です。

相性の良い業者を探し、また補助金や介護保険を活用するなら、様々な申請手続きもする必要があります。
できれば50代〜60代の内に、将来のことを考え介護・バリアフリーリフォームをしておくことをおすすめします。

主な介護・バリアフリーリフォームと費用相場

介護・バリアフリーリフォームのポイントは、介護者や介助者(介護をする家族や、ヘルパーさんなど)が、安全にかつなるべく楽に介護をできるようにすることです。

家の中の段差をなくす、廊下や玄関に手すりをつける、車椅子での移動も考えて扉を引き戸にしたり、トイレや脱衣所を広くしたりといったリフォームを行うことで、介護される方の自立性を高め、介護する側の負担を和らげることもできます。
また、滑りにくい床材に交換し、ヒートショック対策をしておくことも重要です。

介護のためのリフォームの、具体的な例を場所別におさえておきましょう。

トイレの介護リフォーム

トイレの介護リフォームの軸になるのは、スペースの確保です。
車椅子でも入れるだけのスペースや、介助する方も一緒に入れるスペースを、便器の前か横に作るようにしましょう。
立ち座りの動きが大変なので、手すりの設置も大切です。

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扉は引き戸に
一般的なトイレの扉に多い開き戸は、出入りの際に動作の妨げになります。
自由に動けるスペースを確保するために、引き戸に替えることがおすすめです。

扉を変えられない場合は取っ手・ドアノブを握りやすいものに変えるだけでも違うでしょう。
また、扉に鍵をつける場合は、万が一に備えて外からも開けられるようにしておきましょう。
ドアを引き戸にする費用は、10~20万円前後です。
手すりをつける
立ったり座ったりする動作が必要なトイレ内では、体を支えるための手すりが不可欠です。
手すりを付ける場合には壁の補強工事も必要で、リフォーム費用は3〜10万円です。
片手で使えるペーパーホルダーが便利
ペーパーホルダーの中には、片手で引くだけで簡単に紙が切れるタイプがあります。
半身が麻痺しているなど、片手しか自由に動かせないという方に便利なグッズです。
ペーパーホルダーの交換工事は、本体価格+設置費をあわせて6千円位です。
和式の場合は洋式に
和式と洋式とでは、用を足すときの体勢に大きな差があります。
足腰の力が弱ってきた方には、体に負担の少ない洋式トイレが適していると言えるでしょう。
和式トイレを洋式トイレに変更するリフォーム費用は、20〜40万円程度です。
忘れずにヒートショック対策を
下着を下ろすだけでも体感温度はかなり変わります。
高齢者が家庭内で亡くなる原因の1/4は、「ヒートショック」によるものです。
便座を温めておくことはもちろん、薄型のヒーターなどを設置しておくと、寒暖差を減らすことができて安心です。

既存のトイレに温水洗浄便座を設置する費用は、商品のグレードにもよりますが7万円以上が相場で、暖房設備付きの便器を取り付ける際のコストは15万円以上と考えておきましょう。
スペースの確保・段差をなくす
車椅子で入る場合や、介助者の方も一緒入る場合に備えて、トイレ室内をゆとりのある広さにしておきましょう。
また、小さな段差でもつまずいてしまうので、出入口は平らにしておくのが望ましいです。

段差をなくすリフォームは、2千〜10万円ほどです。床を開いて配管工事も行う必要がある場合には、より高額になります。
また、トイレのスペースを拡張する工事費は、10~30万円位です。
トイレの位置の移動もおすすめ
トイレは1日の内に何回も行く場所なので、現在のトイレの位置が寝室や居室から遠い場合は、近くに移動するリフォームを行っておくのもおすすめです。

排水工事が新たに必要にはなりますが、和室の押し入れスペースを活用して、新しくトイレを設置する事例もあります。
トイレの増設や位置変更の工事には、40~60万円ほどかかります。

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浴室・お風呂場の介護リフォーム

浴室・お風呂の介助スペースは、1坪あれば充分です。
バスルーム自体や浴槽を新しくする場合は、滑りにくい床材、またぎやすい高さにデザインされた出入り口のユニットバスや浴槽を選びましょう。

バリアフリー仕様の浴室へリフォームする際の費用は、部分的なリフォームか浴室全体の交換かによって変動しますが、およそ20~110万円です。

車椅子の方であれば、シャワー用の車椅子を用意するのも良いでしょう。
10万円程度で購入できる簡易型の車椅子があれば、腰掛けたままシャワーを浴びることができます。

なお、家庭内で起きる最も多い高齢者の事故は、冷え切った浴室と、熱い浴槽内のお湯の温度差による、脳梗塞や心筋梗塞です。
温度差をなくす対策として、浴室や脱衣室内に暖房を設置しておくことも重要です。

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段差部分をなくす
脱衣所と浴室の段差は、転倒やつまずき事故の原因になりやすい箇所です。
20万円ほどの費用で、段差の解消リフォームが可能です。
手すりをつける
浴室内では、立ったり座ったりと大きな動きをするので、浴室の出入り口・浴槽周辺・洗い場など、必要な箇所にはすべて、手すりを取り付けましょう。
手すりの設置費用は、約3~5万円です。
床材を滑らないものにする
浴室の床が水浸しになっていると、滑りやすく危険です。
床材を滑りにくい素材のものに交換しておきましょう。
最近では、冬でも冷たくならず、すぐに乾く床材もさまざまなメーカーから販売されています。
バスルームの床は、5万円前後で張り替え可能です。
リフトを設置する
バスリフトの設置は、介護を受ける方が浴槽の出入りを自力で行えない場合に便利です。
介助者の負担を大幅に軽減させる効果があります。
費用は約30万円見込んでおきましょう。
暖房設置で忘れずにヒートショック対策を
浴室内外の温度差は、健康な人でも体に大きな負荷がかかります。
浴室暖房乾燥機を利用して温度差をなくす工夫が必要です。
リフォームで浴室暖房乾燥機を設置する際の費用は、10~20万円程度です。

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ドアを折戸にする
浴室のドアは、開き戸だと前後のスペースをとってしまい動きにくいので、折戸に交換しておくと良いでしょう。
ドア材を折戸に交換する費用は約7万円前後です。
浴室の間口を広げる
介助者が支えながら一緒に浴室に入ることを考慮して、浴室内の間口を広くしておくと便利です。
浴室の拡張リフォームの予算は、40万円前後は見ておきましょう。

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玄関の介護リフォーム

玄関のバリアフリーリフォームで最も重要なのは、段の高さです。
余裕があれば、ドアノブや収納棚の取っ手もつかみやすい棒状の物やレバーハンドルにすると良いですね。
扉もなるべく引き戸タイプにしたいところです。

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段の高さは15cm以内にする
玄関に段差がある場合は、スロープにして段差をなくすのが最も良いですが、最低でも玄関の段差は15cm以内に収めると安心です。
土間部分に新たな段を設置することで解消できます。

なお、玄関に式台や踏み台を設置する場合、幅が狭いと、体のバランスを崩す危険があります。
しっかりと足や杖が乗るよう、十分なスペースを確保しましょう。

スロープの設置は12~20万円程度、踏み台の新設などで段差を低くする工事はグレードや種類によりますが、1~3万円前後と考えておくと良いでしょう。
手すりをつける
靴の脱ぎ履きや玄関の上り下りが楽に行えるよう、つかまりやすい位置に手すりを取り付けます。
座って靴を履くか、立って履くかで手すりの適切な位置が変わるので、実際の行動を想定しながら設置ましょう。
手すりの設置費は、玄関の屋内であれば約6万円、玄関の外のアプローチにつける場合は約10万円です。
靴を脱ぎ履きする用の腰掛け
靴を履くときにかがんだり、脱ぐときに片足立ちになったりという動作は、高齢になると大変負担になります。
そのため、玄関には小さな腰掛けを置くことをおすすめします。

折りたたみ収納式の壁付けベンチが、使わないときに場所を取らずに済むので人気です。
壁付けベンチの設置にかかる費用は、商品のグレードにもよりますが4~10万円位です。
滑りにくい床材
玄関の土間部分は雨で濡れることもあるので、濡れても滑りにくい床材にしましょう。
また、靴の脱ぎ履きの際には不安定な体勢になるので、あがった玄関の床材にも配慮する必要があります。
玄関の床材の変更には、5万円前後のリフォーム費用がかかります。

洗面所の介護リフォーム

洗面所の介護リフォームは、洗面台の変更がメインですが、脱衣所としての役割も兼ねている間取りの場合は、床材やヒートショック対策もあわせて行いましょう。

車椅子専用の洗面台にする
洗面台はボウル下が収納棚になっていることが一般的ですが、車椅子での生活になった場合、ボウルに手が届かず不便です。
その場合には、足元に収納棚部分がない「車椅子専用」の洗面台に変更すると快適になります。
洗面台の交換費用は設備のグレードにもよりますが、30万円程度です。
扉があれば引き戸へ変更
洗面所・脱衣所の入り口に扉がある場合は、引き戸へ変更しておくと車椅子での出入りが楽になります。
引き戸へのリフォーム費用は5万円前後です。

廊下・階段・寝室の介護リフォーム

室内の移動のために毎日通る廊下や階段も、妥協したくないスポットです。

また寝る・起きるといった動作が大変になりやすい寝室も、工夫しておきましょう。
高さや角度を調整できるのが介護用ベッドを購入するのも良いですね。
必要に応じて、上半身だけ起こすといった動作も楽にできるようになります。
寝起きの動作を介助するリフトもつけておくと、介助者の身体的な負担を軽減するだけでなく、自分でこまめに起き上がることで寝たきりを防ぐ効果も発揮します。

廊下・階段、そして寝室の使い勝手次第で、介護される方の自立性も大きく変わります。

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廊下の幅を広げる
車椅子で生活することを想定して、廊下の幅を広げておくのも大切です。
廊下幅は85cm以上あれば、手すりを設置しても車椅子が通れます。
90cm以上で、直角に曲がる場所でもスムーズに車椅子で曲がることができます。

収納スペースが廊下に張り出している場合には、壁面収納を造作してスッキリさせる方法も良策です。
廊下の幅を拡張する場合や壁面収納を新設する際には、壁の解体工事も必要になり、全体にかかる費用は20~60万円位です。

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段差部分をなくす
介護を受ける方が行動する範囲内は、できるだけ段差をなくすことが重要です。
廊下から寝室への出入り口も段差を解消しましょう。
段差の解消工事費は、1万円~です。
手すりをつける
階段・廊下に最適な手すりを利用することで動作や移動が楽になれば、自立訓練にも繋がります。
普段の行動パターンに合わせて、適切な位置に設置しましょう。
階段・廊下ともに手すりを設置する場合の費用は10~15万円前後です。
階段昇降機を設置する
自分で階段の昇り降りをするのが難しい要介護者がいる場合には、階段昇降機を設置すると移動がスムーズです。
階段の昇降機の取り付け費用は、設備のグレードにもよりますが50万円~です。
トイレの隣に寝室がくるようにする
トイレへの移動に手間がかかると、ケガの危険が高まったり自立的な機能を損なったりする可能性があります。
トイレの隣にある部屋を寝室として使うのも良いでしょう。

寝室には手すりの設置をするだけでなく、夜中にトイレに行きたくなっても安全なように、足元照明用のコンセントの増設や、スイッチが届く位置に移設しておくと安心です。
電源・スイッチの増設や移設は、5千円~の費用で可能です。

なお寝室は必要に応じて、湿気対策ができる壁材への交換やエアコン設置などの対策をしておくと快適性が向上します。

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バリアフリーリフォームには介護保険の活用を

介護・バリアフリーリフォームにかかる費用は、介護保険から給付される一定の補助金を利用して補うことができます。
介護保険制度内で規定されている「高齢者住宅改修費用助成制度」を活用することで、お得なバリアフリーリフォームが実現します。
詳しい手順や条件についてご説明しましょう。

受給対象者
受給に関しては、以下の条件を満たす方が対象となります。

・要介護認定で「要支援」もしくは「要介護」の認定されていること
(※要介護度の度合いによって受給額に差が生じることはありません。)
・福祉施設に入所しておらず、病院にも入院していないこと
・改修する住宅の住所が被保険者証の住所と同一で、本人が実際に居住していること
住宅改修による介護保険の上限額
介護リフォームに対する補助金は、上限額が20万円までとなっています。
一人一回までの利用が原則とされていますが、要介護度が3階級以上上がったり、転居したりという場合には再申請することが可能です。
ただし、1割は自己負担となるため、実際は18万円が上限額となります。
介護保険を利用したときのリフォーム費用の支払い方法
介護保険を活用する場合でも、通常はまず、リフォーム費用を全額を施工業者に支払い、工事完了後に補助金を受け取ります。
しかし、自治体によっては登録事業者に施工をしてもらうことで、利用者が自己負担分の1割だけを支払えばOKという「受領委任払い制度」を利用できる場合があります。

介護保険の対象となるリフォーム内容

介護保険では、具体的には以下のようなリフォーム工事が補助対象になります。
保険が適用されるのは購入費用の9割で、年間(毎年4月~翌年3月)の上限額は20万円までとされています。

手すりを取り付ける
転倒の防止や、移動・動作を楽にするために、居室・玄関・廊下・トイレ・浴室などに手すりを設置する工事は保険の対象です。
(手すりの形状は二段式・縦付け・横付け等適切なものとする)
段差を解消する
居室と廊下との段差解消、玄関の段差解消やスロープの設置、脱衣所と浴室との段差解消などを目的とした工事も対象内です。
(昇降機、リフトなどの工事はこの対象外となります。)
床材の変更
浴室の床を滑りにくい材質に変えたり、移動の円滑化のために居室の畳をフローリングに変えたりする工事です。
扉の取り替え
移動や動作をしやすくするために、引き戸・折戸・アコーディオンカーテンなどに取り替える工事。
また、ドアノブを変えるなど、扉の一部を変更する工事も対象範囲です。
(交換後のドアを自動ドアとした場合の、自動ドアの動力部分は適用外となります。)
便器の取替え
和式トイレを洋式トイレに取り替える工事も、介護保険の対象です。
なお、元々洋式トイレだったものを新しくする工事は対象外です。
その他の住宅改修に付帯して必要となる住宅改修
上記の工事を行うために必要な下地の補強、壁や柱の改修、給排水設備の工事などの費用も、介護保険で補うことができます。

介護保険の対象となる介護用具

ちなみにリフォーム費用のほかに、介護保険を利用して以下の介護用具を購入することもできます。
保険が適用されるのは購入費用の9割で、年間(毎年4月~翌年3月)の上限額は10万円までとされています。

腰掛便座(ポータブルトイレ)
和式便器・洋式便器に設置する便座。
移動が可能なポータブルタイプのトイレなどを購入できます。
特殊尿器
自動排泄処理装置の交換可能な部分についても、介護保険の補助対象です。
補助用具
浴室の床や浴槽内に設置するすのこ、浴室内で使用する椅子、浴槽用の手すり、浴室台、介助ベルトなどの購入費にも活用できます。
取り付け工事を伴わない簡易浴槽
空気式や折りたたみ式の簡易浴槽で、排水のための工事を必要としないものが対象です。
移動用リフトのつり具
移動用リフトに連結して使用するつり具部分に関しても、補助対象の介護用具の一つです。

リフォーム減税、市区町村の助成金・補助金制度も併用可能

また介護保険制度とは別に、各自治体で高齢者や障害者向けのリフォームに対し、助成金を支給している市区町村もあります。
金額や条件は自治体によって異なるため、介護のためのリフォームをする際は、該当する住宅の市区町村に問い合わせてみてくださいね。

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介護保険を活用してリフォームする際の流れ

介護保険を活用しながらバリアフリーリフォームを行う流れは、一般的には以下の通りです。
申請に関することで不安なことや疑問点があれば、事前に自治体の担当窓口へ問い合わせてみると良いでしょう。

1.ケアプランを作成してもらう
まずは、担当のケアマネージャーに、プランを作成してもらいます。
ケアマネージャーや福祉関係専門の人への相談は必須です。場合によっては、バリアフリーリフォームが得意な業者を紹介してもらえる場合もあります。

介護の質をより良くするためにも、具体的なリフォーム計画をしっかりと立てます。
介護される方の体調や家族の暮らし方は様々なので、要介護者の身体の調子や、介護するときの細かな動線、シチュエーションなどを詳細に説明しておくことが重要です。
2.住宅改修費の事前申請
介護保険を利用してリフォームをする場合には、工事を始める前に、必ず市区町村の担当窓口に申請をしておかなければなりません。
一般的な必要書類は以下ですので、確認しておきましょう。

・介護保険給付費支給申請書
・住宅改修が必要な理由書
・見積書
・見積額内訳書
・工事施工前の写真
・完成予定のわかるもの
・賃貸物件の場合は住宅改修に関する承諾書

なお、介護保険の申請時に必要となる「住宅改修理由書」は、作成できる人が限られます。
居宅介護支援事業者などに所属している介護支援専門員もしくは作業療法士、あるいは福祉住環境コーディネーター2級以上などの資格がある人に依頼しなくてはいけないので、注意してください。
3.介護リフォームの設計・工事を依頼する
ケアプランの作成が完了したら、次は設計・工事を依頼する業者を探します。
このときに、介護リフォームの実績があるスタッフや、バリアフリーリフォームに詳しい業者を選ぶようにします。
ノウハウがない業者だと、プランのやり取りや、補助金の申請などがスムーズにできない可能性もあります。
該当するリフォームの実績があり、家族や介護のことに親身になってくれる会社や担当者を選びましょう。
4.家屋調査に立ち会う
施工業者が行う、家屋調査に立ち会います。
どのような目的で介護リフォームを希望するのか、詳しく説明しましょう。
既存の部屋で不便な箇所などをあらかじめリストアップして、説明のときに漏れがないようにしておきましょう。
5.介護リフォームのプラン検討
施工業者が提示するリフォームプランをチェックします。
現在使っている、あるいは使う予定の介護用品のサイズが合うか、介護サービスを利用する場合には支障がないかなど、一緒にイメージしておくことが大切です。
実際の生活動線やどのような暮らしになるかを想像・実践しながら確認すると良いでしょう。
6.費用を確認・契約し、施工開始
見積書に記載された費用、またその内の自己負担額などを確認しましょう。
問題がなければ契約し、いよいよ施工開始です。
7.助成金の申請・還付
工事が完了したら、市区町村に対して介護リフォームの完了報告を行います。
申請が受理されると、無事に助成金が還付されます。

介護・バリアフリーリフォームの失敗事例

介護・バリアフリーリフォームで起こりがちな失敗例をご紹介しておきましょう。
計画性のないリフォームで後悔することのないよう、注意してくださいね。

失敗事例1.使いにくい手すり・取っ手を設置
手すりの設置は、家の様々なところで必要になるので、手すり設置の注意点をはじめに紹介しておきます。
手すりの取り付けやドアの取っ手の交換をする際に、ついつい「握りやすいものをつければ良い」と考えてしまう方が多いようですが、手すりやドアの取っ手は、言い換えると一種の突起物。
取り付け位置が悪いと、うっかりぶつけてしまうこともあります。

特に玄関や廊下などでは、車椅子が通れなくなる場所に手すりをつけてしまったという失敗例があります。

また身体が不自由な方にとって、手すりやドアノブには想像以上に体重をかけなくてはいけないもの。
下地部分からしっかり工事しないと、使用中に外れてしまうパターンも考えられます。

身体の一部が麻痺している方や、足腰が弱い方はより気をつけたいのが、手足の可動範囲です。
届かない位置に手すりがあっても、まったく使い物になりません。
持ち手が太すぎてうまく握れなかったというミスもあるので、つかみやすい手すりのサイズにも配慮しましょう。

手すりやドアノブを付けるときには、使う方の姿勢を確認する必要があります。
トイレに座るとき立つときの位置、玄関で靴を着脱するときに腰掛ける位置、車椅子の幅など、細かくチェックしてからリフォーム工事を始めましょう。
狭いトイレの場合、掃除するときに体をぶつけないように気をつけることもポイントです。
失敗事例2.照明器具の交換が大変
バリアフリーリフォームの際、施工業者からついでに照明器具をLEDに交換することを勧められたものの、商品代が高いと思って断ってしまったという例もあります。

照明器具の交換位は自分で簡単にできると思っていても、高齢者だけで暮らしている家庭の場合、照明のカバーを一度外して、ライトを交換し、再びカバーを取り付ける作業も重労働です。

LED照明は長寿命で交換頻度が少なくて済むため、バリアフリーリフォームの経験が豊富な会社では提案してくれることも多いです。
介護リフォームのプロのアドバイスは、なるべく参考にしてみましょう。
失敗事例3.不要なリフトをつけてしまった
「いつか車椅子の生活になるかもしれない」と将来のことを考え、階段にリフトを設置してみたもののまったく使わなかった、という失敗例もあります。

狭い階段にリフトをつけてしまうと、階段全体の幅が狭くなり、使いづらくなってしまいます。

さらに、「つけたからには、いずれ使うときが来るかも」と思うと、業者に依頼するメンテナンス費用もかかります。

将来的に使うかもしれない設備は、すぐに取り付けてしまうのではなく、設置が必要になったときのためのスペース確保や壁の補強だけをしておく方が、効率的と言えます。

介護・バリアフリーリフォーム業者の選び方

介護・バリアフリーリフォームを行う際、最も肝心なことは業者選びです。
バリアフリーの知識がないスタッフに頼んでも、生活しやすい住まいにすることはできません。

望ましいのは、福祉住環境コーディネーターがいるリフォーム会社や、福祉施設の施工経験豊富な事業者です。
また、介護施設運営と住宅リフォームを並行して経営している会社もあります。
介護保険の申請代行サービスも行っているリフォーム業者も多いので、ぜひ相談みることをおすすめします。

焦らず、介護リフォームの経験がある複数のリフォーム会社に見積もり依頼をし、最も家族に合う提案をしてくれる業者を選択しましょう。

介護リフォームに関するポイントについて、理解していただけたでしょうか?
介護保険の仕組みや利用方法は、多少複雑に感じられるかもしれませんが、きちんと把握すれば必要な支援をしっかり受けることができます。
ご自身やご家族の状況と照らし合わせながら、確認してみましょう。

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更新日:2017年6月12日
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