内窓(二重窓・二重サッシ)リフォームの費用は?補助金や施工事例もご紹介

更新日:2024年10月01日

内窓(二重窓・二重サッシ)リフォームの費用は?補助金や施工事例もご紹介

「室内でエアコンの効きを良くしたい」「窓の結露をどうにかしたい」「外からの騒音を抑えたい」など窓周りのお悩みがあるかと思います。
内窓(二重窓・二重サッシ)設置のリフォームをすることで、断熱性や防音性などの効果により、改善を期待できるでしょう。
今回は内窓リフォームの費用と、2024年に活用しやすい補助金(助成金)制度をご紹介します。おすすめのメーカー商品やガラスの選び方も解説していますので、参考にしてみてください。

この記事の目次

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(※記事内情報引用元:LIXIL三協アルミYKK AP各ホームページより)

「内窓(二重窓・二重サッシ)」とは

「内窓」とは?

内窓とは?外窓と内窓のイメージ画像

内窓」とは、二重窓の内側にある樹脂製の窓のことですが、二重窓や二重サッシとほぼ同じ意味で使われることが多いです。

別名「インナーサッシ」とも呼ばれます。

既存の窓の内側に、リフォームで内窓を設置することで、冬の寒さや夏の暑さを解消できます。

「二重窓(二重サッシ)」とは?

二重窓(二重サッシ)」とは、2組の窓サッシを二列に配置することにより、断熱性を高めた窓のことを指します。

なお内窓(二重窓・二重サッシ)は、省エネ性が高まるだけでなく、防音効果もあることから、道路や鉄道・空港に近い建物での騒音対策としても注目されています。

窓にあわせた開き方のバリエーションが選べる

内窓(二重窓・二重サッシ)は、引き戸タイプ・内開きタイプ・FIX窓といった開き方のバリエーションが多いです。

また、リフォームで後付けしたい場合でも、障子風やステンドグラスなどデザインも豊富なので、既存の窓に合わせて柔軟に商品を選べる魅力があります。

「ペアガラス」と「二重サッシ(二重窓)」の違い

内窓とは?複層ガラスと内窓の違い

ちなみに「二重ガラス(複層ガラス・ペアガラス)」と混同されることがありますが、こちらは複数枚で構成される「窓ガラス」のことを指すため、内窓・二重窓とは別モノです。

1枚だけで構成される単板ガラスではなく、「二重ガラス(複層ガラス・ペアガラス)」を内窓のガラス部分に採用することにより、さらに断熱性を向上させることができます。

内窓(二重窓・二重サッシ)の平均リフォーム費用

当サイト『リショップナビ』を利用し、断熱リフォーム(リノベーション)をされた方の平均施工費用は46万円でした。

(※2024年8月時点・リショップナビ集計データ)

内窓リフォームの費用は~10万円:6.67% 11~20万円:15% 21~30万円:15% 31~40万円:6.67% 41~50万円:10% 51~60万円:10% 61万円~:36.6%

窓のリフォームは1度に複数箇所行う場合が多く、リフォーム費用は60万円以上かかる場合が多数です。

また、サイズや性能によって金額が異なるため注意しましょう。

次より、1か所あたりの設置費用についてご紹介します。

内窓の設置/後付け(二重窓・二重サッシにリフォームする)工事の費用

内窓のリフォームは、既存の窓の内側に新しい窓を設置するのみなので、1窓あたり、最短30分〜1時間で施工できます。

内窓の設置にかかる費用の目安は、商品代と工事費をあわせて次の通りです。

内窓の設置 1ヶ所あたり8~15万円
小さいサイズの内窓設置
(腰高窓やキッチンの小窓など)
1ヶ所あたり4~6万円

ただし、高性能なサッシや窓ガラスを採用する場合は、30万円近くかかることもあります。

予算に合わせて、適した窓ガラスやデザインを選ぶとよいでしょう。
また、リフォーム会社に予算の目安を伝えておくと、希望にそった商品や施工内容を計画してくれます。

>> 窓・サッシリフォームの費用とお悩み別リフォームのポイントも解説!

複数設置すると、施工価格が安くなりやすい

東京都などでは「最低1居室のすべての窓に内窓を設置」すると補助金の対象にもなりやすいです。

設置を検討している窓が複数ある場合は、まとめて工事してもらうことをおすすめします。

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内窓(二重窓・二重サッシ)リフォームの施工事例7選

ここでは、当サービス『リショップナビ』の加盟業者が、実際に内窓のリフォームをした事例7選をご紹介します。

比較しやすいよう、シンプルな内窓の設置から、内窓と高性能ガラスをセットで施工したケースまで掲載しました。

実際にかかった工事価格も載せていますので、ぜひ参考にしてみてください。

事例1:結露対策に内窓取付

築年数 -
住宅の種類 一戸建て
リフォーム費用 10万円未満
工事期間 1日

キッチンの壁紙張替えと一緒に、内窓の取付リフォームを行いました。
結露も防止できる他、クロスへの汚れの影響も減りました。

また室温も保つ事で、電気代の節約にも繋がっています。

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事例2:ステンドグラスの樹脂製内窓を設置

築年数 19年
住宅の種類 マンション
リフォーム費用 10万円
工事期間 1日

元は「リビングにステンドグラスを付けたい」というご要望でした。

マンションの管理事務所と打ち合わせをした結果、「窓ガラスの交換ではなく内窓ならOK」と承諾をいただき、実現したリフォームです。
リクシル(LIXIL)社の樹脂窓「インプラス」を設置し、断熱性も確保できました。

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事例3:二重サッシで断熱・防音・結露対策

築年数 1年
住宅の種類 一戸建て
リフォーム費用 11万円
工事期間 1日

結露防止と防音対策のため、内窓を設置して、二重サッシになりました。
壁紙に合わせてサッシ枠のカラーも白で統一しているため、すっきりと仕上がっています。

内窓の増設工事は当日中に完了するため、急いで断熱リフォームをしたい方にも最適です。

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事例4:4ヶ所を二重サッシにリフォーム

築年数 20年
住宅の種類 マンション
リフォーム費用 25万円
工事期間 1日

築20年のマンションのリビング・ダイニング・洋室のサッシ4ヶ所に、リクシル(LIXIL)の内窓を設置し二重サッシにリフォームしました。

比較的小規模な工事にも関わらず、夏冬の断熱効果や防音の機能性が高く満足いただけるリフォームになりました。

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事例5:遮音・断熱・紫外線カット効果のあるガラスで内窓増設

築年数 -
住宅の種類 マンション
リフォーム費用 41万円
工事期間 1日

「騒音が気になる」とお悩みだったため、掃き出し窓に内窓を設置。

遮音性が高く、さらに遮熱・断熱・紫外線カットの性能をあわせ持った高性能のガラスを採用しています。

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事例6:リビングの3枚建の掃き出し窓に、内窓&スクリーンを施工

築年数 11年
住宅の種類 マンション
リフォーム費用 42万円
工事期間 1日

リビングの大きな掃き出し窓に、リクシル(LIXIL)の内窓「インプラス」(単板5mmガラスタイプ)と、ニチベイ社の遮光ロールスクリーン「エフォート」を設置しました。

窓枠のカラーを壁紙と同系色で統一しているため、より空間が広く見えて素敵ですね。

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事例7:16ヶ所に二重窓&7ヶ所に通風雨戸を施工

築年数 11年
住宅の種類 一戸建て
リフォーム費用 112万円
工事期間 -

和室・洋室・キッチンなど全16ヶ所の窓に、リクシル(LIXIL)の「インプラス」を設置、雨戸7箇所はYKK AP社の「通風雨戸」に交換した事例です。

角度調節可能なルーバーが付いているため、外からの目隠し対策もしつつ、風通しや採光加減も調整できます。

>> この事例の詳細を見る

断熱・遮熱などの対策として「ロールスクリーン」や「雨戸」も組み合わせて設置されるご家庭も多く見られます。

日当たりやプライバシーの確保なども配慮した施工プランを、リフォーム会社と相談しながら決めていくとよいですね。

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内窓のおすすめメーカー商品5選!特徴&取り付け費用

本章では、おすすめの内窓メーカー商品を5選ご紹介します。

いずれも仕様条件を満たせば補助金や助成金の対象(※)となる製品です。
(※):後述する「先進的窓リノベ2024事業」「子育てエコホーム支援事業」「既存住宅における断熱リフォーム支援事業」「次世代省エネ建材実証支援事業」制度の補助対象

窓1ヶ所を施工する場合の、リフォーム価格の目安についても記載しているので、参考にしてみてくださいね。
(料金は、窓のサイズ・種類・ガラスの性能などによって変動します。)

1. リクシル(LIXIL)「インプラス/インプラス for Renovation」

リクシルのインプラス

リクシル(LIXIL)の「インプラス」は、業界初のダストバリア仕様の内窓商品で、静電気によるホコリの付着を防ぎます。

また機能性だけでなく、和室にも合わせやすい和紙調ガラスを選べるなど、デザイン性の高さも同社の魅力。

なお質感や風合いを、より重視した内窓にしたい方には、グッドデザイン賞を受賞した「インプラス for Renovation」が最適です。
現代のインテリアに馴染むデザインガラスを選択できます。

インプラス 取り付け費用の目安 3万2千〜25万円

2. 三協アルミ「プラメイクEⅡ」

2. 三協アルミ「プラメイクEⅡ」

三協アルミの「プラメイクEⅡ」は後付けリフォームに適した内窓商品です。

建具メーカーだからこその、細かい工夫が満載なのが特徴として挙げられます。

万一、窓枠の取り付け寸法が不足している場合は、同製品のオプション「ふかし枠」で丁寧に調節が可能。

より気密性の高い内窓を設置できるので、防音対策をしたい方にもピッタリです。

リクシル(LIXIL)の「インプラス」同様、和室に合う障子風のデザインも選択できます。

プラメイクEⅡ 取り付け費用の目安 4万2千〜21万円

3. YKK AP「マドリモ 内窓 プラマードU」

窓・サッシ・建具を長年扱ってきたYKK AP社の代表的な人気商品である、「かんたん マドリモ 内窓 プラマードU」。

既存の窓の内側に取り付けるだけで、その名の通り簡単にリフォームができ、断熱効果があげられます。

引き違い窓」や「内開き窓」「FIX窓」、スリムな縦長デザインの「開き窓テラス」と、バリエーションが豊富なのも特徴の1つです。

プラマードU 取り付け費用の目安 3〜30万円

4. AGC/旭硝子「まどまど plus」

旭硝子の「まどまど plus」は、超高性能な内窓・まどまどシリーズの中でも、ハイグレードタイプのモデルです。

防音性にも優れており、線路沿いや大通り沿いにお住まいの方にも好評です。

割れてしまってもケガをしにくいガラスを使用しているので、幼いお子さんがいるご家庭でも安心して取り付けられます。

まどまど plus 取り付け費用の目安 9万7千〜25万4千円

5. 大信工業「内窓プラスト」

大信工業の「内窓プラスト」は、超高気密・高品質の内窓の設置を検討されている方から絶大な人気を誇ります。

防音・遮音効果も大きく、オプションで鍵の取り付けも可能です。
基本的にオーダーメイドで製作しているので、どのような形状の窓にも合わせてリフォームできます。

日々のお掃除も、中性洗剤で軽く拭き取るだけなので簡単です。

内窓プラスト 取り付け費用の目安 10〜30万円
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【2024年版】内窓(二重窓・二重サッシ)設置が対象の補助金(助成金)制度

2024年版内窓(二重窓・二重サッシ)設置が対象の補助金/助成金制度:先進窓リノベ2024事業、子育てエコホーム支援事業、既存住宅における断熱リフォーム支援事業、次世代省エネ建材実証支援事業、かつしかエコ助成金

内窓(二重窓・二重サッシ)を設置する工事では、「省エネリフォーム」を対象としている補助金(助成金)制度を活用できるケースが多いです。

2024年5月時点で利用可能な「全国共通の補助金制度」と「自治体が設けている補助金(助成金)制度」の例を次にまとめました。

全国共通の補助金(助成金)制度
●「先進的窓リノベ2024事業」
●「子育てエコホーム支援事業」
●「既存住宅における断熱リフォーム支援事業」
●「次世代省エネ建材実証支援事業」
自治体による補助金(助成金)制度
●「《個人住宅用》かつしかエコ助成金」(東京都葛飾区)

>> 窓のリフォームに利用できる補助金制度の種類を解説!

ここからは、各補助金/助成金制度の条件や補助金額などについて、詳しくご紹介します。

先進的窓リノベ2024事業
<概要・要件>

■窓リノベ登録事業者と工事請負契約などを締結し行う、窓の省エネ・断熱リフォームが対象
■リフォームする住宅を所有している個人や管理組合、管理組合法人などである
■一定の性能を満たしている、対象の商品を採用して窓のリフォームをする

※対象のリフォームで1申請あたりの合計補助金額=5万円以上になることが条件
<補助対象となる工事>

■窓ガラス、サッシ、内窓・外窓、玄関ドアの断熱リフォーム
■内窓の場合は、既存の窓の内側へ新たに内窓を設置するまたは、既存の内窓から新たな内窓へ交換する工事が対象
<補助金額>

■1戸あたり上限200万円

■窓ガラス交換:5千〜5万5千円/枚
■内窓の設置:2万3千〜11万2千円/箇所
<申請受付期間および工事期間>

■予約申請受付の場合=2024年3月29日~予算上限に達するまで(遅くとも2024年11月30日まで)

■申請受付=2024年3月29日~予算上限に達するまで(遅くとも2024年12月31日まで)

(実質、工事の完了期限=2024年12月31日)

※原則として、すべてのリフォーム工事が完了した後に、交付申請する

※出典:「先進的窓リノベ2024事業公式ウェブサイト」(国土交通省)を加工して作成。

>> 住宅省エネ2024キャンペーンについて徹底解説!

子育てエコホーム支援事業
<概要・要件>

■エコホーム支援事業者と工事請負契約などを締結し行う、窓のリフォーム
■リフォームする住宅を所有する、個人や法人などが対象
(共同住宅などの場合は、管理組合、管理組合法人なども対象)

※対象のリフォームで1申請あたりの合計補助金額=5万円以上になることが条件
<補助対象となる工事>

1. 開口部の断熱改修(必須)
■窓ガラスを既存のサッシを利用して、複層ガラスなどへ交換する工事
■内窓を既存の窓の内側へ新たに設置するまたは、既存の内窓から新たなものへ交換する工事

2. 子育て対応改修(任意)
■既存のサッシに内窓を設置して二重窓にする、または一定の基準を満たすサッシへ交換する工事(生活騒音への配慮)
■複層ガラスに交換(生活騒音への配慮)

(※任意の工事は、上記に記載している「必須工事」などと同時に行う場合は補助対象)
<補助金額>

■原則は一戸あたり上限20万円 (※世帯区分や住宅区分により20~60万円と異なる)

■開口部の断熱改修
【窓ガラス交換】
省エネ:3千~1万1千円/枚
ZEHレベル:4千~1万4千円/枚

【内窓設置・交換】
省エネ:1万7千~2万5千円/枚
ZEHレベル:2万2千~3万4千円/枚

■子育て対応改修(生活騒音への配慮)
【窓ガラス交換】
3千~1万1千円/枚

【窓ガラス交換】
1万7千~2万5千円/箇所
<申請受付期間および工事期間>

■予約申請受付の場合=2024年3月29日~予算上限に達するまで(遅くとも2024年11月30日まで)

■申請受付の場合=2024年3月29日~予算上限に達するまで(遅くとも2024年12月31日まで)

(実質、工事の完了期限=2024年12月31日)

※出典:「子育てエコホーム支援事業」(国土交通省)を加工して作成。

>> 子育てエコホーム支援事業事業の対象のリフォームと申請条件!

既存住宅における断熱リフォーム支援事業
<概要・要件>

■申請する方が所有(所有予定も含む)かつ居住する住宅(一戸建て・集合住宅の区分所有)が対象
■賃貸住宅の場合、所有者が個人・法人どちらでも対象となる
■集合住宅の場合、管理組合などの代表者の方も対象
■高性能建材を用いて「断熱リフォーム(内窓の工事含む)」を実施することが条件
<補助対象となる工事>

■断熱用の窓(内窓など)、断熱材、断熱用ガラスを用いるリフォーム

・次のA・Bの区分から選択可能

A. 居間だけ断熱
リビングにある、すべての窓を施工する (必須工事)
(※上記と一緒に行う場合は、ほかの窓のリフォームや、断熱仕様の玄関ドアの工事も対象)

B. トータル断熱
家全体の断熱性を、高性能な断熱材・窓・ガラスなどを用いて向上させるリフォーム
(※上記と一緒に行う場合は、熱交換型換気設備などの工事も対象)
<補助金額>

■一戸建て=120万円/戸、集合住宅=15万円/戸を上限とし、それぞれ対象経費の1/3以内を補助
(※「熱交換型換気設備」なども導入する場合は、別途補助あり)
<申請受付期間および工事期間>

■申請受付=2024年9月公募の場合:2024年9月2日~12月13日 (17時メール必着)

■工事日=補助金の交付決定後に着工。および事業完了後30日以内もしくは提出期限日のいずれか早い日までに実績報告できる状態にすること
※<提出期限日>2024年9月公募の場合:2025年2月14日

>> 断熱リフォームの費用・工期!主な補助金制度も解説
>> 断熱リフォームで使える補助金制度|対象の工事&費用相場や注意点もご紹介

次世代省エネ建材実証支援事業
<概要・要件>

■申請する方が所有(所有予定も含む)かつ居住している住宅(一戸建て・集合住宅)などが対象
■高性能建材を用いて「省エネ・断熱リフォーム」を実施することが条件
<補助対象となる工事>

※本制度では「内窓を設置する工事」のみでは、補助金を受給できません。
次の「A〜Cの区分のうちの、いずれかのリフォーム(必須工事)と一緒に、内窓も施工する」場合に限り、内窓も補助対象となります。

A. 「内張り断熱」(内断)
室内側から「断熱パネル」もしくは「潜熱蓄熱建材」を用いて、断熱改修

B. 「外張り断熱」(外断)
屋外から、(外気に接する)外壁すべてを「外張り断熱工法」などでリフォーム

C. 「窓断熱」(窓断)
すべての窓を、防犯・防火・防風仕様の「外窓」にてリフォーム

(※また上記のA〜Cとあわせて行う場合に限り、断熱仕様の玄関ドアなどのリフォームも補助対象)
<補助金額> 次の金額を上限とする、それぞれ対象経費の1/2以内を補助
A. 内断:一戸建て=200万円/戸、集合住宅=125万円/戸
B. 外断:300万円 もしくは 400万円/戸 (※地域区分により異なる)
C. 窓断:150万円/戸、ただし内窓も施工する場合は、200万円/戸
<申請受付期間および工事期間>

■申請受付=一次公募:2024年5月7日~8月30日/二次公募:2024年9月9日~11月29日 (いずれも17時必着)
※一次公募の受付は、予算上限に達したため終了しました。

■工事日=補助金の交付決定後に着工。および事業完了後14日以内もしくは提出期限日のいずれか早い日までに実績報告できる状態にすること
※<提出期限日>一次公募の場合:2024年12月6日/二次公募の場合:2025年1月10日
《個人住宅用》かつしかエコ助成金 (東京都葛飾区)
<概要・要件>

■個人の所有かつ居住している葛飾区内の住宅に、省エネ設備などの導入や断熱改修をする際費用の一部を補助
■申請時から過去10年の間に、同制度に基づく助成金制度を受けていない住宅
■賃貸で対象設備の導入をする場合は、住宅の所有者から承諾を得ていること
■他の助成制度を受けていない住宅
(※上記のほか「住民税を滞納していない方」などの要件もあるため、要確認)
<補助対象となる工事>

■一定の基準を満たした断熱性能を持つガラスを用いた、窓の断熱改修
(※上記のほか「外壁、屋根・屋上、天井、床」などの断熱改修工事も補助対象)
<補助金額>

■一戸建て=20万円/戸、集合住宅=100万円/戸を上限とし、それぞれ対象経費の1/4の金額を補助
<申請受付期間>

■2024年4月1日~2025年3月31日まで(必着)

※「《個人住宅用》かつしかエコ助成金」(葛飾区)を加工して作成。

>> 東京都葛飾区の補助金情報をもっと見る
>> どんなリフォームが補助金対象?金額・申請時期・注意点は?

全国共通の補助金(助成金)制度は、夏・秋頃に締め切り

全国共通で利用できる補助金(助成金)制度では、8〜11月頃には申請受付を終了してしまう制度が多いです。

新年度〜秋にリフォームを実施される方は、活用を検討してみるとよいでしょう。

ちなみに、自治体含めどの制度であっても予算に達すると、予定よりも早く締め切られる場合があります。

そのため補助金(助成金)を活用したい方は、早めにリフォーム業者へ見積もり依頼をしてみることをおすすめします。

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内窓(二重窓・二重サッシ)の6つのメリット・効果

内窓(二重窓・二重サッシ)の6つのメリット・効果:①断熱性が高い②エコ・省エネ効果③結露・カビ・ダニ対策④防犯対策⑤防音性の確保⑥花粉の侵入防止

上述した施工事例やおすすめ商品などをご覧になり、内窓にご興味をもった方も多いでしょう。

ただ、実際にリフォームをするか迷っている方もいらっしゃるかもしれませんね。

そこで、二重の窓サッシのメリットや効果・デメリットについて、あらためて解説します。

1. 断熱性が高い

内窓のメリットは、まず何よりも高い断熱性が挙げられます。

建物内で、冷気や暖気が最も出入りするのは、実は窓。
冬は約50~60%、夏は約70%もの空気が、窓から出入りします。

冬場は暖房で暖めた室内の空気が外へ逃げ、夏場は冷房で冷やした室内に外気が侵入してきます。
窓を二重にすることで、温度差がある空気の通り道をふさぎ、室内の温度を快適に保つことができるのです。

2. 電気代の節約に繋がり、エコ・省エネ効果がある

「エアコンがあまり効かないので設定温度を変えてしまう……」または「電気代節約のために寒い(暑い)のを我慢している」という方は多いはず。

内窓を設置することで、暖めた空気が外に逃げない/外の暑い空気が侵入しないため、エアコンの温度を過剰に上げ下げしたり、寒さ・暑さを我慢したりする必要がなくなり、電気代の節約に繋がります。

エアコンの使い過ぎを防げれば、環境への負荷が減るというメリットもあり、
補助金の対象となりやすい点からも、省エネ性の向上を期待できることがうかがえます。

3. 結露・カビ・ダニ対策の効果も期待できる

寒い季節に、窓ガラスやサッシに水滴(結露)が発生し、サッシが傷んだり、カーテンが濡れてしまったりしますよね。

空気は目に見えない水蒸気を含んでおり、温度・湿度が高いほど、たくさんの水蒸気を含む性質を持っています。

窓付近に冷気が溜まっている状態で、室内の湿った暖かい空気が外へ流れ出ようとすると、窓周辺の温度差が激しくなり、結露が起きやすい状態になります。

内窓で断熱化することで、窓周辺の温度差の緩和により、結露の発生を抑制できます。

>> 窓サッシ・壁紙の結露を防止する方法!結露の原因とは?

4. 防犯対策としても有効

泥棒・空き巣の6割は窓ガラスを割って侵入してくるということが警視庁の調査でわかっており、防犯リフォームを検討している方にも、窓の周囲を厳重にできる内窓がおすすめであると言えます。

不透明なガラスを選べば、目隠し・プライバシー保護にも役立ちますね。

>> 窓の防犯対策リフォームのポイント

5. 防音性も確保可能

外からの騒音が気になる方にも、内窓設置リフォームは非常に効果的です。

音のほとんどは、薄い窓ガラスやサッシのスキマを通って入ってくるため、窓周りを高気密化することで、防音対策ができるのです。

>> 窓の防音リフォームの注意点って?
>> 防音リフォームの費用相場と施工方法を解説

6. 花粉の侵入防止にも◎

花粉症の方にとっては、内窓を設置することで、窓の開閉時に室内に入り込む花粉の量を軽減できるというメリットも感じられるでしょう。

>> 花粉症対策万全の部屋にするリフォームとは?

予算に余裕があれば、外側の窓にフィルター網戸を設置すると、より花粉の侵入をブロックしてくれますよ。

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内窓(二重窓・二重サッシ)のデメリット

内窓(二重窓・二重サッシ)がある部屋では、次のようなデメリットを感じることがあるため考慮しておきましょう。

開閉や手入れが面倒

窓の数が2つになってしまうことから、慣れるまでは開閉が面倒に思うかもしれません。

特にベランダ・バルコニーに出入りする掃き出し窓の場合、洗濯物を干す時やガーデニング作業をしたい時に手間に感じるかもしれないです。

また掃除の手数も、やや増えてしまいます。

ただし室内結露の発生量が減る分、日々の拭き掃除の負担が軽減されるメリットもあるでしょう。

リフォーム前より空間が狭く感じる

内窓を設置すると、室内に数cm程度の出っ張り部分が生じます。

広い部屋であればさほど問題ありませんが、元々狭い部屋に内窓を追加すると、窮屈に感じてしまうかもしれません。

不安な方は、リフォーム業者と相談しながら、空間が狭く見えない色や形の物を選ぶとよいでしょう。

内窓(二重窓・二重サッシ)のガラスの種類・選び方!断熱用と防音用は違う?

内窓(二重窓・二重サッシ)のガラスの種類・選び方!断熱用と防音用は違う?

ガラスの種類によって、断熱性能や防音効果が変わります。

次に挙げる種類の違いを理解した上で、最適なガラスを選びましょう。

主な内窓ガラスの種類・特徴

単板ガラス
1枚の板ガラスで構成された「単板ガラス」は、3mmと5mmの厚さのものが主流です。
3mmタイプが最もスタンダードですが、5mmタイプと比べると、断熱性や防音性は劣ります。
より厚みのあるガラスを希望する方は、6mmの商品を選ぶこともできます。

なお、現在「結露がひどくて悩んでいる」という方は、単板ガラスより断熱性の高い、複層ガラスを検討することを推奨します。
複層ガラス(ペアガラス)
2枚以上の板ガラスが合わさっており、ガラスの間に空気層を作ることによって、ガラス面を通り抜ける熱の量が軽減します。

単板ガラスの約2倍の断熱効果があり、室内側にあるガラスが冷えにくくなるため、ガラス面の結露発生を抑制できます。
高断熱複層ガラス(Low-Eガラス)
複数枚のガラスで構成されており、"室内側"のガラスに、特殊金属膜(Low-E金属膜)がコーティングされています。

魔法瓶と似た構造であるため、一般的な複層ガラスの約1.5倍もの断熱性があり、寒冷地で人気があります。
さらに太陽熱もしっかり取り込むので、室内の暖かさが向上します。
遮熱高断熱複層ガラス(Low-Eガラス)
特殊金属膜(Low-E金属膜)が、"室外側"にコーティングされています。
断熱性能は、一般複層ガラスの約1.5倍で、高断熱複層ガラスとほぼ同等です。

強い日差しを約50~60%遮り、紫外線カット効果があり、冷房効率が向上します。
「西日が暑くて困っている」という場合に適しているでしょう。
一方で、冬場の太陽熱も遮断されてしまうことから、北向きの部屋には向きません。

>> ガラス交換にかかる費用は?ガラスの種類や交換する際の注意点も解説

防音対策したい場合は、防音・遮音ガラスを

なお防音対策として内窓を設置する場合には、防音用のガラスを選びましょう。

「複層ガラス(ペアガラス)なら、防音性が高そう」と思われがちですが、実は単板ガラスと遮音性はほぼ変わりません。

防音効果が高いのは、2枚のガラスの間に遮音性の高い特殊フィルムを挟んで作られた「防音用の合わせガラス」です。
単板ガラスタイプからLow-e複層ガラスタイプまでそろっており、断熱性も考慮しながら選択できます。

特に日本板硝子社の商品『真空ガラス スペーシア』は、単板ガラスとほぼ同じ厚さで、断熱・防音性を確保できるので、おすすめです。

どの商品が良いかお悩みの方は、リフォーム会社に「防音ガラスを希望する」と伝えることで、予算や希望に合わせた提案をしてくれるでしょう。

複層ガラス(ペアガラス)にある「共鳴透過」現象とは?

複層ガラス(ペアガラス)には「共鳴透過」と呼ばれる特有の現象があります。

2枚のガラスの間にある空気の層内で、空気を介して合わさったガラスが共鳴し、低音域の音が抜けていってしまうのです。

つまり複層ガラス(ペアガラス)は、一定の周波数においては遮音性が悪化してしまう場合があることを念頭においておきましょう。

内窓(二重窓・二重サッシ)のリフォームが得意な
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内窓(二重窓・二重サッシ)リフォームで窓周りの悩みを解決

内窓(二重窓・二重サッシ)の設置は、室内の温度や結露、防音など窓周りのお悩みにアプローチしやすいでしょう。

ただし、どのような商品が合うかは、予算や建物の状態によって様々です。
また注意点として、漠然と内窓リフォームを行うだけで、完全に断熱化や結露・防音といった対策ができるとは限りません。

それぞれの対処法に関する知識と技術があるリフォーム会社に依頼することが重要です。
内窓に詳しい業者とじっくり相談し、ご自宅に最適なリフォームを実施しましょう。

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【この記事のまとめ・ポイント◎】

内窓を設置する工事(=二重窓/二重サッシにするリフォーム)にかかる費用は、いくらくらいですか?
サイズや性能によって大きく異なりますが、商品にかかる費用・工事費用を合計して、1ヶ所あたり約8~30万円です。
腰高窓や、台所の小窓のように小さいサイズの場合は、1ヶ所につき4~6万円程度で施工できることもあります。
内窓の設置(二重窓/二重サッシのリフォーム)で、活用できる補助金や助成金はありますか?
2024年3月時点で、全国共通で利用可能な制度としては、次が代表的です。

● 先進的窓リノベ2024事業
● 子育てエコホーム支援事業
● 既存住宅における断熱リフォーム支援事業
● 次世代省エネ建材実証支援事業


また自治体によっては、独自の補助金制度を設けている場合があります。
(詳細はこちらで解説しています。)
内窓のおすすめメーカー品を知りたいです。
補助金制度(先進的窓リノベ2024事業/子育てエコホーム支援事業/既存住宅における断熱リフォーム/次世代省エネ建材実証)の対象となる商品について、こちらでご紹介しています。
LIXILの「インプラス/インプラス for Renovation」などが、人気があります。
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