ウッドフェンスとは?特徴やメリット
ウッドフェンスとは家の周りを囲う木製のフェンスのことです。
ウッドフェンスは他のフェンスと比べて暖かみがあるデザインをしているため、落ち着いた印象を与えるメリットがあります。
植物とも合いやすい色をしているため、緑が多い場所に適しているでしょう。
ウッドフェンスのデメリットは耐久性が低いことです。
樹脂や金属製のフェンスと比べると腐食しやすいほか、ささくれだってトゲが指にささるおそれもあります。
ウッドフェンス(木製フェンス)のDIYって簡単?
ウッドフェンスは、簡単なものなら自作することができます。
道路に面した一戸建ての庭などでは、外からの視線をさえぎる目隠しが欲しいですよね。
DIYでウッドフェンスを設置するメリットは、業者に依頼するよりも費用が抑えられる点です。一方で、取り付けに失敗すると、
破損したり倒れやすくなったりするおそれがあります。
また、DIYだと設置する手間は業者に依頼する場合よりも何倍もかかるでしょう。
業者であれば設置に慣れているため短期間で施工できます。
DIYでウッドフェンスを施工する場合の費用はのちほど紹介いたします。
ウッドフェンス作りは、道具と材料さえ揃えれば大体3つの工程で済むので、短いタイプのフェンスなら1日で完成するでしょう。
ウッドフェンスDIYで必要な道具と材料
まずはウッドフェンス作りに必要な道具と材料を揃えましょう。
いずれもインターネット通販や、近くのホームセンターで購入可能です。
道具・工具
作成に必要な道具、あると便利な工具がこちらです。
・インパクトドライバー
・のこぎり
・キリ
・スコップ
・バケツ
・水平器
バケツは、土台づくりの際に使うモルタルを混ぜるための用具なので、なければ他の大きめの丈夫な容器でもOKです。
材料
・フェンス用板材
・支柱材
・笠木材(必要であれば)
・ステンレスビス
・足場用ブロック【沓石(くついし)・束石(つかいし)】
・セメント
・砂(モルタル用)
・塗料(塗装する場合/素材によっては防腐塗料も)
事前に設計図を作り、ホームセンターのスタッフに木材をカットしてもらうと自分で加工する手間が省けます。
ウッドフェンスに向いている木材選びの基準
ウッドフェンスは外で雨ざらしになるので、耐候性があって腐りにくく、メンテナンスが楽な素材を選びましょう。
頻繁に手入れが出来ない場合は、塗装が不要だったり頻度が少なかったりする人工木、耐久性に優れるハードウッドなども検討してみてください。
工事のプロであればウリンといった硬い木材をおすすめしますが、DIYで使用するには少々硬すぎ・重すぎて加工しにくいのが難点です。
そのため、程良い耐久性と加工のしやすさから、レッドシダーを選ぶのがおすすめです。
なお、耐久性が低いタイプの木材をどうしても使いたい場合には、事前にしっかりと防腐塗料を塗っておきましょう。
特に天然木は、ささくれが目立ってくるほか、積雪地帯では劣化しやすいためウッドフェンスには不向きですので、ご注意ください。
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ウッドフェンスの作り方
ウッドフェンスのDIYの手順は、以下の通りです。
1.まずは基礎作り
簡単な設計図を作り使用する木材をのこぎりでカットして塗装を施し、
束石ブロックなども揃えたら、まずは基礎作りです。
この時に、フェンスの強度を保つため、柱同士の間隔は約1.5mまでにしておきましょう。
また、地中に埋める深さは柱全体の3〜4割程度が目安です。
柱を置きたい場所にスコップで穴を掘り、重量がある石を使うといった方法で固めたあと、
中に砂利を入れていきます。
沓石(くついし)や束石(つかいし)などを土台として活用すると良いでしょう。
2.支柱を立てる
支柱を立てるための穴を作ったら、柱を仮置きします。
笠木(最上部に置く横架材のこと)をつけたい場合はこのタイミングで置き、水平な状態で固定します。
笠木をつけない場合でも、不要な板で仮止めしておくと効率的に作業ができます。
水平器でチェックして柱や笠木を水平にできたら、モルタルを穴に充填します。
【モルタルの作り方】
エクステリア・外構のDIYにおいて避けては通れないモルタル。
どうやって作るのか念のためご説明しておきます。
<必要な材料>
・セメント
・砂
まず、セメントと砂を1:3の比率で混ぜ合わせます。
とにかく混ぜ続けて、砂の色がなくなり全体がコンクリートに近い灰色になってから水を入れます。
暑い時は水多め、雨の日は少なめなど、水の量は天気に合わせて調整しましょう。
3.フェンス板を貼る
最後にモルタルが固まったら、インパクトドライバーとステンレスビスを用いて、柱と柱の間にフェンス板を貼ります。
ビスを埋め込む位置に、あらかじめキリで穴を開けておくと楽ですよ。
目地(隣り合う板の間の継ぎ目)を開けずに貼ると風をもろに受けてしまうので、隙間を空けてフェンスの空気抵抗を少なくするようにしましょう。
以上がDIYによるウッドフェンスの作成工程です。
写真では素手ですが、施工の際には軍手を使って木材が手に刺さらないよう注意しましょう。
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ウッドフェンスDIYの4つの注意点
フェンスを設置する際には、以下の4つのポイントを押さえておきましょう。
1.目隠し用のウッドフェンスは目地の間隔が重要
目隠し効果を期待するなら、ウッドフェンスの目地の間隔を10mm以内にするのが望ましいです。 より外部からの目線が気になるという方は、目地の間隔を5mm以内にすると良いでしょう。
ただし、目地が狭すぎると圧迫感が増すため、デザイン性と目隠し性能のバランスを考慮してご自身に適した間隔を選択する必要があるでしょう。
目隠しの間隔は実際に確認しなければ雰囲気が把握できないため、リフォーム業者に各サイズの実物を見せてもらうことをおすすめします。
2.最適な高さ・サイズにする
ウッドフェンスの最適な高さも気になるところですよね。 一般的に日本の家庭のフェンスは、1,800~2,000mm(1.8〜2m)前後です。
厚生労働省が2020年に発表した「平成30年国民健康・栄養調査報告」 によると、20代の日本人男性の平均身長は約1,710mmです。
このためフェンスは1,800mm前後あれば充分だと考えられます。
フェンスが高いと住宅全体に圧迫感を与えてしまうため、必要以上に高くするのは避けましょう。
目隠しフェンスを作りたい場合には、できればどの角度からの視線が気になるのかも確認しておく必要があります。
例えば坂下にある道路から見えてしまうのが不安な場合には、1,800mmより低いウッドフェンスでも充分にカバー可能です。
3.カラーバランスも考える
また、建物ともバランスの良いカラーにすることも重要です。
特に、ウッドフェンスを塗装する場合には、より慎重にカラーバランスを考えたいですね。
外壁が明るい色であれば、ブラウンやホワイト・グレーなどのナチュラルカラーが合わせやすく、また黒に近い外壁なら、フェンスも同じ色で統一すると失敗しにくいです。
あえてメリハリのあるコーディネートにするなら、白い外壁に対して黒のフェンスを設置してみるのもいいですね。
>> おしゃれな目隠しフェンスの施工事例|選び方と失敗例も解説4.土台となる基礎・支柱の強度が肝心
DIY初心者の方には最も難しいところであり、ウッドフェンス作りにおいて一番大事なことが、土台になる基礎・支柱の強度の確保です。
柱を水平かつ垂直に立てなくては、見栄えが悪くなるだけでなく、場合によっては危険です。
しかし、モルタルが早く固まってしまったために、土台作りの段階で断念してしまったという失敗例も多いので、注意が必要です。
ウッドフェンスをDIY or リフォームする費用の比較
上述した注意点を踏まえて、自作でウッドフェンスを設置するのが不安な方は、一度プロの業者に任せてみることも検討してみてはいかがでしょうか。
参考までに、ウッドフェンスをDIYする場合にかかる費用と、リフォーム業者に依頼した場合の価格とを比較してみましょう。
DIYする場合 | 約5千~1万5千円/m |
---|---|
リフォーム業者に依頼する場合 | 約1万5千~4万円/m |
【DIYする場合の費用】
ウッドフェンスをDIYする場合は、ご家庭に工具・道具がすでに揃っていれば、基本的に材料費のみで済みます。
ウッドフェンスを手作りする際の材料費は、1mあたり約5千~1万5千円。
全長10m位のものを設置するのであれば、トータルで約5~15万円です。
【業者に依頼する場合の費用】
一方、リフォーム業者にウッドフェンスを新設してもらう場合の費用は、本体代+施工費がかかります。
リフォーム全体で必要な費用は、1mあたり約1万5千~4万円。
全長10m程度のウッドフェンスを設置するなら、合計約15~40万円が相場です。
ただし地面の状態によっては、基礎工事にかかる費用が高額になる可能性があるため注意してください。
また、DIY・業者に依頼のいずれの場合でも、フェンスの材質やグレードの違いで価格帯が大きく変動します。
費用面だけで考えればDIYの方がお得ではありますが、長い目でしっかりと使える目隠しフェンスを設置したい場合は、専門業者に頼む方が安心です。
ウッドフェンスの設置工事は、エクステリアリフォームが得意なリフォーム会社に相談すると、提案力も技術もあるので確実です。
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ウッドフェンス施工後のメンテナンス方法
ウッドフェンスを施工した後にはメンテナンス作業が必要です。
施工がうまくいったとしてもメンテナンスが不十分だと、数年でウッドフェンスがボロボロになってしまうでしょう。 ウッドフェンスのメンテナンス方法は塗装が中心です。
木材を塗装する主な塗料には、オイルステインがあります。
オイルステインとは素材である木材を生かした、浸透する油性塗料です。
一般的な塗料は表面に厚みのある塗装の膜を作りますが、オイルステインは木材に染み込んで着色します。
なお、既存のフェンスに厚みのある塗装がしてある場合は、オイルステインが木材に染み込めなくなるため塗装を剥がすか、他の塗料を使います。
一般的な塗装の方法は以下のようになります。
1.サンドペーパーや高圧洗浄機で汚れを除去する
2. 周囲の塗装しない場所をテープやビニルシートで養生(保護)する
3. 下塗りをする(オイルステイン以外の塗料の場合)
4. オイルステインや他の仕上げ塗料を2回塗装する(追加で塗装するケースあり)
使う塗料によってやや手順が変わることもあります。 塗料の説明をよく確認してから施工しましょう。
ウッドフェンスのおしゃれな施工例
フェンスでガーデニングをする発想もあります。
ウッドフェンスであれば草花との相性がよく、ガーデニングと組み合せても不自然さがほとんどないでしょう。
白なら可愛く
ウッドフェンスを白に塗装すれば、近くにある色が濃いものを際立たせることが可能です。
また、住宅の外壁が濃い色であれば、白いウッドフェンスは目立たせられるでしょう。
ただし、白いフェンスは汚れやすいため定期的なメンテナンスが必要です。
圧迫感が弱めの肌色のウッドフェンスも
肌色の木材で作ったウッドフェンスであれば、全体の圧迫感がやや和らげられる印象があります。
また、隙間が少ない横デザインのウッドフェンスのため、外からの視線も十分にさえぎれます。
クロスしたデザインでウッドフェンスを作成
ウッドデッキのフェンスのため高さは低いですが、斜めにクロスしたデザインで隙間を減らせば
視認性を低下させて、プライベートな空間を確保できます。
様々な色合いの木材を活用
色が異なる板を並べてデザイン性を高めたウッドフェンスです。
隙間がほとんどなく圧迫感はありますが、外壁と合いやすいデザインを選べば見栄えが良くなるでしょう。
コーディネートはアイデア次第
おしゃれで最適なサイズのウッドフェンスがお庭にあれば、外からの視線も気にせず、より楽しく生活できそうですね。
もしDIYで作るのが不安でしたら、フェンスの施工が得意なプロに一度相談してみましょう。
見積もりは無料で作成してもらえるので、ご自宅に合ったウッドフェンスについて詳しく提案してもらうと良いですよ。
【この記事のまとめ&ポイント!】
DIYで庭にウッドフェンスを作る方法を教えてください。 |
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設計図の作成を行い、使用する木材を切って塗装し、束石ブロックなども準備した後、基礎作りを行います。 その後、支柱を立て、フェンス板を貼って作っていきます。 詳しくは、こちら。 |
DIYで庭にウッドフェンスを作る際の注意点を教えてください。 |
「最適な高さ・サイズにすること」「目隠し用のウッドフェンスを作る場合は、目地の間隔に気を配ること」などです。 詳しくは、こちら。 |
DIYとリフォーム業者だと、費用はどのくらい違いますか? |
「DIYする場合=5,000~15,000円程度/m」「リフォーム業者に依頼する場合=15,000~40,000円程度/m」です。 詳しくは、こちら。 |
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