お風呂の排水口つまりの原因と見極め方
お風呂の排水口つまりは、放置すると除去が難しくなるため、早期発見と適切な対処が重要です。
つまりの前兆として現れる症状を見逃さず 、深刻化を防ぎましょう。
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● 排水速度の低下や逆流現象 ● 排水口周辺からの不快な臭い ● 排水時のゴボゴボという異音 |
浴槽と洗い場では汚れの種類やたまり方が異なるため、場所に応じた見極めが効果的な解決につながります。
髪の毛と皮脂が絡み合って蓄積
入浴時には、1日に50〜100本ほどの髪の毛が抜け落ち、排水口に流れ込みます。
さらに体から出る皮脂や、石鹸カスと混ざり合い、皮脂は接着剤のように髪の毛に付着し、粘着性の高い塊を作る原因になります。
石鹸と水道水のミネラル分が反応してできた石鹸カスは髪に固着しやすく、時間とともに硬く変化します。
水の流れが弱い場所や配管のカーブ部分などに汚れが引っかかると、そこから層のように汚れが蓄積していきます。
こうしてドロドロの塊に成長し、取り除くのが難しくなっていくのです。
つまりの前兆のチェックポイント
排水の速度が遅くなったり、流した水が逆流したりする
排水管内に汚れがたまり始めた初期症状です。
この段階で対処すれば、汚れが頑固な塊になるのを防げます。
排水口の周りから酸っぱい臭いやカビ臭がする
汚れの中で雑菌が繁殖しているサインです。
放置するとヘドロ状に固まりやすくなるため、注意が必要になります。
排水時に「ゴボゴボ」と異音がしたり、泡がなかなか消えない
管内の空気の流れが妨げられている合図です。
髪の毛や皮脂などが絡み合い始めている可能性が高いので、早めの対処をおすすめします。
浴槽と洗い場で異なるつまり原因の特徴
浴槽と洗い場では、つまりの原因となる汚れの種類が少し異なります。
浴槽の排水口は低い位置にあるため、髪の毛が絡まりやすく、湯垢や入浴剤の成分がたまりやすいといった特徴があります。
温度変化によって汚れが固まりやすいため、放置すると頑固なつまりになりがちです。
一方、洗い場には床から直接流れ込む髪の毛が多く、石鹸やシャンプーの泡も大量に混ざります。
皮脂と洗剤カスが混ざると粘着性の強い塊を形成し、少しずつ水の流れを妨げていきます。
ユニットバスの場合、浴槽と洗い場の排水は一本の管でつながっています。
そのため、どちらか一方がつまると逆流が起きやすくなるので注意が必要です。
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つまりを解消する3つの方法

お風呂の排水口がつまってしまった時、適切な方法を選んで対処すれば、ご自身で解決できるケースが多くあります。
それぞれの方法に正しい手順と注意点がありますので、安全に気を付けながら実践していきましょう。
1. 液体パイプクリーナーで溶かす
液体パイプクリーナーは、髪の毛や皮脂、石鹸カスが原因の軽いつまりに高い効果を発揮します。
粘度の高い液体が排水管の内側にしっかり密着し、こびりついた汚れを化学の力で分解するのが特徴です。
使用方法
ゴミ受けを外したら、排水口に直接液体を注ぎ入れ、説明書に書かれた時間(通常は15~30分ほど)放置します。
時間が経ったら、十分な量の水でしっかりと洗い流してください。
注意点
使用する際は必ず換気をし、ゴム手袋を着用しましょう。
酸性の洗剤など、異なる種類の洗浄剤と混ざると有毒ガスが発生する危険があるため、絶対に混ぜないでください。
一度で効果がなければ、ラバーカップなど別の方法に切り替えることをおすすめします。
2. ラバーカップを使う
ラバーカップは、排水口に密着させて押し引きすることで生まれる吸引力で、髪の毛や皮脂の塊を物理的に取り除ける道具です。
使い方は比較的シンプルなので、ぜひ試してみてください。
まず排水口のカバーを外し、ラバーカップを隙間なくぴったりと密着させます。
次に、ゴムの部分が水に浸るくらいまで水を溜めるのがポイントです。
これにより配管内が真空に近くなり、より強い吸引力を得られます。
準備ができたら、ゆっくりと押し込んでから、勢いよく引き上げましょう。
つまりが解消されるまで、この作業を何度か繰り返します。
ユニットバスで洗い場に使う際は、浴槽側の排水口にも栓をして、空気が漏れないようにすると効果的です。
3. ワイヤーブラシで奥の頑固な詰まりを除去
髪の毛や石鹸カスが排水管の奥で固まってしまった場合は、ワイヤーブラシが活躍します。
3~5mほどの柔軟なワイヤーの先にブラシが付いており、配管の奥深くや曲がった部分の汚れにも届くのが強みです。
排水口のフタや部品を外してワイヤーブラシを入れ、つまりに当たったら回転させながら汚れを削り取っていきます。
作業の際は、次の点に注意しましょう。
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● 勢いよく押し込まず、配管の壁に沿わせるようにゆっくり進める ● 無理に進めるとつまりを奥に押し込むおそれがあるため、焦らず丁寧に扱う ● 汚れが飛び散る場合に備え、新聞紙などで周りを養生しておく |
汚れが取れて水が流れるようになったら、ワイヤーブラシをゆっくりと引き抜きます。
少量の水を流して流れを確認し、問題なければ多めのお湯で洗い流しましょう。
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再発防止と業者依頼の適切な判断
排水口のつまりを解消した後は、再発を防ぐための習慣を続けることが大切です。
日々の簡単な予防策を実践するだけで、つまりの発生頻度を抑えやすくなります。
一方で、ご自身での対処が難しい場合や、かえって状況を悪化させてしまうケースもあります。
ここでは効果的な予防策と、専門業者に依頼すべきタイミングの見極め方について解説します。
日常のゴミ除去習慣で根本から予防する
排水口のつまりを根本から防ぐには、毎日のちょっとした心がけが何より効果的です。
特別な道具を用意したり、時間をかけて掃除したりする必要はほとんどありません。
入浴後にヘアキャッチャーに溜まった髪の毛をさっと取り除くだけでも、つまりの大きな原因を減らせます。
また、シャンプーの前に髪をブラッシングして抜け毛を減らしておくのも、排水口への負担を軽くするよい習慣です。
こうした簡単な一手間を毎日続けることが、面倒なつまりトラブルを未然に防ぐ一番の近道になります。
清潔で快適な浴室を保つためにも、ぜひ今日から実践してみてください。
定期メンテナンスで清潔な状態を維持
毎日の手入れに加えて、定期的なメンテナンスを行うことで、より清潔な状態を維持できます。
つまりの再発防止にも繋がるでしょう。
週に1回は、排水口の周りをブラシなどで軽く掃除して、石鹸カスやぬめりといった細かい汚れを落とします。
月に1度は排水口の部品を取り外し、内部にこびりついた汚れがないか確認することをおすすめします。
また、目に見えない配管内部の汚れには、定期的に液体パイプクリーナーを使用するのが効果的です。
これらのメンテナンスを習慣にすることで、つまりのリスクを減らせるでしょう。
専門家依頼の目安
ご自身で対処できるつまりは多いですが、判断を誤ると配管を傷つけ、修理費用が高額になることもあります。
以下のような場合は、無理せず専門の業者に相談することをおすすめします。
市販の薬剤や道具を何度か試しても改善せず、水が流れない状態が続く場合は、深刻なトラブルが考えられます。
また、固形物を落としてしまった場合や、配管の破損・老朽化が疑われる時も、専門家による判断が必要です。
排水桝から水が溢れていたり、家全体の水の流れが悪かったりするなど、建物全体の問題が疑われる場合もすぐに業者へ連絡しましょう。
状況を詳しく説明し、プロに任せるのが最も安全で確実な方法です。
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お風呂排水口のつまりは原因に合う対処を
お風呂の排水口つまりは、髪の毛や石鹸カス、皮脂汚れなどが原因で起こる身近なトラブルです。
軽度なつまりであれば、市販のパイプクリーナーや簡単な道具で解消できることがほとんどでしょう。
重要なのは、つまりの原因に合った適切な対処法を選ぶこと、そして日頃から予防を心がけることです。
定期的な掃除とヘアキャッチャーの活用で、家族みんなが気持ちよく使える快適なバスタイムを維持していきましょう。
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