空き家リフォーム・リノベーションの費用と補助金!メリット・デメリットや事例もご紹介

更新日:2025年10月22日

空き家リフォーム・リノベーションの費用と補助金!メリット・デメリットや事例もご紹介

空き家を「住宅」や「賃貸・売却による利益に活用」するため、リフォーム・リノベーションを検討する方が増加しています。
今回は空き家リフォームの費用相場や必要工事、施工事例、活用できる補助金・減税制度まで詳しく解説。無料見積もりや相談を活用し、安心して空き家のリフォーム計画を進めましょう。

空き家リフォーム・リノベーションの費用相場

空き家のリフォーム費用相場は、数十万~500万円以内です。

工事内容別に空き家のリフォームの費用相場を、次の一覧にまとめました。

内容 費用相場
壁紙交換 800~1,500円/㎡
床材張り替え(フローリング) 3~6万円/畳
トイレ 15~50万円
風呂 ユニットバス交換 = 50~150万円
在来浴室からユニットバス = 65〜150万円
キッチン 50〜150万円
洗面所 10~50万円
外壁 60~300万円
(※平屋で外壁塗装する場合は、40~70万円と低価格で実施できる場合あり)
屋根 15~260万円
耐震補強・改修 25~150万円
断熱リフォーム(壁に断熱材を施工) 4千~3万円/㎡
内窓(二重窓)の設置 8~15万円/箇所
(※掃き出し窓の場合は、10~30万円/箇所)
シロアリ対策 駆除・予防リフォーム = 1,150〜3,000円/㎡
(※一定の平米数・坪数までは一律料金の場合もあり)
シロアリ被害による劣化箇所補修、基礎補強=25~100万円以上
(※劣化具合によっては300万円ほどする場合もあり)
雨漏り修理(屋根の場合) 1~45万円/箇所

空き家リフォームの費用は、築年数や劣化具合によって金額は変わります。

例えば、築年数が浅く空き家になっていた期間が短い建物の場合は、最低限のリフォームで済むため費用が比較的安く済むこともあります。

リノベーションの費用相場は250~2,000万円

築年数が古く全体的に改修が必要な空き家の場合はリノベーションを検討しましょう。

空き家リノベーションの場合、費用相場はマンションなら250~1,000万円、一戸建てなら500~2,000万円です。

ただし、建物の老朽化具合や、新しく選ぶ設備の違いによっても価格が変動します。

インスペクションの費用相場は5~10万円

空き家をリフォームする場合、まずは「インスペクション(住宅診断)」で調査をしてもらいましょう。

特に構造部分の劣化やシロアリ被害、耐震性や断熱性などは、ご自身では判断できないことも多いため、プロにチェックしてもらうことが重要です。

インスペクションは5~10万円位の費用で実施できるので、診断結果をもとに、工事内容を具体的に決めることができます。

売却目的なら、最低限のリフォームで費用を抑える

中古住宅購入をする方の中には、ご自身でリノベーションをすることを前提として「古い物件でもOK」と考える方も多くいます。

空き家の売却を検討している場合は、必要最低限のリフォームに抑えて費用を安く済ませる方法もあります。

なお、壁や床が抜け落ちている、雨漏りしている、といった劣化が激しい住宅は、購入意欲が下がったり、入居者との間でトラブルになるケースがあります。

リフォーム内容を決める際は、不備がないか業者と一緒に念入りに確認しましょう。

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空き家リフォーム・リノベーションの補助金、減税、ローン制度

空き家リフォーム・リノベーションの補助金

空き家のリフォーム・リノベーションのための補助金は、様々な自治体が支給しています。

ご本人が居住する場合、賃貸に出す場合、どちらであっても補助対象となるケースも多いので、活用しやすいでしょう。

例として、兵庫県「空き家活用支援事業」の内容をご紹介します。

制度名 補助金額 制度の条件 申請時期
空き家活用支援事業 ・一戸建て住宅
40~100万円/戸

・マンション
40~65万円/棟

(※対象の工事費用の合計や
住宅の種類で変動。)
・空き家を住宅または
事業所などに改修して
活用する方

・本事業を利用した場合
10年は建物を
活用すること
・2025年7月22日~
予算上限に達するまで

※参照:「兵庫県公式ウェブサイト」(兵庫県)。

空き家リフォームに活用できる補助金制度は、上記のように県やお住まいの市区町村で実施をしていることがあります。

利用を検討している方は、お住まいの自治体窓口や地元のリフォーム業者に相談することをおすすめします。

>> 空き家リフォーム補助金を徹底解説|次年度の予想

空き家解体でも補助金が利用できる可能性がある

空き家の解体でも、補助金制度を実施している自治体が複数あります。

空き家の解体も費用が高額なので、補助金を上手く活用するとよいでしょう。

>> 空き家解体の補助金は国土交通省から?自治体から50万円以上も可能

耐震・省エネリフォームは減税対象になりやすい

空き家を耐震改修や省エネリフォームを実施する場合は、減税制度も利用しやすいというメリットがあります。

主に「所得税の控除」と、「固定資産税の減額」の2パターンを申請できる方が多いでしょう。

ここでは、「リフォーム促進税制」を例にリフォーム減税制度の内容をご紹介します。

税の種類 制度内容
所得税 ・対象のリフォーム工事を行う場合
上限60~80万円とする
費用の10%相当額が所得税から控除される

・耐震や省エネ
バリアフリーリフォームなどが対象
固定資産税 ・対象のリフォーム工事を行う場合
固定資産税3分の1~3分の2相当額が
固定資産税から減額される

※出典:「住宅をリフォームした場合に使える減税制度について」(国土交通省)を加工して作成。

>> どんな工事がリフォーム減税制度の対象?

時々「リフォームをすると固定資産税が上がるのでは」と気にされる方がいらっしゃいますが、確認申請が必要となる増築工事などにあたらなければ、基本的には固定資産税は上がりません。

ただし地域によって基準は違うので、念のため確認申請などに詳しい業者と相談したほうが無難です。

空き家改修向けのローンも豊富

「ローンを組みたいけど、利用できるか心配……」という方も、ご安心ください。

本人が居住するか、賃貸として使用するかにかかわらず、無担保で借りられる「空き家リフォーム向け」のローンもたくさんあります。

ほかにも、ご自身が居住するためのリフォームローンであれば、やはり無担保で借りられる商品の選択肢が多くあります。

>> リフォームローンの選び方・担保の有無・金利相場

「今すぐにリフォーム資金の用意が難しい」という方は、ファイナンシャルプランナー在籍など、ローンに詳しいリフォーム会社と相談してみるのもおすすめです。

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空き家リフォーム・リノベーションのメリット

空き家リフォーム・リノベーション|メリット・デメリットまとめ画像

資産価値の増加

空き家は、さほど状態はひどくなくても、徐々に汚れていってしまいます。

劣化した建物を、リフォームやリノベーションで蘇らせれば、「資産」としての価値がアップすることになります。

ご自身が「居住」する場合には快適に暮らしやすく、また「売却」や「賃貸」が目的の場合も、買い手や借り手が見つかりやすくなりますね。

>> 中古住宅を購入してリノベーションするメリットデメリットとは?段取りや注意すべきポイントを解説

倒壊・犯罪のリスク軽減

空き家を放置すると「倒壊」や、空き巣などの「犯罪」の危険性が増大します。

万が一倒壊してしまうと近所に迷惑がかかることもありますし、誰かに損害を与えてしまった場合、賠償責任を負う事態に発展してしまいます。

今後、いつ誰が居住するかにかかわらず、老朽化している物件をリフォームしておくことで、安全性を確保できるでしょう。

特定空き家に認定されづらい

状態の悪い空き家を放置し続け、行政から「特定空き家」と認定されてしまうと、「住宅用地に係る特例」措置が解除され、固定資産税が最大6倍にまで跳ね上がってしまいます。

リフォームを行い、耐震性、衛生面など適切な状態でキープできている空き家であれば、「住宅用地に係る特例」を受けることができ、「特定空き家」にも認定されづらくなります。

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空き家リフォーム・リノベーションのデメリット

費用がかかる

空き家をリフォームする際の一番のデメリットは、やはり「費用がかかる」ことでしょう。

特に、空き家にしたまま長年経過しているという場合には、修繕するつもりでもフルリノベーション規模の工事になり、費用が高くなりがちです。

また、1981年よりも前に建築された住宅の場合は、旧耐震基準を元に設計されているので、耐震補強が必要になる可能性があります。

費用面の心配事として、賃貸目的の場合、リフォームに多額の費用をかけたからといって、すぐに入居希望者が現れるとも限りません。
なかなか元がとれない可能性もあるのでご注意ください。

空き家リフォーム・リノベーションの施工事例

最後に当サイト『リショップナビ』に加盟している施工会社が行った、空き家のリフォーム・リノベーションの施工事例をご紹介します。

事例1
雨漏り補修も兼ねた外装リフォーム

住宅の種類 一戸建て
築年数 40年
リフォーム費用 200万円
施工日数 48日
空き家状態のご実家にて、雨漏りにより天井が落ちていたので、劣化箇所を中心に、外装をリフォーム。動物の侵入でフンが残っていることも多かったので、土の部分を土間コンクリートに変更。草の手入れも楽になりました。

>> このリフォーム事例を詳しく見る

事例2
賃貸用マンションのリノベーション

住宅の種類 マンション(RC造)
築年数 30年
リフォーム費用 250万円
施工日数 45日
5年間空き家だった賃貸用のマンションで、リノベーションを実施。内装や水回りを一新し、家賃相場や不動産屋探しまで、施工会社がサポート。工事をしてから2週間後に、入居者様が無事に決定しました。

>> このリノベーション事例を詳しく見る

事例3
築50年の空き家を再生リフォーム

住宅の種類 一戸建て
築年数 50年
リフォーム費用 300万円
施工日数 30日
今まで空き家だった一戸建てを、住みやすいようリフォーム。施工面積は合計100㎡で、キッチン・浴室の位置変更および設備交換、トイレの工事、そして排水経路・利便性確保のため浄化槽の設置も行いました。

>> このリフォーム事例を詳しく見る

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空き家リフォームの相談は『リショップナビ』へ

空き家のリフォーム・リノベーションは、住宅の状態や築年数によって工事内容がさまざまです。

安心して施工をするためにも、空き家リフォーム・リノベーションの実績が豊富な業者に依頼することをおすすめします。

当サイト『リショップナビ』では、空き家のリフォーム・リノベーション実績がある施工業者を多数ご紹介しています。

お打ち合わせ・お見積もりは無料ですので、予算や建物に合った工事プランを、提案してもらってみてはいかがでしょうか?

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【この記事のまとめ&ポイント!】

空き家をリフォーム・リノベーションする際にかかる費用は、いくら?
空き家リフォーム・リノベーションの費用相場は、リフォームであれば数十万~500万円、リノベーションなら250~2,000万円です。

詳しくは「空き家リフォーム・リノベーションの費用相場」の章で解説していますので、ご覧ください。
空き家をリフォーム・リノベーションする際に活用できる、補助金、減税、ローン制度は?
自治体が実施している補助金制度の例や、減税対象になりやすい工事内容などについては、「空き家リフォーム・リノベーションの補助金、減税、ローン制度」の章で解説していますので、ご覧ください。
空き家をリフォーム・リノベーションした事例を見たい!
当サービス『リショップナビ』の加盟業者が、空き家を施工した例を「空き家リフォーム・リノベーションの施工事例」の章にて掲載していますので、参考にしてみてください。
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