リノベーションの手順と確認すべきこと
本記事では「リノベーションを成功させる5つのポイント」と「リノベーションをする物件探し3つのポイント」より、合計8つのポイントをご紹介します。
まずは、初めてリノベーションをする方に向け、手順を簡潔にご説明します。
1. リノベーションの計画・予算を決める
2. 物件探し・現地調査をする
3. 工事の見積もり・プランを作成する
4. 施工業者を決めて契約する
5. 工事の着手・引き渡しを受ける
正しい手順と確認すべきポイントを押さえることで、スムーズなリノベーションが実現できます。
一つずつ解説していきます。
1:リノベーションの計画・予算を決める
最初の手順は、次のようにリノベーションの計画を決めます。
● 物件種類を決める(一戸建て、マンションなど)
● 理想の住まいをイメージする
● 間取りや設備を検討する
「どのような生活をしたいか」を家族と相談し、具体的なリノベーションをイメージした上で、物件や工事にかける予算を決めましょう。
住宅ローンを利用してリノベーションする場合は、毎月の返済額と家計のバランスを考慮することが大切です。
リノベーション費用の目安は次の通りですが、建物の種類や広さ、築年数によって工事内容や費用が異なります。
建物種類 | リノベーション費用の目安 |
---|---|
一戸建て | 350〜2,000万円 |
中古マンション | 100〜700万円 |
団地 | 250〜800万円 |
また、物件購入後の費用や予定外の追加工事に備えるため、余裕を持った予算設定にしましょう。
2:物件探し・現地調査をする
次に、リノベーションする物件探しと現地調査です。
一戸建てやマンションなど物件の種類を決めたら、不動産会社に問い合わせをして条件に合う物件を探しましょう。
いくつか物件の候補をピックアップした後に、実際に現地まで足を運び、次のような内容について調査をします。
● 騒音や振動がない環境か
● 店舗や病院など利便性がよいか
● 物件の管理状況はよいか
● 構造体や設備の劣化がないか
● 理想の間取りが実現するか
自分の希望やニーズに合った物件を見つけ、現地の状況を詳細に把握することで、より具体的なプランが検討できます。
また、物件購入から資金計画、リノベーションまでを一括して引き受けてくれる「ワンストップリノベーション」を活用するのもおすすめです。
3:工事の見積もり・プランを作成する
次に、リノベーション費用の見積もりとプランの作成です。
施工業者によって提案内容が異なるため、複数の施工業者に見積もりを依頼して、それぞれの費用やプランについて比較・検討することがおすすめです。
見積もりの際に、リノベーションの予算やイメージをヒアリングしてもらい、部屋の間取りや設備の配置、素材など細かな部分まで設計してプランを作成します。
将来の暮らしのニーズやライフスタイルを考慮して、機能性や快適性を追求することが大切です。
また、住宅ローンを利用する場合は、見積もりした段階で金融機関の審査を受けるように準備をしましょう。
4:施工業者を決めて契約する
各社の見積もりを比較・検討して、リノベーションを依頼する施工業者の選定をしましょう。
信頼できる施工業者を選ぶために、施工実績や技術力、評判などをチェックすることも大切です。
リノベーションは長期的なプロジェクトであるため、施工業者の決定は価格面だけでなく、コミュニケーション能力や提案力も重要です。
見積もり金額やプランに納得して施工業者を決めたら「工事請負契約」を結び、この段階で住宅ローンの申し込みと契約も行います。
5:工事の着手・引き渡しを受ける
工事請負契約を結び、リノベーションの工程やスケジュールが確定したら、工事に着手します。
工事にかかる前には、近隣住民や管理会社へ挨拶をして、スムーズに工事ができるように努めましょう。
また、工事の進捗状況を定期的にチェックして、引き渡し後の不具合やトラブルが発生しないようにすることも重要です。
工事が完了したら「プラン通りに施工されているか」「仕上がりや品質に問題がないか」を確認し、不備があれば改善してもらうように依頼します。
引き渡しの際には、施工業者と施主が立ち会いのもと検査・最終確認を行い、保証やアフターサービスについても確認しておきましょう。
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リノベーションを成功させる5つのポイント
リノベーションを成功させるポイントは、次の5つが挙げられます。
● 理想の暮らしをイメージする
● リノベーションの優先順位を考える
● 無理のない予算計画にする
● 将来のライフスタイルを考えた間取りにする
● 施工事例や失敗事例をリサーチする
リノベーションの方向性やポイントを把握することで、理想の住まいを実現するための検討に役立つでしょう。
一つずつ解説していきます。
理想の暮らしをイメージする
リノベーションの成功させるポイントの一つは「どのような空間で生活したいか」と、具体的に理想の暮らしをイメージすることです。
● オープンキッチンにして家族との対話を楽しみたい
● 大きな窓から太陽が差し込むリビングにしたい
● 仕事に集中できるワークスペースがほしい
このように、自分のライフスタイルやニーズに合った理想の暮らしを明確にして、リノベーションのプランに反映させましょう。
また、今の住環境で不満に感じていることを洗い出して、それを改善できるようなプランにする方法もおすすめです。
将来的な家族構成の変化や子どもの成長にも対応できるよう、柔軟性を持たせたプランの検討をしてみましょう。
リノベーションの優先順位を考える
リノベーションの優先順位を考えてプランの検討をすることも、成功させるためには重要なポイントです。
● 部屋の間取り
● デザインや装飾
● 照明や窓の種類
● 空調設備
● 水回りの設備
このようなリノーベーション内容から、自分のニーズと予算を考慮して、改修すべき箇所や取り組む順番を決定しましょう。
リノベーションの予算をオーバーしないためにも「どこを重点的に改修するか」を考えることが大切です。
無理のない予算計画にする
リノベーションをする際は、物件購入と工事の費用をトータルで考え、ローン返済が滞らないように無理のない資金計画をしましょう。
● 配管や床下など見えない部分の工事が必要になった
● デザインや素材にこだわって高価な部品にした
● 引き渡し後の税金や保険の費用を考慮していなかった
このように、予想していなかった費用がかかる場合も考えられるため、余裕のある予算計画が大切です。
なお、住宅ローンを利用する場合は、金融機関の条件を満たさないと審査に落ちてしまうことがあるため、返済や借入可能額を考慮した資金計画にしましょう。
将来のライフスタイルを考えた間取りにする
将来のライフスタイルを考慮した間取りにすることも、リノベーションを成功させるポイントの一つです。
たとえば、子どもが生まれることを考慮した部屋数や、高齢化に伴うバリアフリーなど、具体的に将来のライフスタイルをイメージすることが大切です。
現在の家族構成やライフスタイルだけを考えて間取りを決めると、家具が配置できなかったり、収納スペースが足りなかったりするなど、不都合が出てしまう恐れもあります。
ライフスタイルの変化に柔軟な対応ができるように、将来の暮らし方を見据えて間取りを決めましょう。
施工事例や失敗例をリサーチする
リノベーションの施工事例や失敗例をリサーチして、施工のデザインやイメージを把握しておくことが大切です。
施工事例からは、間取りや内装のデザイン、素材の使い方などの有益な情報が得られますので、それらのよい部分をご自身のプランに反映できます。
一方で失敗例からは、実際に発生した問題点やトラブルを把握できるため、事前に対策をすることでスムーズなリノベーションの進行が可能です。
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リノベーションをする物件探し3つのポイント
リノベーションする物件を探す際は、次の3点を確認しておきましょう。
● 理想の間取りにできるか確認する
● 物件の劣化状態を確認する
● 物件の耐震性能を確認する
物件の築年数に応じて設備の劣化が進んでいることもあるため、購入前に確認しておくことが大切です。
一つずつ解説していきます。
理想の間取りにできるか確認する
リノベーションを前提に物件を探す際は、理想の間取りにできるかどうかを確認することが重要です。
「収納スペースが確保できる広さか」「家具が配置できる間取りか」など、具体的にライフスタイルをイメージしてみましょう。
また、中古マンションでリノベーションする場合は、主に次の2つの構造があるため、注意が必要です。
● ラーメン構造:柱と梁からなる構造体を一体化させ、フレームを形成する構造
● 壁式構造:壁(耐力壁)で建物を支えている構造
ラーメン構造は柔軟に間取りが変更できます。
一方の壁式構造の場合は、壁が構造体になっているため、間取りの変更がしにくい構造です。
希望通りの間取りにするために、事前に構造や物件の広さを確認して検討しましょう。
物件の劣化状態を確認する
リノベーションの設計や工事に反映させるため、物件の構造部分や設備の劣化状態を確認しておくことが重要です。
たとえば、築年数が経過している物件の場合、配管の劣化や腐食が進行している恐れもあるため、引き渡し後に水漏れや破損などのトラブルが発生するかもしれません。
物件の壁や床、天井などの表面的な劣化だけでなく、配管や電気設備などの目には見えない内部の状態も確認しましょう。
なお、ホームインスペクション(住宅診断)を利用することで、専門家による点検や診断を受けることも可能です。
物件の耐震性能を確認する
物件を購入する前に、国土交通省が定める「新耐震基準」に該当する物件かどうかを確認することが重要です。
1981年6月以前に建てられた物件は「旧耐震基準」のため、新耐震基準と比べると耐震性能が低く、耐震補強が必要な場合もあります。
また、旧耐震基準の物件では、住宅ローン控除や不動産取得税の減税など、税制優遇が受けられないケースもあるため、物件の耐震性能を事前に確認しておきましょう。
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リノベーションした5つの施工事例をご紹介
実際に、当サービス『リショップナビ』の加盟会社が施工した、リノベーションの事例を5つご紹介します。
● 収納スペースをたっぷり確保してリノベーション
● マンションをリゾート風にリノベーション
● 緩やかな階段とバリアフリーにリノベーション
● 中古一戸建てをフルリノベーション
● 天窓で明るいリビングにリノベーション
リノベーションを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
収納スペースをたっぷり確保してリノベーション
住宅の種類 | マンション・アパート |
---|---|
築年数 | 18年 |
施工面積 | 76.0㎡ |
施工日数 | 45日 |
リフォーム費用 | 約585万円 |
生活ゾーンは、必要なものしかないスッキリとした空間を実現しました。
オープンキッチンは収納スペースをたっぷり確保して、リビングに和室を取り込んでゆったり過ごせるLDKの空間になりました。
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マンションをリゾート風にリノベーション
住宅の種類 | マンション・アパート |
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築年数 | 30年 |
施工面積 | 65.0㎡ |
施工日数 | 60日間 |
リフォーム費用 | 約1,180万円 |
しかし、南側の部屋はゆったりと使えるように、間仕切壁を取り払って大きなリビングダイニングにしました。
壁は全面珪藻土、床は遮音性、緩衝性に優れたコルクタイルを採用するなど自然素材をふんだんに使い、リゾート風にリノベーションを実現した事例です。
この物件は、ジェルコ(日本増改築産業協会)主催のリフォームデザインコンテストにおいて全国優秀賞を受賞しました。
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緩やかな階段とバリアフリーにリノベーション
住宅の種類 | 一戸建て |
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築年数 | 40年 |
施工面積 | - |
施工日数 | 90日間 |
リフォーム費用 | 約1,500万円 |
和室を洋室に変更して、一段床が上がっていた段差をバリアフリーにしたことで、回遊性のある空間に仕上げられました。
断熱材に関しては、壁・1階床・屋根裏に施工して、樹脂サッシの窓に取り替えて断熱性能もアップしました。
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中古一戸建てをフルリノベーション
住宅の種類 | 一戸建て |
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築年数 | 31年 |
施工面積 | - |
施工日数 | 90日間 |
リフォーム費用 | 約1,798万円 |
● 広いLDKがほしい
● 風呂から庭を眺められるようにしたい
● すべての内装の一新したい
水回りの設備の移動を中心に、延床65坪の間取り変更を含めてフルリノベーションを行い、開放的なLDKを実現しました。
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天窓で明るいリビングにリノベーション
住宅の種類 | 一戸建て |
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築年数 | 60年 |
施工面積 | - |
施工日数 | 150日間 |
リフォーム費用 | 約2,315万円 |
リノベーションでは、南側の続き和室は客間として残すため、LDKは北側にあった5部屋をつなげました。
真ん中にあるキッチンには、2つの天窓を設けて明るさと温かさを確保し、広いLDKで家族が一緒に過ごせる空間になりました。
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リノベーション成功のためにポイントや施工事例を確認しよう
今回の記事では、リノベーションを検討している方に向けて、成功させるための8つのポイントと施工事例をご紹介しました。
リノベーションを進める上で、あらかじめ手順や方法を把握しておくことが大切です。
物件探しから施工まで一貫して行えるワンストップ系のリノベーション会社であれば、予算計画を立てやすく、希望通りのリノベーションができるでしょう。
リノベーションの施工事例を参考にしてライフスタイルに合った間取りをつくることで、家族全員が快適に生活できる環境を実現できます。
本記事でご紹介している「成功させるポイント」を参考にして、リノベーションに失敗しないように対策をしてください。
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リショップナビは3つの安心を提供しています!
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