庭によくある「目隠しフェンス」とは

目隠しフェンスとは、外からの視線を遮る目的で使う、背の高いフェンスのことです。
道路沿いの住宅はもちろんのこと、隣接する家との間や、玄関前、庭や浴室の周りなどに取り付けられることが多いです。
施工方法としてはフェンスを独立させて設置する場合と、ブロック塀の上に設置する場合があります。
以下に、目隠しフェンスのメリット・デメリットや設置する際のポイントについて、ご紹介していきます。
目隠しフェンスを利用するメリットとデメリット

目隠しフェンスを利用するメリットは知られていますが、デメリットまで注意している人は少ないかもしれません。
メリットだけではなく、以下でご紹介するデメリットも把握して目隠しフェンスを使うかどうかを考えてみてください。
メリット
目隠しフェンスを利用するメリットは外部からの視線をシャットアウトできることです。
特に女性の場合は目隠しがない状態で下着を外に乾かすことには抵抗があるでしょう。
家の傍に道路があったとしても、目隠しフェンスがあれば通行人の視線を気にすることなく、プライベートな空間を満喫しやすいと考えられます。
デメリット
目隠しフェンスのデメリットは日当たりや風通しが悪くなることです。
人によっては圧迫感を覚える人もいるでしょう。
日当たりや風通しが悪くなればカビやコケが繁殖しやすくなるため、外壁や住宅全体の寿命が短くなる恐れもあります。
目隠しフェンスの選び方・注意点
目隠しフェンスの選び方・注意点は以下の4つです。
● 最適な高さ
● 圧迫感が出ないように注意
● 採光・風通しも大切
● 違和感のないデザインを
ご自宅の外観を決める大切な場所なので、機能性とデザイン面、どちらも重視しながら選びましょう。
最適な高さ

一般的に、大人の目線から家の中を隠せる高さは180cm程度です。
フェンスの全体の高さを180cm以上、200cm前後を目安として設置しましょう。
ブロック塀の上に設置するときは、ブロック塀とフェンスを合わせた高さが180cm以上になるようにします。

ただし、隣接する家のフェンスやブロック塀との高さに合わせて見た目のバランスを良くすることも必要ですから、必ずしも180cm以上、200cm前後がベストな高さとは限りません。
また、フェンスは外からだけではなく、内側からの眺めにも大きく影響します。
家族の身長によって高さの感じ方も異なるため、フェンスの設置に詳しい外構リフォーム会社などに相談してみるのが無難です。
圧迫感が出ないように注意

目隠しフェンスは、家の外から中が見えないようにすることが大前提ではありますが、素材や高さによっては圧迫感が出るので注意してください。
暗いカラーや重厚感のあるデザインでは、狭く見えてしまい、息苦しく思うかもしれません。

白や淡いベージュなど、なるべく明るい色のフェンスを選びましょう。
近所に良い目隠しフェンスがあれば、参考にしてみるのも一つの手です。
採光・風通しも大切

背が高い目隠しフェンスは、取り付ける位置や方角によっては家の中の採光や風通しを妨害してしまいます。
通気性が良く、太陽の光をあまり遮らない形のものを選びましょう。
竹垣は通気性が良く、夏は涼しげな印象になります。

ガーデニングが好きなら、あえて網目が粗いフェンスにつる性植物を絡ませて緑のカーテンにする方法もあります。
ガーデンフェンスでボリュームのある花を育ててみるのも良いでしょう。
違和感のないデザインを

外から眺めたときも家の庭やリビングから見たときも、気にならないデザインのフェンスを選択しましょう。
フェンスは家の外観に影響を及ぼすため、個性的なカラーを選ぶと、かえって悪目立ちしてしまう可能性があります。
家の外壁と同系色のものを選べば、失敗しにくいです。
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目隠しフェンスの主な素材・種類

目隠しフェンスを選ぶ際には、デザインだけではなく素材の特性も理解した上で、ご自宅に合った種類を選択しましょう。
格子やルーバーといった形状のフェンスは、最も目隠し効果があるとして人気が高まっていると言われています。
主流の目隠しフェンスの種類について、簡単にご紹介しておきます。
アルミ・スチール製フェンス

比較的どのようなデザインの家でもマッチするので、アルミ製やスチール製のフェンスは好評です。
デザインは横向きライン、縦向きライン、格子タイプ、ルーバータイプなど様々です。
和風・竹垣デザインフェンス

和風の家であれば、板垣や竹垣タイプを検討してみても良いでしょう。
自然素材や樹脂製の製品があるので、耐久性や値段を考えてライフスタイルに合ったものを選択しましょう。
木製フェンス

ナチュラル風やカントリー調にしたい場合には、木製フェンスがおすすめです。
素材は木製のほかに、人工木材(主に木粉と合成樹脂を合わせたもの)があるため、メンテナンスの頻度や値段を踏まえてリフォーム会社と相談しながら選びましょう。
目隠しフェンスの価格・設置費用

フェンス単体の価格は、1枚(幅1m前後)で5千~10万円程度と製品によってかなり差があります。
スチール製のフェンスなら比較的安く入手できます。
ウッドデッキに使うアルミメッシュのフェンスは、スチール製に次いで安価です。
ウッド調のデザインの目隠しフェンスだと、本体価格だけでアルミメッシュの4倍以上になることもあります。
施工費についても、業者や設置スペースの広さなどにもよるのでいくらだと一概には言えません。
本体価格・施工費をそれぞれ割引価格で引き受けてくれるリフォーム会社が多いです。

素材やデザインに多少こだわりたければ、正面など外から見える部分だけ良い材質を使い、あまり目立たない箇所には最低限の素材を使ってみると、材料費や施工費が抑えられるでしょう。

費用の目安としては、材料費・工事費込みで、施工幅1mあたり約7千~4万円です。
家の周りに合計20m位の範囲でフェンスを取り付けた場合は、15~60万円程度でリフォームできたケースが多いです。
ブロック塀の上にフェンスを建てる場合、コア抜き作業(ブロックの鉄筋を避けながら、フェンスの柱を入れるために穴をくり抜く作業)の費用が5~10万円前後プラスでかかります。
目隠しフェンスの設置費用を安くするコツ

目隠しフェンスの設置費用を安くする例として3つの方法をご紹介します。
費用を抑えたい場合は検討してみてください。
DIYする
フェンスの購入から設置工事まですべて自分で行えば、業者に依頼する半額程度で目隠しフェンスを取り付けられるでしょう。
ただし、DIYで設置する場合は多大な労力と工事期間、そして失敗したときの責任をすべて負担しなくてはいけません。
特に失敗したときの金銭的負担は大きく、不良品のフェンスを取り外して作り直すくらいなら最初から業者に依頼していたほうが安かったなんてことになりかねません。
DIYは高いリスクがあることを覚悟したうえで工事を行いましょう。
フェンスだけ購入して工事は業者に任せる

工事は業者に任せてフェンスの購入だけ自分で行うケースです。
工事で失敗するリスクを軽減できるため、安いフェンスを購入できるのであればおすすめの方法です。
ただし、フェンスの購入は工事とセットで依頼しなければ対応してくれない業者もあります。
対応してくれる業者でも、施工後のアフターケアはしてくれない恐れがあるため、リスクは意外とあります。
グレードの低いフェンスを選ぶ

設置する目隠しフェンスのグレードを下げることで、費用を抑えることができます。
グレードが低ければ低いほど、フェンスの本体価格は安くなるのです。
グレードの低い目隠しフェンスとは、簡易的であったり、耐久性があまり高くなかったりする製品を指します。
製品のグレードを下げれば、その分デメリットもあるため、予算と求める機能性をすり合わせながら設置するタイプを選びましょう。
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目隠しフェンス工事の事例
それでは、リショップナビ加盟店による実際の施工例をご紹介します。
どのような形や色のフェンスがご自宅に合うか、イメージしてみてくださいね。
目隠しフェンスを後付けしてお庭にプライベート空間を創造

リフォーム費用 | 20〜50万円 |
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施工日数 | - |
施工面積 | - |
採用メーカー・シリーズ | B-life.s |
お庭の地面に平板も設置したので、テーブルや椅子などが置けるように。
ウッドデッキと目隠しフェンスのリフォームで、お庭でくつろげる空間が出来上がりました。
>> この事例の詳細を見る
木製フェンスを後付けしておしゃれなお庭へリフォーム

リフォーム費用 | 100〜150万円 |
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施工日数 | - |
施工面積 | - |
採用メーカー・シリーズ | - |
生垣をフェンスにリフォームすることで、生垣のメンテナンスをする必要がなくなり、プライベート空間として活用できるようになりました。
また、木製のフェンスを取り入れた結果、本来あった自然の雰囲気を損なわずに施工できました。
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目隠しフェンスで隣家の視線をカット

リフォーム費用 | 50〜100万円 |
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施工日数 | 2日間 |
施工面積 | - |
採用メーカー・シリーズ | LIXIL |
元は目の粗いフェンスがありましたが、目の細かいフェンスにリフォームすることで、隣の視線をカット。
安心してワンちゃんを遊ばせることができるお庭になりました。
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プライバシーを保護するフェンス工事を実施

リフォーム費用 | 50〜100万円 |
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施工日数 | 6日間 |
施工面積 | - |
採用メーカー・シリーズ | - |
お客様と打ち合わせを密に行い設置箇所を検討することで、スッキリした美しい仕上がりになりました。
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桧の香りが漂う自然豊かな目隠しフェンス

リフォーム費用 | 約90万円 |
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施工日数 | 8日間 |
施工面積 | - |
採用メーカー・シリーズ | - |
また、アウトドア用品も収納できる物置小屋の設置も一緒にリフォーム。
リフォームには桧の無垢材を使用しており、お庭が自然の香りが漂うリラックス空間になりました。
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ブロック塀から圧迫感のない目隠しフェンスを後付け

リフォーム費用 | - |
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施工日数 | 6日間 |
施工面積 | - |
採用メーカー・シリーズ | - |
腰高までのブロック塀を設置し、その上には目隠しフェンスを設置。
圧迫感がなくなりプライバシーを守れるようになりました。
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目隠しフェンスでウッドデッキをフル活用

リフォーム費用 | 約53万円 |
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施工日数 | 1日間 |
施工面積 | - |
採用メーカー・シリーズ | F&F マイティウッドフェンス Sライン |
木目調の凹凸が深いフェンスを設置し、自然あふれるお庭の雰囲気を損なわないリフォームを行いました。
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ブロック塀をリフォームして一部を後付けフェンスに

リフォーム費用 | 約125万円 |
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施工日数 | 5日間 |
施工面積 | - |
採用メーカー・シリーズ | LIXIL アルミフェンス |
ブロック塀を一から積み直し、高さを腰のあたりまでに調整。
ブロック塀の上にはアルミフェンスを設置し、プライベート空間を守れるようにリフォームしました。
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洋風かつ自然味のあるお庭へリフォーム

リフォーム費用 | 100〜150万円 |
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施工日数 | - |
施工面積 | - |
採用メーカー・シリーズ | - |
ウッドデッキとフェンスの雰囲気を合わせることで、自然味のあるお庭に。
色もブラウンとホワイトを組み合わせ、洋風なスタイルに仕上がっています。
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ご自宅のイメージに合いそうな事例は見つかりましたか?
リショップナビには、フェンスのリフォームが得意な業者が多数加盟しております。
ご要望に合った提案をしてくれることでしょう。
お気軽にご相談ください。
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目隠しフェンスのおすすめメーカーと商品例
最後に、人気メーカーの目隠しフェンスのラインナップをご紹介します。
LIXIL(リクシル)、三協アルミ、いずれも魅力的なフェンス商品を展開しています。
LIXIL(リクシル)の目隠しフェンス
まずは、女性に人気のデザインが多いと言われる、LIXIL(リクシル)社の目隠しフェンスです。
ハイミレーヌR フェンス

LIXIL(リクシル)の「ハイミレーヌR フェンス」は、ベーシックなデザインでコストパフォーマンスが高い商品です。
目隠しの幅が異なる3つの型から選べられる優れものです。
カラーバリエーションには、ブラックやホワイト、グレーなどがあります。
本体価格は、4型(H800mm×W1975mm)で28,880円〜です。
和風竹垣フェンス

竹垣タイプが好きな方は、LIXIL(リクシル)の「和風竹垣フェンス」がおすすめです。
家の中に和風の景観を保てたなら、都会の真ん中に建てられた家でもほっと一息つけそうですね。
本体価格は、ユニット型の建仁寺垣(W2000mm H640mm)で、142,400円~です。
フェンスAB YS3型

自然味のあるお庭を作りたい方は、LIXIL(リクシル)の「フェンスAB YS3型」がおすすめです。
カラーバリエーションも8種類あり、好みの雰囲気に合わせやすいです。
費用は、1セット(W2,000mm×H800) 37,200円〜です。
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三協アルミの目隠しフェンス
アルミの目隠しフェンスなら、やはり三協アルミの製品が一押しです。
シャトレナⅡ

「シャトレナⅡ」は1~6型まであり、横板格子、横ルーバー、たて板格子などの形状からお選びいただけます。
また、両面木彫のタイプもありますので、お庭のインテリアに合わせて利用するのも良いでしょう。
費用は1スパン(W2,000) 33,200円〜です。
エルファード

「エルファード」は、外観・内観ともに気品ある空間を演出します。
木調タイプと形材タイプから選択できます。
木調タイプの「オレンジチェリー」カラーなら、温かく柔らかいイメージに。
費用は1スパン(W2,000) 94,500円〜です。
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目隠しフェンス・壁を施工する業者の選び方

目隠しフェンスや壁の工事を依頼する業者を選ぶ際には2つのポイントがあります。
ポイントをチェックして、工事をより安く、失敗しにくい業者に依頼できるようになりましょう。
地域の専門業者に依頼する

大手のリフォーム会社などに依頼すると、工事を下請け会社に任せてしまうため仲介手数料がかかります。
仲介手数料がかかったとしても工事品質が上がることはほとんどないため、依頼するのであれば最初から下請けにあたる専門業者に依頼するほうが安くなりやすいでしょう。
目隠しフェンスを取り付ける専門業者は「エクステリア・外構工事業者」です。
エクステリアや外構、造園といった工事の実績が豊富な近隣の業者を選べば仲介手数料がかかる心配はないでしょう。
相見積もりで選ぶ

目隠しフェンスや壁の工事業者を選ぶ際は、必ず相見積もりをしましょう。
2社以上に同じ工事条件で依頼する方法が相見積もりです。
相見積もりをすれば複数の工事見積もりを確認できるため、工事内容や価格を比較して自宅に最適な業者を見抜きやすくなります。
目隠しフェンスを選ぶときのポイントは? |
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「圧迫感が出ないように注意する」「採光・風通しも考慮する」ことなどです(詳細は、こちら)。 |
目隠しフェンスには、どのような素材・種類がある? |
「アルミ」や「スチール」などがあります。 |
目隠しフェンスの価格や、設置にかかる費用は、いくらくらい? |
フェンス単体の価格については、1枚(幅1m前後)あたり、5千~10万円程度です。 設置にかかる費用は、材料費と工事費を合わせて、施工幅1mあたり約7千~4万円かかる傾向があります。 ブロック塀上にフェンスを施工する場合には、追加で5~10万円程度の作業費もかかります。 詳しくは、こちら。 |
目隠しフェンスは、外から家族を守るための重要なものですが、デザインや付け方次第でより豊かな空間・環境を作り出してくれます。
和風、モダン、シンプルテイストなど、どのような家にしたいかイメージしながら、ご自宅に合ったフェンスを選んでくださいね。
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