給湯器選びのポイントは「使いやすさ」と「コストバランス」
給湯器選びの基本となるのは、家族構成やライフスタイルを考慮して、給湯器のメリットとデメリットを、しっかりと比較することです。
新たに設置すれば初期費用が必要となり、たとえ導入効果のメリットが受けられても、トータルコストで恩恵を受けられるのはかなり先でしょう。
10年先まで見据えて、メンテナンス費用や修理代金などの追加費用も踏まえておくことで、満足度の高い給湯器を見つけることができるでしょう。
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ライフスタイルによるメリットとデメリット
給湯器に限らず、どんな商品を選ぶ際にも、メリットだけでなくデメリットもあります。
一般的な評価としては、メリットが多くデメリットが少なければ、魅力的な商品となるでしょう。
しかし、家族構成やライフスタイル、商品の使い方によっては一般的なデメリットをあまり気にすることなく、メリットだけを感じるケースも珍しくありません。
商品選びでは、一般的な商品の評価よりも個々の使用状況に照らして実際にどう感じるか ということを優先しましょう。
前評判に釣られて選んだら、想像と違っていたというケースも少なくないです。
「いつ使うのか」「どれくらい使うのか」「何人で使うつもりなのか」で大きく変化します。
特に、給湯器は状況によって設置が困難な場合や、稼動する際の振動が気になることもあります。エコキュートは深夜に動くこともあり、寝室や子ども部屋などのそばに設置すると、耳ざわりに感じるケースも少なくありません。
エコキュートとエコジョーズは、まったく異なる商品です。しかし、理想の使い方をできるだけ具体化することで、商品の持つデメリットを感じなくなったり、メリットを感じられたりするでしょう。
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家族構成別の光熱費
まずはひとり暮らしの場合ですが、一般的な光熱費の目安は1万~1万5,000円程度です。内訳として、ガス代は約3,000~5,000円、電気代は春と秋で約3,000円、夏と冬は少し高く約7,000円、水道代が3,000円ほどです。
ガス代はプロパンガスをベースに算出していますが、都市ガスを使用する場合には、さらに減額することもあります。都市ガスはガスホルダーと呼ばれている供給所から、それぞれの家までガス管を通じて提供されている傾向です。
一方プロパンガスでは、個別のタンクにガスを充填させ配送車が運搬し設置することで使用できます。輸送コストなどが必要となるため、どうしてもプロパンガスは運用コストがかかってしまいます。
世帯数 | 光熱費 | |||
---|---|---|---|---|
平均 | ガス | 電気 | 水道 | |
1人 | 1万~1万5,000円 | 約3,000~5,000円 | 春/秋:約3,000円 夏/冬:約7,000円 |
3,000円 |
2人 | 2万円 | 約5,000円 | 約1万円 | 4,000円前後 |
4人 | 2万5,000円 | 約6,000円 | 1万2,000円 | 約6,000円 |
2人暮らしになると、光熱費の目安は2万円となります。内訳は、ガス代は約5,000円、電気代が約1万円、水道代が4,000円前後です。どちらかが家で過ごす時間が長くなり、電気を使う頻度が高くなるため、ひとり暮らしに比べて電気代が増えます。
さらに、4人家族では、ガス代が約6,000円、電気代は約1万2,000円、水道代は約6,000円が平均的な価格です。2人暮らしに比べると、高くなっていますが、人数が2倍になっても価格が2倍になることはありません。つまり、光熱費は2人目を境にして、ゆるやかに増加していくことがわかります。
このように、給湯器を選ぶときは、何人で暮らすことになるのかも重要です。
ひとり暮らしの場合にはライフスタイルがそのまま光熱費に反映され、2人以上になると人数の増加に応じて光熱費も加算されます。
特に、少人数で暮らしている場合、光熱費の削減効果は望めないため、給湯器の交換で価格的なメリットがあるのは、持ち家で3人以上のファミリー世帯が条件と言えるでしょう。
賃貸暮らしをしている場合は、建物のオーナーサイドがプロパンガスから都市ガスに変更してくれたり、オール電化にしてくれたりしたときには光熱費を下げられるでしょう。
給湯器にはエコキュートのように電気を使うタイプと、エコジョーズのようにガスを使用するタイプがあります。
これから自宅をオール電化にする場合、工事費用も別に用意する必要がありますが、さらにIHクッキングヒーターなどの設備も同時に準備しなければいけません。
エコキュートにIHクッキングヒーター、さらに200Vの電源設備などを合計すると、70万~110万円程度の初期費用になります。
プロパンガスと電気を使用していた3人暮らしの家庭なら、オール電化にすることで月に4,000円ほど光熱費を抑えられます。1年で5万円ほどと考えると、オール電化の初期費用を捻出するために、計算上14年以上が必要です。
大人数になるほど節約効果が期待できますが、4人以上の場合、都市ガスと電気を併用した方ほうがオール電化よりも光熱費を抑えられることもあります。
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エコキュートとエコジョーズの違いは?
エコキュートは、深夜にお湯をタンクいっぱいに貯めておき、翌日に使用することができます。
深夜料金で安くなる電気代を使うことで節約効果を発揮します。そのため、エコキュートには畳1畳ほどの大きさのタンクが必要になります。
1日でタンクのお湯を使ってしまうと、日中の割高になった電気を使ってしまうため、節約効果を高めるためには、入浴中に追い炊きで加熱するのではなく、タンク内のお湯を投入するなど工夫が必要です。
一方、エコジョーズはガスを効率的に使うことで節約効果を発揮します。
エコキュートのようなタンクは持たず、加熱方法を従来型から変更することで、少ないガスでの給湯が可能になりました。
エコジョーズを設置するうえで気になるのは、プロパンガスと都市ガスの違いでしょう。
同一量のガス代を比べるとプロパンガスは都市ガスに比べて割高です。しかし、同一量での発熱量が都市ガスの2倍以上あるために、プロパンガスは都市ガスほど多くの量を使わなくても済みます。
たとえば、3人家族の場合、プロパンガスと電気を併用すると平均して2万円ですが、都市ガスと電気を併用すると1万7,000円ほどで差額は月に3,000円となります。
プロパンガスを使用する家庭が都市ガスに切り替えるには、新たにガス管を家屋内まで引き込む工事が必要です。
ガス管が近くまで来ている地域であれば、引き込み工事費用は10万~15万円ですが、ガス管が遠方にしかなければ、ガス管の延長工事も一部依頼者の負担となり、工事価格は数十万円にも膨らみます。
月に数千円の差があるとしても、「プロパンガスから都市ガスに契約先を変更するべきか」については十分に検討する必要がありそうです。
また、エコジョーズのメリットは、どんなライフスタイルにも柔軟に適合することでしょう。
少人数でも大人数でも、使いたいときに使いたい分だけ効率的に加熱できます。さらに、ガス会社によっては補助金制度を設けていることもあり、設置コストを抑えることができます。
一方、デメリットとしては、加熱時に発生するドレン水が強い酸性なので、水道水で薄める必要があり、水道代がかかることです。
エコキュートに比べると使い方は簡単ですが、節約効果の面では少し劣ります。
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エコキュートとエコジョーズそれぞれの注意点
エコキュートで問題となるのは、エコキュートに設置されたタンクの管が寒さで凍ることで、冬場にお湯が出なくなってしまうことです。
エコキュート本体には凍結防止装置がありますが、タンクから伸びた管は寒さで凍ります。
一度凍ってしまうと、溶けるまでお湯を使用することはできません。
管を強制的に温めることで解凍できますが、事故や故障の原因にもなるので避けましょう。
給湯器が凍結しそうな寒さのときは、1分間に200ccほどの湯を出しておくことがポイントです。
>> 給湯器が凍結する3つの原因と対処法|凍結防止対策や修理費用も解説
エコジョーズの場合、基本的には節約効果が期待できるのは給湯中だけです。
大量の湯を使う入浴を頻繁に行う家庭ほど、節約効果を得られるでしょう。
冬場には、床暖房でガスを使う場合も、エコジョーズでの節約効果が望めます。
しかし、ひとり暮らしや少人数で入浴回数が少ない場合は、メリットも半減します。
その他に、エコジョーズは二酸化炭素の排出量を従来型に比べて削減することが特徴です。
価格面でのメリットだけでなく、自然環境の点からも優れています。
エコジョーズなどのガス給湯器は、給湯能力を16号や20号など数字で表示するのが一般的です。
数字が大きくなるほど、給湯能力が向上します。
しかし、買い換えるときに、価格面を優先して号数を下げるのは禁物です。実際の使用量に見合わない号数にすると、シャワーなどの湯量が不足して勢いが物足りなく感じるでしょう。
エコキュートやエコジョーズを導入するおすすめの時期は、新築を建てたときです。
新築であれば給湯器を設置するスペースを確保しやすいでしょう。
また、住宅建設時に受けられる制度を活用することで、給湯器設置コストの一部が減額される可能性があります。
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まとめ
電気を使うエコキュートであれば、オール電化をはじめとした大掛かりな工事費も同時に検討すること がおすすめです。どうしても初期費用は膨らみますが、長期的な削減額を考えると魅力的でしょう。
一方、ガスを使用するエコジョーズは効率的な温め効果が期待でき、エコキュートのようなタンクもなくコンパクトです。節約効果はエコキュートに劣りますが、使い方が簡単で導入もしやすいでしょう。
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