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※2021年2月リフォーム産業新聞より

サムネイル:軽天工事とは?LGS・軽鉄との違いやメリット・デメリットも解説

軽天工事とは?LGS・軽鉄との違いやメリット・デメリットも解説

更新日:

軽天工事とは、軽量鉄骨(LGS)を使用する内装下地工事で、現代には欠かせない重要な基礎工事です。軽天工事には、耐火性に優れている・変形や劣化が少ない・工期短縮など、多くのメリットがあります。 本記事では、軽天工事の基本知識やメリット・デメリットまで詳しく解説します。

目次

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軽天工事とは?

軽天工事とは、軽量鉄骨(LGS)を使用して天井や壁の骨組みを作る内装下地工事のを指します。

石膏ボードや壁材を支える基礎となる工程で、建物の内装仕上げの品質に関わる作業です。

軽量性・高強度・耐火性・防虫性に優れ、近年の厳しい建築基準にも対応できる工法として広く採用されています。

LGSと軽鉄との違い

軽天工事でよく耳にする「LGS」や「軽鉄」という言葉は、軽天とほぼ同じ意味で使われています。

● LGS
「Light Gauge Steel」の略で軽量鉄骨そのものを指す
部材の名称として使われることが多い

● 軽鉄
軽量鉄骨を省略した呼び方
作業の名称として使われることが多い

業者や地域によって呼び方が違うこともありますが、基本的な材料の性質や工法の考え方に大きな違いはありません。

軽天工事のメリット

軽天工事のメリット

軽天工事には、木材下地にはない特性があります。

ここでは軽天工事の主なメリットを、詳しく解説します。

耐火性・防火性に優れた構造

軽量鉄骨鋼製下地材(LGS)は、高温下でも可燃性が低いという特徴があります。

この特性は、火災時に燃え広がるのを防ぐ効果があり、避難時間を確保したり建物の倒壊リスクを減らしたりするのです。

特に病院や学校、商業施設など防火区画が求められる建物では、防火対策の一環としてLGSが選ばれる傾向があります。

石膏ボードと組み合わせると、ボード内の結晶水が炎の熱を吸収するため、さらに耐火性能が高まります。

変形や劣化が少ない

軽量鉄骨は、亜鉛メッキ処理などにより腐食しにくく、虫害のリスクも低いのが特徴です。

工場で規格化・量産されるため、木材と比べて反りや歪みが出にくいという利点もあります。

さらに、湿度の変化による伸縮が木材より少ないため、仕上げ材の割れや浮きといったトラブルも抑えやすいです。

特に湿気の多い場所や温度変化が大きい環境では、木材よりも劣化が進みにくい可能性があることから、採用される傾向があります。

工期を短縮しやすい

軽天工事は、工場であらかじめ加工された部材を搬入することで、組み立て時間を大幅に短縮できるケースが多いです。

また、寸法精度の高さにより、後工程でのボード貼りや仕上げ作業などでの手戻りが少なく効率的に進めやすいでしょう。

厳しい納期が求められやすい商業施設やオフィスビルなどの現場では、この点が特に重視されます。

工期を早めたいとお考えの方は、一度業者に相談してみましょう。

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軽天工事のデメリット・注意点

軽天工事には多くのメリットがある一方で、施工前に知っておくべきデメリットや注意点もいくつかあります。

防音・断熱対策が必要

軽量鉄骨は音や熱を伝えやすいため、十分な防音・断熱性能の確保には、適切な材料の組み合わせと丁寧な施工が欠かせません。

次のような工夫をすることがおすすめです。

● 壁や天井に断熱材を重ねて施工し、熱の伝わりや音漏れを効果的に防ぐ

● 配管などが壁を貫通する部分は、シーリング材や遮音シートで隙間を埋める

● 壁の防音シート追加や、床にカーペットを敷いて衝撃音を和らげる

施工時には、骨組みに沿って断熱材を均一に充填し、遮音材を適切に配置することで、性能を最大限に引き出せるでしょう。

特に住まいやオフィスなど快適性が求められる空間では、素材選びと施工の精度がとても重要になります。

>> 断熱リフォームの種類と費用
>> 防音工事の方法&リフォーム費用

仕上げ材で見た目や性能に差が出る

軽天工事の仕上げ材は、石膏ボード・クロス・断熱ボード・防音ボードなど、選ぶ材料によって防音性・断熱性・見た目の美しさが大きく変わります。

例えば、一般的な石膏ボードと高性能な防音ボードでは、音の伝わり方に違いが出るでしょう。

また、重量のある仕上げ材を使う場合は、軽天の骨組みを補強する必要が出てくることもあります。

設計段階で仕上げ材の仕様をしっかり確認し、それに合った下地構造を計画することが欠かせません。

施工ミスがあると後から直しにくい

軽天工事は、一度下地を組んだ後の修正が難しいため、施工ミスが起きると直しにくいです。

特に下地の精度管理は重要で、寸法や水平・垂直のズレは、石膏ボードを貼った後で初めて気づかれることも少なくありません。

もしミスが発覚した場合、修正するには石膏ボードや仕上げ材を一度すべて剥がす必要があり、工期とコストに大きな影響が出ます。

こうした事態を避けるため、施工前には設計図と現場の寸法を厳密に照合することが大切です。

軽天工事は詳しい専門業者へご相談を

軽天工事は、メリット・デメリットを正しく把握し、経験豊富な業者に適切な工事を依頼することが大切です。

当サイト『リショップナビ』では、軽天工事に詳しい専門の業者から、一括で見積もりを取得することが可能です。

希望や予算などに応じた、適切なリフォーム会社を探すのにぜひご活用ください。

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