珪藻土壁で後悔する4つの理由と今すぐできる対策

珪藻土壁は調湿効果や自然素材の魅力で人気ですが、実際に導入した方の中には予想外のトラブルに悩まされるケースも少なくありません。
ここでは、これらの理由と具体的な対策を詳しくみていきましょう。
1. 粉落ちで衣類や家具が汚れてしまう
珪藻土壁で特に多い後悔の一つが、粉落ちによる衣類や家具の汚れです。
壁に軽く触れただけで白い粉が手に付着し、黒い服や濃色の家具には白い粉の跡が残ってしまいがちです。
掃除機をかけても完全には取りきれず、継続的な悩みとなることがあります。
粉落ちが起こる根本的な原因
珪藻土は単体では固まらないため、壁材として使うには粘土や石灰、接着剤などの「つなぎ」が必要です。
特に粘土をつなぎに使うと、乾燥時に水分が飛ぶだけで固まるわけではないため、粉が落ちやすくなる傾向があります。
また、過剰な湿気によって珪藻土を固めるための混ぜ物が分解されると、歩く振動だけでも粉が落ちる状態になることもあるので注意が必要です。
2. ひび割れが目立って美観を損なう
珪藻土壁でよくある問題の一つに、時間の経過とともに現れるひび割れが挙げられます。
建物の微細な振動や湿度の変化による収縮・膨張が、壁面に細かな亀裂を生じさせる原因です。
特に白い珪藻土壁の場合、黒い線状のひび割れは非常に目立ちやすくなります。
ひび割れの原因
施工時の水分不足や下地処理の不備も、ひび割れの大きな要因となり得ます。
乾燥が早すぎると表面にひび割れが生じやすく、下地の石膏ボードの動きが珪藻土に伝わって亀裂が拡大することもあります。
ひび割れ部分にはホコリや汚れがたまり、時間とともに黒ずんでさらに目立つようになりがちです。
放置すると亀裂が広がり、最終的に大がかりな補修が必要になって高額な費用がかかる場合もあります。
3. 水拭きできずシミや汚れが取れない
珪藻土壁で特に注意したい点の一つが、水拭きによる清掃が基本的にはできないことです。
珪藻土は多孔質構造で水分を素早く吸収するため、濡れた雑巾で拭くと汚れた水が内部に染み込み、かえってシミを広げてしまうのです。
醤油やコーヒーなどの液体汚れは、内部に浸透してしまい落とすのが非常に困難になります。
珪藻土壁のお手入れの方法
手垢や軽い汚れは消しゴムで、それでも落ちなければサンドペーパーで表面を削ります。
深いシミには漂白剤を使うなど、特殊な対応が必要になる場合があります。
一般的な家庭用洗剤も、汚れた水分が染み込んでシミの原因になるため注意しましょう。
こうした清掃の制約から、子どもの落書きやキッチンの油汚れ、ペットによる汚れなどが少しずつ蓄積し、壁全体が汚れた印象になりかねません。
4. カビや臭いが思ったより改善されない
珪藻土壁は本来、優れた調湿性と吸着性を持ち、カビの発生を抑える効果が期待できます。
水分を吸収・放出することで室内の湿度を快適に保ち、カビの成長を阻害する性質があるのです。
しかし、部屋の広さに対して珪藻土を塗る面積が不十分だと、期待したほどの調湿効果は得られないことがあります。
湿度や臭いの程度によっては、珪藻土の吸着能力を超えてしまうこともあるでしょう。
また、安価な製品は珪藻土の含有率が低く、化学系のつなぎ材が多いため、自然素材本来の機能が十分に発揮されない場合もあるので注意が必要です。
そもそも湿気や臭いの根本原因が解決されていなければ、珪藻土壁だけでは問題は改善されません。
換気不足や水漏れなど、根本的な原因をまず見直すことが大切です。
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失敗を防ぐ珪藻土壁の事前準備と業者選び
珪藻土壁の失敗を避けるには、施工前の入念な準備と信頼できる業者選びが成功の鍵を握ります。
「思っていたのと違った」という後悔は、事前の確認不足や業者選びが原因となるケースが少なくありません。
サンプル確認で避けられる後悔とは?
珪藻土製品は価格や品質によって、粉落ちのしやすさや調湿効果に大きな差があります。
カタログだけでは分からない触り心地や粉の出具合を、事前にサンプルでチェックすると仕上がりの印象を想像しやすくなります。
小さなサンプルは色が濃く見えがちで、実際に壁全体へ塗ると少し薄く感じられることがあります。
色味や質感は照明によっても印象が変わるため、自宅の照明下で数日間確認するのがおすすめです。
実際の施工場所でのシミュレーション
施工予定の壁面にサンプルを貼り付け、家族みんなで生活動線や使用感をシミュレーションしてみましょう。
特に子どもやペットがいるご家庭では、壁に触れる頻度を考慮した判断が欠かせないポイントです。
大きなサンプルが手に入らない場合でも、仕上げパターンの実演動画などで事前確認を行い、後悔のない選択を心がけることが大切です。
信頼できる施工業者を見極める方法
珪藻土の施工は、業者選びで仕上がりが大きく左右されるといっても過言ではありません。
まずは、珪藻土の施工実績が豊富かどうかを確認し、過去の事例写真や利用者の声を見せてもらい、技術力を判断するのがおすすめです。
特に、下地処理の方法や使用する珪藻土製品の含有率、乾燥期間といった具体的な工程を詳しく説明できる業者を選ぶことで、仕上がりの品質も高まるでしょう。
施工後のトラブル対応も大切なポイントです。
保証内容やアフターサービス、ひび割れなどが起きた際の対応方針を事前に書面で確認しておけば、長く安心して暮らせます。
複数の業者を比較検討し、信頼できるパートナーを見つけましょう。
施工に適した場所・適さない場所の判断基準
珪藻土壁を施工する際は、まず避けるべき場所を把握しておくことが大切です。
浴室のように直接水がかかる場所や、物がぶつかりやすい廊下の角、結露しやすい北側の壁などは避けるのが賢明でしょう。
一方で、珪藻土の調湿・消臭効果を最大限に活かせるのは、リビングや寝室など人が長く過ごす空間です。
玄関やトイレも、気になる臭いを抑える効果が期待できるでしょう。
場所選定の評価ポイント
適切な施工場所を判断する際は、次の点を総合的に評価してみてください。
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施工前には必ず下地の状況確認と適切な処理が必要です。
信頼できる施工業者と十分に相談し、あなたの住環境に最適な場所を決定することが大切です。
長持ちさせるメンテナンス計画の立て方
珪藻土壁を美しい状態で長持ちさせるには、計画的なメンテナンスが欠かせません。
特に施工直後は注意深く観察し、月1回程度の軽い汚れチェックを習慣づけるのがおすすめです。
3年目以降は半年に一度の本格的な点検に移行し、ひび割れや剥がれがないか確認し、必要なら部分補修を行うとよいでしょう。
年に1回は壁全体を詳しく点検し、汚れは早めに掃除することで壁の寿命を延ばせます。
効果的なメンテナンス記録の付け方
季節ごとの湿度変化は珪藻土壁に影響を与えやすいものです。
壁の状態を定期的に写真で記録しておくと、変化に気づきやすくなります。
汚れや損傷箇所を記録することで、劣化の進行を把握し、早期の対処につなげましょう。
業者との保証期間内は定期点検を上手に活用し、保証が切れた後のメンテナンス項目をまとめた年間計画を作っておくと、長期的な美観維持がしやすくなります。
珪藻土壁の特徴をよく知り、選択しましょう
珪藻土壁は自然素材ならではの魅力や調湿機能で人気ですが、お手入れの手間や費用面で後悔につながるケースも少なくありません。
この記事では、珪藻土壁で後悔しやすい4つの理由と、それぞれに対する具体的な対策をご紹介しました。
事前の情報収集と適切な準備によって、珪藻土壁の魅力を最大限に活かしながら、デメリットを最小限に抑えることが可能になるでしょう。
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