エコキュートのメリットとは?暮らしが快適になるポイントを解説

更新日:2025年09月20日

エコキュートのメリットとは?暮らしが快適になるポイントを解説

電気代の高騰が続く中、エコキュートの導入を検討されている方も多いのではないでしょうか。エコキュートは光熱費削減や災害時の備えなど、暮らしを快適にする多くのメリットがある給湯システムです。
この記事では、エコキュートの仕組みから具体的なメリット、注意すべきポイントまで解説します。

そもそもエコキュートってどんなもの?

エコキュートという言葉は耳にするものの、具体的にどのような仕組みで動いているのかご存じでしょうか。
エコキュートの基本的な仕組みから解説します。

電気でお湯を作る給湯システム

エコキュートは、空気中の熱エネルギーをヒートポンプ技術で活用し、効率的にお湯を沸かす電気給湯システムです。
電気エネルギー1に対して2倍以上の空気熱エネルギーを集められるため、従来の電気温水器と比べて消費電力量を約3分の1まで抑えます。

お湯を沸かすタイミングも工夫されており、電気料金の安い深夜時間帯に集中してお湯を作り、貯湯タンクに蓄えます。
この仕組みにより、従来型の給湯器と比べて給湯にかかるエネルギー消費量を約28%削減しやすくなり、光熱費の節約につながります。

ガスを一切使用せず電気のみで稼働するため、ガス漏れや不完全燃焼といった火災リスクがなく、安全性の高い給湯方式として注目されています。

「ヒートポンプ方式」が特徴

エコキュートの最大の特徴は、空気中の熱エネルギーを活用する「ヒートポンプ方式」です。
この技術は、空気を圧縮すると温度が上がり、膨張させると温度が下がる性質を利用しています。冷媒の二酸化炭素を使い、空気中の熱を集めて水に伝えます。

ヒートポンプ方式では、わずか1の電気エネルギーで2以上の空気熱エネルギーを取り込めるため、従来の電気温水器と比べて高効率です。
電気料金も約3分の1程度まで削減できるといわれています。

この技術は冷蔵庫やエアコンでも採用されている実績のある方式です。
熱を作り出すのではなく移動させるだけなので、環境負荷が少ないのも魅力といえるでしょう。

一般的な電気温水器との違い

エコキュートと一般的な電気温水器は、どちらも電気を使ってお湯を作る給湯器ですが、お湯を沸かす基本的な仕組みが大きく異なります。
電気温水器は貯湯タンクに内蔵された電気ヒーターで水を直接加熱する仕組みで、電気ポットと同じような働きをします。
一方、エコキュートはヒートポンプ技術を使って空気中の熱エネルギーを取り込み、圧縮することで効率的にお湯を沸かします。

主要な違いを比較

項目 電気温水器 エコキュート
加熱方式 電気ヒーター ヒートポンプ
エネルギー源 電気のみ 電気+空気の熱
消費電力 基準 3分の1程度まで削減

エコキュートは電気だけでなく大気中の熱エネルギーも活用するため、同じ夜間電力を使用しても消費電力が少なく、ランニングコストを抑えやすくなります。

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エコキュートを選ぶメリット

エコキュートには従来の給湯器にはない魅力的なメリットがたくさんあります。
ここからは、エコキュートを選ぶ5つの主要なメリットを詳しく解説します。

光熱費の削減

エコキュートの最大の魅力は、従来の給湯器と比べて光熱費を大幅に抑えられることです。

ヒートポンプシステムによって空気中の熱を効率的に活用するため、1kWhの電力で約3~4kWh分の熱エネルギーを得ることが可能です。
エコキュートは電気料金の安い深夜時間帯にお湯を沸かして貯めるため、日中の高い電力単価を避けて経済的に運用できる点も大きなメリットです。

エコキュートが光熱費削減につながる主な理由は次の通りです。

  • 光熱費削減効果
  • 深夜電力の活用で電気代を大幅カット
  • 空気の熱を利用した高効率なお湯作り
  • タンクに貯めたお湯を生活用水として使いやすい

    エコキュートの貯湯タンクには約370リットルものお湯が常時貯蔵されており、災害時には心強い水源として活用できます。
    停電や断水時でも、タンク下部の非常用取水栓から直接お湯を取り出せるため安心です。

    この大容量タンクがあることで、一般的な家庭なら状況によっては数日分の生活用水を確保できる可能性があります。
    手洗いや歯磨き、簡易的な調理用水として利用でき、災害時の生活維持に大きく貢献します。

    飲料水としても活用可能

    タンク内のお湯は生活用水としての利用が基本ですが、カセットコンロなどで煮沸することで飲料水としても使用できる場合があります。
    特に赤ちゃんがいるご家庭では、ミルク作りのための水確保にも役立つでしょう。

    ただし、タンク内には微量の不純物が含まれている可能性があるため、定期的な水抜きメンテナンスを行うことが大切です。

    >> エコキュートのメンテナンス方法

    省エネ機器

    エコキュートは空気中の熱エネルギーを活用してお湯を沸かす仕組みにより、従来の電気温水器と比べて消費電力量を約3分の1まで抑えられるといわれています。

    化石燃料を直接燃やさないため、給湯に伴う二酸化炭素の排出削減に貢献する、環境性能の高い給湯システムなのです。
    大気熱という無料で手に入る自然エネルギーを効率的に利用することで、エネルギー消費の節約を実現できます。

    従来の給湯器と比べてCO2排出量を削減する効果も期待できるでしょう。
    脱炭素社会の実現に向けて、家庭でできる環境対策として注目されており、環境に配慮した暮らしを実践したい方にとって魅力的な選択肢となっています。

    給湯の温度や量を細かく設定

    エコキュートは、リモコンで給湯温度を細かく調整できるため、季節や用途に応じて最適な温度設定が行えます。
    メーカーや機種によって設定範囲は異なりますが、多くの場合35~48℃の細かい温度設定に加え、50℃や60℃といった高温設定も選択可能です。

    季節に応じた最適な温度設定

    適切な温度設定は環境により異なりますが、一般的には夏場はやや低め、冬場は高めの温度に設定されることが多いです。
    一見高い温度に感じられるかもしれませんが、貯湯タンクから蛇口までの配管で温度が下がるため、実際には蛇口からは数℃低い温度で出てくることが一般的です。

    適切な温度設定により、次のメリットが得られます。

  • 蛇口での温度調整がスムーズで、快適な使用感
  • 給湯器への負荷軽減により、機器の長寿命化
  • 効率的な省エネ運転で光熱費削減
  • こうした細かな温度制御により、家族それぞれの好みに合わせた快適な給湯環境を実現できます。

    便利機能が多い

    機種にもよりますが、エコキュートには、毎日のお風呂タイムを便利にしてくれる機能が豊富に搭載されています。
    自動お湯はり機能では、あらかじめ設定した湯量と温度で浴槽を自動的に満たしてくれるため、お湯を張る手間が省けます。
    追い焚き機能や保温機能により、お湯の温度が一定に保たれ、家族全員が快適な湯温で入浴を楽しめるのも嬉しいポイントです。

    学習機能で更なる快適性を実現

    最新のエコキュートには、家族の入浴パターンを学習する機能も搭載されています。

    湯温学習制御機能により、お湯の冷め方を学習して無駄な湯温チェックを省略し、省エネ性が向上します。
    この機能により、帰宅時間に合わせて自動で最適な温度に調整されるため、いつでも心地よい入浴が可能になります。

    リモコン操作で浴室優先機能の設定も簡単に行え、浴室でのお湯の温度調整がよりスムーズになります。
    外出先からお湯はりの開始や温度変更ができるモデルもあり、帰宅後すぐに入浴できる利便性は日常生活の質を大きく向上させてくれるでしょう。

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    注意しておきたいポイント

    エコキュートには多くのメリットがある一方で、導入前に知っておきたい注意点もいくつかあります。
    これらのポイントを把握することで、より満足度の高いエコキュート生活を実現できるでしょう。

    設置スペースや騒音に配慮が必要

    エコキュートの導入を検討する際は、設置スペースの確保が重要な課題です。ヒートポンプユニットと貯湯タンクの両方を設置する必要があります。
    一般的な戸建て住宅では、約2畳分のスペースが必要となる可能性が高いです。これはガス給湯器と比べてかなり広い設置場所といえます。

    また、運転時の騒音への配慮も欠かせません。ヒートポンプユニットは深夜に稼働することが多く、隣家との距離によってはトラブルの原因になり得ます。
    目安として、壁面から10cm以上、隣家境界線から50cm以上離すことを推奨します。十分な距離を確保することが大切です。

    騒音対策の選択肢

    運転音による問題を避けるため、防音カバーの設置や低騒音モデルの選択、設置位置の工夫などの対策が有効です。
    事前に設置環境を十分に検討し、近隣への配慮を怠らないことで快適なエコキュート生活を実現できるでしょう。

    寒冷地では効率が落ちやすい場合もある

    エコキュートは空気中の熱を利用してお湯を沸かすヒートポンプ方式のため、外気温が低下する寒冷地では効率が落ちやすくなります。
    一般的なエコキュートの年間給湯保温効率は3.5~4.2程度ですが、寒冷地仕様のエコキュートでは3.0前後まで低下してしまいます。
    これは、氷点下の環境では空気中から取り出せる熱エネルギーが少なくなるためです。

    寒冷地仕様のエコキュートでも外気温がマイナス25℃まで運転可能ですが、それ以下の極寒時には運転停止し、補助ヒーターに依存することになります。
    北海道や東北の厳寒期には、外気温低下により消費電力が増加し、従来型電気温水器と近い水準になる場合もあり、削減効果が小さくなることがあります。

    >> エコキュートはおすすめしない?理由と後悔しない買い替え方法

    エコキュートの設置で快適な暮らしを

    エコキュートは光熱費の削減や環境への配慮、災害時の備えなど多くのメリットを持つ給湯システムです。

    一方で初期費用や設置場所の制約といった注意点もあります。
    ご家庭の状況やライフスタイルに合わせて、これらの特徴を総合的に判断することが大切ですね。

    エコキュートの導入を検討される際は、長期的な視点で費用対効果を見極めながら、快適な暮らしの実現に向けて最適な選択をしていただければと思います。

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