【介護リフォーム・バリアフリーリフォーム】工事内容や費用は?補助金や注意点も解説

更新日:2024年03月07日

【介護・バリアフリーリフォーム/リノベーションの費用と事例】補助金の活用方法・業者の探し方までご紹介

介護が必要になったご家族のために、あるいは将来のために、介護リフォーム・バリアフリーリフォームを検討される方は多いはず。
介護される方にとっても介助する方にとっても、安心して快適に暮らせる空間を実現したいですよね。安全なお住まいにリフォームするためには、業者選びやプランニングが最も大切です。
本記事では、介護・バリアフリーリフォームの業者の選び方や、改修工事の費用相場・ポイント、介護保険などの補助金制度と利用時の流れ、一戸建て/マンションの事例(浴室など)まで、幅広くご紹介します。

この記事の目次

介護リフォームは必要?現状の暮らしやすさをチェック

【失敗しない介護・バリアフリーリフォームのために】費用や補助金・事例を紹介

介護リフォームとは、介護される方と介助する方(=介護をするご家族や、ヘルパーさんなど)の両者にとって、安全かつ快適に生活できるようにするリフォームのことです。
同じようなリフォームで、障壁(バリア)を取り除くという意味のバリアフリーリフォームもあります。

自宅に介護リフォームが必要かどうかは、国土交通省の「高齢者が居住する住宅の設計に係る指針」 などをもとに作成した次のチェックリストで確認してみましょう。
チェックしたポイントが多いほど高齢の方や障がいのある方でも暮らしやすい住宅になっています。

部屋 チェックポイント
リビング 段差がない
床がすべりにくい
扉が引き戸である
廊下 段差がない
床がすべりにくい
扉が引き戸である
手すりがある
幅が780mm以上ある(柱などの箇所は750mm以上)
廊下 段差がない
床がすべりにくい
手すりがある
洋式トイレである
緊急時用の通報装置がある
浴室 段差がない
床がすべりにくい
扉が引き戸である
手すりがある
出入口の幅が600mm以上ある
浴槽がまたぎやすい
緊急時用の通報装置がある
玄関 床がすべりにくい
手すりがある

上記のリストでチェックできなかったポイントは、介護リフォームの検討をしてみましょう。

水回り(浴室など)の介護・バリアフリーリフォーム費用

【失敗しない介護・バリアフリーリフォームのために】費用や補助金・事例を紹介

水回りのバリアフリーリフォームで主に挙げられる箇所は次の通りです。

● 浴室(お風呂場)
● トイレと扉
● 洗面所

それぞれ解説します。

浴室(お風呂場)の介護・バリアフリーリフォーム費用相場

バリアフリー仕様の浴室にリフォームする際の費用は、部分的なリフォームか浴室全体の交換かによって変動します。

浴槽やバスルーム全体を新しくする場合は「またぎやすい高さに設計されたユニットバス・浴槽」や「冬でも冷たくならない、すぐに乾く、すべりにくい床材」を選びましょう。

なお高齢の方の家庭内事故の中には「冷え切った浴室と浴槽内のお湯などの温度差により、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こした」という例も見られます。
温度差をなくす対策として、浴室暖房乾燥機を設置しておくことも重要と言えるでしょう。

現在タイル張りの「在来工法のお風呂」の場合は「ユニットバス」に変更することで、寒さ対策や転倒事故防止対策になりますよ。

ちなみに車椅子で使用する場合、浴室のスペースは1.25坪以上を確保できると理想的です。

>> お風呂をバリアフリーにするポイントを解説!
>> お風呂のバリアフリーリフォームの補助金についてさらに詳しく知りたい!

工事内容 費用相場
段差解消 5〜28万円
手すりの設置 0.5〜5万円
(ユニットバスのオプションの場合=0.4万円〜)
すべりにくい床材に変更 4〜20万円
浴室暖房乾燥機の設置 9〜25万円
(ユニットバスのオプションの場合=3万円〜)
ドアの交換(折戸/引き戸など) 3〜20万円
在来浴室からユニットバス 65〜150万円
浴室の拡張 15〜250万円
(拡張のみか、増築も伴うかなどで費用が異なる)

トイレの介護・バリアフリーリフォーム費用相場

トイレの扉に多い「開き戸」は出入りの際に動作の妨げとなるため「引き戸」に交換することをおすすめします。
鍵付きのドアにする場合は、万が一に備えて外からも開けられるようにしておくと安心です。

また便器の前あるいは横に、車椅子でも入れる/介助する方も一緒に入れるスペースを作ってもらうと良いでしょう。

なお「和式便器」の場合は、足腰の負担がかかりにくい「洋式トイレ」に交換しておきましょう。

トイレと寝室の位置が遠い場合は、隣接する場所に移設もしくは増設しておくのもおすすめです。

>> トイレを安全で使いやすくするポイント

工事内容 費用相場
扉を引き戸に交換 4〜30万円
手すりの設置 2〜18万円
和式トイレを洋式トイレに変更 15〜57万円
温水洗浄便座の設置 5〜10万円
段差の解消 0.2〜15万円
トイレ室内スペースの拡張 10〜40万円
トイレの増設 40~100万円
トイレの位置移動 30〜60万円
(※別途、他の箇所の間取り変更費用がかかる可能性あり)

>> トイレに介護用の手すりを取り付けたい!最適な位置と高さ
>> 汲み取り式トイレを水洗トイレにリフォームしたい!費用と種類

洗面所の介護・バリアフリーリフォーム費用相場

洗面台(洗面化粧台)は、足元に収納部分がない「車椅子専用」のタイプに交換しておくと、使い勝手がよく便利です。

また洗面脱衣所の入り口に扉がある場合は「引き戸」へ変更しておくと、車椅子で出入りする際も楽になります。
脱衣所が狭い場合は拡張し、広々と使えるようにしておくのも良いでしょう。

工事内容 費用相場
車椅子専用洗面台に交換 20〜50万円
扉を引き戸に変更 3〜25万円
洗面脱衣所の拡張 20〜35万円
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玄関/階段などの介護・バリアフリーリフォーム費用

【介護・バリアフリーリフォーム/リノベーションの費用と事例】補助金の活用方法・業者の探し方までご紹介

ここでは、玄関のバリアフリーリフォームの費用相場やリフォームの種類について解説します。

玄関の介護・バリアフリーリフォーム費用相場

玄関に段差がある場合は最低でも15cm以内に収め、可能であればスロープにして段差を解消しておきましょう。

玄関ドアもできれば「引き戸」に変更したいところです。
ドアノブ(取っ手)がある場合は、棒状の物やレバーハンドルにできると良いですね。

また靴を履く時にかがんだり、脱ぐ時に片足立ちになったりという動作は、高齢になると大変負担になります。
そのため、玄関に「腰掛け」を設置しておくと良いですよ。
折りたたみ収納式の壁付けベンチであれば、使わない際には場所を取らずに済みます。

工事内容 費用相場
スロープ設置で段差を解消 2〜45万円
手すりの設置 1.5〜13万円
壁付けベンチの設置 2.5〜7万円
玄関ドアを引き戸に変更 20〜60万円

>> 玄関リフォームの費用相場
>> 介護保険以外でも活用できる玄関ドアリフォームの補助金制度!

なお、玄関に式台や踏み台を設置する場合は、幅が狭いと体のバランスを崩す危険があります。
しっかりと足や杖が乗るよう、十分なスペースを確保しておきましょう。

廊下/階段の介護・バリアフリーリフォーム費用相場

室内の移動のために毎日通る廊下や階段も、妥協したくないスポットです。

車椅子で生活されることを想定して、廊下の幅を広げておくと何かと便利です。
廊下の幅が85cm以上あれば、手すりを設置しても車椅子が通れます。
幅90cm以上なら、直角に曲がる場所でも車椅子でもスムーズに移動できますよ。
工事内容 費用相場
廊下の幅の拡張 40〜100万円
手すりの設置 1〜15万円
(廊下と部屋の間の)段差解消 1〜15万円

>> 廊下リフォームの費用相場
>> 階段リフォームの費用相場

ちなみに収納スペースが廊下に張り出している場合には、壁面収納を造作してもらいスッキリさせる方法も良策です。

また夜中にトイレに行きたくなっても安全なように、足元照明用のコンセントの増設なども対応しておくと良いでしょう。

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バリアフリーリフォーム(リノベーション)で補助金は活用可能?

介護を目的としたリフォームや、高齢者の方・障がいのある方がお住まいの住宅の改修工事では、介護保険やリフォーム減税制度、自治体の補助金を活用できる可能性があります。

【介護・バリアフリーリフォーム/リノベーションの費用と事例】補助金の活用方法・業者の探し方までご紹介

介護保険でリフォームできる条件・支払い方法

自治体から「要介護」などの認定を受けたなど一定の条件を満たす場合、介護保険でバリアフリーリフォーム(リノベーション)の費用を補える可能性があります。
主な条件や手順について、簡単にご説明しましょう。

介護保険の受給対象者
「要介護」もしくは「要支援」の認定を受けていること

(※その他「改修する住宅の住所が被保険者証の住所と同一で、本人が実際に居住していること」などの条件あり)
住宅改修における介護保険の上限額
住宅改修費の保険給付対象限度額20万円から、自己負担額1〜3割を除いた金額

(※上限20万円に対し7〜9割の金額が支給されるため、給付される金額は最大18万円)
支払い方法
通常は、まずリフォーム費用の全額を施工業者に支払い、工事完了後に保険金が支給される

(※ただし「受領委任払い制度」を利用して、自治体の登録事業者に施工してもらうことにより、自己負担分の1〜3割のみの支払いでOKとされる場合あり)

申請に関することで不安なことや疑問点があれば、自治体の窓口や担当ケアマネジャー、介護保険の知識があるリフォーム業者などに、事前に質問しておくと良いでしょう。

介護保険の対象となるリフォーム内容

手すりの設置
床の段差解消
床材の変更
(浴室などの床をすべりにくい材質に交換/畳をフローリングに変更など)
扉の取り替え
(引き戸・折戸・アコーディオンカーテンへの変更/ドアノブの変更など)
便器の取り替え
(和式トイレから洋式トイレに変更)
その他のリフォームに付帯して必要となる住宅改修
(上記工事を行うために必要な下地の補強、壁や柱の改修、給排水設備の工事など)

リフォーム減税、市区町村の助成金・補助金制度も併用可能

介護保険制度とは別に、高齢の方や障がいのある方向けのリフォームに対して助成金・補助金を支給している自治体もありますよ。

また介護保険の対象となっているようなバリアフリー工事は、リフォーム減税制度の対象にもなりやすく、 介護保険・補助金と併用することも可能です。

>> どんなリフォームが補助金対象?注意点は?
>> 子育てエコホーム支援事業はバリアフリー改修も対象!
>> リフォーム減税制度はどんな工事が対象?

なお、補助金制度に詳しいリフォーム会社に出会えれば、おすすめの制度や申請の仕方についてもアドバイスしてもらうと良いでしょう。

介護保険を活用してリフォームする際の流れ

【介護・バリアフリーリフォーム/リノベーションの費用と事例】補助金の活用方法・業者の探し方までご紹介

介護保険を利用して住宅リフォームを行う際には、工事開始前に市区町村の担当窓口に「事前申請」することが原則です。
申請および工事の流れは、おおよそ次の通りです。

① ケアマネジャー(福祉専門のスタッフ)と相談・ケアプラン作成
② 保険者へ事前申請(書類の一部を提出)/施工業者に見積もり・設計を依頼
③ 工事の契約・施工
④ 完工後、工事費の全額を施工業者に支払い
⑤ 保険者へ支給申請書類を提出
⑥ 住宅改修費(保険金)の還付

(※「受領委任払い制度」を利用する場合などは、上記の流れとは一部異なります。)

>> 介護保険の住宅改修でできることは?

ちなみに保険の申請時に必要となる『住宅改修が必要な理由書』は基本的に「ケアマネジャー」などに作成してもらわなくてはいけません。
ただし、ケアマネジャーがいない場合などには「理学療法士」「作業療法士」「福祉住環境コーディネーター(2級以上)」といった有資格者に作成してもらうことも可能です。

施工業者に見積もり依頼をする際、介護保険の書類作成に対応可能なスタッフが在籍しているかどうか、確認しておくと効率的でしょう。

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バリアフリー改修工事では所得税の控除が受けられる可能性あり

【失敗しない介護・バリアフリーリフォームのために】費用や補助金・事例を紹介

バリアフリーのためにリフォームをする場合、「住宅特定改修特別税額控除」により一定の金額をその年分の所得税額から控除できる可能性があります。
控除額の計算式は次の通りです。

控除額 = 【バリアフリー改修工事の標準的な費用×10%】+【バリアフリー改修工事の標準的な費用×5%、もしくはバリアフリー改修工事の標準的な費用のうち「控除対象限度額を超える部分の金額」と「バリアフリー改修工事とあわせて行う増改築その他の一定の工事に要した費用」の合計×5%】

控除対象限度額は200万円です。

>> 増改築とは?リフォームとの違いや補助金までご紹介

バリアフリー改修工事とは

「住宅特定改修特別税額控除」を受けるためのバリアフリー改修工事とは、次の工事のことを指します。

● 通路・出入口の幅を拡張する工事
● 階段の設置、または改良によりその勾配を緩和する工事
● 浴室の床面積を増加させる工事
● 浴槽をまたぎ高さの低いものに取り替える工事
● 固定式の移乗台、踏み台その他の高齢の方などの浴槽の出入りを容易にする設備を設置する工事
● 高齢の方などの身体の洗浄を容易にする水栓器具を設置、または取り替える工事
● 排泄またはその介助を容易に行うためにトイレの床面積を増加させる工事
● 便器を洋式に取り替える工事
● 洋式の便器の座高を高くする工事
● 手すりを取り付ける工事
● 床の段差を解消する工事

控除の適用条件

住宅特定改修特別税額控除の対象となるのは、次を満たす場合です。

● 自己が所有する家屋についてバリアフリー改修工事をして、2014年4月1日から2023年12月31日までの間に居住のために用いていること
● バリアフリー改修工事の日から6か月以内に居住のために用いていること
● 特別控除を受ける年分の合計所得金額が3,000万円以下であること
● 工事をした後の住宅の床面積が50㎡以上であり、かつ、床面積の2分の1以上を専ら自己の居住のために用いていること
● 2つ以上の住宅を所有している場合には、主として居住の用に供すると認められる住宅であること
● バリアフリー改修工事に係る標準的な費用の額が50万円を超えるものであること
● 工事費用の2分の1以上の額が自己の居住用部分の工事費用であること

>> バリアフリーリフォームの減税制度とは?

介護リフォームでよくある失敗

【失敗しない介護・バリアフリーリフォームのために】費用や補助金・事例を紹介

ここでは、介護リフォームで後悔する方が多いよくある失敗をご紹介します。

● スロープの幅が狭かった
● 必要な手すりの位置が違った
● 無駄な手すりが多かった
● 段差の対策が足りなかった

スロープの幅が狭かった

足腰が弱ってきたから、と早い段階で車椅子用のスロープをつけると、スロープの幅が狭く後悔することがあります。

まだ車椅子を使っていない状況では、将来実際にどのような車椅子が必要になるのか未確定です。

車椅子にもリクライニングタイプや電動タイプなどの種類があります。

杖(つえ)を使って自力で歩けるのにスロープを作ってしまうと、車椅子を使い始めてから初めて幅が足りないことに気づき、再施工しなければいけないかもしれません。

必要な手すりの位置が違った

まだ手すりがいらないうちに手すりを設置すると、本当に必要な位置とは違う位置に設置してしまう恐れがあります。

例えば、廊下の右側に手すりを付けたものの、病気のあとに左側の脚がうまく動かなくなり、左側に手すりが必要になるかもしれません。

また、実際に使いやすい位置に手すりが付いておらず、位置の微調整が必要になることもあります。

無駄な手すりが多かった

「将来のため」と必要になりそうな部分すべてに手すりを付けてしまうと、あとで邪魔になってしまうことがあります。

例えば、お風呂の壁に複数個所手すりを付けたものの、入浴の介助をする時に介助をする方の体にぶつかったり、移動を妨げてしまったりするかもしれません。
使わない手すりが多すぎると掃除の手間にもなり、ムダなコストとなってしまいます。

手すりは「必要になりそう」ではなく、「必要」な場所に設置しましょう。

段差の対策が足りなかった

段差解消リフォームを実施したあとに、対策が足りなかった部分に気づくこともあります。

段差リフォームで明らかな段差を解消しても、小さな段差がまだそのままになっているかもしれません。
加齢により筋力が低下すると、今までなんともなかった障害物につまずいて転倒してしまうことがあります。

段差リフォームはケアマネジャーや訪問リハビリの担当の方などとも相談して実施すると良いでしょう。

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介護リフォームの注意点

【失敗しない介護・バリアフリーリフォームのために】費用や補助金・事例を紹介

介護リフォームを実施する時は、次に注意しましょう。

● 介護する・される方、両方の使いやすさを考える
● 家族に本当に必要なリフォームを実施する
● 「介護される生活」より「自立した生活」を目指す

介護する・される方、両方の使いやすさを考える

介護リフォームでは、介護される方だけでなく介護する方にとっての使いやすさも考慮しましょう。

トイレに手すりを付けても、手すりが介護する方の邪魔をしてしまってはストレスになってしまいます。
介護する方のことも考えた場合、手すりの取り付けだけでなくトイレの面積を広げる必要がある場合もあります。

家族に本当に必要なリフォームを実施する

介護リフォームは、「将来必要か」よりも「現状必要か」を考えて工事プランを作成しましょう。

手すりの位置は介護を受ける方の症状によって異なるので、実際に病気や加齢で不自由な部分が出てくるまで本当に使いやすい位置を判断するのは困難です。

また、スロープの幅もどの程度あれば十分なのかは実際に車椅子で通ってみなければ判断できません。

不要な場所にリフォームをしてしまわないよう、現状必要なリフォームを実施しましょう。

「介護される生活」より「自立した生活」を目指す

介護される方のことをよく考えた手厚い介護は大切ですが、必要以上に高機能で便利な設備にしすぎず、自立した生活を目指したリフォームを実施しましょう。

自分でできる部分まで介護される状態をつくってしまうと、介護される方の「自力で生活できる喜び」を奪ってしまいます。
今現在お風呂の介助が必要な方も、段差をなくして手すりを付ければ1人でお風呂に入れるようになるかもしれません。

どのようなリフォームをすれば介護される方の「できること」が増やせるかを考えてみましょう。

症状別介護リフォームのポイント

【失敗しない介護・バリアフリーリフォームのために】費用や補助金・事例を紹介

介護が必要な方の症状別に、一般的にどのようなリフォームが必要になるのかを次の表にまとめています。

病気・症状 必要なリフォーム
部分的な麻痺 手すりの設置、段差の解消、車椅子で利用できるよう床面積の拡張をする
視力の低下 手すりの設置、段差を解消する
聴力の低下 遮音性や吸音性の高い床・壁に変更する
進行性の運動障害 段差の解消、手すりの設置などを進行に合わせて都度対応する
記憶障害、判断力低下 柄ものは幻覚や精神錯乱を招く恐れがあるので無地の壁材や床材に変更する

進行性の病気は必要な設備や機能が都度変わる可能性がある点に留意しましょう。

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介護・バリアフリーリフォーム/リノベーション事例

【失敗しない介護・バリアフリーリフォームのために】費用や補助金・事例を紹介

当サービス『リショップナビ』でご紹介している施工業者が手掛けた、バリアフリーリフォーム(リノベーション)の実例からご紹介していきましょう。

トイレの手すり設置工事や浴室リフォームなど、さまざまな例がありますよ。

介護保険を使ってトイレに手すりを設置

リフォーム費用 25万円
工事期間 3日
住宅の種類 一戸建て
築年数 -
「ご主人のために、手すりを設置したい」とのご要望でした。安心して使用していただけるよう、下地にベニヤを入れ、しっかり補強した上で手すりを取り付けています。

介護保険の活用で、18万円の補助金額を支給されました。

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介護保険で、段差解消&安全で暖かい浴室へリフォーム

リフォーム費用 121万円
工事期間 7日
住宅の種類 一戸建て
築年数 30年
元はタイル張りの寒そうなお風呂場でしたが、冬の温度差を軽減できるよう、お湯が冷めにくい保温浴槽・冷たくならない床材などを導入しました。

浴槽も入りやすい高さになるよう考慮し、また出入り口の段差を解消する工事なども行っています。

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予算に配慮しながらバリアフリーリノベーション

リフォーム費用 350万円
工事期間 30日
住宅の種類 一戸建て
築年数 40年
白アリの発生により、LDKの床が歩けないほど傷んでいる状態でした。
「大手の業者だと高額になるため、もう少し費用を抑えたい」というご依頼にお応えし、予算に配慮しながらバリアフリー工事を実施。
段差解消・手すり設置なども行い、LDK・水回り・和室・廊下・玄関などを全体的に一新しました。

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老後の暮らしを考え、マンションを全面リフォーム

リフォーム費用 440万円
工事期間 30日
住宅の種類 マンション
築年数 30年
「全体的に老朽化してきたため、内装・水回り・建具を更新したい」という施主様のため、老後も快適に過ごせる空間へと改装。

玄関の収納力を向上させ、在来工法の浴室はユニットバスへ変更。LDとキッチンの間にあった段差も、LDを底上げすることでバリアフリー化しました。

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将来を見据えて中古マンションをリノベーション

リフォーム費用 471万円
工事期間 30日
住宅の種類 マンション
築年数 17年
中古マンションの最上階を購入されたお客様より、バリアフリー重視のリノベーションのご依頼をいただきました。

LDK部分はリビングと隣接する和室を一体化させ、最上階の構造を活用し、開放感あるナナメ天井を実現し、ロフトも造作。
玄関には、折りたためる壁付け腰掛けベンチを新設し、車椅子でも傷が付きにくい床材を採用しました。

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車椅子のお子さんが1階で快適に過ごせる住まいに

リフォーム費用 800万円
工事期間 60日
住宅の種類 一戸建て
築年数 -
2階で生活されていた車椅子のお子さんが1階でも過ごしやすくなるようリフォームしました。
全体的に手すりを増設して、室内ドアの多くを引き戸へと交換。玄関は靴入れを造作し、車椅子の昇降機スペースや格納場所も確保しています。

また洋室や水回り設備なども一新し、外壁の張り替え工事も実施しました。

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信頼できる介護・バリアフリーリフォーム業者はどう探す?

【介護・バリアフリーリフォーム/リノベーションの費用と事例】補助金の活用方法・業者の探し方までご紹介

介護・バリアフリーリフォームのポイントは、介護される方にとっても、介助する方(=介護をするご家族や、ヘルパーさんなど)にとっても、安全かつ快適に生活できるようにすることです。
「手すりの設置」「家の中の段差解消」「扉を開閉しやすい引き戸にする」といった住宅改修を行うことで、介護される方の自立性を高め、結果的に介助する方の負担も和らげられます。

もちろん「今は健康だけど、将来のためにバリアフリー住宅にしておきたい」という場合でも、車椅子生活となる可能性を考慮して「トイレや脱衣所などを広くしておく」などの工事をしておくと、安心でしょう。

安全な家へと改修する上で、最も肝心なことの一つが業者選びですよね。
望ましいのは、バリアフリー改修・福祉施設の施工経験などが豊富な事業者です。 介護施設運営業と住宅リフォーム業を並行して経営しているような会社もありますよ。

また、「福祉住環境コーディネーター」などが在籍するリフォーム会社も良いでしょう。
相性の良いリフォーム会社を探すためには、バリアフリー工事の経験がある複数の業者に一度会ってみることをおすすめします。 親身になって相談にのってくれるスタッフであれば、きっとご家族の暮らしや予算にも配慮した提案をしてくれるはずですよ。

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【この記事のまとめ&ポイント!】

介護・バリアフリーリフォーム(リノベーション)の施工事例を見たいです。
当サービス『リショップナビ』でご紹介している施工業者による、介護・バリアフリーリフォーム(リノベーション)の施工事例を掲載しています。ぜひ参考にしてください。
介護のためのリフォームや、バリアフリー化工事にかかる費用は、いくらでしょうか?
お風呂などの水回りリフォームの費用について、こちらで詳しく解説しています。
玄関・廊下・階段などのリフォーム費用についいては、こちらをご確認ください。
バリアフリーリフォーム(リノベーション)を検討しています。施工業者は、どのように探せば良いのでしょうか?
相性の良い業者を探すためには、バリアフリー工事の経験がある複数の業者に一度会ってみることをおすすめします。
『リショップナビ』では、経験豊富なリフォーム会社を無料でご紹介しています。ぜひご活用ください(詳しくは、こちら)。
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