天井リフォームの種類や注意点、費用とは?

更新日:2024年09月09日

天井リフォームの種類や注意点、費用とは?

天井のリフォームをしたいとき、どの位の費用がかかり、どのようなことに注意したらよいのでしょうか。模様替えや天井の高さの変更、破損部分の補修や断熱リフォームなど、工事内容はさまざまです。この記事では、天井リフォームの主な種類や注意点と、それぞれにかかる工事費用をご説明します。

天井リフォームを行う主なタイミング

天井リフォームを行う主なタイミング

天井リフォームを行う主なタイミングは、以下の3つのときです。

● 汚れが目立ってきたとき
● 雨漏りが発生したとき
● 破損箇所を見つけたとき

それぞれのタイミングについて、具体的な内容を解説していきます。
心当たりのある症状があれば、早めにリフォームを行いましょう。

汚れが目立ってきたとき

汚れが目立ってきたとき

天井の汚れが目立ってきたら、リフォームをしてきれいにするとよいでしょう。

住宅に長く住んでいると、天井にシミができているのを発見する場合があります。
天井の汚れは、主に以下のような原因で発生します。

● 雨漏り
● ネズミやイタチなどの糞尿
● 屋根裏の結露
● 上階からの水漏れ
● タバコによるヤニ

汚れてしまった天井はきれいに掃除することが難しい場合もあるため、交換リフォームをするのがおすすめです。

雨漏りが発生したとき

雨漏りが発生したとき

雨漏りが発生したら、補修するとともに天井リフォームを行うタイミングでもあります。
一度濡れてしまった天井の壁紙クロスはカビが発生しやすいため、早めに交換するようにしましょう。

>> 雨漏りの代表的な調査と補修方法は?

破損箇所を見つけたとき

破損箇所を見つけたとき

天井に何らかの衝撃が加わって破損してしまったときに、リフォームする場合もあります。
破損箇所を補修するために新たな天井の壁紙クロスを一部だけ施工しても、見た目が悪くなってしまうでしょう。

そのため、天井全体をリフォームして継ぎ目のないきれいな状態に補修するのがおすすめです。

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天井クロスの張り替え・塗装

天井クロスの張り替え・塗装

天井の壁紙クロスの張り替えや塗装などは、部屋のイメージを一新したいときや、シミ汚れなどが気になってきたときに行います。
壁もそろそろリフォームしたいというときは、一緒に施工すると安く済む上に、全体の質感やカラーデザインも統一できるので安心です。

壁紙クロスや塗料には、防音や消臭、調湿などの機能付きの製品が多数販売されており、リフォームする機会に取り入れる方が増えています。
また、塗装リフォームをする場合には、臭いや換気の対策を充分にしておきましょう。

天井の壁紙クロスの張り替えにかかる費用は、素材のグレードによって異なりますが12畳の部屋でおおよそ3~13万円です。
塗装にかかる費用は、12畳の部屋で2万2,000円~3万円ほどです。

なお、クロス張り替え時に石膏ボードが傷んでいる場合は一緒に交換するため、工事費用が3~7万円ほど追加でかかります。

天井の穴・破損部分の補修

天井の穴・破損部分の補修

天井に穴や破損箇所ができてしまった際は、早めに補修工事をしましょう。
劣化して穴が広がってしまうと、冷暖房の風が回りにくくなったり、天井裏の湿度が上がってしまったりすることがあります。
特に、天井裏の高い湿度はカビの発生や繁殖の原因になるので気をつけましょう。

穴や破損した部分が小さい内は、パテで補強するだけで済みます。
しかし、キズが大きくなってしまうと天井ボード自体を交換することになるため、修理費が高額になってしまいます。
何より、天井の見た目が気になってしまうでしょう。

天井の穴や破損の補修費は、穴が小さければ5,000円~5万円程度です。
しかし、大きい穴だと修繕費は高くて10万円前後と倍の値段になってしまうため、破損を見つけたら早急に対応するようにしましょう。

雨漏りや湿気などによる腐食の修復

雨漏りや湿気などによる腐食の修復

雨漏りや水濡れにより天井が腐食しているのを発見したら、迅速にリフォーム依頼をしましょう。
放置しておくと腐食がさらに進み、最終的には天井が落ちてくるので、大変危険です。
腐食を見つけたら、すぐに天井板の交換工事をしてください。

雨漏りや湿気などによる腐食の修復

腐食した天井の修復にかかる費用は、5~10万円前後が相場となります。
ただし、腐食が進めば進むほどリフォーム費用もどんどん膨れ上がるため、放置しないようにしましょう

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天井を高くする

天井を高くする

天井を高くするリフォームは、開放感が生まれて室内が広くなるので人気があります。
しかし、冷暖房の効きが悪くなったり、天井の掃除がしにくくなったりといったデメリットもあります。
そのため、本当に必要なリフォームであるかどうかしっかりと検討しなくてはなりません。

さらに、梁を解体する場合は構造部の強化工事や廃材処分に費用が発生するため、コストがかかります。

天井を高くする

天井の高さを変えるリフォームでは、戸建て住宅なら1階の天井を工事するケースと、2階を吹き抜けにする方法があります。

マンションの天井の場合は、「直天井」と「二重天井」といった構造タイプにより工事方法が2パターンあります。
二重天井はその名の通り、天井が二重の設計になっています。
二重になっている内側の天井仕上げ材を抜くことにより、天井の高さを変えられます。
しかし、直天井のマンションでは天井を高くできません。

また、集合住宅は管理規約の内容にも注意が必要です。
マンションで天井の高さを変えたいときには、管理規約に違反しないかどうかも確認しなくてはいけません。

>> 吹き抜けのある家のメリット・デメリット・注意点
>> リビングを広く見せるレイアウト術|事例やリフォームでのコツも紹介

天井を高くする

そして、戸建て・マンションのいずれの場合も、換気扇の換気口やエアコンのダクトは移動できません。
そのため、設備の位置によっては希望通りのリフォームは実現しないという点も留意しておきましょう。

天井の高さを変えるリフォームの費用相場は、構造によって異なりますが15~35万円です。
ただし、天井を解体するだけで済む簡単な工事であれば、6~9万円で収まる場合もあります。

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天井の強化

天井の強化

シーリングファンや重量がある機器を取り付けたい場合は、天井の補強が必要になるケースがあります。
インテリアとしてもおしゃれで、室内の空気を循環させてくれるシーリングファンはニーズが高いです。

しかし、5kg未満の軽量タイプから10kg近くもある製品まであります。
そのため、導入する際には自宅の天井に設置できる重さかどうかチェックすることが大切です。
取り入れたいシーリングファンがあり、天井に強度があるかどうか判断できない場合は、リフォーム会社に相談しましょう。
補強工事が必要なら、そのまま対応してもらうと手間が省けます。

重量のあるシーリングファンを天井に設置したい場合は、補強にかかる工事が必要で費用は5~15万円ほどです。
もし、シーリングファンの取り付けも依頼する場合は、取付工事費として別途3,000~8,000円ほどが追加でかかると考えておきましょう。

>> エコでおしゃれな "シーリングファン" の魅力とは?

天井の断熱リフォーム

天井の断熱リフォーム

冬場が寒すぎる、夏場は異常に暑い、という住宅では、天井を断熱リフォームすることによって悩みが解決する場合があります。
天井の断熱リフォームには、大きく分けて2種類あります。

天井裏に断熱材を敷く方法と、天井の下、つまり部屋側に部材を入れる方法です。

天井の上に断熱材を入れるリフォームは、屋根裏に湿気がたまりやすくなるので換気対策が欠かせません。
特に、木の天井は要注意です。
家を傷めてしまう危険性があるので、一緒に換気口の設置工事を行うケースもあります。

天井下に断熱材を組み込んだ場合は、天井裏に施工したときよりも効果が低い傾向にあります。
しかし、屋根を断熱化するよりも有効な手段なので、断熱リフォームに興味がある方は検討してみる価値はあるでしょう。

天井の断熱工事で必要な費用は、解体工事が不要で施工面積がおよそ60㎡の場合、7~50万円程度です。
天井裏に施工する際は、換気口の取り付け工事費が加算される場合もあります。

>> 断熱リフォームの種類・費用・工期
>> 断熱対策は、窓・サッシをリフォームする方法も有効♪

天井のリフォーム費用を抑えるためのポイント

天井のリフォーム費用を抑えるためのポイント

天井のリフォーム費用を抑えるためのポイントには、以下の6点があります。

● 見積もりは複数社に依頼する
● 安い素材を選ぶ
● 自社施工の業者に依頼する
● リフォームパックを利用する
● 火災保険の利用を検討してみる
● 優良業者に相談する

可能な限り上記の方法を取り入れてみると、リフォーム費用を抑えられるでしょう。
以下にてそれぞれの詳しい方法をご紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。

見積もりは複数社に依頼して比較する

見積もりは複数社に依頼して比較する

工事の見積もりは複数社に依頼してみましょう。
複数社の見積書を比較できるため、施工価格の安い会社に依頼できます。

また、見積書の比較は詐欺を防ぐ手段にもなります。
内訳が曖昧だったり、費用が一括で記載されていたりする場合は水増しされている可能性もあるため、説明を求めましょう。
業者による説明に納得いかない場合は、依頼は避けた方が安心です。

安い素材を選ぶ

安い素材を選ぶ

天井リフォームに使用する素材は安いタイプを選びましょう。
素材を安価なタイプにすれば、工事価格が抑えられるためです。

ただし、リフォーム後の満足度が下がるほどの安価な素材を使用するのは避けましょう。
デザインや質、機能性などを考慮して、納得いく範囲の安価なタイプを選ぶようにしましょう。

自社施工の業者に依頼する

自社施工の業者に依頼する

業者選びの際は、自社施工の会社を探しましょう。
大手の業者やハウスメーカーに依頼すると中間マージンが発生するので、自社施工している会社に依頼すると費用が抑えられます。

リフォームパックを利用する

リフォームパックを利用する

業者によってはお得なリフォームパックを用意しているので、ぜひ利用しましょう。

リフォームパックとは、住宅全体の天井リフォームや、壁紙の張り替えなどをセットにして一般価格より安く施工するサービスです。
初期費用はかかりますが、将来的なリフォーム費を抑えられるメリットがあります。

火災保険が適用しないか相談してみる

火災保険が適用しないか相談してみる

加入している火災保険で天井リフォームができないか、保険会社に相談してみましょう。

天井の汚れや破損の原因によっては、火災保険を利用してリフォームができるのです。
ただし、火災保険の利用には主に以下のような条件をクリアする必要があります。

● 規定の災害による破損
● 補修費用が20万円以上
● 被害から3年以内

例えば、台風によって雨漏りが発生して、天井が破損したりシミができたりした場合は保険が適用される可能性があるのです。
保険会社によって条件は異なるため、詳しくは加入している保険の担当者に相談することをおすすめします。

施工ミスの心配がない優良業者に依頼する

施工ミスの心配がない優良業者に依頼する

リフォーム工事は、施工ミスの心配がない優良業者に依頼するようにしましょう。

優良業者に依頼すれば、再工事にかかる費用を抑えられるでしょう。
おすすめの優良業者の選び方は、主に以下の3つのポイントを押さえることです。

● 施工実績を豊富に開示している
● 対応が丁寧である
● 口コミ評価が高い業者である

それぞれのポイントについて詳しく解説していきますので、ぜひ業者選びの際の参考になさってみてください。

施工実績を豊富に開示している

施工実績が豊富で、きちんと開示している業者は安心感があります。
施工実績を開示する際には依頼主からの許可が必要です。

そのため、開示されている施工実績数が多い業者は、多数の依頼主から信頼を得ていると言えます。

見積もりの際や工事の説明時の対応が丁寧である

リフォームに詳しくない依頼主に対して、見積もりの際や工事の説明時にわかりやすく丁寧に対応してくれる業者は信頼度が高いです。

反対に、曖昧な返答をしたり、面倒臭そうに説明したりする業者は施工も疎かにされる場合があるため依頼は避けましょう。

口コミ評価が高くレビュー数も多い

口コミ評価が高い業者は優良であると言えます。

また、レビュー数も多ければその業者の良し悪しを確認できる判断材料が豊富ということなので、優良業者を見つけやすくなります。

口コミ評価が高くレビュー数も多い

天井は、普段気にかけることは少ない場所かもしれません。

しかし、いざリフォームしようとすると、予想以上に裏側が複雑な構造になっており、工事の手間がかかるというパターンは多いです。

天井は、家全体の環境を左右する部分です。
天井をリフォームする際には建築物の仕組みをきちんと理解している施工業者に依頼しましょう。

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【この記事のまとめ&ポイント!】

天井クロスの張り替え・塗装のリフォーム費用の目安は??
12畳の部屋でおおよそ3~13万円かかります。
傷んでいる石膏ボード(下地部分)を一緒に交換する場合は、3~7万円ほどの工事費用が発生します。
詳しくはこちらで解説しています。
天井の穴・破損部分の補修費用の目安は?
穴が小さい場合は、5,000円~5万円程度ですが、破損個所が大きいと10万円前後はかかります。
劣化して穴が広がると、冷暖房の効きが悪くなったり、天井裏の湿度が上がったりすることがあります。破損が悪化する前に早めに補修工事を依頼しましょう。
詳しくはこちらで解説しています。
雨漏りなどで、天井が腐食している場合の修復費用はいくらくらい?
目安としては5~10万円前後ですが、腐食が進むと、費用も膨れ上がってしまいます。
放置して腐食がさらに進んでしまうと、最終的には天井が落ちてきて大変危険ですから、迅速に修復工事を実施しましょう。
詳しくはこちらで解説しています。
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