
水道蛇口がポタポタ水漏れする原因と今すぐできる対処法
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水道蛇口からポタポタと水が漏れる音、気になりますよね。水漏れがパッキンの劣化やナットの緩みといった簡単な原因で起こっている場合は、専門知識がなくてもご自身で対処できる可能性があります。 この記事では、水漏れの主な原因と、今すぐできる対処法を詳しくご紹介します。
目次
水道蛇口のポタポタ水漏れが起こる主な原因と対処法は?

水道蛇口からポタポタと水が漏れるのには、いくつかの原因が考えられます。
特に多いのは、蛇口と配管を接続するナットの緩みや、内部のゴムパッキンの経年劣化です。
これらの原因を理解することで、適切な対処法を選びましょう。
ナットの緩み
蛇口の根元部分にあるナットが緩むと、接合部に隙間ができて水漏れの原因になります。
ナットは金属製の部品で、配管と蛇口を固定する役割を担っています。
長年の使用や日常的な振動で、少しずつ緩んでくるため、定期的な点検が必要です。
ナットの緩みを確認する方法は次の通りです。
1. 蛇口の根元部分を乾いた布で拭き、水気がにじんでいないか確認する
2. 手で軽く触れながら左右に回し、ガタつきがないかチェックする
3. 懐中電灯で照らし、微細な亀裂や腐食がないか確認する
自分でできる応急処置
緩みを見つけたら、モンキーレンチやスパナを使って時計回りに締め直します。
もし工具がない場合は、厚手の布で滑り止めを作るとよいでしょう。
締めすぎると樹脂部品などが破損する可能性があるため、「軽く抵抗を感じる程度」を目安にしてください。
締め直しが終わったら、必ず通水テストをして、水漏れが改善されたか確認してください。
もし改善されない場合は、ほかの原因を疑う必要があります。
パッキンの経年劣化
蛇口からの水漏れで特に多い原因の1つが、内部のゴムパッキンの経年劣化です。
パッキンは水道水の圧力に耐えるため、常に圧迫された状態にあります。
そのため、長期間の使用で硬化や変形が生じ、密閉機能が低下して隙間から水が漏れ出してしまうのです。
パッキンの劣化を見分けるポイントは2つあります。
- ハンドルを完全に閉めてもポタポタと水が垂れる
- ハンドル操作が以前より軽く感じる
一般的なパッキンの寿命は5~10年と言われています。
しかし、カルキ分の多い地域や頻繁に蛇口を操作する環境では、劣化が早まることがあります。
特に塩素濃度の高い水道水はゴムを硬化させやすく、冬場の水温変化が激しい環境では収縮膨張が繰り返されるため注意が必要です。
自分でできる応急処置
蛇口の水漏れがパッキンの劣化による場合、適切な工具を使えばご自身で交換できる場合が多いです。
必要なのは、六角レンチ、プラスドライバー、そして適合するサイズのパッキンです。
これらはホームセンターで数百円程度から購入できます。
交換手順は、次の通りです。
1. 水道の元栓を閉めて水を止める(屋外のメーターBOX内にあることが多い)
2. 蛇口のハンドルを外し、カバーをドライバーで取り外す
3. 内部の古いパッキンをピンセットで慎重に取り除く
4. 新しいパッキンを正しい向きで装着し、部品を逆の手順で組み立てる
作業後は必ず元栓を開けて、水漏れがないか確認してください。
10年以上経過した蛇口の場合、部品が製造終了になっている可能性もあります。
事前にメーカーのウェブサイトなどで部品番号を確認しておきましょう。
カートリッジの劣化
カートリッジ式蛇口の水漏れは、内部の精密部品が劣化することで起こります。
カートリッジは、ハンドルの操作を水流制御に変換する重要な部品です。
設置後5年を目安に交換を検討しましょう。
交換が必要なケースは、次の通りです。
- レバーハンドルを閉め切っても、吐水口から水がポタポタ垂れる
- ハンドル操作時にギシギシと異音がする
- 蛇口の根元部分から水が滲み出る
これらの症状が複数現れた場合は、カートリッジ交換のタイミングです。
水質の硬度が高い地域ではミネラル成分が蓄積しやすく、塩素濃度の高い水道水は樹脂部品を脆くするため、通常よりも劣化が早まる傾向があります。
自分でできる応急処置
ご自身で交換する場合は、メーカー純正品を用意し、水道の元栓を閉めてから作業しましょう。
ゴミの堆積
蛇口内部に水垢や異物が溜まると、パッキンやカートリッジの密閉性が損なわれ、水漏れが起こることがあります。
水道水に含まれるミネラル成分が時間と共に結晶化して弁座に付着したり、配管のサビがパッキンの接地面に隙間を作ったりするためです。
堆積が起こりやすい箇所は、次の通りです。
- シングルレバー混合栓のカートリッジ周辺
- ツーハンドル式の弁座とパッキンの接合部
- 蛇口先端のエアレーター内部
自分でできる応急処置
ご自身でできる対処法としては、蛇口の先端部分を分解してブラシで清掃する方法があります。
エアレーターを外して水垢を除去したり、食品用クエン酸溶液に2時間ほど浸けてミネラル堆積物を溶かす方法も効果を見込めます。
ただし、無理な分解は部品破損の原因となるため、工具のサイズ選びや力加減には注意しましょう。
自分で直せない場合は、無理せずプロに相談
ご自身で修理するのが難しいと感じたら、水道修理のプロに相談することも検討しましょう。
専門業者は、複雑な水漏れも修理してくれます。
水漏れを放置すると水道代が無駄になるだけでなく、家全体の劣化にも繋がるため、早めの対応が大切です。
業者を選ぶ際は、口コミや資格、保証内容などを確認し、複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。
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