天井材に木・板を使うときの張り替え費用相場は?種類や注意点を解説

更新日:2023年12月11日

天井材に木・板を使うときの張り替え費用と注意点

和室の天井に使用されることの多い「木・板」の材質。落ち着きや温もりを感じさせてくれる素材ですが、実は選び方にコツが必要なのをご存じでしょうか?素敵な天井に仕上げるために、板張りの天井を取り入れる際や張り替えるときの大切なポイントをチェックしましょう。

天井板の張り方の種類

天井板にはいくつかの張り方があります。
どの種類を選ぶかによって、見た目の印象が大きく変わりますので、まずはいろいろシミュレーションしてみて下さい。

格天井

天井材に木・板を使うときの張り替え費用と注意点

「格(ごう)天井」は、格縁を用いて格子を作り、格子の間に板を張ったもの。
伝統的な天井様式で、日本だけではなく中国や台湾などでも多く見られます。
格式の高い雰囲気に仕上がります。

竿縁天井

天井材に木・板を使うときの張り替え費用と注意点

「竿縁(さおぶち)天井」は、竿縁という木を使って、下から天井板を押さえています。
イナゴ(稲子)天井もこの内の一つに含まれます。
数奇屋造りなど、伝統的な日本家屋に多く使われている工法です。

打ち上げ天井

「打ち上げ天井」は、野縁(のぶち)と呼ばれる棒状の下地を組み、縁甲板・羽目板・石膏ボードなどを張ったもの。
洋室に使われることの多い工法です。

目透かし天井(底目張り)

天井材に木・板を使うときの張り替え費用と注意点

「目透かし天井」とは、打ち上げ天井の一種で、板と板の間に目地を取り、透かして張ったものです。
目地の底部分に目地板という板を敷くため、底目張りとも呼ばれます。
一般的な住宅に多く見られる工法です。

天井板の規格幅

天井材に木・板を使うときの張り替え費用と注意点

天井板の幅には関東と関西とで違いがあります。
関東では幅440mm、関西では幅470mmが主な規格幅です。
新築の場合は天井の幅を割ってどちらか合うものを、リフォームの場合は既存の天井板の幅に合うものを選んで使用します。

天井板の長さは関東・関西で共通しており、一間半(3000mm)と二間(4000mm)があります。

なお、この他に中京間やメーター物というタイプもあります。
中京間は、幅447×長さ2765mm、もしくは幅447×長さ3700mm。
メーター物は、幅482×長さ2915mm、および幅482×3915mmが規格サイズです。

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天井を板張りにするときの注意点と工夫点

天井を板張りにする際には木材の性質を考慮し、以下のような点に注意しましょう。

天井材に木・板を使うときの張り替え費用と注意点

広い部屋に使う

一般的な洋室では天井も白系の壁紙を張ることが多く、視覚効果で部屋が広く見えます。
しかし、板張りの場合は木材の存在感が強くなり、狭い部屋だと圧迫感を感じることがあります。

床より明るい色を選ぶ

家具などを設置する床に比べて、天井は木材が見える面積が遥かに広くなります。
暗い色を選ぶと部屋全体の色調が暗い印象になってしまうため、床よりも明るい色を選ぶようにしましょう。

無垢の天井材は割れやすいので注意

天井板には床板よりも薄い物を取り付けるため、無垢の天井材を使用すると割れてしまう可能性があります。
無垢材を使用するのであれば、この点を理解した上で選びましょう。

天井を高くする

天井板を使用することで圧迫感が出てしまう時は、天井自体を高く造るという方法もあります。
ただし、リフォーム費用が余計にかかったり、冷暖房が効きにくくなったりするなどのデメリットがあります。

あらわし梁で視覚効果を出す

天井材に木・板を使うときの張り替え費用と注意点

天井材に木・板を使うときの張り替え費用と注意点

「あらわし梁」とは、梁の下に天井板を張らず、あえて梁を見せるように仕上げる工法です。
「天井に木の質感が欲しいけど、板張りにしてしまうと圧迫感が気になる」という方には、あらわし梁を天井全体、あるいは一部に使って、ある程度の木質感を出す方法もおすすめです。
しかし、全体を天井材で仕上げない場合は、防音性が低くなるため、2階の物音が響きやすくなることがあります。

板張りの天井の張り替え費用

天井材に木・板を使うときの張り替え費用と注意点

20㎡の面積を施工する場合は、5~7万円が相場となっています。
穴の補修程度であれば、1.5~3万円くらいと考えておけばよいでしょう。

ただし、下地が損傷している場合はそれ以上の費用がかかります。
また、天井材が無垢などの場合は通常よりも高額になりますので、リフォーム会社とよく相談してから決めましょう。

普段あまり意識することがないからこそ、天井の木材や工法を選ぶのは意外と難しいかもしれません。
しかし、選び方によってお部屋の雰囲気は大きく変わります。
落ち着いた空間に仕上がるよう、じっくり吟味してみてはいかがでしょうか。

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【この記事のまとめ&ポイント!】

天井板の張り方には、どのような種類がありますか?
「格天井」「竿縁天井」「打ち上げ天井」「目透かし天井(底目張り)」などがあります。
天井を板張りにするときの注意点と工夫点を教えてください。
「広い部屋に施工する」「床より明るい色を選ぶ」「無垢の天井材は割れやすいため注意する」「天井を高くする」「あらわし梁で視覚効果を出す」といった点に配慮するとよいでしょう。
板張りの天井の、張り替えにかかる費用はいくらですか?
20㎡の面積を施工する場合は、5~7万円程度です。
穴の補修程度であれば、1.5~3万円くらいの予算を見込んでおきましょう。
ただし、下地が損傷している場合はそれ以上の費用がかかるため、リフォーム会社に確認してみましょう。
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