竹垣の種類による違いは?作り方・設置のメリット・デメリット・事例まで解説!

更新日:2024年08月13日

竹垣の種類やメリット・デメリット

周囲の目隠しや境界として垣根を作ろうとしている方の中には、竹垣が気になっている方もいるのではないでしょうか。竹垣は、垣根本来の役割はもちろん、竹ならではの和の雰囲気を演出できるのが魅力です。
本記事では、竹垣の種類や作り方、設置するメリット・デメリットを解説します。
竹垣を設置したリフォーム事例もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

竹垣とは

緑と調和した竹垣

竹垣とは、竹を編んで作った垣根のことです。

垣根とは、敷地を区切るための囲いや仕切りのことをいい、竹以外にも木や金網などを使う場合もあります。

竹は古くから日本で使われてきた素材で、丈夫な性質を生かして、住居や店舗などの垣根にも使用されてきました。

現代においても、竹垣は垣根のひとつとして人気があり、隣の家との境界を作ったり、周囲からの目隠しをしたりするときに活躍しています。

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【素材別】竹垣の2つの種類

竹藪の見える透かし垣

竹垣の主な種類を2つご紹介します。

使用する材料で特徴が異なるので、違いを正しく理解しておきましょう。

天然竹垣

天然竹垣は天然の竹を使って作られた竹垣です。

天然ならではの風合いが印象的で、風情のある見た目に仕上がります。

天然竹垣のメリットとデメリットは、次の通りです。

メリット デメリット
● 風情のある見た目を楽しめる
● 香りや肌ざわりがよい
● 使うほどに経年変化で深みが出る
● 衝撃で割れることがある
● 経年劣化で腐ることがある

天然ならではの香りや肌ざわりが魅力で、見た目以外の部分も楽しめます。

経年変化で印象が変わっていくため、使うほどに味わいが出てくるのもメリットです。

一方で、人工に比べて耐久性に劣る場合があり、衝撃で割れたり、劣化によって腐ったりすることがあります。

長く使うためには、こまめなメンテナンスや定期的な交換が必要です。

人工竹垣

人工竹垣とは、樹脂を使用して竹のように見せた素材で作られた竹垣です。

人工の素材を使用していますが、本物と見間違うようなクオリティで作られています。

人工竹垣のメリットとデメリットは、次の通りです。

メリット デメリット
● 耐久性が高い
● デザインやカラーのバリエーションが多い
● 比較的価格が高い
● 経年変化を楽しめない

人工竹垣は、天然の竹よりも耐久性が高い素材を使っているので、長持ちしやすいのがメリットです。

風雨にさらされても劣化しにくく、少ないメンテナンスで使用できます。

一方で、天然竹垣に比べると高価である場合も多いため、設置する際は金額を慎重に比較する必要があります。

天然の竹のように経年変化を楽しむことができない点も考慮が必要です。

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【用途・見た目別】竹垣の2つの種類

道に面した竹垣

竹垣の種類は、素材の違いだけではなく、用途・見た目でも細分化されます。

主な2つの種類をご紹介します。

見た目はもちろん、期待できる機能が異なるので、特徴を理解してどちらを設置したいか考えてみましょう。

透かし垣

透かし垣とは、竹の間から向こう側が見える竹垣です。

竹と竹の間に隙間があり、視線の遮蔽はできませんが、こだわりの庭園や玄関などを見せることができます。

透かし垣には、次の種類があります。

種類 特徴
四つ目垣(よつめがき) 竹を縦横に組んだスタンダードな透かし垣
金閣寺垣(きんかくじがき) 通路や庭の境目に使われる背の低い透かし垣
龍安寺垣(りょうあんじがき) 竹を格子状に編んだ透かし垣
光悦寺垣(こうえつじがき) 外枠が曲線になった
柔らかいシルエットの透かし垣

種類によって、竹の組み方や高さなどが異なるので、設置場所や見た目の好みなどに合ったものを選びましょう。

遮蔽垣

遮蔽垣(しゃへいがき)とは、竹を隙間なく並べることで、向こう側からの視線を遮蔽した竹垣です。

背の高いものが多く、視界を遮れることから、仕切りや囲いなどに使われています。

遮蔽垣の主な種類と特徴は、次の通りです。

種類 特徴
建仁寺垣(けんにんじがき) 割り竹を平たく並べたスタンダードな遮蔽垣
御簾垣(みすがき) 細い竹を横向きに積み上げたすだれに似た遮蔽垣
桂垣(かつらがき) 竹穂を敷き詰めた遮蔽垣

透かし垣と同じく、種類によって特徴が異なるので、設置したい場所にマッチしたものを見繕ってみましょう。

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竹垣の作り方

背の高い竹垣

竹垣は、素材や道具を用意でき、技術を持っていればDIYでも作れる場合があります。

DIYをする際は、次の4つの手順で進めましょう。

DIYの4つの手順

1. 支柱になる杭を立て、横の竹を固定する位置に印をつける
2. 横向きの竹を等間隔に杭に固定する
3. 縦向きの竹を等間隔に配置し、上の段の横向きの竹と結ぶ
4. 縦向きの竹の高さを揃え、下の段から横向きの竹と結ぶ

上記の手順で竹垣を作れるものの、竹と竹の間隔の測り方や竹同士の結び方などは専門的であるため、初心者がイチから作るのはあまり現実的ではありません。

竹垣を設置したい場合は、専門的な技術を持った業者に依頼するのがおすすめです。

竹垣を設置する5つのメリット

緑の生い茂る場所にある竹垣

竹垣を自宅に設置する主なメリットを5つご紹介します。

見た目の雰囲気や機能性など、様々なメリットがあるので、ぜひ設置を検討してみてください。

①和の雰囲気を演出できる

竹はアジアやアフリカなどに自生する植物です。

日本には670種類もの竹が分布しているため、馴染みのある素材といえます。

日本式の庭園や温泉などにも使われており、自宅に和の雰囲気をプラスしたいときにおすすめです。

玄関先や庭などに竹垣を設置することで、和風テイストを演出できるでしょう。

>> 和風/和モダンの家にするポイント&リフォーム・リノベーション実例

②隣の家との境界を明確にできる

竹垣は、隣の家との境界を明確にしたいときに役立ちます。

垣根として竹垣を境界に設置することで、自宅の範囲をはっきりと示せるのがメリットです。

境界を明確にすると、隣の家から落ち葉が降ってきたり、ツルが伸びてきたりしたときに、状況を把握しやすくなります。

竹垣でご近所トラブルを防ぎやすくなるので、あらかじめ設置しておくとよいでしょう。

③外からの目隠しができる

竹垣の中でも、向こう側が見えない遮蔽垣は、外からの目隠しに活躍してくれます。

隙間なく組んだ竹が周囲からの視線を遮ってくれるので、プライバシーの保護や防犯対策に便利です。

目隠しをするうえで、見た目にもこだわりたい方に竹垣は相性がよいでしょう。

>> 目隠しフェンスのメリット・費用・施工事例
>> 目隠しフェンスの費用・素材・選び方

④耐久性や強度に優れている

竹は、天然の素材の中では耐久性や強度が高く、丈夫な垣根として機能します。

大きな衝撃には耐えられないこともありますが、風雨によって壊れる心配は少なく、頑丈な点が魅力です。

人工竹垣は天然竹垣よりも強度に優れているため、より丈夫な竹垣として設置できます。

⑤環境に配慮できる

竹は自然素材の中では成長が早く、再生能力が高いことからサスティナブルな素材として知られています。

環境への負荷が少ないといわれているため、竹垣を選択することで環境に配慮できるのもメリットです。

普段からエコの意識を持っている方にとっては、竹垣の設置は自然環境を守る取り組みのひとつになるでしょう。

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竹垣を設置するうえで注意したい4つのデメリット

雪の積もる竹藪

竹垣の主な4つのデメリットをご紹介します。

費用やメンテナンスなどに気をつけて、設置後は長持ちするように大切に使用しましょう。

①初期コストが高い傾向がある

竹垣の設置には、竹や杭などの素材を揃えたり、職人の技術が必要になったりする点で、初期コストが高くなる傾向があります。

竹垣を設置する範囲や大きさなどによっても費用が変わるので、条件に合わせて作ったときにどのくらいかかるかを見積もるとよいでしょう。

一方で、竹垣は耐久性が高く、長い目で見ればコストパフォーマンスは高いといえます。

>>【価格別】外構・エクステリアリフォームの費用相場を解説!安く抑える方法もご紹介

②天然素材は手入れを怠ると腐ってしまう

天然竹垣を設置する場合は、生きた竹を使うことから手入れが行き届いていないと腐ってしまいます。

腐敗が進むと、見た目が損なわれるだけではなく、負荷がかかって崩壊してしまうケースも考えられます。

汚れをこまめにとったり、虫やカビを除去したりするなど、手入れを丁寧に行いましょう。

③劣化や寿命で交換が必要になる

竹垣に使われる竹は耐久性の高い素材ですが、屋外に設置する点で、風雨や湿気などの影響でどうしても劣化が起きてしまいます。

環境がよく、手入れが行き届いていれば、数十年もつ場合もありますが、状態を見て交換を検討する必要があります。

竹垣の交換は基本的に作り直しになるので、費用や工期に注意しましょう。

④DIYするのは難しい

竹垣を自分で作りたいと考えている方もいるかもしれませんが、専門的な技術がなければDIYは難しいでしょう。

設置したい範囲に合わせて竹を調整したり、縦向きの竹と横向きの竹を結んで固定したりするためには、竹垣の施工経験や技術が必要です。

上質な竹垣を設置したい場合には、専門業者に依頼する方法を検討しましょう。

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竹垣を設置したリフォーム事例2選

当サービス『リショップナビ』の加盟店が実際に施工した、竹垣の設置事例を2つご紹介します。

竹垣を設置するのが難しい場合には、竹垣風のフェンスを設置する選択肢もあります。

事例を参考にして、自宅への竹垣リフォームを考えてみましょう。

事例1: 竹垣風フェンスを設置

住宅の種類 一戸建て
築年数 34年
施工日数 1日間
リフォーム費用 約16万円
隣の家との境界を作るために、人工竹垣を設置したリフォーム事例です。
ASA樹脂という素材を使用した竹垣フェンスですが、見た目は天然竹垣と変わりありません。
様々な気候に対応できる性質をもっているため、長く使用できるのが特徴です。

>> この事例の詳細はこちら

事例2: フェンスを竹垣フェンスにリフォーム

住宅の種類 一戸建て
築年数 -
施工日数 10日間
リフォーム費用 約150万円
劣化によりボロボロになっていたフェンスを竹垣にリフォームした事例です。
劣化したフェンスは見栄えが悪くなっていましたが、竹垣で和の雰囲気を演出しながら、一体感のある見た目に仕上げています。
竹垣の設置とあわせて、ブロックの塗装を施しています。

>> この事例の詳細はこちら
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竹垣で雰囲気作りと目隠しをしよう

和の雰囲気を演出する竹垣

竹垣は、素材によって天然竹垣と人工竹垣、見た目によって透かし垣と遮蔽垣に種類が分かれています。

遮蔽垣は周囲からの目隠しや境界に便利で、透かし垣は空間を見せながら和の雰囲気を演出できるのが特徴です。

竹垣を設置する際は、初期コストを考慮しつつ、日々のメンテナンスや定期的な交換などを見据えると長く使用できます。

ぜひ自宅に竹垣を設置して、雰囲気づくりや目隠しに活用してみてください。

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