給湯器をつけっぱなしにしても大丈夫?電気代・安全性・寿命への影響を解説

更新日:2025年11月05日

給湯器をつけっぱなしにしても大丈夫?電気代・安全性・寿命への影響を解説

給湯器をつけっぱなしにしていいか迷っていませんか?
電気代が心配だったり、故障の原因になるのではと不安に感じる方も多いでしょう。実は給湯器のつけっぱなしは、使用頻度や季節によって判断が変わります。
適切な管理方法を知ることで、コストを抑えながら安全に使用できる可能性が高まります。
この記事では電気代・ガス代への影響から安全性、機器の寿命まで詳しく解説します。

給湯器をつけっぱなしにするとどうなる?

給湯器をつけっぱなしにした場合、どのような影響があるのでしょうか。
給湯器の年式やご家庭の使用環境によって注意点が異なる場合もあるため、安全で経済的な使い方を知っておくことが大切です。

電気代・ガス代への影響

給湯器をつけっぱなしにした場合の電気代やガス代への影響は、実際には想像されているよりも小さいかもしれません。

電気代への影響

主な費用は待機電力で、月に30~100円程度の範囲に収まるのが一般的です。
年間で考えても数百円から千円程度のため、つけっぱなしにすることによる経済的な負担は限定的といえるでしょう。

ガス代と頻繁なON/OFFの落とし穴

給湯器をつけっぱなしにしても、基本的にお湯を使わなければガス代に影響はありません。
実は、電源のON/OFFを頻繁に繰り返すほうが、着火時にガスを消費するため無駄が生じることがあります。

短時間の不在であれば、つけっぱなしのほうが経済的になることさえあるのです。

ただし、10年以上前の古い給湯器は待機中の電力消費が大きく、最新機種と比べると年間で数千円の差が出る可能性も考えられます。

日常的な使い方では電源の管理よりも、給湯器本体の省エネ性能を高めるほうが光熱費の削減につなげやすいです。

機器への負担や故障リスク

「つけっぱなしによる故障」ですが、最近の給湯器は水が流れるときにだけ点火する仕組みのため、電源を入れたままでも大きな負担にはなりません。

むしろ気をつけたいのは、電源のON/OFFを頻繁に繰り返すことです。
給湯器の寿命は着火回数や燃焼時間に影響されるため、こまめに電源を切るほうがかえって機器に負担をかけてしまう可能性があります。

10年以上使用している給湯器は電子部品の劣化により、待機中に不具合が起きるリスクが高まる傾向にあります。
定期的な点検を受けることが、安心して使うためのポイントになります。

つけっぱなしと都度消し、どちらが給湯器に優しい?

最近の給湯器は、蛇口を開けて水が流れるときだけ点火する仕組みのため、実はつけっぱなしにしておくほうが点火装置への負荷が少なく、機器に優しい使い方といえます。
定期的にON/OFFを繰り返すとその都度着火動作が必要になり、機器への負担が大きくなってしまうのです。

一方で、使用年数が10年を超えた古い給湯器や、バランス釜と呼ばれるタイプをお使いの場合は注意が必要です。
経年劣化で電子部品が傷んでいると、待機中に不具合が起こるリスクが高まるため、定期的な点検を前提とした運用が大切になります。

まずはご自宅の機器の年式を確認し、最適な使い方を見つけることが重要です。

安全面で気をつけたいポイント

給湯器の安全性は、その年式と機種によって大きく異なります。

2000年より前に製造された製品には、種火を使って点火するタイプが主流で、現在のような十分な安全装置が備わっていないものも多くありました。

こうした古い給湯器をつけっぱなしにすると、火災やガス漏れのリスクが高まることがあるため注意が必要です。
10年以上使用している給湯器も、経年劣化により機器の機能が低下し、不具合が起きやすくなるため気をつけましょう。

注意が必要なケース

特に異音や異臭、黒い煙などのサインが見られた場合は、つけっぱなしで運転するのは避けるべきです。
バランス釜タイプの給湯器も同様に、種火を使う設計のため、電源を入れたままにしない方が安心です。

ご自宅の給湯器がどのタイプかを確認し、古い機種をお使いの場合は定期的な点検をおすすめします。
安全装置が正常に働くか、機器全体の状態はどうかをプロに確認してもらうことで、安心して快適に使いやすくなります。

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つけっぱなしが推奨されるケースもある

給湯器のつけっぱなしは、状況によっては避けた方がよい場合もありますが、実はご家庭の使い方によってはつけっぱなしのほうがメリットの大きいケースもあります。

頻繁にお湯を使う家庭

1日に何度もお湯を使うご家庭では、電源をこまめにON/OFFするよりも、つけっぱなしのほうが給湯器への負担が少ない傾向にあります。
給湯器の寿命は着火回数や燃焼時間の影響を受けやすく、何度も点火を繰り返すと装置への負担が増しやすくなります。

朝の支度や食事の準備、夕方の入浴など、お湯を使う間隔が短いご家庭では、つけっぱなしによる待機電力のコストよりも、着火時に消費するガスや電気のほうが大きくなる可能性があります。

冬場の凍結防止機能を使うとき

冬の厳しい寒さに見舞われる地域では、給湯器のコンセントを抜くことはおすすめできません。
多くの給湯器には凍結防止機能が搭載されており、気温が3~5℃以下になると、ポンプやヒーターが自動で動き出し、配管内の水を温める仕組みになっています。

節電のつもりでコンセントを抜いてしまうと、凍結防止機能が働かなくなり、配管内の水が凍って破裂してしまう恐れがあります。
修理費が数万円から、被害の程度によっては十万円前後かかる可能性もあるため、十分な注意が必要です。

特に夜間の冷え込みが厳しい地域や、北側に給湯器が設置されているご家庭では、凍結のリスクがより高まります。
お住まいの地域の気候に合わせて、冬場は電源プラグを抜かず、凍結防止機能に任せておくのが最善の対策といえるでしょう。

自動保温機能付きタイプの特徴

自動保温機能付きの給湯器は、お風呂のお湯を設定した温度に自動で保ってくれる便利な機能です。
設定温度になると加熱を止め、その後お湯の温度が下がると細かく追い焚きをすることで、お湯がぬるくなるのを防いでくれます。

この機能は、家族の入浴時間がバラバラなど、お湯をよく使うご家庭で特に活躍します。
一定の温度を保ってくれて、電源を入れ直すよりも、機器への負荷を軽減しやすいというメリットもあるのです。

さらに、機種によっては時間設定が可能で、季節や生活パターンに合わせて保温時間を調整できます。
こうした工夫で、つけっぱなしでもエネルギーを効率よく利用でき、経済的にも機器にも優しい使い方を実現しやすいです。

長期不在時の電源管理はどうすべき?

旅行や出張などで2週間以上家を留守にする場合は、給湯器の電源を切ることをおすすめします。

電源を切っておけば、不要な沸き上げ動作がなくなり、待機電力も削減できるため、電気代やガス代の節約につながります。
また、長期間使わないお湯をタンクに貯めたままにすることは、衛生面での心配もあるため注意が必要です。

注意が必要なケース

冬場や寒冷地にお住まいの場合は、凍結防止のために別の対応が求められます。
その場合は、コンセントは抜かずに本体の電源ボタンだけをOFFにするのが適切な方法です。
こうすることで、配管の凍結防止機能を維持しながら節電ができます。

帰宅後は、まずタンク内に水を貯めてから電源を入れてください。
貯湯式タイプの場合は、再加熱に4~5時間ほどかかります。瞬間式であれば電源を入れるとすぐにお湯が使えます。
再び使い始める際は、異音や異臭がないかを確認してからにしましょう。

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節約と安全を両立する上手な使い方

給湯器をつけっぱなしにしても大丈夫?電気代・安全性・寿命への影響を解説

給湯器を安全かつ経済的に使うためには、ご家庭に合った正しい使い方を知ることが大切です。

最新の省エネ機能を上手に活用すれば、手間をかけずに光熱費を削減することも可能です。
定期的なメンテナンスを心がけることで、長期間にわたって安心して給湯器をお使いいただけるでしょう。

こまめに電源を切るタイミングの見極め方

つけっぱなしと都度消しのどちらがお得かは、ご家庭のお湯の使用頻度によって大きく変わります。
月間の電気代の差は、使用環境にもよりますが30円前後と小さいため、手間と経済効果のバランスを考えて判断することが大切です。

頻繁に使うご家庭

1日に3回以上お湯を使うご家庭の場合、着火に必要な電気コストが待機電力を上回る可能性があります。
そのため、つけっぱなしのほうが光熱費を抑えられるかもしれません。

毎日頻繁に使うなら、無理に電源を切る必要はないでしょう。

電源を切る目安

電源を切るのは、1週間以上の長期不在時が目安です。
日常的な短い外出のたびに電源を切るのは、かえって手間がかかるだけかもしれません。

冬場は凍結防止機能を働かせるため、コンセントは抜かないようにしてください。
電源ボタンでOFFにするだけで十分です。
寒冷地にお住まいの場合は、季節を問わず注意が必要なこともあります。

タイマー設定や省エネモードの活用

最新の給湯器の多くにはタイマー機能が搭載されており、設定した時間帯だけ稼働させることができます。
深夜や外出中の無駄な待機電力を減らせる便利な機能です。

また、省エネモードを活用すれば、待機中の電力消費を従来機種の半分以下に抑えられ、年間で数百円から1,000円程度の光熱費削減が期待できるでしょう。

エコキュートなどのエコ機能付きモデルは、過去の使用状況を学習し、最適な加熱タイミングを自動で調整してくれます。
これにより、無駄な着火を最小限に抑えることが可能です。
こうした機能を上手に使えば、手間をかけずに効率的な運用ができますよ。

定期メンテナンスで安心して使うコツ

給湯器を安全に長く使うためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
月に1回程度、給排気口が詰まっていないか、配管の接続部はどうかなど、ご自身でチェックする習慣をつけることで、多くのトラブルを未然に防げます。

特に不完全燃焼による事故は、給排気不良が原因となるケースがほとんどのため、給湯器周りをきれいに保つことが大切です。
同時に、異音や異臭、お湯の温度が不安定になるなど、少しの変化にも気づけるようにしておきましょう。

こうした初期症状に早く対応することで、大きな故障に発展するのを防ぎやすくなります。
年に1回は信頼できる業者に点検を依頼し、燃焼状態や安全装置の動作を確認してもらうことをおすすめします。

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つけっぱなしでも使い方次第で安心・快適に

給湯器をつけっぱなしにすることは、正しい知識を持って適切に使えば、必ずしも危険というわけではありません。
電気代については機種や使用状況で差が出ますが、こまめにON/OFFするよりも経済的になることも少なくありません。

安全性の面では、最近の給湯器は優れた安全装置が備わっているため安心感が高く、寿命への影響も使い方次第では最小限に抑えられるでしょう。

大切なのは、ご自宅の給湯器の特性をよく理解し、ご自身の生活スタイルに合わせた運用方法を見つけることです。
この記事を参考に、安全で経済的な給湯器の使い方を実践してみてくださいね。

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