タンクレストイレのデメリットと「やめたほうがいい」といわれる理由

スタイリッシュなデザインで人気のタンクレストイレですが、「やめたほうがいい」という声も少なくありません。
その理由として、水圧の問題や高額な修理費用、停電時の使用制限など、購入前に知っておくべきデメリットがあります。
ここでは、タンクレストイレが抱える問題点と、それぞれのリスクを詳しく解説します。
水圧不足で洗浄力が弱い
タンクレストイレは貯水タンクを使わず、水道管からの水圧で直接排泄物を洗い流す仕組みです。
そのため、最低水圧が満たないと設置できない場合があります(製品によって基準は異なる)。
従来型トイレが一度に13L程度の水を使うのに対し、タンクレストイレは3~5L程度と少ないため、水圧不足の影響をより受けやすく、詰まりの原因につながることがあります。
特に注意が必要なケース
トイレットペーパーの使いすぎなどで詰まった場合、水圧が足りないと押し流す力が弱く、トラブルが長引くおそれもあります。
特に高層階や受水槽方式の住宅では注意が必要です。
上の階ほど水を押し上げる力は弱まるため、洗浄力が低下し、詰まりの頻度が高まる可能性があります。
設置前には専門業者に水圧を測定してもらい、ご自宅の環境が基準を満たしているか必ず確認しましょう。
修理費用が高額になる
タンクレストイレは、電気系統やポンプ、複雑な水圧制御システムが一体となった精密な構造をしています。
このため機種によっては、便座やウォシュレット部分だけの故障であっても部品単位での交換が難しく、便器全体の交換が必要になります。
修理が必要になった際、専門技術者でなければ対応できず、部品代と工賃がかさむことがあります。
タンク式トイレなら数千円で済むような部分修理でも、タンクレストイレでは採算が合わず、本体交換という選択肢を取らざるを得ない場合があります。
停電時の制限
タンクレストイレは電気で水を流す仕組みのものが多いため、停電するとリモコン操作ができなくなります。
ただし、完全に使えなくなるわけではありません。
多くの機種には手動の洗浄レバーやボタンが備わっており、断水していなければ手動で水を流せます。
注意したいのは、この手動操作には回数制限がある点で、人数の多いご家庭では深刻な問題になりかねません。
対策としてポータブル電源などで電力を供給すれば普段通り使えますが、停電時でも問題なく使えるタンク式トイレと比べると、利便性には大きな差があります。
高層階では追加のブースター設備が必要
マンションの高層階は、どうしても水圧が低くなる傾向にあります。
タンクレストイレが正常に機能するには一定以上の水圧が求められますが、高層階ではその条件を満たせないケースも珍しくありません。
そのため環境によっては、水圧を補うブースター(加圧装置)機能付きのモデルを選んだり、増圧ポンプを別途設置したりする必要があります。
設置前には専門業者による水圧測定を行い、0.07MPa以上を確保できるか確認することが重要です。
水圧が不足している場合、ブースターの設置工事で5~15万円程度の追加費用が発生することも想定しておきましょう。
また、ブースターを導入すると定期的なメンテナンスや電気代の増加も考慮する必要があります。
専門家による事前の現地調査が、安心なトイレ選びにつながります。
手洗い場の別途設置
タンクレストイレにはタンクがないため、手を洗う場所を別に設ける必要があります。
従来型のトイレから交換する場合、トイレ室内に新たに給水管と排水管を引き込む工事が必要になります。
特に狭いトイレ空間に手洗い設備を追加するとなると、既存の配管位置によっては、大掛かりな改修工事になる可能性があります。
手洗い場の確保だけでなく、タオル掛けや収納スペースの追加も必要になることが多く、タンクレストイレはトータルの費用が膨らみやすいので、事前に配管状況を確認し、信頼できる業者から詳細な見積もりを取ることが大切です。
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タンクレストイレのメリットと設置に適した環境条件
タンクレストイレは省スペース性や節水効果など多くの魅力がある一方、設置環境によっては性能を十分に発揮できない場合があります。
ここでは具体的なメリットと、設置に必要な条件を詳しく見ていきましょう。
省スペース効果でトイレ空間が広がる
タンクレストイレの最大の特長は、貯水タンクがないシンプルな構造にあります。
従来のタンク式と比べて奥行きが10~20cmほど短くなるため、狭いトイレ空間でも圧迫感が和らぎ、ゆとりのある空間が生まれます。
便器の後ろにできたスペースを、掃除用具の収納や小さな手洗い場の設置などに有効活用することも可能です。
限られた空間をより効果的に使いたい方にとって、この柔軟性は大きなメリットといえるでしょう。
掃除がしやすいメンテナンス性
タンクレストイレが掃除しやすい理由は、タンクがなく便器と便座が一体になった構造にあります。
便器周りの段差や隙間が少ないため、ホコリや汚れが溜まりにくく、日々のお手入れが格段に楽になるのが魅力です。
タンク式では掃除が大変だったタンクの裏側や、複雑な配管周りの清掃も不要です。
タンク内の黒カビを心配する必要もありません。
掃除時間の短縮と清潔さの向上を両立できる点は、毎日の快適な暮らしに直結する大きなメリットです。
節水効果によるコスト削減
タンクレストイレの優れたメリットの一つが、高い節水効果です。
従来型のトイレが1回の洗浄で13~15Lの水を流すのに対し、タンクレストイレの使用量はわずか3~5L程度、水道料金を削減できます。
具体的な金額で見ると、年間の水道代で4〜6千円ほどの節約が期待できます。
これを15年間続けると、節約できる水道代の合計は6~9万円になる可能性があり、タンクレストイレの初期費用の一部をまかなえるでしょう。
節水は家計にやさしいだけでなく、環境負荷の軽減にも貢献します。
限りある水資源を大切にしながら、持続可能な住環境を整えられる点も、長期的な視点で見れば大きな魅力となるでしょう。
連続使用可能
タンクレストイレの便利な点は、タンク式のように水が貯まるのを待つ必要がないことです。
タンク式は一度流すと、次に使えるまで1~2分ほど待たなければなりません。
その点、タンクレストイレは水道から直接水を供給するため、間隔をあけずに連続で洗浄できます。
家族が立て続けにトイレを使う朝の忙しい時間帯など、この連続使用機能はとても役立ちます。
「トイレ渋滞」による時間のロスやストレスが軽減し、家族みんなが快適に過ごせるようになるでしょう。
また、タンクに水が貯まる時の音や振動もないため、深夜や早朝でも静かに使用でき、家族の眠りを妨げる心配が減るのも嬉しいポイントです。
スタイリッシュなデザイン
タンクレストイレの大きな魅力は、その洗練されたデザイン性にあります。
タンクがなく、便器と便座が一体になったフォルムは、モダンで高級感のある空間を演出します。
便器の後ろ側がすっきりしているため、壁紙にこだわったり間接照明を取り入れたりと、インテリアとの調和も楽しみやすいのが特長です。
ホテルのような上質でおしゃれな空間づくりも夢ではありません。
水圧測定の具体的な手順と設置可否の判断基準
タンクレストイレを設置できるか判断するには、事前の水圧測定が何よりも重要です。
ご自宅でできる簡単な方法で確認してみましょう。
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● 給水ホースを外し、止水栓を全開にする。 ● 目盛り付きのバケツを用意し、10秒間でどれくらいの水が溜まるかを測る。 (※この測定は、必ずトイレを設置したい場所で行うこと) ● 2階や3階など階数が高くなるほど水圧は下がるため、階ごとの測定がポイント。 メーカーによって基準は異なりますが、一般的に10秒間で3L以上の水量があれば設置可能。 |
より安心して使うためには、4L以上あるのが理想的です。
もし測定値が基準に満たなくても、設置を諦める必要はありません。最近は水圧を補うブースター機能を搭載したモデルもあり、低水圧の環境でも導入できます。
より正確な測定には専用の器具も使えますが、まずはこの簡易測定で大まかな判断が可能です。
タンク式との比較とライフスタイル別の最適な選択方法
タンクレストイレとタンク式、どちらを選ぶべきか迷っている方も多いのではないでしょうか。
それぞれの使い勝手や費用の違いを知らずに選んでしまうと、後悔につながるかもしれません。
ここでは両者の特徴を詳しく比べ、ご家族の構成や住環境に最適なトイレを選べるよう、具体的な判断基準をご紹介します。
タンク式トイレの安定性と部分交換のメリット
タンク式トイレの大きな魅力は、水圧が低い環境でも比較的安定して使える点です。
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● タンクに一度貯めた水で洗浄するため、高層階や給水圧が弱まりがちな地域でも設置可能 ● 故障した際のメンテナンス性に優れている ● 便器と便座、ウォシュレット機能がそれぞれ独立しているため、部品だけを交換できる場合が多い ● 部分的な修理なら、費用も数千円程度で済むことが多く、経済的な負担が軽い |
このように、長期的に見ても維持管理がしやすく、安心して使い続けられるのがタンク式トイレのメリットです。
初期費用とランニングコスト
初期費用と長期的なランニングコストの比較を見てみましょう。
タンクレストイレは本体価格に加え、手洗い場の新設や水圧を補う工事が必要になる場合があり、タンク式よりも初期費用は高くなる傾向があります。
一方、ランニングコストはどうでしょうか。タンクレストイレは優れた節水効果で水道代を抑えられますが、電気代や専門的なメンテナンス費用がかかります。
対するタンク式は、電気を使わないシンプルな構造のため維持費は比較的安く、部品交換が中心です。
15年といった長期的な視点で総コストを比較すると、タンクレストイレの節水効果だけでは初期費用の差額を埋めるのが難しい場合もあります。
ご家庭の予算や使い方に合わせて、トータルでかかる費用をシミュレーションしてみることが大切です。
リフォーム前の配管診断チェックポイント
タンクレストイレの設置を決める前に、ご自宅の水圧が十分かどうかを確かめて、後々のトラブルを防ぎましょう。
給水の水圧
最初に確認すべきは給水の水圧圧です。
バケツに4Lの目印をつけ、浴室の蛇口を全開にして何秒で溜まるか測ることで、簡易的なチェックができます。
必要な水圧の目安は0.07MPa以上です。
測定結果によって、選ぶべき機種や対応が変わってきます。
0.07MPa以上あれば、ほとんどのタンクレストイレが設置可能です。
0.05~0.07MPa程度の場合は、水圧を補うブースター付きのモデルを選ぶ必要があります。
0.05MPa未満だと設置が難しくなることがあります。
特にマンションの高層階にお住まいの方は注意が必要です。
水圧が低くなりがちで、増圧ポンプの設置が必要になることもあります。
追加工事で10~15万円程度の費用がかかる場合もあるため、事前に複数の業者に配管診断を依頼し、見積もりを比較検討することが大切です。
後悔しないための見積もり比較と業者選び
タンクレストイレの導入で後悔しないためには、複数の業者から見積もりを取って比較することが非常に重要です。
まずはタンクレストイレ専門の業者と、タンク式も扱う業者の両方から、3社以上の見積もりを取り寄せましょう。
特に、水圧測定や増圧工事にかかる費用を明確に分けて比較することが大切です。
業者によって費用は異なるため、相場感を掴むことができます。
業者を選ぶ際は、次のポイントを抑えておくと安心です。
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● 施工実績が豊富でアフターサービスが充実 ● 保証期間と故障時の対応範囲を契約前に必ず書面で確認 ● 見積もり時に家族構成と使用頻度を伝え、タンク式との15年総コスト試算を依頼 |
業者との打ち合わせでは、現地調査の結果に基づいて、ご自宅の状況に合った提案をしてもらうことが重要です。
ライフスタイルに最適な選択肢を示してくれる業者を選ぶことが、長期的な満足につながります。
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タンクレスリフォームは、メリット・デメリットを把握して適切な業者選びを
タンクレストイレを検討する際は、水圧不足や故障リスクといったデメリットと、デザイン性や掃除のしやすさなどのメリットを総合的に判断することが大切です。
事前の水圧チェックやご自宅の環境に合った機種選び、そして定期的なメンテナンスを心がければ、多くの問題は避けやすくなるでしょう。
ご自身のライフスタイルやご家族の状況と照らし合わせながら、最適なトイレを選んでいくことが、後悔しないための鍵となります。
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