塀を選ぶ前に知っておきたいチェックポイント
塀やフェンスを設置する前に、失敗しないためのポイントを押さえておきましょう。
まずは塀とフェンスの基本的な違いを理解し、プライバシー確保や防犯、風通しといった設置目的を明確にすることが大切です。
塀とフェンスの違い
塀とフェンスは、どちらも敷地の境界を明確にするためのものですが、構造や機能に違いがあります。
| 塀 | 地面に基礎を作りコンクリートなどを積み上げた「壁」 | 高い遮音性と防犯性/外部からの視線を遮るプライバシー保護 |
|---|---|---|
| フェンス | 支柱に板材などを取り付ける「囲い」 | 風通しがよく、光を通しやすい/開放感を保てる |
施工とコストの面でも差があります。
塀は基礎工事が必要で工期が長く、費用も高くなる傾向です。
フェンスは支柱を立てるだけで済むため、施工が簡単で予算を抑えやすいというメリットがあります。
耐久性では塀が優位ですが、フェンスは軽量なため、地震の際に倒壊リスクが低く、被害が軽微で済むという利点も持ち合わせています。
視線・防犯・風通しなど目的を考える
塀やフェンスを選ぶ上で最も大切なのは、設置する目的をはっきりさせることです。
プライバシーの確保や防犯対策、風通しのよさなど、何を重視するかで最適な選択肢は変わります。
重視したい目的別に、選ぶ際のポイントをまとめました。
| 目的 | おすすめのタイプ | ポイント |
|---|---|---|
| プライバシー保護 | 高さ1.8m以上の遮蔽性の高いフェンス | 板の間隔を10mm程度にすると、視線を遮りつつ風圧も軽減可能 |
| 防犯対策 | 見通しがきく透過性フェンス | 高さ1.5m程度で、不審者が隠れにくい設計を選ぶことが重要 |
| 風通しや採光 | 格子状のフェンスやルーバータイプがおすすめ | 視線を遮りながら風通しと見晴らしを確保し、庭の快適性を維持 |
| 目的 | おすすめのタイプ | ポイント |
|---|---|---|
| プライバシー保護 | 高さ1.8m以上の遮蔽性の高いフェンス | 板の間隔を10mm程度にすると、視線を遮りつつ風圧も軽減可能 |
| 防犯対策 | 見通しがきく透過性フェンス | 高さ1.5m程度で、不審者が隠れにくい設計を選ぶことが重要 |
| 風通しや採光 | 格子状のフェンスやルーバータイプがおすすめ | 視線を遮りながら風通しと見晴らしを確保し、庭の快適性を維持 |
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近隣との境界・高さなどの注意点
ブロック塀は建築基準法によって高さが制限されています。
| 控え壁がない場合は1.2m以下、ある場合は2.2m以下と定められています。 |
この規制は、安全性を確保し、近隣との調和を図るための重要な基準です。
塀を設置する際は、まずご自身の敷地と隣地の正確な境界を測量で確定させるとよいでしょう。
その上で、塀の位置や高さについて隣人の方へ相談することで、越境や日照に関するトラブルを未然に防ぎやすくなります。
また、地域によっては自治体の条例でさらに厳しい制限が設けられている場合も少なくありません。
塀を設置する前には、必ずお住まいの自治体に確認しておくことをおすすめします。
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塀やフェンスの種類

塀やフェンスにはそれぞれ異なる特徴があり、用途や予算に応じた適切な選択が重要です。
ここでは、住宅でよく使われる5つのタイプについて、メリットとデメリットを解説します。
それぞれの施工費用やメンテナンス性を理解することで、長期的に満足できる塀選びができるでしょう。
ブロック塀
コンクリートブロックを積み上げて作るブロック塀は、住宅用の塀として最も一般的な選択肢の一つです。
メリット
耐久性に優れており、火災にも強いため、防火対策が必要な地域でも活躍します。
施工費用も比較的安価なことから、多くのご家庭で選ばれています。
デメリット
重量があるため地震の際の倒壊リスクが課題として挙げられることも事実です。
経年劣化でひび割れが生じやすく、定期的な点検とメンテナンスが欠かせません。
この点は、ほかの素材に比べて少し手間がかかるかもしれません。
デザイン性のある化粧ブロックを使えば、個性的でおしゃれな外観に仕上げることも可能です。
ただし、自治体が定める高さ制限や構造基準を守る必要があるため、施工前に必ず確認しておきましょう。
コンクリート塀
現場で型枠にコンクリートを流し込んで作るコンクリート塀は、ブロック塀よりも強度に優れる傾向があります。
メリット
地震などの揺れに比較的強く、防音効果も高いため、より安全性を確保しやすいのが特徴です。
基礎と塀を一体で造ることで、地盤が軟弱な場所でも強度を高めることが可能です。
一方で、施工費用は高くなり、工期も長くなる傾向があります。
シンプルで高級感のある外観が実現でき、型枠次第で自由に成形できるため、デザイン性を重視する方にもおすすめです。
長期間の使用に耐える耐久性を持ちます。
デメリット
美観を保つためには定期的なメンテナンスが必要になります。
また、重厚感から圧迫感を与えやすいため、住宅地では敬遠される場合もあるでしょう。
木製フェンス
木製フェンスは、天然木の温もりと美しい木目が、住宅に自然な雰囲気をもたらしてくれます。
メリット
特にデザイン性を重視する場合におすすめできる選択肢と言えるでしょう。
木製フェンスは和風から洋風までどんな住宅にも合わせやすく、多彩なデザインが選べます。
目隠し効果も高いためプライバシー確保にも役立ちますが、風雨による色褪せや反りが生じやすい点は理解しておきましょう。
デメリット
ただし、一般的な天然木(ソフトウッド)は定期的な防腐剤の塗布が必須で、年数が経てば交換も必要です。
耐久性を求めるなら、イペやセランガンバツといったハードウッド材が適しています。
天然木の風合いを保ちながら、腐食やシロアリに強いのが特徴です。
メンテナンスの手間を減らしたい場合は、人工木材を選ぶ方法もあります。
天然木のような見た目を実現しつつ、腐食や虫害の心配がほとんどないため、長期的な負担を大幅に軽減できます。
アルミフェンス
アルミフェンスは、軽くて錆びにくく、耐久性に優れているのが大きな魅力です。
メリット
雨風にさらされても劣化しにくいため、メンテナンスの手間がかかりにくい点は嬉しいポイントですね。
デザインのバリエーションが豊富で、モダンな住宅からナチュラルな雰囲気まで、どんな外観にも合わせやすいでしょう。
木目調や鋳物風など、素材の質感を再現したデザインも人気があります。
施工が比較的簡単で工期が短いのもメリットの一つです。
デメリット
素材が軽いため、強い衝撃を受けると変形しやすい側面もあります。
また、製品によっては強風時に音が気になる場合もあるため、設置環境を考慮して選ぶことが大切です。
メッシュフェンス
メッシュフェンスは網目状フェンスで、軽量かつ安価なのが最大のメリットです。
メリット
風や光をしっかり通しやすいため、庭に圧迫感が出にくく、周囲の景観も損なわない開放感が得られます。
敷地の境界をはっきりと示せる上に、外からの視認性が高いので、不審者が敷地内にいてもすぐに気づけます。
侵入者が隠れる場所を作りにくい設計は、防犯面での利点と言えるでしょう。
デメリット
目隠し効果は期待できないため、プライバシー保護を重視する場所には向きません。
隣家からの視線が気になる場合は、植栽を組み合わせるなどの対策を検討することをおすすめします。
施工が簡単で導入コストも抑えやすく、費用対効果に優れています。
スチール製で樹脂コーティングされた製品なら錆びにくく、長期間安心して使えるでしょう。
コストを重視する際の実用的な選択肢として、様々な場面で活躍します。
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塀・フェンスをおしゃれに見せるコツ
塀やフェンスは機能性だけでなく、住まいの印象を大きく左右する重要なエクステリア要素です。
デザイン選びから植栽との組み合わせ、色彩計画まで、ちょっとした工夫で見違えるほどおしゃれな外観に変わります。
ここでは美しい塀づくりのための具体的なテクニックをご紹介します。
格子やルーバーなどデザイン性の高い形状選び、緑との調和、統一感のある色・素材選択のポイントを詳しく見ていきましょう。
デザイン性が高い格子・ルーバータイプを選ぶ
格子やルーバータイプは、目隠し効果と通風性を両立できるのが大きな利点です。
プライバシーを守りながら、心地よい風や光を敷地内に取り込めます。
部材の間隔を調整すれば、光の取り込み量を細かくコントロールすることも可能です。
日中に生まれる美しい陰影のパターンが、空間のデザインアクセントとなってくれるでしょう。
素材や色、隙間の選択肢が豊富で、和モダンから洋風まで幅広い住宅スタイルに対応できます。
さらに、植栽と組み合わせることで立体的で奥行きのある景観が生まれ、より一層おしゃれな外観が完成します。
植栽と組み合わせて印象をやわらげる
塀やフェンスが持つ硬い印象は、植栽との組み合わせで効果的に和らげられます。
塀の前に低木や宿根草を配置すると、季節ごとに違った表情が生まれ、境界線が豊かになります。
無機質な雰囲気が和らぎ、より親しみやすい外観へと変わるでしょう。
つる性の植物を絡ませたり、背景に高木を置いたりするのもおすすめです。
塀の存在感が空間に自然と溶け込み、圧迫感を軽減してくれます。
周囲からの視線をやさしく遮りつつ、安心して過ごせるプライベートな空間が実現しやすいでしょう。
色や素材をそろえて統一感を出す
塀やフェンスは、住まい全体の雰囲気を大きく左右する要素です。
おしゃれな外観を目指すなら、色と素材を統一させることが大切になります。
例えば、外壁が白系なら同系色のグレーやホワイトを、ブラウン系なら木目調のフェンスを選ぶと、家全体に一体感が生まれます。
玄関ドアやサッシの色と合わせるだけでも、バランスの取れた美しい外観に仕上がるでしょう。
門扉やカーゲート、手すりといったエクステリア全体の素材感をそろえることも重要です。
同じ素材でまとめることで、より洗練された印象を与えられます。
色選びに迷ったら、サンプルを実際に建物へ当て、日中の光でどう見えるか確認するのがおすすめです。
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お住まいに合った堀の種類は専門業者にご相談を
塀やフェンス選びでは、目的と環境に合わせた適切な判断が大切です。
プライバシー確保なら目隠し効果の高い板塀やブロック塀、デザイン性を求めるなら天然木や格子タイプなど、それぞれによさがあります。
設置費用や維持管理の手間も考えながら、お住まいの環境やご家族のライフスタイルに最適なものを選んでくださいね。
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