軒天の材料「ケイカル板」って?メリット・デメリットについて解説

更新日:2025年04月14日

軒天の材料「ケイカル板」って?軒天材に選ばれる理由やメリットは?

軒天材として人気の高いケイカル板は、耐水性などに優れた不燃建材です。軽量で施工しやすく、コストパフォーマンスにも優れることから住宅にも広く採用されています。
この記事では、ケイカル板の特徴や注意点をわかりやすく解説します。

軒天の主流・ケイカル板とは?

ケイカル板とは

軒天の代表的な材料として注目を集めているのが、ケイカル板(珪酸カルシウム板)です。
珪酸質原料(珪藻土など)・石灰質原料(消石灰など)・パルプを主成分とする建築材料で、優れた耐火性や耐久性を兼ね備えています。

主に内装下地材や天井材、さらには住宅の軒天材(のきてんざい)としても広く使用。
施工性・経済性の両面で優れているので、一般住宅はもちろんのこと、集合住宅や商業施設など、幅広い建築物で採用されています。

>> 軒天の役割とは?おすすめの素材も紹介!

ケイカル板が軒天材に適しているメリット

前述のとおり、ケイカル板は加工性や軽さ、コストパフォーマンスに優れた建材ですが、軒天材として選ばれる理由はそれだけではありません。
不燃性能や断熱性、水やカビに対する強さなど、屋外環境にも適した特性を備えており、安心して使用できる点が大きな魅力です。

ここでは、ケイカル板が軒天材に適しているメリットについて詳しくご紹介します。

ケイカル板・メリット

① 防火性能が高い

ケイカル板は、国土交通省から不燃材料認定番号を取得した信頼性の高い建材です。
この認定は、建築基準法が定める防火基準に適合していることを証明しています。

この優れた防火性能は屋外での使用環境にも適しており、製品によっては防火区画での使用も可能です。
また、木材と同等程度程度の、断熱性を備えている点も魅力です。

② 水や湿度に強い

比較的、水分や湿気に強い傾向があるため、キッチンやトイレといった水回りでも使用されている建材です。
軒天井にベニヤ板を使う場合と比べ、より高い耐久性と安心感があります。

③ カビを防ぎやすい

ケイカル板はアルカリ性のため、カビが発生しにくい特性があります。
主要な成分が無機質であることからため、腐食しにくくい、長期間の仕様でも清潔さを保ちやすいです。

④ 軽量で施工しやすい

従来の建材と比べて軽量で加工もしやすいのも、ケイカル板の魅力のひとつです。
施工性が高く、さまざまな場面で使いやすく、軒天材として非常に重宝されています。

⑤ 高いコストパフォーマンス

これだけの機能を持ちながら、ケイカル板は価格も比較的リーズナブル。
ほかの繊維強化セメント板や不燃ボードと比べて安価なため、コストパフォーマンスに優れた素材といえるでしょう。

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ケイカル板を使うときの注意点・デメリット

ケイカル板(珪酸カルシウム板)は、軒天材として広く使用されている建材です。
​その優れた耐火性や耐水性から、多くの建築現場で採用されています。

しかし、使用に際しては以下のようなデメリットも考慮しましょう。​

ケイカル板・デメリット

① 塗装や防水処理が必要

ケイカル板は吸水性が高く、そのまま使用すると水を吸って膨張や劣化する可能性があります。
特に軒天のように外部に面する部分の場合、施工後に適切な塗装を施し、防水性を確保することが重要です。

>> 軒天塗装の必要性・適した塗料について

② 衝撃に弱い

ケイカル板は軽量で扱いやすい反面、強い衝撃には弱く、割れやすいです。

天井部分へのビス止めの際には、位置によってひび割れが生じてしまうこともあります。​
施工中や点検時などにぶつけたり落としたりすると破損するおそれがあるため、丁寧な取り扱いが求められます。

③定期的なメンテナンスが欠かせない

ケイカル板を使用した軒天は、定期的な塗装などのメンテナンスが必要です。​
塗装を怠ると、水分の吸収や紫外線の影響で劣化が進行し、寿命が短くなる可能性があります。

これらのデメリットを理解し、適切な施工とメンテナンスを行い、ケイカル板の性能を最大限に活かしましょう。

軒天のケイカル板のリフォームについて
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高機能・低コストの軒天材をお探しならケイカル板がおすすめ!

ケイカル板は、耐火性・耐久性・防水性に優れ、軽量で施工しやすいことから、軒天材として高い評価を受けている建材です。

価格も比較的リーズナブルで、コストパフォーマンスにも優れています。
吸水性や衝撃への弱さといった注意点はありますが、適切な処理を施すことで十分にカバー可能です。

耐久性と施工性のバランスが取れたケイカル板は、軒天のリフォームや新築時の素材選びにおいて、十分に検討すべき選択肢といえるでしょう。

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