ユニットバスから水漏れする6つの原因・対処法
ユニットバスの水漏れの主な原因を6つご紹介します。
水漏れの原因を把握し、適切な対処法を理解することで、被害拡大の防止につながります。
①蛇口の劣化(接続部分など)
1つ目の水漏れ原因は「蛇口の劣化」です。
主に次の5つの劣化や不具合が考えられます。
● 蛇口自体の破損
● 蛇口と壁をつなぐ接続部分の不具合
● レバーハンドル部分の不具合
● パッキンの劣化
● ネジの緩み
蛇口を操作するたびに、レバーハンドル部分や、蛇口と壁の接続部分への振動やネジの緩みによって不具合が生じ、水漏れする原因になります。
使用年数によっては、蛇口そのものやパッキンが古くなって破損することもあるため注意が必要です。
蛇口は給水に関わる重要な部分であるため、専門的な技術がある修理業者に依頼しましょう。
【対処法】
蛇口から水漏れしている場合の応急処置をご紹介します。
まずは、蛇口の横にある止水栓を閉めて、水の供給を止めます。
蛇口の種類によって止水栓の位置が異なり、止水栓の操作にはマイナスドライバーなどの工具が必要です。
止水栓が見当たらない場合には、水道の元栓を閉めて給水を止めますが、元栓を閉めると家全体が断水状態となるため注意が必要です。
「蛇口のどの部分から水漏れしているか」を詳細に調査するため、専門の修理業者に相談しましょう。
②シャワーの劣化(シャワーヘッドなど)
2つ目の水漏れ原因は「シャワーの劣化」です。
主に次の3つの劣化が考えられます。
● シャワーヘッドの劣化や破損
● シャワーホースの破れ
● シャワー混合水栓の劣化や破損
シャワーヘッドからの水漏れは、内部にあるパッキンの劣化や、シャワーヘッドのひび割れなどが原因です。
また、シャワーヘッドとホースの接続部分の不具合や、シャワーホースの破れ、シャワー混合水栓の劣化や破損によっても水漏れを引き起こします。
水漏れを解消するために、自分でできる修理方法もありますが、再び水漏れが起きないように、プロの修理業者への依頼をおすすめします。
【対処法】
シャワーから水漏れしている場合は、蛇口の水漏れと同様に、まず止水栓を閉めて給水を止めましょう。
シャワーホースの破れによる水漏れであれば、水に強い防水テープなどを巻いて応急処置が可能です。
しかし、シャワーヘッドや接続部分からの水漏れは、パッキンやシャワーヘッド本体の交換が必要です。
シャワーヘッドは自分でも交換できますが、製品の品番間違いなども考えられるため、まずは修理業者に相談してみましょう。
③浴槽のひび割れ
3つ目の水漏れ原因は「浴槽のひび割れ」です。
主に次の3つが原因でひび割れが生じます。
● 人の重みと時間経過による劣化
● 硬いものをぶつけた衝撃
● 研磨剤での掃除による劣化
研磨剤での掃除や硬いものをぶつけたり、体重がかかったりすることで、浴槽のひび割れが進みます。
浴槽のひび割れは、ユニットバスの老朽化の兆候とも考えられるため、水漏れが拡大しないように早急な修理が必要です。
【対処法】
浴槽のひび割れの長さや大きさによって、対処方法が異なります。
小さなひび割れの場合は、市販のシーリング剤や防水テープなどで簡易的な応急処置が可能です。
しかし、大きなひび割れが発生した場合は、浴槽ごと交換しないと水漏れを防ぎ切れません。
浴槽のひび割れ具合の判断も困難であるため、修理業者に調査をしてもらい、リフォームも視野に入れて検討しましょう。
④床の防水コーティングの劣化
4つ目の水漏れ原因は「床の防水コーティングの劣化」です。
主に次の3つの原因での劣化が考えられます。
● 防水コーティングの経年劣化
● 地震などの振動によるすき間の発生
● 硬いものをぶつけた衝撃
地震などの振動によりすき間ができたり、硬いものをぶつけたりすることで、防水コーティングの素材であるガラスや樹脂が劣化し、床下への水漏れが生じます。
集合住宅の場合は、階下の住宅への被害も考えられるため、水漏れを放置せず早急に修理しましょう。
【対処法】
床の防水コーティングを再び施工することで、水漏れを解消できます。
防水コーティングは、専用の機械や道具が必要で難易度も高いため、専門業者に依頼して修理するのがおすすめです。
水漏れ状況によっては、ユニットバスの床や床下の木材が腐食しているケースもあります。
まずは修理業者に相談して、水漏れ状況を調査した上で、修理方法を検討しましょう。
⑤ユニットバス内のトイレの不具合
5つ目の水漏れ原因は「ユニットバス内のトイレの不具合」です。
主に次の4つの不具合が考えられます。
● トイレタンクのパッキンの劣化
● トイレタンクの部品故障
● 便器のひび割れ
● 便器とタンクの接続部の劣化
止水栓やトイレタンクの接続部分には、ゴム製のパッキンが使われており、使用年数に応じてパッキンが劣化し、水漏れするケースがあります。
タンク内の部品故障や便器のひび割れによっても水漏れが生じ、修理や交換には専門的な技術が必要です。
【対処法】
便器のひび割れには、市販のコーキング剤や防水テープなどを用いて、応急的な補修が可能です。
ただし、あくまで応急処置であり、再び水漏れを引き起こすことがあります。
トイレタンク内の部品やパッキンについても、修理や交換には専門知識が必要なため、プロの修理業者への依頼をおすすめします。
⑥排水管の詰まり
6つ目の水漏れ原因は「排水管の詰まり」です。
ユニットバスの排水管が詰まると、お風呂で使った水が流れにくくなり、水漏れの原因となります。
排水管の詰まりの主な原因は次の3つです。
● 髪の毛やゴミ
● 石けんカスや汚れ
● その他の異物
髪の毛やゴミ・石けんカスや汚れ・その他の異物は、排水管の溝部分や狭い部分に詰まり、水漏れの原因になりやすいです。
排水管に詰まった髪の毛やゴミは、市販の洗浄剤を使って自分で取り除けますが、詰まり具合によっては専門業者への依頼が必要なケースもあります。
また、排水管そのものが破損して、水漏れしていることもあるため、速やかに修理業者へ相談しましょう。
【対処法】
ユニットバスの排水管が詰まっている場合は、髪の毛やゴミを溶かす「排水管専用の洗浄剤」を使います。
洗浄剤を使っても排水管の詰まりが解消されない場合は、専門の修理業者へ依頼して調査し、水漏れの原因を突き止めましょう。
ユニットバスの使用年数によっては、排水管の老朽化による水漏れも考えられるため、排水管の修理・交換が必要な場合もあります。
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ユニットバスの水漏れを放置するとどうなる?
ユニットバスの水漏れを放置すると、主に2つのトラブルが考えられます。
水漏れを放置するリスクを理解した上で、早期の修理やリフォームを検討しましょう。
①カビや害虫の発生リスクが高くなる
ユニットバスの水漏れを放置すると、カビや害虫の発生リスクが高まります。
水漏れによって、浴槽や床に水分が溜まるとカビが繁殖し、ぜん息やアレルギーなどの健康被害を引き起こす恐れもあります。
また、水漏れの箇所によっては、住宅の構造体部分まで水が浸透し、木材や断熱材が腐るなどの被害も考えられるため注意しましょう。
健康被害や二次被害を防ぐためにも、ユニットバスに水漏れが発生した場合は、早期に修理やリフォームを行う必要があります。
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②マンションの場合は階下に被害が出る恐れがある
マンションのユニットバスから水漏れが発生した場合、水漏れによって床や壁が腐食すると、ユニットバスの床下まで水が浸透し、階下の住宅まで被害が拡大する恐れがあります。
また、階下の天井に電気配線がある場合は、水漏れによって漏電を引き起こし、感電や火災の原因にもなるため注意が必要です。
水漏れの被害状況によっては、損害賠償を請求されるケースもあるため、水漏れを放置せず速やかに修理しましょう。
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ユニットバスの水漏れ修理にかかる費用
ユニットバスの水漏れ修理にかかる費用を、次の表にまとめました。
修理内容 | 修理費用 |
---|---|
蛇口の修理・交換 | 0.7〜5万円 |
シャワーの修理・交換 | 0.3〜3万円 |
浴槽のひび割れ補修・塗装 | 9.5〜18万円 |
床の補修・交換 | 2〜30万円 |
トイレのパッキン交換・調整作業 | 0.6〜1.5万円 |
排水管の詰まり解消 | 0.8〜5万円 |
水漏れ修理は、部品交換だけで済む場合もあれば、壁や床の大掛かりな修理が必要な場合もあります。
ユニットバス自体の老朽化が原因で水漏れしている場合もあるため、修理だけではなく、ユニットバスの交換も視野に入れて検討しましょう。
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ユニットバスの水漏れ修理を依頼する際のポイント
ユニットバスの水漏れ修理を依頼する際は、主に次の3つのポイントに注意しましょう。
①リフォームも対応できる会社に依頼する
水漏れ修理を依頼する際は、リフォームも対応できる会社への依頼がおすすめです。
ユニットバスの水漏れは、修理だけで解消される場合もありますが、経年劣化によってユニットバス自体の交換が必要な場合もあります。
>> ユニットバスの耐用年数は何年?修理ポイントや費用も解説
リフォームが対応可能な会社に依頼すれば、水漏れ状況を確認して修理ができないと判明しても、手間をかけずリフォームに移行できます。
新しいユニットバスにリフォームすることで、水漏れ対策だけではなく、機能性やデザインのアップグレードも可能です。
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②修理対応のスピードが早いかを確認する
水漏れ修理を依頼する際は、「対応のスピードが早いか」の確認が重要です。
主に次の3つのポイントを確認しましょう。
- 依頼から修理開始までの期間
- 修理開始から完了までの期間
- 緊急的な対応サービスの有無
水漏れを長い時間放置してしまうと、周囲の床や壁にも被害を与える恐れがあるため、すぐに修理対応してくれる業者へ依頼しましょう。
深夜や休日など緊急的に修理を依頼したい場合は、24時間365日対応してくれる修理業者もあります。
修理対応のスピードは、修理業者によって異なるため、複数の会社を比較し検討しましょう。
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③修理業者の実績やアフターサービスを確認する
修理業者の実績やアフターサービスも、水漏れ修理を依頼する際に確認すべきポイントです。
実績が豊富な修理業者は、ユニットバスなどの水回り修理を得意としており、様々な経験や知識から適切な修理を行ってくれます。
ただし、ユニットバスの水漏れ部分を修理したとしても、再び水漏れする場合があることも考えておかなければなりません。
その場合に、修理した部分の保証や修理後のアフターサービスが充実していれば、万が一のトラブルでもスムーズな対応が受けられます。
ユニットバスの水漏れはリフォームも視野に入れて修理を依頼しよう
ユニットバスの水漏れ原因と対処法、修理を依頼する際のポイントについて解説しました。
ユニットバスは、浴室や浴槽などが一体となっていますが、経年劣化によって水漏れが発生する場合もあります。
水漏れが原因のカビによる健康への被害や、住宅の構造部分の腐食も考えられるため、早急な対応が必要です。
水漏れ修理の際は、専門的な技術を持った修理業者に依頼し、リフォームも視野に入れて検討しましょう。
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