給湯器の電源が入らないときに確認したいポイントと対処法

更新日:2025年09月05日

給湯器の電源が入らないときに確認したいポイントと対処法

お風呂やキッチンでお湯を使おうとしたら、給湯器の電源が入らずに困ってしまった経験はありませんか。
実は給湯器の電源トラブルは、ブレーカーやガス栓、リモコンの確認といった基本的なチェックで解決できるケースがあります。
この記事では、電源が入らない原因の特定方法からご自身でできる対処法、業者に依頼すべき判断基準まで、安全に対応するためのポイントを解説します。

給湯器の電源が入らないときにまず確認したいこと

給湯器の電源が入らない場合、故障と決めつける前に基本的なチェックポイントを確認することが大切です。
多くの場合、電気系統の問題やガス・水道の供給状況、リモコンの設定が原因です。

これらを順番に点検することで、修理業者を呼ばずに解決できる場合も少なくありません。

ブレーカーとコンセントの接続状況

給湯器の電源トラブルの多くは、電気系統の問題が原因です。
まずは電気の供給状況を確認しましょう。

分電盤を開いて「給湯器」や「温水器」と書かれた専用ブレーカーの位置を確認してください。ブレーカーが落ちている場合は、一度完全にOFF位置まで動かしてから、しっかりとON側に切り替えます。

何度もブレーカーが落ちるときは、給湯器や電気設備に問題がある可能性があります。
給湯器本体のコンセントのプラグが抜けかかっていないか、リモコンのコンセントも同様に確認してください。

安全面で重要なのは、コンセント周辺の点検です。
水濡れや焦げ跡、変色などの異常が見つかった場合は、絶対に触らずに電気工事業者へ連絡しましょう。

ガス栓・水道元栓が正しく開いているか

給湯器の電源が入らないとき、意外と見落としがちなのがガス栓や水道元栓の状態です。
ガス栓が完全に開いていないと、給湯器へのガス供給が止まり、電源が正常に入らない原因になります。

まずはガス栓を確認しましょう。
ガス栓が半開きの状態になっていないか、目視でチェックして時計回りに回し、最後まで確実に開ききることが重要です。

水道元栓についても同様に、バルブが閉まっていないか点検しましょう。
閉じている場合は反時計回りに回して完全に開いてください。

ガスメーターと水道メーターの状態も忘れずに確認したいポイントです。
ガスメーターに遮断ランプが点滅していたり、水道メーターに異常表示が出ていたりする場合は、各供給会社に連絡して対応を依頼しましょう。

リモコンの電源ボタンや表示ランプ

給湯器のリモコンに不具合が生じた場合、まずはリモコンの電源ボタンを一度OFFにしてから再度ONにして、表示パネルに時刻やランプが正常に点灯するかを確認しましょう。

表示画面にエラーコードや異常な表示が出ていないかもチェックが必要です。
エラーコードが表示されても必ずしも故障ではなく、電源を入れ直すことで復旧する場合もあります。
表示内容については取扱説明書で詳細を確認してください。

節電モードやロック機能の確認

お湯は出るのにリモコンの液晶パネルが表示されない場合は、節電モードが作動している可能性があります。
節電モードは一定時間使用していないと自動的に画面表示が消える機能で、シャワーや蛇口からお湯を出すことで解除されます。

リモコンリセットの実施

基本的な確認で改善しない場合は、給湯器の電源を完全に切って最低1分間待機してみてください。
その後、再度電源を入れて「運転」ボタンを押すリセット作業を試してみましょう。

電気の契約状況

給湯器の電源が入らない原因として、電気契約に関連する問題も考えられます。
まず電気料金の未払いや契約停止により電力供給が止まっていないか確認しましょう。

各電力会社の会員サイトや専用アプリで契約内容や支払い状況をチェックできます。

アンペア容量不足でブレーカーが頻繁に落ちる場合は、電力会社に契約容量の見直しを相談することが大切です。
給湯器は消費電力が大きいため、他の家電製品と同時使用した際に容量オーバーになる可能性があります。

賃貸物件では電気契約の名義変更漏れや解約手続きミスが発生しやすいため、管理会社に確認を依頼しましょう。
また、給湯器の電力契約モード設定が適切でない場合もあります。契約変更時は給湯器側の設定も合わせて更新が必要です。

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よくある原因と考えられるケース

給湯器の電源が入らない主な理由は、停電や電圧低下、リモコンや配線の不具合、給湯器本体の劣化などが挙げられる

給湯器の電源が入らない場合、いくつかの典型的な原因が考えられます。
まずは身近な要因から順番に確認していくことで、効率的に問題を特定できます。

ここでは代表的な3つのケースについて、それぞれの症状や見分け方、適切な対処法を詳しく解説していきます。

停電や瞬間的な電圧低下

一般的に、停電や落雷が発生すると、給湯器は電力供給が止まり使用できなくなります。
機種によっては安全装置が作動して電源が遮断される場合もあります。
ガス・石油・電気のどの種類の給湯器でも電力を必要とするため、電力の供給がストップしている間は使用できません。

電力が復旧した後でも、給湯器が正常に動作しない場合があります。
この場合は、まずリモコンの電源ボタンを押し直してみてください。
それでも動かない時は、取扱説明書に従ってリセット操作を行いましょう。

停電をきっかけに、時刻設定や湯はりの温度などの設定がリセットされることもあります。
電源が入った後は、これらの設定を再度確認して必要に応じて調整してください。

リモコンや配線の不具合

リモコンの液晶画面が全く点灯しない場合、まずはリモコンの電池切れや本体の故障、配線の接続不良が主な原因として考えられます。

電池式のリモコンであれば電池交換を試し、有線タイプなら給湯器本体との接続状況を確認してみましょう。

給湯器本体とリモコン間の通信線に問題が生じているケースもあります。
配線の緩みや損傷、断線や接触不良によって電源が入らない状況が発生します。

まずは目視で配線の状態をチェックすることが大切です。
特に屋外設置の場合は、風雨や経年劣化による配線トラブルが起こりやすくなります。

リモコンのボタンを押しても全く反応しない症状は、内部回路の故障や水濡れによる基板損傷が疑われます。
このような電子部品の不具合はご自身での判断が難しく、専門業者への相談が必要になります。

給湯器本体の経年劣化や故障

給湯器の使用年数が10年を超えている場合、内部部品の劣化により電源系統に不具合が生じやすくなります。
給湯器は一般的に設計標準使用期間が10年程度とされており、この期間を過ぎると部品の劣化が進みやすくなる傾向があります。

特に基板や制御装置の経年劣化が進むと、電気系統が正常に作動せず電源が入らない状態になることがあります。
給湯器内部の配管やパーツが故障することで、電源供給に必要な回路に影響を与える場合もあります。

本体内部の腐食や配線の劣化が進行している場合、一箇所を修理しても別の箇所が故障する可能性が高くなります。
そのため修理費用が高額になりがちで、使用開始から10年以上が経過している給湯器では交換を検討する必要があるでしょう。

自分でできる簡単なリセット方法

給湯器の電源が入らない問題は、実は簡単なリセット操作で解決するケースがあります。
専門業者を呼ぶ前に、まずはご自身でできる基本的な対処法を試してみましょう。

ブレーカーの操作から動作確認まで、順を追って進めることで給湯器が正常に復旧する可能性があります。

ブレーカーを一度落として再度入れる

給湯器の電源が入らない場合、ブレーカーの状態を確認することが重要です。
停電や災害の影響でブレーカーが落ちてしまうことがあるためです。

まず分電盤内の給湯器専用ブレーカーを探し、一度完全にOFFの位置まで下げてください。
30秒程度待ってから、確実にONの位置まで上げ直します。

ブレーカーを入れ直した後は、給湯器本体の制御基板がリセットされるまで2~3分間待機しましょう。
その後、リモコンの電源ボタンを押してみてください。

リセット後はリモコンの液晶画面が点灯し、時刻表示やランプが正常に表示されるか確認します。
エラーコードが消えているかもチェックしてください。何度もブレーカーが落ちる場合は、専門業者への相談が必要です。

電源が入ったらお湯が出るか試す

リモコンの電源ボタンを押して運転ランプが点灯したら、次はお湯がきちんと出るかどうかを確認してみましょう。
まずは蛇口をひねって、お湯が正常に出るかテストしてください。

設定温度通りの適温のお湯が安定して出るかも重要なポイントです。
水しか出ない場合は、燃焼系統に不具合が生じている可能性があります。

お湯の出が悪い場合は水圧不足や配管の問題が考えられ、異音がする場合は内部の部品トラブル(故障など)が考えられるため、無理に使い続けず専門業者へ相談すると安心です。

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すぐに業者へ相談したほうがよいケース

給湯器の電源トラブルには、ご自身で対処できるものと専門業者に任せるべきものがあります。

危険性が高く、自己対処を避けるべき3つのケースをご紹介します。
これらの症状に心当たりがある方は、無理に直そうとせず早めの対応を心がけましょう。

エラーコードが表示されている

給湯器のリモコンにエラーコードが表示された場合は、まずその番号を正確に確認しましょう。
エラーコードは「12」「140」など基本的に2桁または3桁の数字で表示されますが、意味や体系はメーカーや機種によって異なることが多いです。

エラーコードが表示された場合の対応は次の通りです。

  • エラーコードを正確に記録する
  • 取扱説明書やメーカーサイトで内容確認
  • 重大エラーは無理に対処せず業者へ連絡
  • 頻繁にエラーが再発したり、複数のエラーが同時表示される場合は内部機器などの劣化が考えられます。
    安全性を最優先に、専門的な診断を受けることをおすすめします。

    電源が何度入れても落ちる

    電源ボタンを押すと一瞬ランプが点灯するものの、数秒から数分で自動的に電源が落ちてしまう症状は、給湯器内部の制御基板に異常が発生している可能性があります。

    また、何度もブレーカーが落ちる場合は、給湯器や電気設備に問題があるかもしれません。

    電源投入後にエラーコードが表示されて強制停止する場合、給湯器の安全装置が作動し、自己診断機能が異常を検知している証拠です。
    さらに電源が入った直後に異音や異臭が発生して停止する症状は、内部部品の故障が疑われます。

    火災や事故のリスクがあるため、使用を中止して専門業者に連絡しましょう。

    このような症状が確認できる場合の対処法をまとめました。

  • 電源の入り直しを何度も繰り返さない
  • 異音や異臭がする場合は即座に使用を中止する
  • 専門業者への連絡を最優先にする
  • 無理にご自身で直そうとせず、迅速に専門業者へ相談することが安全で確実な解決方法です。

    焦げ臭さや異音がする

    給湯器本体やリモコン周辺から焦げ臭いにおいがする場合、電気系統の故障や内部のホコリが燃焼している可能性があり、火災リスクが非常に高い状態です。

    また不完全燃焼が発生している場合もあり、一酸化炭素中毒の危険性も伴います。
    このような症状を確認したら、即座に給湯器の電源を切ってください。

    運転時に普段しない衝撃音や異音が発生している場合も、不完全燃焼やガス漏れが疑われるため要注意です。
    特に「ボンッ」という小さい爆発音のような音は、危険な状態である可能性が高いです。

    火災や一酸化炭素中毒を引き起こすおそれがあります。
    金属音や異常な振動音なども内部機器の重大故障を示している可能性が高いでしょう。

    焦げ臭さや異音は重大なトラブルの前兆となることがあります。
    自己判断での対処は避け、症状を確認したらすぐに使用を中止し、専門業者へ連絡することが重要です。

    給湯器に電源が入らないときも慌てず確認を

    給湯器の電源が入らないトラブルは、基本的な確認と対処で解決できる場合があります。
    電源コードの接続確認から始まり、ブレーカーの状態、リモコンの設定、給水・ガス供給の確認まで、段階的にチェックすることで原因を特定できることもあります。

    安全装置の作動や経年劣化による不具合もありますが、まずはご自身でできる対処法を試してみましょう。
    それでも解決しない場合は、無理をせず専門業者に相談することが大切です。

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