壁紙(クロス)張り替えの工事費用相場はいくら?安く抑えるポイントもご紹介

更新日:2024年03月06日

壁紙リフォームの費用相場・クロス張り替えのよくある失敗と対策8選!

壁紙をリフォーム・張り替えする際には、素材選びのポイントを理解しておかないと失敗してしまうことがあります。部屋の中で最も大きな面積を占める壁は、まさに空間のイメージを決定づける大きな要素です。

今回は、壁紙リフォームの費用相場を広さや種類・場所別に解説しています。また注意点や、よくある失敗例とその対策についてご紹介しておりますのでぜひ参考にしてください。

この記事の目次

【広さ・種類別】壁紙(クロス)の張り替えリフォームの費用相場

壁紙(クロス)の張り替えの費用は、壁紙(クロス)自体の価格と施工費用の合計額で決まります。
クロスのグレードは大きく分けて、スタンダードクロスとハイグレードクロスの2つがあります。
ハイグレードクロスは1㎡あたり1,000~1,500円ほどですが、スタンダードクロスであれば、1㎡につき800~1,000円程度で収まることもあります。

お部屋の広さごとの壁紙(クロス)張り替えの費用相場は次の表の通りです。

広さ スタンダードクロス ハイグレードクロス
4畳半(壁面積:約25㎡) 2万5000円~ 3万7500円~
6畳(壁面積:約30㎡) 3万円~ 4万4000円~
8畳(壁面積:約40㎡) 4万円~ 6万円~
10畳(壁面積:約45㎡) 4万5000円~ 6万7500円~

実際の部屋には窓や扉があるので、上記の壁面積よりクロスを貼れる範囲は小さくなりその分費用も安くなります。
なお、既存クロスの処分費や、下地補修費など発生することがほとんどです。
さらに張り替え時、移動が必要な家具がある場合は、大きさや量によって異なりますが、2,000円~1万5,000円ほどの料金がかかります。

ご自身で部屋にある家具やインテリアを運べるようであれば、着工前に移動しておきましょう。

壁紙張り替え費用の表記に注意

壁紙張り替え費用の表記に注意

壁紙の工事費用を比較する際には、表記されている単位を意識するようにしてください。

「6帖で〇円」という価格で案内している業者が増えていますが、「帖」とは床面積を表す単位です。
しかし実際に施工する壁の面積は、天井の高さによって変動します。
天井が高い部屋の場合は、一律料金で済むとは限りません。

また、天井のクロスを一緒に交換するかどうかでも、総額費用が変わります。
見積書で提示されている金額が、天井分も含まれる料金か、壁のみ張り替える際の値段であるのかも確認しましょう。

壁紙を剥がした内装

また、単価が「㎡(平方メートル)」「m(メートル)」か、という点も気を付けなくてはいけません。

「㎡」記載については、そのまま1平方メートルあたりの費用と解釈すればよいでしょう。
一方、「m(メートル)」記載は1mあたりの費用ですが、問題となるのは幅です。

一般的に壁紙はトイレットペーパーのようにロール状になっており、その幅は90~92cmの場合が多いようです。
そのため、壁紙1mの面積とは、100×90(92)cm=およそ0.9㎡です。

例えば、2社から見積書をもらった際に、内訳が以下のように記載されていたとします。

● A社では「1,000円/㎡」
● B社では「1,000円/m」

と記載されていたとします。

一見、まったく同じ金額だと勘違いしてしまいそうです。
しかし、実際に9㎡の壁を施工した場合は、総額費用は以下のようになる可能性があります。
(※窓や押し入れなどがあることにより、実際に施工する壁の面積は部屋によって異なります。)

単位 単価基準 9㎡の費用

(平方メートル)
1,000円/㎡ 9,000円
m
(メートル)
1,000円/m 1万円

m(メートル)単価で表記されている際は、施工価格についてこのような落とし穴があります。
複数社の見積書を見比べる際には、ぜひ注意しておきましょう。

壁紙張り替えの施工費用内訳

壁紙の張り替えリフォームの中には、以下の費用などが含まれています。

内訳 詳細
壁紙(クロス)代 新しい壁紙にかかる費用
室内養生費 搬入経路や室内の施工範囲外に傷や汚れがつかないように保護するための費用
工事費 職人の人数×日数分の工事費用
廃材処理費 古い壁紙を処分するための費用
荷物移動費 壁紙を張り替えるために家具を動かすときにかかる費用
交通費 職人が現場に移動するための交通費

それぞれの費用にどのくらいかかるかは業者によって異なります。
費用や内訳について気になることがあれば、業者に質問してみましょう。

【場所別】壁紙(クロス)リフォームにかかる費用相場(キッチン・トイレ・洗面所・廊下)

場所別の壁紙(クロス)リフォームにかかる費用相場

場所別の壁紙(クロス)リフォームにかかる費用相場をご紹介していきます。

キッチンの壁紙(クロス)リフォームにかかる費用相場は、おおよそ4~7万円です。
キッチンには家具や調理器具が多く施工に手間がかかるので、他の場所に比べると費用が高くなる傾向にあります。

また、トイレの壁紙リフォームは3~6万円ほど、洗面所では4~6万円ほどかかります。
廊下の場合は、施工のしやすさから価格は安めで、2~6万円ほどが目安です。

以下にて、場所別の壁紙(クロス)リフォームにかかる費用相場を表にしてまとめました。

場所 費用相場
キッチン 4~7万円
トイレ 3~6万円
洗面所 4〜6万円
廊下 2〜6万円

《関連記事》
>> 部分リフォームの費用相場!コストを抑えるコツも解説

ただし、新規の壁紙の素材や施工箇所の状態によって費用が大きく変わる場合もあります。
詳しい施工価格や内訳は、業者によく確認しておきましょう。

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壁紙(クロス)の張り替え事例【5選】

実際に壁紙を張り替えて印象が変わった事例をご紹介します。
これから壁紙の張り替えをしたいと検討している方はぜひチェックしてみてください。

【事例①】
アクセントクロスでリビングが一新

リフォーム費用 10万円未満
工事期間 1日
住宅の種類 一戸建て
築年数
リビングにアクセントクロスを張りたいとのご要望で、お部屋の家具に合った青色のクロスを選びました。
お部屋の一面だけお色や柄を変えることでセンスがグンとアップします。

>> この事例の詳細を見る

【事例②】
お気に入りのデザインの壁紙で快適空間を実現

リフォーム費用 15万円
工事期間 1日
住宅の種類 一戸建て
築年数
お気に入りのデザインの壁紙を一面に施工することで、おしゃれで快適な空間に仕上げました。
生活していく上で、目に入る壁紙が好みのデザインであれば、それだけで気持ちも明るくなるでしょう。
トイレ以外にもリビング、和室、玄関のクロスを張り替えています。

>> この事例の詳細を見る

【事例③】
無機質な印象を与える壁紙で統一感を

リフォーム費用 20万円
工事期間 1日
住宅の種類 マンション・アパート
築年数 15年
コンクリートに似ている無機質な印象の壁紙に張り替えた事例です。
周囲の柱が白のため、コンクリートのようなグレーの壁紙でも不自然さは感じにくいでしょう。
華やかな部屋にしたい場合は不向きですが、シンプルな内装にしたい方には適しています。

>> この事例の詳細を見る

【事例④】
マンションLDKリフォームで素敵な空間に

リフォーム費用 56万円
(フローリング張り替えを含む)
工事期間 14日
住宅の種類 マンション・アパート
築年数
LDKのフローリング貼り替えと、壁・天井のクロス張り替えを行いました。
白色を基調としたクロスの中に、アクセントで水色を入れることで、LDK全体が明るくなりデザインも素敵な空間に変わりました。

>> この事例の詳細を見る

【事例⑤】
木目調の壁紙で個性的なデザインに

リフォーム費用 95万円
工事期間 20日
住宅の種類 一戸建て
築年数 12年
木目調の壁紙に張り替えた事例です。
木板柄のひとつひとつの色が異なるため、センスの高いおしゃれなデザインになっています。
本物の木の板を張ると非常に高価ですが、壁紙であればこのように手軽にデザインを変えられます。

>> この事例の詳細を見る

壁紙の張り替えリフォームで費用を安くする方法【4選】

壁紙の張り替えリフォームで費用を安くする方法

壁紙の張り替えリフォームの費用を安くするには、以下の方法があります。

安い素材の壁紙(クロス)を選ぶ

壁紙の素材によって金額が異なるため、安い素材の壁紙を選べばリフォーム費用を抑えられます。

比較的費用の安い壁紙は塩化ビニル樹脂系の壁紙です。

日本の住宅でよく使われており、耐久性は高いですが、通気性や調湿性はあまり期待できません。
質感や機能性にこだわりたい人は、多少金額が上がっても他の素材を検討したほうがよいでしょう。

希望する施工箇所を一度で済ませる

施工箇所を一度にまとめて依頼すると、人件費や交通費などを抑えられます。

例えば、リビングの壁紙を張り替えるなら天井や床も一緒にリフォームしてもらう、洗面所の壁紙を張り替えるなら化粧台も新しくしてもらうなどです。

まとめて施工を依頼することで、将来的にかかるトータルの出費が抑えられます。

DIYをする

普段からDIYに慣れている人なら、自分で張り替えるのも安くする方法です。
業者に依頼せず自分で施工すれば、出費は材料費のみで済みます。

壁紙の張り替えは、壁紙の種類によってはさほど苦労せずにDIYできるでしょう。

>> 壁紙張り替えをDIYでする方法と注意点

相見積もりをする

見積もりは複数の業者に依頼しましょう。
1社のみの見積もりだけを見ても、価格や内訳が適正なのかを判断できないからです。

3~5社程度の見積もりを比べることで相場がわかり、高い・安いが明らかになります。

適切な工事をなるべく安く行ってもらえるよう、複数社の見積もりを比較しましょう。

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壁紙(クロス)を張り替えるメリットとデメリット

壁紙を張り替える際は、メリットとデメリットを把握することが重要です。
メリットだけではなくデメリットも把握しておかなければ、予想外の事態が起こり再施工をするリスクが高まります。

以下では、壁紙を張り替えるメリットとデメリットをご紹介していきます。

メリット

メリット

メリットは、主に2つです。

壁の張り替えのメリット
  • 室内のデザインを変えられる
  • 安価で施工できる

壁紙を張り替えることで室内のデザインが変えられるため、気分転換になる他、汚れた壁材を交換したり、隠したりできます。
また、壁紙の張り替えは塗料や塗り材と比べて安価です。
壁材を安く交換したい場合には適した工法でしょう。

デメリット

デメリット

壁材を壁紙にする場合のデメリットは以下の2つです。

壁の張り替えのデメリット
  • 耐水性が低い
  • 劣化しやすい

壁紙は他の壁材と比べて耐水性が低いという特徴があります。
そのため、壁紙が濡れた際は、長時間乾かないため下地のボードが腐食する恐れがあります。
また、長時間濡れた状態だとカビも生えやすくなるでしょう。

さらに、壁紙は劣化しやすいというデメリットもあります。
耐水性が低く、糊で付着しているだけなので、年月が経過すると徐々に剥がれてくる場合もあります。

壁紙(クロス)の素材・デザイン・機能性による3つの違い

絨毯の敷いてあるリビング

壁紙は、3つの要素によって種類分けできます。

以下で、それぞれの種類について解説していきます。

素材による違い

障子窓のある一室

壁紙の素材は主に以下の6種類です。

塩化ビニル樹脂系
国内の出荷量のほとんどを占めるメジャーな壁紙です。
安価で耐久性もあり、水にも強いためよく利用されています。
プラスチック系
塩化ビニル樹脂同様に汚れや水に強いうえ、傷がつきにくい点がメリットです。
無機質系
漆喰や珪藻土、ガラスなどで作られています。
質感やデザインがよく、個性的な壁を作りやすいです。
紙系
和紙や輸入紙といった紙で作られています。
ぬくもりを感じやすいデザインが特徴です。
繊維系
植物繊維や化学繊維などが原料です。
濡れても破れにくい特徴があります。
木質系
銘木(めいぼく)シートとコルクシートの2タイプがあります。
ぬくもりのある質感が特徴です。

壁紙の素材ごとの詳しいメリットやデメリットは、以下の記事にてご紹介しているのでぜひチェックしてみてください。

>>壁紙(クロス)の素材ごとの種類や詳細

デザインの違い

茶色ベースの寝室

壁紙のデザインは多種多様なため、以下では一部の例だけをご紹介します。
ご自宅に適したデザインを見つける際の参考にしてみましょう。

木目柄
木材の雰囲気を感じられるため落ち着いた印象を与えられます。
レンガ柄
レトロな雰囲気で、洋風な室内にできるでしょう。
コンクリート柄
無機質な印象を与えるため、クールな部屋を演出したい場合に適しています。
花柄
ポップで明るい雰囲気に仕上がるため、子供部屋に向いているでしょう。
塗り壁柄
まるで塗り壁にしたように凹凸がある壁紙です。
個性的なデザインを演出しやすいメリットがあります。

他にも壁紙には様々なデザインがあるため、ご自身で調べてみてお気に入りを見つけてみましょう。

機能性の違い

淡い色の壁紙が特徴的なダイニング

素材やデザインに比べるとあまり重視されませんが、壁紙には特定の機能を備えた商品があります。
機能性には以下のような例があります。

ペット対応
汚れや傷に強く、ペットとともに暮らす家向けの壁紙です。
省エネ
光を反射しやすくして明かりを最小限で済ませる機能を備えています。
抗アレルギー・抗ウイルス
花粉やダニなどのアレルギー物質の動きを制限したり、抗ウイルス効果が期待できたりします。
カビ・結露防止
調湿性によってカビや結露対策ができます。
蓄光
光を溜め込み暗闇で発光します。
落書きOK
黒板のようにチョークで字を書いたり消したりできます。

壁紙(クロス)の張り替えリフォームの時期とポイント

壁紙(クロス)の張り替えリフォームの時期とポイント

一般的に壁紙の張り替え時期は5〜10年と言われています。
ただし、汚れや傷が目立つようになってきたら見栄えが悪くなるため、交換したほうがよいでしょう。

また、水で濡れてしまった場合は内部のボードが腐食する恐れがあります。
そのため、クロスがなかなか乾燥しない場合は早急に張り替えることをおすすめします。

壁紙の交換リフォームをする際には、以下の3つのポイントを押さえておくと失敗を避けやすいでしょう。

1. 壁紙は全体的に交換するのがおすすめ

1. 壁紙は全体的に交換するのがおすすめ

壁紙の交換リフォームの際は、全体的に張り替えるようにしましょう。
壁紙の交換は、汚れや破損が気になる箇所のみ実施したい方が多いでしょう。

しかし、一部のみの壁を新しくすると、交換しなかった部分の汚れや古さが極端に目立ってしまい、色のバランスも悪くなってしまうのです。

また、天井のクロスとのバランスについて考えるのを忘れてしまうことも多いので、注意したいところです。

どのようなリフォームであっても、業者に依頼すれば職人さんの出張費が別途かかります。
そのため、壁紙の交換はまとめて行っておくと、結果的に料金がお得になります。

さらに、室内全体のカラーや質感も統一しやすいので、壁や天井を一緒にリフォームするのはおすすめです。

2. 壁紙の張り替え前に、照明・家電・窓枠の交換も検討を

2. 壁紙の張り替え前に、照明・家電・窓枠の交換も検討を

壁紙を張り替えてしまう前に、照明や家電などの交換も検討してみましょう。
壁紙だけがきれいになってしまうと、壁まわりの家電や窓枠などの古さが目についてしまう場合があります。

また、室内の照明と壁紙のデザインの相性が悪く、施工後から気になりはじめたというミスも多いようです。

詳細は後述しますが、クロスを張り替えた後に移動作業や追加工事をすると、かえって手間になってしまいます。

家電の買い替えや、窓枠・ドア枠などを交換する可能性がある場合には、壁紙の張り替えと同じタイミングで実施しておきましょう。

3. 壁紙リフォーム経験が豊富な業者に依頼する

業者との相談

クロスの張り替えは、壁紙リフォームの施工経験が豊富な会社に相談・依頼するのが最も確実です。
壁紙リフォームにおける失敗は、主に以下のような原因が挙げられます。

● 業者による施工不良
● 施工後の注意点についての説明不足
● デザインについてのアドバイス不足

提案が得意な業者であれば、部屋に合わせた機能性のあるクロスを紹介してくれるでしょう。
例えば、子ども部屋には抗アレルゲン壁紙を、汚れやすいキッチンには掃除しやすいクロスなど、様々なプランを柔軟に提供してくれます。

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壁紙(クロス)の張り替えリフォームでよくある失敗と対策8選

ここからは、壁紙の張り替えリフォームで実際によくある失敗例についてご紹介します。
似たようなミスやトラブルを避けるためにも、以下のポイントを参考にしてしっかりと対策しましょう。

1. 隣接した部屋の壁紙がみすぼらしく見える

1. 隣接した部屋の壁紙がみすぼらしく見える

「壁紙をリフォームした部屋と比べて、別室のクロスが汚く見えるようになってしまった」というケースがあります。

予算の都合上で、一部の壁紙しか交換しない場合もあるでしょう。
そのような場合には、隣の部屋の壁と近い色合いのクロスを選ぶと、新旧の差が出にくくなります。

また、繋がりのある部屋の壁と似た色にしておけば、カラーバランスがチグハグになる失敗も防げるでしょう。

2. スイッチや照明器具、エアコンなどの汚れが目立つ

黄ばんだエアコン

新しい壁紙にリフォームしたら、エアコンや電気のスイッチ、照明器具の色褪せや黄ばみが目立ってしまった、というケースもあります。

新築ではない場合は、壁紙を張り替えるタイミングで家電や照明器具の交換も考えてみることが大切です。
特に、エアコンの着脱は工事費用がかかるので、壁紙の張り替えと同じタイミングで交換するほうが効率的で経済的です。

暖色系の洋室

なお、壁だけをリフォームする場合に白い壁紙を採用すると、天井がくすんでいるように感じてしまいます。
どうしても壁のクロスのみを新調したいときは、真っ白な壁紙は避けておくとよいでしょう。

ベージュやクリーム系などのように、少し色味があるクロスやくすんだ色合いの壁紙を使うとマッチしやすいです。

3. 壁紙をリフォームした直後に家電を新しくした

3. 壁紙をリフォームした直後に家電を新しくした

壁紙をリフォームした直後に家電を新しくした場合に、クロスとうまくマッチしない場合もあります。
壁紙を交換する際は、エアコンを取り外すのと取り付け作業費が必要です。

エアコンの取り外しと取り付けには、1万5,000円~3万円ほどかかります。
そのコストがもったいなくて、エアコン本体は外さずに周囲の壁紙だけを張り替える場合もあるでしょう。

しかし、リフォームが終わり間もなくしてエアコンが故障してしまうケースがあります。

そこで、一回り小さいサイズのエアコンに交換すると、元々使っていた商品の跡が悪目立ちするでしょう。

エアコンの跡が残った壁紙

結局、エアコン周りの壁紙も替えることにしても、以前の商品が廃番や在庫なしという状況もあり得るのです。
仕方なく近いデザインの壁紙を代用してみると、ツギハギとなり見た目が悪くなってしまいます。
上記の流れから、最終的にリフォームしたばかりの壁紙を全体的に交換する結果となったケースもあるのです。

これはエアコンに限った話ではなく、冷蔵庫や天井の照明を交換したときにも発生しやすい失敗例です。

また、カーテンレールを交換した場合にも、新しい壁紙に古いビスの跡が残るというケースがあります。
家電・家具に限らず、壁まわりの部位も交換する予定がないか、リフォーム前に再チェックしておきましょう。

4. 壁紙の張り替え後、内装の塗装費が割高に

内装の塗装

壁紙を張り替えたあとに、内装の塗装費が高くついてしまったというケースです。
壁紙をリフォームした後に、今度は窓枠の汚れが気になってしまうこともあるでしょう。

しかし、壁紙の交換直後の塗装工事は繊細で手間になるため、工事費が思った以上に高額になる場合があるのです。
壁紙を張り替えるついでに、先に窓枠の塗装も済ませておけば効率的なリフォームができます。

壁紙を張り替える際は、一緒にリフォームしたい箇所がないかを先に確認しておくと工事時間もコストも削減できる可能性が高いです。

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5. リフォーム直後、側に置いてあったパソコンが不調に

動かないパソコンに嘆く人

壁紙のリフォーム後に、室内に置いてあったパソコンが壊れてしまったというケースもあります。

業者がパソコンにビニールをかけて施工してくれていたにも関わらず、工事後に壊れてしまったという問題が発生することもあります。
工事中に発生するホコリが、いつの間にかパソコンに入りこんで動かなくなってしまうのです。

壁紙の交換時には、想像以上に細かいホコリが出てしまいます。
そのため、施工中は精密機器を室外に出しておくようにしましょう。

テレビを移動させる

また、リフォーム施工直後もしばらくはホコリが舞っている状態なので、精密機器はすぐに持ち込まないようにしましょう。

6. 壁紙の糊が乾く前に触ってしまい、シワになった

6. 壁紙の糊が乾く前に触ってしまい、シワになった

リフォーム直後の壁を触ってしまい、壁紙にシワができてしまったという失敗談もあります。

張り替えた直後の壁紙というのは、壁との間に凹凸ができて浮いているように見えてしまうものです。
「自分で浮いている部分を直そうとして指で押したら、さっそくシワを作ってしまった」という例があります。

壁紙は、乾くときれいに伸びるように施工されているのが一般的です。
そのため、施工直後は少し気になる部分があっても触らないようにしましょう。

万一、工事の完了後に気になる浮きがあったら、ご自身では触らずリフォーム会社に問い合わせてみましょう。
施工不良の恐れがあれば、再度施工し直してくれるはずです。

7. リフォーム前とイメージが変わらない

大きなベランダがある白い洋室

「せっかく壁紙を張り替えたのに、無難な色を選んだらリフォーム前とイメージが変わらなくてちょっとがっかり……」という話もよくあります。

淡い赤の壁紙を使用した部屋

壁紙を張り替える際には、リフォーム前と同じ色合いの物を選んだほうが安心感はあります。
しかし、「少しは印象を変えたい」という場合には、地模様があるクロスを選ぶと、派手になり過ぎることなくイメージチェンジできます。

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8. 柄物の壁紙を選んだら、落ち着かない空間になってしまった

柄物で統一した部屋

「イメージを変えたくて柄物の壁紙を選んだら、ごちゃごちゃして落ち着かない空間になってしまった」という失敗もよくあります。
柄物を選ぶときは、部屋のサイズと柄のデザインのバランスを考えましょう。

基本的に、小さい部屋に大柄の壁があると圧迫感が出てしまい、逆に広い部屋に小柄の壁紙を張ると細か過ぎる印象になります。
そのため、大きな部屋には大柄の壁紙、小さい部屋には小柄な壁紙を選ぶと失敗が少ないです。

モザイク柄の壁紙をアクセントにした部屋

「全体を柄にするとしつこくなるかも……」と自信がない方は、アクセントとして壁の一面だけに柄物を採用するとメリハリがつきます。
また、壁のように大きな面積の部分に柄を取り入れる際は、カーテンやソファなどは無地タイプを選ぶと、見た目がすっきりします。

【なるべく大きいサイズのサンプルで確認を】

色の見本

壁紙の色や柄で失敗しないためには、なるべく大きいサイズのサンプルで確認することも重要です。

大きさによる色の印象の違い

一般的に、面積の違いによって色の見え方や印象は異なります。
外壁のリフォームでも失敗される方が多いのですが、面積が広くなるほど明るい色はより鮮やかに、暗い色はより暗くくすんで見えます。

これは「色の面積効果」と呼ばれる現象です。

そのため、可能であればショールームで実際に壁に張ったときの印象を確認するのが理想的です。
その際は、ショールームの照明やインテリアも参考にしてみましょう。

【壁紙に色の効果を取り入れてみる】

壁紙は白系の色が好印象で人気ですが、単純過ぎて飽きてしまうときもあります。
そのため、壁紙をリフォームする際は思い切って明るい色を取り入れてもよいでしょう。
その際は、「色の効果」を考えて取り入れてみましょう。

壁紙の色によって印象がどれほど変わるか、具体的な例をご紹介します。

北欧風家具を設置したピンクの壁紙の部屋

部屋があたたかく見える暖色系の色は、寒い北側の部屋に使うのがおすすめです。

白を基調とした品のある部屋

カラフルなソファを設置した部屋

逆に、真夏に暑くなりやすい部屋には、涼しく見える寒色系の色を使うとよいでしょう。
また、白い色や寒色系の色は、狭い空間を広く見せるという効力もあります。

モノトーンで統一したタイル張りの部屋

重厚感あふれるクラシックスタイルのようなインテリアには、黒を混ぜた重い色がしっくりきます。
モダンで開放感があるインテリアには、白を混ぜた色を選ぶとスタイリッシュな空間にできます。

【部屋別】おすすめの壁紙(クロス)タイプをご紹介

リフォームする部屋別のおすすめの壁紙(クロス)タイプをご紹介

リフォームの際に使用するおすすめの壁紙(クロス)タイプを、以下で示す部屋別にご紹介していきます。

  • リビング
  • キッチン
  • 寝室
  • トイレ
  • 子ども部屋

どのような壁紙タイプを選ぶと快適な空間になるか解説しているので、ぜひ壁紙選びの際の参考になさってください。

リビング

リビング

リビングにおすすめな壁紙(クロス)は、くつろげる空間にするためにもシンプルで落ち着いた色がおすすめです。
または、インテリアや家具に合わせてデザイン性の高いタイプを選ぶのもよいでしょう。

リビングは人の出入りが多い場所なので、汚れやキズに強いタイプを施工すると安心感があります。
リビングでの過ごし方を考えつつ、業者と相談してマッチする壁紙を選びましょう。

>> リビングの壁紙の選び方を詳しく解説!
>> ダイニングの壁紙の選び方を詳しく解説!

キッチン

キッチン

キッチンは汚れやすい場所なので、掃除がしやすいタイプの壁紙(クロス)を選ぶとよいです。
汚れを目立ちにくくするダーク系の色や、レンガ調などの壁紙もおすすめです。

また、商品によっては消臭機能を備えたタイプもあります。
生ごみや料理の際に出る嫌な臭いを抑えやすくなるでしょう。

>> 調湿・消臭効果のある壁材エコカラットを徹底解説!
>> エコカラットの失敗を防ぐ選び方

キッチンのコンロがガスタイプの場合は、不燃タイプの壁紙を施工するのもおすすめです。
楽しく料理するためにも、お気に入りの壁紙タイプを選ぶようにしましょう。

>> キッチンの壁紙の選び方を詳しく解説!

寝室

寝室

寝室はリラックス効果のある以下のようなカラーを選ぶとよいでしょう。

● グリーン系
● ブルー系
● ブラウン系

真っ白な壁は逆に緊張してしまったり、赤や黄色などは刺激が強く眠れなくなってしまったりします。
ただし、落ち着く空間にするために、お好みのデザインの壁紙を壁一面に施工するのもおすすめです。

>> 寝室の壁紙の選び方を詳しく解説!

トイレ

トイレ

トイレの壁紙(クロス)は壁も天井も白色で統一されていることが多いですが、パステルカラーのピンクやイエローなどもおすすめです。

また、模様が付いた壁紙を選びたい場合は、トイレ全体にではなく一面のみにアクセントとして施工するのがよいでしょう。
さらに、消臭機能のある壁紙を選ぶと気持ちのよい空間に仕上げられます。

>> トイレの壁紙の選び方を詳しく解説!

子ども部屋

子ども部屋

子ども部屋には、アレルギーやカビが発生しにくいタイプの壁紙(クロス)を選ぶと安心です。
また、汚れやキズに強く、掃除がしやすい壁紙もおすすめです。

カラーは子どもが好きな色や、明るいカラー、子どもらしい可愛い模様の付いた壁紙を選ぶようにしましょう。
また、明るいカラーや模様付きは、アクセントとして壁の一面だけに施工するのもおすすめです。

>> 子ども部屋の壁紙の選び方を詳しく解説!

壁紙の張り替えは一度プロに相談してみよう

壁紙の張り替えは自分でもできますが、キレイに仕上げるのは簡単ではありません。

一度見積もりだけでも依頼して、よほど高くなければプロにお願いするのがオススメですよ。

見積もりを依頼するときは、適正価格が判断できるよう、複数社に依頼してそれぞれの見積もり金額や内容を比べることが大切です。

当サービスでなら3分ほどで複数社の見積もり依頼ができます。
価格もクオリティも満足できるリフォームを行い、素敵なお部屋に仕上げてみましょう。

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【この記事の要点まとめ◎】

壁紙を張り替える際の、リフォーム費用相場はいくら?
基本的には、1㎡あたり1,000~1,500円です。
安価な壁紙(クロス)であれば、もう少し価格を抑えられることもあります。

ただし、廃材処分費が別途かかるケースが多く、家具を移動してもらう場合には作業料金がプラスされます。
壁紙(クロス)を張り替える時期の目安や、リフォームする際のポイントは?
一般的に、壁紙の張り替え時期は5〜10年程度が目安です。
なおリフォームを実施する際には、家全体の壁紙や、照明・窓枠なども同時に交換することをおすすめします(詳細は、こちら)。
壁紙(クロス)を張り替えた時にありがちな失敗例は?また、失敗を避けるための対策方法は?
「壁紙を張り替えたら周囲の照明器具やエアコンなどの汚れが目立つようになった」「柄物のクロスを選んだら、落ち着かない空間になってしまった」こういったよくある失敗例については、こちらでご紹介しています。
これらの失敗を防ぐための方法についても解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
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