「お風呂の床が冷たい」は床だけリフォームで解決!かかる費用や床材の種類による特徴は?

更新日:2024年09月19日

「お風呂の床が冷たい」は床だけリフォームで解決!かかる費用や床材の種類による特徴は?

「浴室の床が冷たい」「滑りやすい」「汚れやすくて掃除が大変」などの悩みがあっても、お風呂全体をリフォームするのは大変だし高い……と思っている方へ、浴室の床だけを張り替えるリフォームで解決する場合があります。

この記事では、リフォームの際に使用する、シート・タイル・樹脂床材など床材別の特徴や費用相場、介護保険が活用できる場合などについてご紹介します。

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冷たく滑りやすい浴室の床は危険

「お風呂の床が冷たい」は床だけリフォームで解決!かかる費用や床材の種類による特徴は?

「浴室の床が冷たい」「滑りやすい」と感じていても、我慢をして日々入浴をしている方もいるでしょう。
しかし、入浴時の急な温度変化がヒートショックの原因となったり、滑って転倒して怪我をしてしまったりする恐れもあります。

「特に浴室の床が傷んでいるわけではないから……」と、費用がかかるリフォームをためらう方もいるかもしれませんが、床材を張り替えるだけであれば、意外に少額で工事が可能です。

乾きやすく、滑りにくい床材をはじめ、冷たさを感じにくい保温性に優れたものや、転倒しても比較的安全なクッション性に富んだ床材などに張り替えることで、安心・安全な浴室にすることができます。

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また、浴室の床が汚れやすいことで悩んでいる場合には、汚れがつきにくい床材にすることで、日々の掃除も楽になるかもしれません。

次から、具体的にかかる費用相場をご紹介します。

浴室床材の種類とリフォーム費用

「お風呂の床が冷たい」は床だけリフォームで解決!かかる費用や床材の種類による特徴は?

浴室の床リフォームをする際に、使用される床材は主に、シート床材、タイル床材、樹脂床材の3種類です。
それぞれかかる費用や特徴、在来工法に向いているか、ユニットバスに向いているかなどが異なります。

使用する素材や浴室の広さ・状態によっても価格は変動しますが、一般的な浴室の広さの場合、おおよその費用相場は以下のとおりです。

床材 費用相場
シート床材 4〜14万円
タイル床材 10万円〜
(安価な商品を選べば8万円前後で済む場合も)
樹脂床材 5万円〜

それぞれどのような特徴があるかご紹介しますので、ご自宅にはどのタイプが向いているか、参考にしてください。

シート床材の特徴と施工費用

シート床材とは、浴室の床リフォーム専用に作られたビニル素材のシートで、浴室にある既存の床材の上から貼り付けて使用します。

タイルと違って一気にシートを貼り付けることができ、難しい技術を要しないことから、床リフォームの中でも手軽に行いやすい方法と言えるでしょう。リーズナブルな価格も魅力の一つです。

水はけ性やクッション性、保温性、断熱性、それぞれ特徴のある機能を持つ商品がそろっており、色やデザインの選択肢も豊富です。

在来工法の浴室にはもちろん、ユニットバスでも使用が可能。
主な取り扱いメーカーは、東リやアサヒゴムで、特に東リのバスナシリーズが有名です。

リショップナビにて、浴室の床をシートでリフォームした事例をご紹介します。

事例1
東リの浴室用シートでお手軽リフォーム

リフォーム費用 13.7万円
採用製品 東リ:バスナアルティ
冷たさが気になる浴室の床に、既存のタイルの上から施工できる浴室用シートを施工いたしました。滑りにくく、水はけも良く、万が一転倒した際の衝撃吸収性にも優れているので、快適・安心な浴室になりました。

タイル床材の特徴と施工費用

「お風呂の床が冷たい」は床だけリフォームで解決!かかる費用や床材の種類による特徴は?

在来工法を中心に、長い間、浴室の床に用いられることが多かったタイル床材は、その種類も多彩です。

タイルは冷たく、目地に汚れやカビがつきやすいというネガティブな印象を持っている方も多いかと思います。
しかし、もともとタイル床材は防水性や耐久性に優れており、サイズやデザイン、色もバリエーションに富んでいるなど多くのメリットがあります。

最近では、滑りにくいものや目地に汚れがつきにくいタイプ、保温性があるタイルなど、タイルのデメリットをカバーする商品も開発されています。
また、目地が少ない大きめのタイルを選ぶことで、掃除の手間を減らすこともできるでしょう。

浴室の床リフォームにタイルを使用する際には、現状の浴室や床の状態によって2通りの施工方法があります。
ユニットバスには施工できないことが多いので、ここではタイル張りの在来工法に施工する場合についてご紹介します。

既存のタイル床が欠けている場合などには、タイルを剥がして貼る方法がいいでしょう。
下地から新しくなるので、下地が劣化していた場合でも安心です。
ただし、タイルの撤去作業が必要になるため、費用や期間がかかる点に注意してください。

既存のタイルの上から貼る場合には費用が安く施工期間も短いですが、上からタイルを貼る分、床の厚みが増すので入口の段差が少なくなり、場合によっては脱衣所に水が流れ込む可能性もあります。
ご自宅の浴室の場合はどのような工法が適しているか、リフォーム業者に相談し、アドバイスをもらうといいでしょう。

事例2
乾きやすいタイルで安全な浴室に

リフォーム費用 8万円
採用製品 TOTO:グリップフロア
浴室の床がタイルだったので、滑りやすく、不安というご年配の方からの依頼です。一般的なタイルと比較して乾きやすく・滑りにくい点が特徴の、TOTOのグリップフロアという製品を採用しました。

なお、もしもタイルの床が大きくひび割れているなどの目に見える劣化が生じている場合には、床の内部に水が入り込んでしまうので、できる限り早く修復依頼をすることをおすすめします。

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樹脂床材の特徴と施工費用

樹脂床材は、耐水性に優れており、ユニットバスでよく使用されている素材です。
スタイリッシュなデザインや滑り止め加工がされた商品なども登場しています。
施工は既存の床の上に貼り付ける方法で、掃除がしやすいものの、汚れがつきやすいといったデメリットもあります。

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滑りにくい床材にする場合、介護保険も活用できる

「お風呂の床が冷たい」は床だけリフォームで解決!かかる費用や床材の種類による特徴は?

浴室を滑りにくい床材にするリフォームでは、介護保険が活用できる場合があります。
居住者の中に要支援もしくは要介護と認定された方がいる場合が対象で、支給金額20万円を上限とし、そのうち、最低でも1割は自己負担となります。

なお、床材の変更のみでなく浴室全体をバリアフリー化したいときには、床のリフォームとあわせて、開き戸から引き戸や折れ戸への変更、出入り口の段差の解消、手すりの設置なども検討するといいでしょう。

>> 介護保険を活用する注意点や手続きの流れ
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また、要支援や要介護認定を受けていない場合でも、自治体によっては、高齢者の方が自宅で安全に過ごせるようリフォームすることに対して、助成金が出ることもあります。
気になる方は、助成制度の有無や対象となる内容や条件について、ホームページなどで確認しておきましょう。

DIYで浴室床のリフォームはできる?

「お風呂の床が冷たい」は床だけリフォームで解決!かかる費用や床材の種類による特徴は?

普段からDIYをしている方なら、自身で浴室の床リフォームをできるのでは?と考えるかもしれません。
実際に、シート床材や樹脂床材となどの貼り付けるタイプであれば、施工も比較的簡単で、それほど手間を要しないことから、DIYによるリフォームも検討できるでしょう。

しかし、もし失敗してしまった場合に、浴室は毎日使う場所ですから、使用できない日が続くと困ります。
また、マンションなど集合住宅では、水漏れなどが発生し、下の階とトラブルになる可能性もあります。

費用面から考えても、床材だけではなく、接着剤やヘラといった道具類を自分で調達する必要もあります。
DIYだと費用を大幅に抑えられると思いがちですが、材料の全てをそろえるとなると、かえって費用がかさむ可能性もあります。

ご紹介したように、浴室の床リフォームは業者に依頼したとしてもそれほど高額な費用とはならないため、確実な方法をとるなら、やはり専門の業者へ依頼するのが賢明と言えるでしょう。

また、床だけではなく浴室全体の寒さを解決したい場合には、断熱性能の見直しや浴室暖房乾燥機の設置など、他に効果的なリフォーム方法もあります。

>> 浴室暖房乾燥機を設置する費用とランニングコストの目安

少し費用が高くなりますが、より快適な浴室空間にしたい場合には、断熱性の高い高機能なユニットバスへの交換や浴室床暖房などもおすすめです。

浴室で滑ったり、寒さに凍えたりといったことを気にしながら入浴すると、なかなかリラックスできないものです。
リフォーム業者に現状を見てもらい、快適な浴室にする方法について、相談してみましょう。

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【この記事のまとめ&ポイント!】

浴室のリフォームで使われる「床材」の主な種類や、その特徴・リフォーム費用は?
主に使用されるのは「シート床材」「タイル床材」「樹脂床材」の3種類です。
各床材の特徴・施工費用の目安については、こちらで解説しています。
お風呂の床を滑りにくい素材にする際、介護保険や助成金は活用できる?
条件に当てはまる場合は、介護保険や自治体の助成金を利用できるケースがあります(詳細は、こちら)。
DIYで、お風呂の床をリフォームすることは可能?
万一失敗した場合に、水漏れなどのトラブルが発生するリスクなどがあるため、できればプロの業者に任せることをおすすめします(詳しくは、こちら)。
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