天窓(トップライト)とは?
天窓(トップライト)とは、屋根や家の上方の壁に取り付けられた窓のことです。
ルーフ窓、ルーフウィンドウと言われることもあります。
窓が一面だけにしかついていない家や北側向きの家などに設置されるケースが多いです。
窓の開閉の操作方法としては「手動式」と「電動式」とがあります。
電動式は、リモコンや壁付けのスイッチで操作するほか、センサーが雨や設定室温を感知して自動開閉する便利なオート式のものも開発されています。
形式としては、採光のみに使う開閉できない「固定式(フィックス)」、換気に役立つ「開閉式」の2タイプです。
強化ガラスや複層ガラス、遮熱ガラスなどにも対応しているため、設置場所に合わせて豊富な機能を選択することが可能です。
専用のブラインドや、網戸、スクリーンといった商品もバリエーションがあり、季節に合った対策の仕方も様々です。
\設置したい!/
リフォーム会社一括見積もり依頼 ▶
天窓のメリット
天窓の魅力は、開放的に見えたり、おしゃれになったりするだけではありません。
具体的にどのようなメリットがあるか見ていきましょう。
採光性が良くなる
天窓の採光性は、建築基準法でも認められていますが、最大の魅力は、やはり天窓から降り注ぐ光にあります。
壁面の窓からの光の場合、横一方向からのために、日中であっても部屋が薄暗くなってしまうことがありますが、天窓からなら、昼間はほぼ一定の自然光を取り入れることができます。
その採光効果は、壁面の窓と比べると、約3倍にもなります。
天窓に詳しいメーカーなら、直射日光を拡散光に変えられるタイプの窓をすすめてくれるので、夏場の暑さが気になる場合は相談してみると良いでしょう。
開閉式なら室内環境が快適に
採光の豊かさと並ぶ天窓の魅力は、風通しのスムーズさです。
室内の暖かい空気は、上へ昇ります。そのため開閉式の天窓を開けておけば、一階部分から家の最上部に向かって風の流れができるため、特に夏は快適な状態に換気できます。
四季の移り変わりが激しい日本の家屋には、固定式よりも開閉式の方が向いているかもしれませんね。
光熱費の削減対策になる
明るさと通風性を兼ね備えていれば、家の中での照明や冷暖房の使用頻度が減少します。
つまり、光熱費を抑えることにも繋がります。環境にも優しいですね。
断熱性の高いガラスを使用すれば、夏は熱がこもらず、冬は外部へ熱が出ていくことを防げるので、さらに効果的です。
スタイリッシュな内観に
まず天窓自体が、小粋なイメージを演出してくれますが、自然光が入ることによって、表情のある部屋が生まれます。
光と影のコラボレーションで、美しい空間ができることも。
防犯対策にも!
意外に思うかもしれませんが、天窓は防犯対策としても有効です。
家の上部に設置するため、足場が少なくなり、また壁面の壁と違って侵入しづらくなるため、空き巣などのリスクが軽減されるのです。
雨を感知するセンサー付きの天窓にすれば、夜間や外出時でも安心して換気ができるでしょう。
\設置したい!/
リフォーム会社一括見積もり依頼 ▶
天窓のデメリット
夏と冬とで、日の光や気温が大きく変わる日本では、窓のつけ方で室内環境がかなり変動します。
天窓をつける前に、必ずデメリットを把握しておきましょう。
南側だと夏場の暑さに耐えられない
メリットの項目でもお話しした通り、天窓からの光は、壁面の窓からのときに比べて3倍です。
夏は太陽高度が高くなるため、天窓からの直射日光はそれなりの量になります。
方角や位置によっては、ブラインドなどで防げないこともあるので、天窓を設置する場合は、必ず採光に詳しい業者と確認することが大切です。
雨音が気になる
寝室の近くに天窓をつける場合、考慮しておきたいことが雨音です。
壁面の壁よりも、強風や豪雨のときの音がうるさい、というのが天窓の欠点。
天窓には雨よけがなく、雨が直接当たってしまうので、夜中は寝つけないこともあるようです。
施工状態が悪いと雨漏りする
屋根材とは異なり、家の上部に直接窓が設置されるため、施工の仕方が良くないと、雨漏りする危険性があります。
これは、屋根や外壁などの施工に対しても言えることですが、天窓をつけたい場合、信頼できる丁寧な業者を探すようにしましょう。
メンテナンスが大変
天窓は、高さによっては脚立を使っても手が届かず、掃除をすることが困難な場合があります。
リビングなどにつけるなら、このようなケースが多いです。
吹き抜けなどは、素人では手入れができないので、安易につけるべきではありません。
電動式の場合は、手動式よりもメンテナンス費用がかかるので注意しましょう。
天窓下の水切り部分が気になることがある
天窓の下には、水切りという部材も必要になります。
この部分が屋根の色と違う場合、外から見た時に気になる場合があります。
天窓を設置する場合は、水切りのカラーのことも考えておく方が無難です。
天窓(トップライト)リフォームの費用・価格相場
天窓は、50×70cm程度のサイズの商品が一般的です。
本体価格は、開閉しないタイプおよび手動式は10万円前後、電動式なら20万円前後かかります。
さらに、施工費は30万円以上が相場です。
つまり、本体価格+リフォーム費用の合計は40~50万円以上ということになります。
なおメンテナンスは4、5年おきに行うのが理想的です。
メンテナンスにかかる費用・価格は1回あたり2万円~、電動式だと4万円前後は必要になると考えておきましょう。
\設置したい!/
リフォーム会社一括見積もり依頼 ▶
天窓(トップライト)のおしゃれな施工例11選
さて、ここからは家の中の場所別設置イメージを見てみましょう。
明るい玄関に
まずは玄関からです。
お客様を迎える玄関に天窓を設けるのはおすすめです。
ドアを開けると、天窓からの爽やかな自然光が差し込み、明るい玄関になります。
なかなか光を取り入れづらい玄関が、一気に明るくなりますよ♪
木枠が特徴的な天窓なら、日本家屋にもよく合います。
インテリアに馴染むよう、色や素材を工夫してみましょう。
玄関は明るくしたいものですが、すぐ隣に建物があったり、北向きであったりと、窓からの採光が難しいこともあります。そんなときは、天窓が効果的です。
キッチンにトップライトを
こちらは、キッチンに天窓を設けたものです。
朝日が差し込めば、毎日キッチンに立つのも楽しくなりそうですね♪
窓が開閉出来て、日差しを遮るルーバーもあるタイプなら、眩しい時や真夏の温度調節も可能です。
換気扇は必要ないかもしれませんね。
開放的な間取りにする場合は、天窓に十分な断熱と遮熱の性能があるかご確認ください。
そうでないと、冷暖房費が高額になってしまう恐れがあります。
\設置したい!/
リフォーム会社一括見積もり依頼 ▶
リビングや階段スペースに
階段スペースもどうしても暗くなりがちですよね。
こんな風に天窓を設置すれば、明るい階段になります。
リビングスペースにこんな大きな天窓があれば、昼間は照明がいらないかも。
場所によっては夜景や星空が眺められそうですよね!
夏場は暑くならないように、ルーバーをつけておくのがおすすめです。
階段の上のちょっとしたスペースを、リビングに。
日中、照明は必要ないかもしれません。
おしゃれなだけでなく省エネにもなるなら嬉しいですよね♪
天窓からの光は、観葉植物を育てるのにも最適。
ソファのそばにグリーンを置いて、より快適なリビングにしてはいかがでしょうか♪
\設置したい!/
リフォーム会社一括見積もり依頼 ▶
ベッドルームにも天窓を
次は、寝室の天窓です。
流れ星を待ちながら、あるいは窓にあたる雨粒を見ながら眠ることができる、そんなベッドルームに憧れたことはありませんか?
屋根近くには、家中の湿気と熱気が集まります。
天窓は、換気にも効果的。朝は陽の光で目覚める寝室、いかがでしょうか?
屋根裏やロフトを居住スペースとして使用するときは、カーテンかブラインドがあった方が良いでしょう。
\設置したい!/
リフォーム会社一括見積もり依頼 ▶
トイレやお風呂にも
トイレにつける窓は、外から中が見えないように注意して設計する必要があります。
天窓も選択肢に入れておくと良いかもしれません。
まるで露天風呂のような眺めのバス。
敷地にゆとりがあるときは、人目を気にしなくて良いよう、塀をめぐらせて、お風呂用の庭を作る方もいるそうです。
洗面所は、朝使用することが多いので、こんな風に朝日が差しこめば、眠気も吹っ飛びそうですよね♪
他にも、屋根裏空間に多い、ウォークインクローゼットや納戸に設置するのもおすすめです。
熱気がこもるので、換気用の窓は不可欠です。
しかし、窓の前にはタンスなどを置くことができません。
天窓を設置して、デッドスペースができることのないよう注意しましょう。
住まいの中に、自然の光と風をたくさん入れられたら、誰だって嬉しいものでしょう。
天窓のリフォームや設置を考えている方は、天窓の位置やサイズ、窓の機能も熟慮して、ご自宅に最適な環境づくりを楽しんでくださいね。
【この記事のまとめ&ポイント!】
天窓のメリット・デメリットを教えてください。 |
---|
メリットは「光熱費削減につながること」などです。 デメリットは「施工不良があると雨漏りの可能性があること」などが挙げられます。 詳しくは、こちら。 |
天窓(トップライト)のリフォームに、費用はどのくらいかかりますか? |
本体価格とリフォーム費用を合わせて、約40~50万円以上となることが多いです。詳しくは、こちら。 |
天窓(トップライト)を、住宅におしゃれに取り入れた施工事例が見たいです。 |
暗くなりやすい階段スペースに天窓(トップライト)を取り入れて明るくした事例など、こちらに掲載していますので、ご覧ください。 |
\設置したい!/
リフォーム会社一括見積もり依頼 ▶
こちらの記事もおすすめ♪
>> 屋根リフォームの費用相場
リショップナビは3つの安心を提供しています!
-
ご希望にあった会社をご紹介!
お住まいの地域に近く・ご希望のリフォーム箇所に対応が可能という基準を元に、厳選した会社をご紹介。可能な限り、ご要望にお応えできるように対応致します。
-
しつこい営業電話はありません!
紹介する会社は、最大で5社まで。また、連絡を希望する時間帯をお伝え頂ければ、しつこい営業電話をすることはありません。
-
見積もり後のフォローも致します
ご紹介後にご不明点や依頼を断りたい会社がある場合も、お気軽にご連絡ください。弊社から各会社へのご連絡も可能となっております。