50坪の家を解体するには費用はいくら必要?
50坪の家の解体にかかる費用相場は構造によって異なります。
以下にて、構造別の解体費用をわかりやすいように表にしてまとめました。
家の構造 | 解体費用(50坪あたり) |
---|---|
木造 | およそ150~250万円 |
鉄骨造 | およそ200~300万円 |
鉄筋コンクリート造(RC) | およそ300~400万円 |
解体費用が安めの木造住宅でも、150万円ほどかかる場合が多いです。
また、解体作業に手間がかかる鉄筋コンクリート造(RC)の住宅は400万円ほどかかる場合もあります。
そのため、家の構造に合わせて予算を確保しておかなければいけません。
解体価格の相場は地域によって少し異なります。
関東や関西と比較すると、東北や九州などは安く解体できる傾向にあります。
また、建物の周辺環境も費用に影響する場合があります。
家の解体費用の主な内訳
家の解体費用の主な内訳は、以下の5つです。
● 仮設工事
● 解体工事
● 廃棄物の処理
● 整地
● 諸経費
仮設工事とは、足場や防音シートなどといった家の解体を行う際に必要となる設備の設置です。
解体工事には、本工事にかかる費用だけでなく、重機の運送費も含まれています。
また、工事で発生した廃棄物やゴミなどの処理にも費用が発生します。
整地とは、土地を再利用しやすくするために行う作業です。
地中に埋まっている廃棄物やゴミを掘り起こして、土壌面をならしていきます。
最後に、諸経費とは解体工事で行う手続きや書類作成などにかかる費用のことです。
業者から見積書を受け取ったら、内訳の内容を確認してみましょう。
家の解体以外でかかる費用
家の解体以外でかかる費用は、以下の3つです。
● 付帯工事費用
● 埋設物の撤去・廃棄費用
● アスベストの除去費用
埋設物の有無は外からは判断しにくく、解体後でないと正確な費用が出せません。
相場を把握することで、前もって費用を準備できるでしょう。
工事が始まってから予算を超えることがないよう、参考にしてください。
付帯工事費用
家の解体工事で行われる「付帯工事」とは、建物以外の設備や建設物などを撤去することです。
付帯工事には、主に以下のような内容があります。
● 樹木や庭石の撤去
● ブロック塀の撤去
● 駐車場の撤去
● 柵やフェンスなどの撤去
土地をきれいにならすために、上記のような家の敷地内にある建物以外の物を撤去します。
付帯工事にかかる費用も、工事価格に影響します。
そのため、庭に樹木が多く生えていたり、面積の広いブロック塀を設置していたりすると工事価格は高くなるでしょう。
埋設物の撤去・廃棄費用
解体工事中に埋設物が発見されると、撤去・除去費用が別途発生します。
埋設物の撤去・廃棄費用は、10~30万円が相場です。
埋設物がコンクリートガラや瓦などで4tトラック1台分程度の量なら、10万円未満で行えるケースが多いです。
しかし、浄化槽に加え、深部に多くの埋設物が多量にある場合は100万円ほどすることもあります。
追加で費用が発生することも想定して、見積もり依頼の際には埋設物1tあたりの処理費用を記載してもらうのがおすすめです。
解体時に埋設物を撤去しないと以下の問題が発生してしまいます
- 新しく建物を建設するときに障害になる
- 地盤が軟弱になる
- 売却した場合、撤去費用は売り主の責任になる
- 不法投棄の疑いがかけられる
このように、新たに建物を建てる場合だけでなく、売却する際もトラブルの原因になってしまいます
アスベストの除去費用
築40年を超える建物は、断熱材にアスベストを使用していることが多いため、アスベストの除去費用がかかると想定しておきましょう。
アスベストの処理費用の相場は、20,000~85,000円/㎡です。
ただし、業者や工事規模(アスベスト飛散の危険性の具合)によっては2,000~5,000円/㎡くらいで済む場合があります。
アスベストは非常に細かい繊維状の鉱物です。
飛散した場合は呼吸器を通り肺に浸入してしまい、肺がんなどの健康被害を引き起こす恐れがあります。
「石綿作業主任者」などの資格を有するスタッフが在籍する解体業者に依頼するとよいでしょう。
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50坪の家の解体費用が相場よりも高くなるケース
50坪の家の解体費用が相場よりも高くなるケースは、以下の6つです。
● 建物が2階建て以上である
● 道路が狭い
● 敷地内に工事車両を駐車できない
● お祓いや地鎮祭を実施する
● 残土や残置物がある
● 仲介を挟んで解体を依頼する
それぞれの詳しい内容を、以下でご紹介していきます。
50坪の家の解体を検討している方は、ぜひ確認してみてください。
建物が2階建て以上である
建物が2階建て以上の場合、足場の設置が必要です。
以下のケースで、足場設置の費用を確認しましょう。
2階建て(高さ6m):50坪 |
足場の設置費用:1,000円/㎡ |
敷地は長方形とする |
足場の設置面積は、以下の式で求められます。
足場架面積 = (建物の外周(m) + 8m) × 家の高さ(m)
そのためこの場合、足場の設置費用は約37万円となります。
(50坪の外周(53m)+8m) × 建物の高さ(6m) × ㎡単価(1,000円)=足場の設置費用(366,000円)
平屋でも足場の設置が必要な場合もあるため、見積もりを依頼するときには業者に確認しましょう。
道路が狭い
住宅周辺の道路が狭い場合は、相場よりも工事費用が高くなる場合があります。
理由は、トラックや重機が入れずに解体工事が手作業になる場合があるためです。
手作業で行うと工期が長くなるため、工事費用のうち特に人件費が高くなるのです。
また、トラックが建物の敷地まで入れず停められない場合は、有料パーキングを利用することになります。
追加で駐車料金がかかることになるでしょう。
さらに、都市部となれば地方に比べて駐車料金は高くなることも費用に影響してきます。
50坪の住宅の解体作業は日数がかかるため、駐車料金がよりかかるようになるでしょう。
敷地内に工事車両を駐車できない
敷地内に工事車両を駐車できない場合、駐車場の料金が施工費に加算されることがあります。
また、駐車料金の負担が増えるケースが下記の3つです。
● 駐車場まで距離があり、廃材運搬に時間がかかる
● 悪天候が続き、工事が進まない
● 埋設物が予想より多く発見された
急な増額でも対応できるよう、多めに予算を用意しておくと安心です。
お祓いや地鎮祭を実施する
お祓いや地鎮祭を実施する場合、12〜23万円が追加費用になる場合があります。
着工前のお祓いは2〜3万円、解体完了後に行う地鎮祭は、10〜20万円が相場です。
お祓いや地鎮祭の実施は任意です。
実施すべきか迷う場合は、施工業者に相談するといいでしょう。
残土や残置物がある
残土や残置物がある場合、施工業者が産業廃棄物またはリサイクルとして処理します。
処理には運搬費や処分場の受け入れ費用などが追加で請求されます。
特に残置物は、家を解体してでた廃材と分ける必要があり、費用が高くなるので注意が必要です。
仲介を挟んで解体を依頼する
工務店やハウスメーカー経由で解体を依頼する場合、紹介料や仲介料が上乗せされる可能性があります。
解体業者が仲介の工務店やハウスメーカーに紹介料を払う場合が一般的で、紹介料は依頼主が負担するケースが多いようです。
出費をできるだけ抑えるためには、ご自身で直接3社以上の業者に見積もりを依頼し、解体費用を比較して業者を決めるのがおすすめです。
しかし、1社ごとに見積もりを依頼するのは手間がかかるでしょう。
リショップナビでは、最大5社まで見積もりを一括で依頼できます。
ぜひご利用ください。
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家の解体費用を抑えるために事前にやっておきたい作業
家の解体費用を抑えるためにやっておきたい作業は、主に以下の4つです。
● 相見積もりをしておく
● ゴミや不要物は自分で処理する
● 補助金について調べておく
● 建物滅失登記手続きを自分で行う
50坪の家の解体には高額な費用がかかるため、頭を悩ませている方も多いでしょう。
以下にてそれぞれの作業内容をご紹介しますので、ぜひチェックして参考にしてみてください。
相見積もりをしておく
まずは、安い工事価格で依頼できるように相見積もりをしてみましょう。
相見積もりとは、複数の会社に見積もりを出してもらい、工事価格を比較する作業のことです。
業者の選定の際は、1社に絞るのではなく、数社から見積もりを出してもらう相見積もりをするとよいでしょう。
相見積もりをすると、予算に合った業者に依頼しやすくなります。
また、複数の業者の中から安い会社を選べます。
ただし、安すぎる業者は注意が必要です。
不法投棄をしたり、適切な工事を行わなかったりと、解体費用が安いならではの理由があるためです。
ゴミや不要物は自分で処理しておく
解体費用を少しでも抑えたい方は、ゴミや不要物は自分で処分しておくことをおすすめします。
工事前にできる限り不要物を少なくしておけば、廃棄物の処理費用を削減できるためです。
自分で廃棄物の処理をする際は、各市町村にあるごみ集積場に持ち込むようにしましょう。
ただし、持ち込めるごみの種類や量などが決められている場合があるため、事前に詳細を確認しておきましょう。
また、粗大ごみの運搬のための軽トラック貸出を実施している自治体もあります。
軽トラックをお持ちでない方は、解体する家がある自治体に問い合わせてみましょう。
補助金について調べておく
家の解体で利用できる補助金がないか、調べてみましょう。
市町村の担当課に確認したり、ネットで調べたりすることで、解体する家がある自治体の補助制度の情報を集められます。
例えば、2022年度の福岡県久留米市には空き家の解体費用を補助する以下の制度があります。
久留米市老朽危険家屋等除却促進事業 |
---|
<補助金額> 施工費用の50%(最大65万円) |
<条件> 以下、①~④を全て満たす必要があります。 ① 市内にある木造の建物 ② 同一敷地内において使用されていない ③ 危険度判定をクリアしたもの ④ 市内の業者に依頼予定で、契約および着工前のもの |
<申請期間> 後期追加分:2022年10月17日~2023年1月31日(8時30分~17時15分) ※同年度内で【前期】【前期追加】【後期】【後期追加】と数回に分けて受け付けています ※後期追加分は、2023年2月28日までに工事の完了報告を提出すること ※予算の上限に達し次第終了 |
また、解体工事だけでなく付帯工事でも補助が受けられる場合があります。
例えば、アスベストの除去やブロック塀の撤去に補助金を支給してくれる自治体もあります。
詳しい補助内容は、各自治体に確認するようにしましょう。
また、補助制度は受付期間が決められていたり、先着順だったりします。
補助の受給を希望する際は、早めに相談するようにしましょう。
建物滅失登記手続きを自分で行う
建物の解体後は、1ヶ月以内に建物滅失登記の手続きを行う必要があります。
建物滅失登記の手続きは、土地家屋調査士に代行してもらうのが一般的で、約5万円が相場です。
しかし、手続きは自分でも可能です。
自分で行えば、約5万円の節約になります。
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家の解体では自分で廃棄物を処分して費用を抑えよう
50坪の家の解体は工事価格が高額となるため、可能であれば補助金を利用したり、費用を抑えるための方法を試したりしましょう。
特に、自分ですぐに行えるのは廃棄物の処分です。
不要な家具やごみはあらかじめ片付けてから解体工事を依頼するとよいでしょう。
ただし、ごみを集積場に持ち込んだり、軽トラックをレンタルしたりするのも無料ではないです。
そのため、業者に依頼した場合の費用と比較してみて、お得な方法を選ぶようにしましょう。
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