パーテーション工事で押さえるべきポイント

用途とスペースに合った素材選び
オフィスのパーテーション選びでは、まず素材ごとの特性を理解することが第一歩です。
例えば、アルミは軽量で移設が容易な反面、遮音性は限られます。
また、スチールは耐久性と遮音性に優れますが、重量があるため固定式が基本です。
そして、ガラスは開放感を保ちつつ視線を遮ることができ、デザイン性の高さが魅力です。
造作壁は最も遮音性が高く本格的な仕様ですが、コストと移設の難易度が課題となります。
また、設置スペースの広さや天井高も重要な要素です。
狭いオフィスではローパーテーションで圧迫感を和らげ、天井が高いならフルハイトタイプで空間を有効活用できます。
耐震性・消防法・換気への配慮
安全なオフィス環境を維持するため、耐震性・消防法・換気への配慮は不可欠です。
まず、建築基準法で定められた耐震基準を満たしているかを確認することが重要です。
特に天井まで固定するタイプのパーテーションは、構造計算書の提出が必要になる場合があります。
消防法の観点では、天井まで届くパーテーションを設置する際に特に注意が必要です。
防火区画や避難経路の確保が義務付けられており、事前に消防署との協議が求められます。
空間を細かく区切ると、煙感知器の反応が遅れたり、スプリンクラーの散水を妨げたりする危険性があるためです。
また、換気面では、パーテーションによって空調効率が低下しないよう、空気の流れを遮らないレイアウトを心掛けることが大切です。
必要に応じて換気設備の増設も検討しましょう。
レイアウト変更の可否や今後の拡張性
将来の組織変更や事業拡大に備えて、移設や撤去がしやすいパーテーションを選ぶ視点も大切です。
>> 間仕切りリフォームの種類と費用相場!部屋を分けるメリットも解説
可動式や組み立て式など、再利用しやすい仕様を選べば、レイアウトを変更する際のコストを抑えることにつながります。
事業の成長に伴いオフィスを拡張したり縮小したりする際は、原状回復にかかるコストをいかに抑えるかが重要になります。
あらかじめ撤去工事のスケジュールを立てておき、拡張性も考えた配置設計を心掛けることが賢明です。
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パーテーションの種類と最適選定ガイド
オフィスのパーテーション選びは、素材ごとの特性を理解することが成功の鍵となります。
例えば、コスト重視なのか遮音性を優先するのか、デザイン性や施工の手軽さを求めるのかによって最適な選択肢は変わってきます。
ここでは各パーテーションの特徴と選定ポイントを詳しく解説し、あなたのオフィスに最適な種類を見つけるお手伝いをいたします。
1. アルミパーテーション|コスト重視の定番
アルミパーテーションは、コストを抑えたい場合の定番となる選択肢です。
価格は中古品なら1枚7,400円程度から、新品でも12,000円程度からと導入しやすく、初期投資を大幅に削減できます。
アルミパーテーションのメリット
軽量で施工が簡単なため、工事費を最小限に抑えつつ、短い納期での設置が可能です。
そのため、予算に制約があるプロジェクトでも、迅速にオフィス環境を整えやすくなります。
また、移設や撤去が簡単で、パネルを再利用できる点も強みのひとつです。
シンプルな構造であるため、追加や部分的な変更に柔軟に対応できる点も魅力ですね。
こうした実用性の高さから、日本では最も普及しているパーテーション素材の一つとなっています。
アルミパーテーションのデメリット
アルミパーテーションの遮音性や断熱性は、スチールや造作壁に比べて劣るため、声が漏れやすい特性があります。
一般的なデスクスペースを区切る用途であれば十分な機能を発揮しますが、防音性が求められる会議室などには向きません。
2. スチールパーテーション|遮音性重視
スチールパーテーションは、高い遮音性と耐久性が求められる場合に最適です。
スチールパーテーションのメリット
スチールパーテーションは、内部に石膏ボードなどが充填されており、音漏れをしっかり防ぐ構造になっています。
そのため、役員室や会議室など、機密性の高い情報を扱う空間に適しています。
重厚感があり、しっかりとした造りなので、オフィスに落ち着いた印象を与えてくれるでしょう。
スチールパーテーションのデメリット
アルミ製に比べて重量があり、コストも高くなる傾向にあるのがデメリットです。
一度設置すると移設や撤去が比較的難しいため、恒久的な間仕切りとして計画するのがよいでしょう。
品質と機能性を重視し、静かで集中できる環境を求めるなら、スチールパーテーションが長期的に見て満足度の高い選択となります。
3. ガラスパーテーション|デザイン性で選ぶ
デザイン性を重視してオフィスをおしゃれにしたいなら、ガラスパーテーションがおすすめです。
空間に開放感と洗練された印象をもたらし、光を遮らないためオフィス全体が明るく広々と感じられます。
ガラスパーテーションのメリット
視界を確保しつつも空間を仕切れるので、コミュニケーションを妨げずにゾーニングが可能です。
全面が透明なタイプのほか、すりガラス調のフィルムを貼ってプライバシーに配慮したり、企業ロゴを入れてブランドイメージを高めたりと、多彩なカスタマイズができます。
また、エントランスや来客用の会議室に採用すれば、先進的でスタイリッシュな企業イメージを演出できるでしょう。
ガラスパーテーションのデメリット
デザイン性が高い分、ほかの素材に比べてコストは高くなる傾向がありますが、オフィスの顔となる空間には最適な選択肢です。
4. 造作壁|本格仕様の最上位グレード
造作壁は、現場で壁材から下地まで一体でつくり上げる本格仕様です。
最高レベルの遮音性と断熱性を実現し、 役員室や重要な会議を行う部屋など、特に静粛性が求められる空間に最適です。
造作壁のメリット
石膏ボードや木材など、多様な素材を自由に組み合わせられるため、デザインの自由度が極めて高いのが特徴です。
企業のブランドイメージに合わせた、こだわりの空間演出が可能になります。
機能面でも、防火区画や遮音材の組み込みに対応でき、耐久性はほかの素材を大きく上回ります。
造作壁のデメリット
施工期間が長くなりやすく、コストも高めになる点がデメリットです。
また、移設や変更が難しいため、長期的にレイアウトを変えない場所に計画する必要があります。
しかし、一度設置すれば長く使える耐久性と、機能美を両立した最上位の仕様といえるでしょう。
5. ローパーテーション|手軽さが魅力
ローパーテーションは、天井まで届かない腰高タイプの間仕切りで、工事が不要な手軽さが最大の魅力です。
工具を使わずに設置できる製品も多く、移動や撤去が誰でも簡単にできます。
また、レイアウト変更の頻度が高いオフィスでは、柔軟な空間づくりに役立ちます。
集中して作業したいエリアの間仕切りとして使うと、デスクワークの生産性向上にも貢献するでしょう。
ローパーテーションのメリット
ほかのパーテーションに比べて初期費用が最も安く、DIYでの設置も可能です。
軽量で収納しやすい製品も多いため、予算を抑えたい場合や、一時的にスペースを区切りたいシーンにおすすめです。
完全な個室にはなりませんが、座ったときの視線を遮ることで、適度なプライバシーを確保しつつ開放感を保てます。
パーテーション工事は専門業者にご相談ください
パーテーション工事は、適切な種類選びから信頼できる業者の選定まで、多くのポイントを検討する必要があります。
工事を成功させるためには、目的に応じたパーテーションの特徴を理解し、予算や工期を含めた総合的な判断が欠かせません。
ここまでご紹介した内容を整理して、理想的なオフィス環境づくりに役立てていただければと思います。
なお、当サイト『リショップナビ』では、パーテーション工事に詳しい専門業者から、一括で見積もりを取得することが可能です。
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