タンクレストイレとは

タンクレストイレとは、ロータンク、もしくは従来便器の後ろ側のタンクのないトイレのことです。
仕組みとして、タンクレストイレは水道直結で水を流します。
圧迫感がないスッキリしたトイレ空間が実現できます。
また、標準装備で温水洗浄便座(ウォシュレット)が付いているのも特徴です。
タンクレストイレとタンクありトイレとの比較

タンクレストイレについて知るには、タンクありのトイレと比べてみるのが一番わかりやすいと思います。
そのメリットとデメリットを見ていきましょう。
タンクレストイレのメリット
まるでインテリアにように、洗練された形が魅力的な、タンクレストイレ。
そのムダのない構造のおかげで、外観も機能もプラスになることがたくさんあります。
トイレ室内が広くなる

タンクレストイレの長所としてはまず、トイレ室内が広くなることが挙げられます。
家の間取りの中でも、トイレは小さくなりがちです。
タンクの分の面積がないだけで、空間にかなりのゆとりを生みます。
トイレ本体もローシルエットで、閉塞感もありません。
実際、タンクがあるトイレと比べて、高さは30cm前後、奥行は10cm前後もトイレ空間に広がりを与えてくれます。
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掃除が簡単

タンクレストイレは凹凸のない、つるりとしたシンプルなフォルムが特長です。
平面部分の多いタンクレストイレは、ホコリや汚れが溜まりにくいため、拭き掃除がタンクありタイプに比べて、圧倒的に楽になります。
タンク自体もかなり小さいので、掃除すべきところの表面積も全体的に少なくなりますね。
今まではタンクの高さが邪魔で拭きにくかった床部分も、楽に掃除できますよ。
見た目が良い

タンクレストイレのシンプルなデザインは、トイレの室内全体をすっきり見せてくれる効果があります。
壁面や床も見える範囲が増えるため、広々とした清潔感のある空間が生まれます。
見た目が美しいトイレがあると、来客の方があってもきっと楽しくなることでしょう。
水を連続で流すことが可能
機能的メリットとしては、水道直結なので水を連続で流せることにあります。
タンクに水が溜まるのを待つ必要がないのです。
タンクありのトイレの場合、水圧や商品によって差はありますが、タンクに水を溜めるまでの時間は1分前後です。
家族が連続で入る場合など、朝の忙しい時間にはありがたいかもしれません。
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タンクレストイレのデメリット
続いて、デメリットも見て行きましょう。
タンクレストイレを設置するか悩んでいる方は、一番チェックしておきたいポイントです。
手洗いが別に必要

タンクレストイレでは、溜まった水が少ないので、手洗いがついていません。
手洗い付きのタンク式トイレを利用してきた方は、この点を不便に感じると思います。
ただ、トイレに可愛い手洗い器やカウンターをつけたいと考えている方には、問題ないことですね。
洗面所がトイレと隣接している家なら、さほど気にならないかもしれませんが、手洗いカウンターをつけることが出来ないトイレや、洗面所がトイレから遠い間取りなら、注意しておきたい点です。
水圧によっては設置不可
タンクレストイレを設ける場合、新築でもリフォームでも注意したいのが、水圧です。
タンクレストイレは水道直結式であるがゆえに、必要最低水圧を満たしていないと、水流の調子が悪かったり、詰まったりしてしまうのです。
この最低水圧は、機種によって異なりますので、事前に確認しなくてはいけません。
なお、一般的にマンションの高層階などでは水圧不足のため、利用が出来ません。
停電時には使いづらい

タンクレストイレは、電気を使って水を流す仕組みになっています。
手動レバーや電池式操作など、各機種によって停電時に水を流すための対策はされているので、断水にならない限り使用することは可能です。
ただし基本的に、停電時にはバケツなどに水を溜めて流さなくてはならないので、タンク付きのトイレに比べると不便に感じるでしょう。
ウォシュレット部分の交換ができない
タンクレストイレは、ウォシュレットが一体型のデザインです。
新型のウォシュレットが出ても、ウォシュレット部分だけを交換できないという欠点もあります。
温水便座部分だけが故障したとき、便座だけをすぐに購入して交換することが難しく、メーカーメンテナンスへ修理依頼しなくてはなりません。
タイミングによっては対応が遅くなってしまうだけでなく、正規メーカーメンテナンスの場合、料金も高くついてしまうのが難点です。
>>【日本の家庭の7割が使っている!】ウォシュレット(温水洗浄便座)取り付けのポイント
タンクレストイレの価格

便利でおしゃれなものは、必ず気になってしまうのが価格面ですよね。
タンクレストイレの価格は、特別な機能を求めなければ20万円を切るものもあります。
この価格帯は、タンクありタイプと比べても1〜5万円程度の差です。
トイレのリフォームを考えている方、デザインとしてタンクレストイレが気になっている方なら、十分検討する価値があると言えるでしょう。
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タンクレストイレのメーカー別比較
各メーカーは具体的に、タンクレストイレをどのようなラインナップを揃えているのでしょうか。
今回は、大手3社の人気のシリーズ展開を紹介します。
各社のデザインや衛生的な機能を比較してみましょう。
TOTO(トートー)のタンクレス 「ネオレスト」シリーズ
画像引用:TOTOホームページより
URL : http://www.toto.co.jp/products/toilet/restroom_dresser_system/color/plan03.htm
まず、TOTO(トートー)からは「ネオレスト」シリーズ。
TOTOといえば、トイレ業界の第一人者。シリーズ自体の知名度も抜群で、安心感がありますね。
TOTOのネオレストシリーズは、タンクレストイレの中では高価格ですが、その分とても高機能で、品質にも高級感があります。
画像引用:TOTOホームページより
URL : http://www.toto.co.jp/products/toilet/neorest/feature/05.htm
ネオレストシリーズは、タンクレストイレの中で節水性No.1!
TOTOにしかできない機能の一つが、ダントツの超節水力です。
先進の節水・節電技術が搭載されているため、今までと変わらない使い方をしているだけで自然にエコに繋がります。
従来品と比べると、年間15,000円近くもお得になりますよ。
画像引用:TOTOホームページより
URL : http://www.toto.co.jp/products/tnm/toilet/
ネオレストシリーズには、「きれい除菌水」という機能もあります。
水を電気分解して作った除菌成分のある水を霧状に吹き付け、汚れの付着を防ぎます。
除菌効果のある水分を開発できたのは、TOTOならでは。
目立つ汚れが少なくなり、掃除の回数も軽減されます。
画像引用:TOTOホームページより
URL : http://www.toto.co.jp/products/toilet/neorest/feature/02.htm
きれい除菌水を有効活用したのが、「ノズルきれい」機能です。
トイレの使用前後に、ノズルを自動でクリーニングしてくれます。
トイレを使用していないときも定期的に洗浄するため、いつでも清潔にウォシュレットを使うことができるのです。
画像引用:TOTOホームページより
URL : http://www.toto.co.jp/products/tnm/toilet/
ネオレストシリーズがキレイをキープできる秘訣は、洗浄の仕方にもあります。
渦を巻くような水流による「トルネード洗浄」で、少ない水を効率的に使いつつ、便器の内面の汚れをしっかりまんべんなく洗い流します。
ネオレストDH
画像引用:TOTOホームページより
URL : http://www.toto.co.jp/products/toilet/neorest/plan/11.htm
「ネオレストDH」は、TOTOのタンクレストイレの中でも機能をおさえ、求めやすい価格にした商品です。
フタの自動開閉機能や、室内暖房、瞬間暖房便座などのようなオプションがついていませんが、こういった機能が不要という方には、ピッタリです。
ネオレストRH・AH
画像引用:TOTOホームページより
URL : http://www.toto.co.jp/products/toilet/neorest/plan/06.htm
画像引用:TOTOホームページより
URL : http://www.toto.co.jp/products/toilet/neorest/plan/12.htm
丸みを帯びたやわらかなフォルムの「ネオレストRH」は、2015年のレッドドット・デザイン賞を受賞しています。
一方、「ネオレストAH」はシャープな形状。
機能はほぼ一緒なので、好きな方のデザインを選ぶと良いしょう。
画像引用:TOTOホームページより
URL : http://www.toto.co.jp/products/toilet/neorest/feature/02.htm
ネオレストRH、ネオレストAHには、「オート開閉」「においきれい」など、あったら嬉しい機能がたくさん搭載されています。
特におすすめしたいのが、「便器きれい」機能です。
使用前後に、便器ボウル面にミスト状のきれい除菌水を吹きかけ、汚れの吸着を防備。また便器内の見えない汚れも、自動で分解します。
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Panasonic(パナソニック)のタンクレス 「アラウーノ」シリーズ
画像引用:パナソニックホームページより
URL : http://sumai.panasonic.jp/sumai_create/hint/0067cat003.html
家電でおなじみのPanasonic(パナソニック)が提案するタンクレストイレは、「アラウーノ」シリーズを展開しています。
そもそもアラウーノシリーズは、「トイレ周りを汚さない発想」から生まれたもの。
大型電機メーカーらしい発案力と技術で、タンクレストイレの中では比較的お手頃の価格提供を実現しています。
画像引用:パナソニックホームページより
URL : http://sumai.panasonic.jp/toilet/alauno/material.html
アラウーノシリーズが、タンクレストイレの常識を打ち破ったのは、「有機ガラス系新素材」。
従来の陶器製のトイレは水垢に弱い性質でしたが、有機ガラス系新素材は汚れをはじく優秀素材です。
また自由に設計できるため、よりお掃除しやすいデザインを可能にしました。
画像引用:パナソニックホームページより
URL : https://sumai.panasonic.jp/toilet/alauno/alauno_s2/bubble.html
「トリプル汚れガード」は、トイレの使用中の汚れを抑えるという新しい機能です。
男性が使うときの飛び跳ねによる汚れを抑制する「ハネガード」、着座時に便器の前部に垂れることを防ぐ「タレガード」、温水洗浄便座を使ったときのスキマからの漏れを止める「モレガード」。
トイレの使用前後の清潔機能はたくさんありますが、使用中の汚れ対策ができるのは、Panasonic社のトイレだけです!
画像引用:パナソニックホームページより
URL : https://sumai.panasonic.jp/toilet/alauno/alauno_s2/bubble.html
注目すべき機能としては、「新スパイラル+激落ちバブル洗浄」もあります。
独自のターントラップ方式により、少量の水で一気に流しきる「新スパイラル水流」。
台所用洗剤をセットして水を流すと、ミリバブルとマイクロバブルの2種の泡で便器内を洗浄する「激落ちバブル」。
トイレを流すたびに、同時に発生する水と泡がきちんとお掃除してくれます。
新型アラウーノ
画像引用:パナソニックホームページより
URL : https://sumai.panasonic.jp/toilet/alauno/detail.php?id=auc08
2007年グッドデザイン賞を受賞した、タンクレストイレの主力商品が新型の「アラウーノ」です。
低水圧にも対応し、「オート開閉」や「省エネ」など、便利な機能も満載。
節水型のトイレであるにも関わらず、流すときの音は静かです。
陶器製にこだわらないのであれば、お手入れしやすいので一押しのタンクレストイレです。
アラウーノSⅡ
画像引用:パナソニックホームページより
URL : http://news.panasonic.com/jp/topics/2015/43546.html
「アラウーノSⅡ」は、戸建て住宅を中心に目覚しい販売台数を誇る良品です。
アラウーノシリーズの中で最も求めやすい価格だった「アラウーノS」よりも機能を拡充させつつも、大量生産により普及しやすい20万円前後の本体価格を維持しています。
排水位置に柔軟に対応できる部材のため、リフォームをしたい方にも配慮して作られています。
幼いお子さんによるリモコン誤操作を阻止する「チャイルドロック」機能も嬉しい設備です。
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LIXIL(リクシル)のタンクレス 「サティス」シリーズ
画像引用:LIXILホームページより
URL : http://www.lixil.co.jp/lineup/toiletroom/satis/case/g_type/
LIXIL(リクシル)からは「サティス」シリーズが出ています。
サティスシリーズは、何と「世界最小デザイン」のタンクレストイレです。
キッチンなどで女性に受ける商品を次々と売り出してきたLIXILは、豊かなデザイン性をトイレでも発揮しています。
画像引用:LIXILホームページより
URL : https://www.lixil.co.jp/lineup/toiletroom/feature/toilet/default.htm
サティスシリーズは、「お掃除リフトアップ」機能が大活躍。
汚れがたまって手入れがしにくい便器と便器のスキマ部分が上がるため、雑巾を持った手が簡単に入ります。
画像引用:LIXILホームページより
URL : http://www.lixil.co.jp/lineup/toiletroom/feature/toilet/default.htm
サティスシリーズの「まる洗い洗浄」は、フチの裏側まで洗浄水がぐるりと回りこみ、便器内をすみずみまで洗い流します。
お掃除の際に一番手が届きにくかったフチ裏の汚れを解決してくれる、ありがたい機能ですね。
画像引用:LIXILホームページより
URL : http://www.lixil.co.jp/lineup/toiletroom/amage_z_s/function/
デザインが素敵なのは、トイレ本体だけではありません。
LIXILのトイレの魅力の一つが、「選べるリモコン」です。
よく見かけるタイプのリモコンも選べますが、装飾的なイメージにこだわりたい家なら、おしゃれな「インテリアリモコン」を選択したくなるのではないでしょうか。
サティスS
画像引用:LIXILホームページより
URL : http://www.lixil.co.jp/lineup/toiletroom/satis/plan/plan1414.htm
「サティスS」は、サティス発売当初の特徴を受け継いだ設計。
コンパクトにまとまった、定評のある美しいデザインです。
TOTOのネオレストやPanasonicのアラウーノと比べると、奥行が5cm以上も小さいため、トイレ空間がさらに広がります。
病院や飲食店でもよく視られるのが、このサティスS。
見た目重視派なら、ぜひとも試してほしい商品です。
サティスE
画像引用:LIXILホームページより
URL : http://www.lixil.co.jp/lineup/toiletroom/shower/satis/plan/plan1319.htm
「サティスE」は、サティスシリーズの下位機種と呼べるでしょう。
「お掃除リフトアップ機能」は、サティスSとサティスGは電動ですが、サティスEの場合は手動です。
安価で提供できるよう、機能を最小限にしてあります。
カジュアルで、スタンダードよりちょっと上級を求めるなら、サティスEで満足できるでしょう。
サティスG
画像引用:LIXILホームページより
URL : http://www.lixil.co.jp/lineup/toiletroom/satis/
「サティスG」には「すみずみウォッシュ」という機能があり、便器の中心がとても深く、その形を利用して強い水流を生み出します。
このGシリーズは、2013年にグッドデザイン賞を受賞しています。
それまでシャープな形が当然だったサティスシリーズでしたが、サティスGの場合はやわらかい丸みのある形状です。
同シリーズの中では静音の設計のため、最近注目されているタンクレストイレの一つです。
>> スタイリッシュな見た目が嬉しい!リクシルのトイレを詳しく見る
タンクレストイレはスタイリッシュなだけでなく、最新の機能が豊富に備えられています。
予算に合わせて、ぜひ検討してみてください。
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【この記事のまとめ&ポイント!】
タンクレストイレのメリットは何ですか? |
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メリットは、「清掃が容易なこと」などです。詳しくは、こちら。 |
タンクレストイレのデメリットは何ですか? |
デメリットは、「水圧によっては設置できない可能性があること」などが挙げられます。詳しくは、こちら。 |
タンクレストイレの人気メーカー品を見たいです。 |
TOTO(トートー)の「ネオレスト」シリーズなど、こちらに掲載していますので、ご覧ください。 |
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