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※2021年2月リフォーム産業新聞より

サムネイル:洗濯機の蛇口から水漏れ?原因と応急処置・対処法

洗濯機の蛇口から水漏れ?原因と応急処置・対処法

更新日:

洗濯機の蛇口から水漏れしていませんか?その水漏れ、もしかしたらパッキンの劣化や接続部分の緩みが原因かもしれません。 この記事では、水漏れの主な原因を3つに分け、簡単な対処法を詳しく解説します。 ご自身で修理できるかの判断基準や、業者に依頼すべきケースについてもご紹介。無駄な出費を抑えつつ、安全に問題を解決しましょう。

目次

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よくある蛇口の水漏れ3つの原因

よくある蛇口の水漏れ3つの原因

洗濯機の蛇口からの水漏れは、原因を特定できれば、専門業者に依頼しなくてもご自身で対処できる場合があります。
まずは、具体的な原因と症状をしっかり確認しておき理解しましょう。

パッキンの劣化

洗濯機の蛇口からの水漏れの原因の1つに、パッキンの経年劣化があります。

パッキンとは、蛇口と給水ホースの接続部分に取り付けられたゴム製の部品で、水が漏れないように密着させる役割を果たしているのです。

パッキンの劣化を放置すると、接続部分から水がじわじわと染み出し、蛇口周辺の腐食や床への水損被害につながる可能性があります。

パッキンが劣化する主な要因

水道水に含まれる塩素や紫外線の影響で、パッキンのゴム素材が徐々に硬化したり、ひび割れたりします。

特に洗濯機用の蛇口は常に水圧がかかっているため、通常の水道蛇口よりも劣化が早く進む傾向があります。

パッキンの劣化具合は、次のポイントでチェックできます。

  • 変色:黒ずみや白い粉が付着している
  • 硬化:触るとゴムの弾力がなくなっている
  • 変形:接続面に隙間ができている

これらの症状が見られたら、パッキンの交換も検討しましょう。

接続部分の緩みやズレ

洗濯機の蛇口と給水ホースの接続部分が緩んだり、ズレたりすると、その隙間から水が漏れ出すことがあります。

その場合、次のような原因と対策が考えられます。

原因

対策

接続部ナットの緩みやズレ

モンキーレンチを使って締め直す

ニップル(接続金具)の位置ずれ

取り付ける角度を調整する

シールテープの巻き不足

時計回りに5〜6回巻き付ける

壁との接合部の腐食

専門業者に修理を依頼

ナットは、締めすぎると樹脂製の部品が破損してしまう可能性があるので、手で締めた後に工具で微調整するのがコツです。

月に1回程度を目安に、ナットの緩みをチェックする習慣をつけると、水漏れを予防しやすくなります。

蛇口と給水ホースの相性・接続不良

洗濯機の蛇口と給水ホースの接続不良は、主に次の3つの要因で発生します。

  • 規格やサイズの不一致
  • ホース接続部に砂粒や糸くずが挟まっている
  • ゴムパッキンの厚みが足りず、密着不良を起こしている

特に、異なるメーカーの製品を組み合わせる際には注意が必要です。

異なるメーカー製品の組み合わせに注意

異なるブランドの製品を接続する際は、必ず互換性を確認しましょう。

最近では、さまざまなメーカーの製品に対応できるユニバーサルアダプターも市販されていますが、完全に密着しない場合は水漏れのリスクが残ります。

また、 樹脂製のアダプターは、経年劣化で変形しやすいので、金属製のものを選ぶのがおすすめです。

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ご自身でできる応急処置とチェック方法

洗濯機の蛇口から水漏れが発生した場合、すぐに専門業者に連絡する前に、ご自身でできる応急処置を試してみましょう。

ここでは、水漏れを発見した際の初期対応から、接続部の点検方法、パッキン交換の手順まで、具体的な対処法をご紹介します。

まずは元栓を閉める

洗濯機の蛇口から水漏れを発見したら、まず水道の元栓を閉めましょう。
これ以上水が漏れないように、水の供給をストップします。

元栓を閉める具体的な手順は次の通りです。

① 洗濯機の裏や横にある水道管の元栓を探す
② ハンドル式の場合は、右方向(時計回り)に回して止める
⇒ レバー式の場合は、レバーを水流と直角になるように倒す

元栓を閉めたら、蛇口を開いてホース内に残った水を排出します。
水の流れが完全に止まり、水漏れが収まったことを確認してください。

ただし、元栓が古くて固くなっている場合は、無理に回すと破損するおそれがあるので、専門業者に連絡しましょう。

接続部の確認と締め直し

洗濯機と蛇口の接続部からの水漏れの場合、まずナットに緩みや接続不良がないかを目視で確認します。

給水ホースと蛇口をつなぐニップル部分に隙間がないか、ナットがしっかり締まっているかを、チェックしましょう。

① 蛇口の元栓を閉めた状態で、接続部のナットを手で軽く回す
② モンキーレンチを使う場合は、ナットを時計回りに4分の1~2分の1回転程度締め直す
③ 接続部のズレを修正し、ニップルが正しい角度で取り付けられているか確認する

工具を使う際は、金属部分に布などを巻いて保護すると、傷つきを防止できます。
締め直しが終わったら元栓を開け、10分ほど様子を見てください。

接続部周辺に水滴が付着している場合は、乾いた布で拭き取りながら、水漏れ箇所を特定しましょう。

もし、適切に締め直しても水漏れが改善しない場合は、パッキンの劣化や部品の破損が考えられます。

無理に力を加え続けると、蛇口本体を傷つけてしまう可能性もあるため、専門業者に相談するのがおすすめです。

パッキン交換

パッキンの劣化が原因で水漏れしている場合は、パッキンを交換することで症状が改善されます。

必要な道具は、モンキーレンチと新しいパッキン(三角パッキン)で、ホームセンターなどで購入できます。

また、パッキンは必ず互換性のあるものを用意しましょう。

交換の手順は次のとおりです。

① 水道の元栓を閉めて、蛇口の中に残った水をに排出する
② ハンドル上部のビスを反時計回りに回して外す
③ ナットを緩めて、古いパッキンを取り出し、新しいパッキンと交換する
④ 手で回せなくなるまでナットを締め、さらに半回転程度締め付ける

作業が終わったら、必ず元栓を開けて水漏れがないか確認してください。
パッキンは定期的に交換すると安心です。

>> 水漏れの応急処置と修理方法を解説!業者の施工事例や費用もご紹介

解決しない場合は早めに専門業者に相談しよう

水漏れの原因が特定できない場合や、ご自身で応急処置をしても解決しない場合は、早めに専門業者に相談することをおすすめします。

応急処置の範囲を超えてご自身で修理しようとすると、かえって状態が悪化したり、水道管の破裂や大規模な水漏れにつながるリスクもあります。

専門業者であれば、適切な診断と修理を行い、根本的な解決策を提案してくれます。

修理費用を抑えるためにも、症状が軽いうちに早めに相談するようにしましょう。

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