エコキュートの寿命は何年?買い替えのサインや長持ちのコツも解説

更新日:2024年12月16日

エコキュートの寿命は何年?買い替えのサインや長持ちのコツも解説

エコキュートを長年利用される中で、「寿命が何年か気になる……」とお悩みの方もいらっしゃるでしょう。
エコキュートの寿命の目安や買い替えのサインなどを知っておくと、修理・点検や買い替えのタイミングを把握しやすくなります。本記事では、エコキュートの寿命や買い替えのサインを解説します。
長持ちさせるコツや修理・買い替え費用を抑えるポイントにも触れているので、ぜひ参考にしてください。

エコキュートの寿命は10〜15年

エコキュートの寿命は10~15年

エコキュートの寿命は、一般的に10〜15年といわれています。

ただし、寿命はあくまで目安であり、10年以内に不具合が出る場合もあります。
メンテナンスを怠ると、汚れの蓄積による配管の劣化などが原因で寿命が短くなりやすいため、なるべく長く利用するにはこまめなメンテナンスが必要です。

エコキュートの本体は、「ヒートポンプユニット」と「貯湯タンク」に分けられるため、それぞれの寿命もチェックしていきましょう。

ヒートポンプの寿命

ヒートポンプユニットの寿命は、5〜15年といわれています。

集めた空気の熱を冷媒にする熱交換器や、冷媒を圧縮して高温に変える圧縮機など、これらの機能が故障してしまうとお湯が作れなくなります。
電子回路が多く使われているため、パーツの劣化による影響が出やすく、寿命に幅があるのが特徴です。

貯湯タンクの寿命

貯湯タンクの寿命は、10〜15年とされています。

お湯を貯めて保温したり、循環させたりなどの機能が備わっているため、故障するとお湯が出なくなるトラブルにつながります。
タンクの水抜きなどメンテナンスを定期的に行うことで、10年以上使用できるでしょう。

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各メーカーのエコキュート保証期間一覧

各メーカーのエコキュート保証期間一覧

エコキュートの寿命を確認する際は、各メーカーの保証期間が参考になります。

保証期間内は故障や不具合に対して無償で対応してもらえますが、保証期間が過ぎると有償で修理を依頼しなくてはいけません。

メーカーによっては5〜10年の延長保証(※)を提供しているので、10年は寿命の目安といえるでしょう。
※5〜10年の延長保証は基本的に有償で行っています。

参考までに各メーカーの保証期間を次の表にまとめたので、ぜひ確認してください。

メーカー 無料保証期間
ダイキン ● 購入日より1年
● 冷媒系統は3年
● タンク(缶体は5年)
● 最長10年保障制度あり(※有料)
コロナ ● 購入日より2年
● コンプレッサー、熱交換器は3年
● 缶体は5年
● 最長10年保障制度あり(※有料)
サンデン ● 購入日より2年
● コンプレッサー・熱交換器は3年
● タンクは5年
タカラスタンダード ● 本体(貯湯ユニット)1年
● 本体(ヒートポンプユニット)2年
● タンク(貯湯ユニット内)5年
● 冷媒系統(ヒートポンプユニット内)3年
パナソニック 最長10年(メーカー保証期間を含む)(※有料)

>> 各メーカーの給湯器について詳しく知りたい!

エコキュートの寿命・買い替え時を知らせる5つの症状

エコキュートの寿命・買い替え時を知らせる5つの症状

エコキュートに次のような症状が出たら、寿命かもしれません。

  • エラーコードが頻繁に表示される
  • お湯が出ない・設定温度まで温まらない
  • 運転音に違和感がある
  • 本体や逃し弁から水漏れしている
  • 漏電が起きている

買い替え時のサインになるため、このような症状が出たら注意が必要です。

エラーコードが頻繁に表示される

エコキュートに不具合が生じると、エラーコードが表示されますが、頻繁に表示されるようになったら寿命がきているサインかもしれません。

通常はエラー箇所の確認やリセット、掃除などで改善する場合がありますが、頻繁にエラーが出ていると深刻な不具合が起きている場合が多いです。

例えば、パナソニックのエコキュートには「U22(断水検知)」「H18(暖房水漏れ異常)」などのエラーコードがあります。

ご自宅で使っているエコキュートのエラーコードを調べ、どの箇所で何のエラーが発生しているのか、原因を確かめましょう。

お湯が出ない・設定温度まで温まらない

蛇口からお湯が出なかったり、お湯がぬるかったりする場合は、給湯システムの寿命が近づいている可能性があります。

お湯の出が悪い時は、経年劣化で効率が悪くなっているケースがあります。
お湯が設定温度まで上がらない時は、効率悪化のほかに、給湯機器自体の故障や不具合が起きていると考えられるでしょう。

上記の不具合が発生したとき、一度エコキュート本体をリセットすると改善されるケースがあります。
しかし、設置から10年以上経過していたり、エラーが解消されなかったりする場合は、業者へ修理または交換の依頼が必要です。

>> 給湯器の故障かも!修理費用相場について詳しくはこちら

運転音に違和感がある

エコキュート使用時に普段聞き慣れない音がしたら、故障や不具合が隠れているかもしれません。

例えば、うなるような低い音がした場合は、モーターが故障している可能性が高いです。
また、使用開始後すぐに小さい爆発音のような音がする場合は、不完全燃焼を起こしているなどのケースがあります。

このように音の種類によって、さまざまな原因があることを知っておきましょう。
使用中に運転音に違和感があり異変を感じたら、使用をすぐに中断し修理会社へ連絡しましょう。

本体や逃し弁から水漏れしている

本体や逃し弁から水漏れがあったり、機器の周辺が濡れていたりする場合は、本体やタンクに異常があると考えられます。

エコキュート内部から水漏れする場合もあり、その場合の修理費用は比較的高額です。
水漏れの程度にもよりますが、10年以上使用している場合は買い替えを検討する必要があります。

>> エコキュートはおすすめしない?後悔しない買い替え方法

漏電が起きている

エコキュートには、漏電遮断器という安全装置が搭載されていて、漏電が起きた際に自動で電源が切れる仕組みになっています。

漏電遮断器が頻繁に作動する場合は、漏電が頻繁に起きている可能性があるため、機器の交換や修理を考えるタイミングです。
漏電遮断器が故障するケースもあるため、漏電遮断器自体のメンテナンスも欠かせません。

エコキュートの寿命が早まる5つの原因

エコキュートの寿命が早まる5つの原因

エコキュートの寿命は一般的に10〜15年ですが、使い方によっては寿命が早まることがあります。
エコキュートの寿命が早まる主な原因は、次の5つです。

  • メンテナンス・点検をしていない
  • 設置する環境が適していない
  • 水質と機器の相性に問題がある
  • メーカー非推奨の入浴剤を使用する
  • 不用意に動かしてしまう

ご自身の使い方に当てはまる場合は、今からでも手入れや設置環境などを見直しましょう。

メンテナンス・点検をしていない

エコキュートは使用するほど消耗する機器であるため、定期的にメンテナンス・点検をしなければいけません。

メンテナンス・点検を実施していないと、故障や不具合につながる原因に気付けず、大きなトラブルにつながってしまうこともあります。

設置する環境が適していない

エコキュートには、一般地仕様や塩害地仕様など設置環境を想定したタイプがいくつかあります。
例えば、海沿いに一般地仕様のエコキュートを設置すると、塩害に耐えきれず寿命が短くなりやすいでしょう。

また、湿気やホコリが多かったり、機器の周りに物が多くスペースが狭い場所への設置は避けるのが良いです。
物やホコリにより、吸込口が塞がってしまうと故障の原因につながります。

ただ、設置環境に適していないからといってすぐに壊れることは少なく、長く使える場合もありますが、 より確実に長持ちさせるためには環境との相性が重要です。

水質と機器の相性に問題がある

メーカーによって、エコキュートで使用できる水を指定している場合があります。

例えば、コロナのエコキュートは「井戸水・温泉水は使用できません。故障や水漏れの原因になります。水道水を使用してください。」と明記されています。
水道水以外を使用すると故障や水漏れによって寿命が早まることがあります。

メーカー非推奨の入浴剤を使用する

エコキュートを使用している場合は、入浴剤の使い方に注意が必要です。
メーカーが推奨していない入浴剤を使用すると、詰まりなどによる故障や不具合の原因になります。

例えば、パナソニックのエコキュートでは、使用できる入浴剤と使えない入浴剤を次のようにホームページに明記しています。

使用できる入浴剤の例 ● バブ
※にごりタイプ・パウダー配合以外
● バスクリン、きき湯
※にごりタイプ以外
● バスロマン
※にごりタイプ以外
使用できない入浴剤の例 ● 上記以外の発泡系やバスバブル、石けん
● 生薬
● とろみがるものやミルク成分配合の入浴剤
● 硫黄、酸、アルカリ、塩分を含む入浴剤

メーカーによって推奨・非推奨の入浴剤が異なるため、使用しているエコキュートに対応した入浴剤を必ず確認しましょう。

不用意に動かしてしまう

エコキュートは移動を想定していないため、不用意に動かすと深刻な故障が危惧されます。

故障や不具合の程度によってエコキュートにダメージを与え、寿命が早まってしまうでしょう。
場所を変えたい時は、自力で動かすことはせず、専門の業者に依頼するのが安心です。

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エコキュートの寿命を長持ちさせる3つのポイント

エコキュートの寿命を長持ちさせる3つのポイント

エコキュートの寿命をなるべく伸ばし、長持ちさせるためには次のポイントに気を付けましょう。

  • 定期的にメンテナンスする
  • 本体の周囲をきれいな状態で維持する
  • 水質や環境に問題がない場所に設置する

メンテナンスや管理などに注意して、エコキュートをできるだけ長く使いましょう。

定期的にメンテナンスする

エコキュートの状態を正常に保ち、不具合にいち早く気付くために、定期的なメンテナンスが重要です。

例えば、パナソニックのエコキュートでは、浴槽フィルターのこまめな水洗いを推奨しています。
目詰まりしていないかを確認し、流水や歯ブラシなどで汚れやゴミを取り除きましょう。

また、メーカーによってはボタンひとつで配管を洗浄できる機能が搭載されています。
数か月に1回、洗浄剤による洗浄を行い、配管内をきれいに保ちましょう。

ご自身で正しくメンテナンスできるか不安な方は、メーカーや業者に定期メンテナンス・点検を依頼するのがおすすめです。
費用はかかりますが、プロによる正しいメンテナンスを実施できます。

本体の周囲をきれいな状態で維持する

エコキュートの周囲にものが置かれていたり、草木が多くあったりすると、故障や不具合が起きやすくなります。

ホコリだけでなく虫や草の混入で不具合が出たり、ものによって通風が妨げられて性能が低下したりするため、周囲はきれいな状態を維持しましょう。

不要なものは置かず、雑草などを取り除くのがポイントです。積雪のある地域では、周囲の除雪を必ず行いましょう。

水質や環境に問題がない場所に設置する

自宅で使用している水や周囲の環境などを確認し、対応したエコキュートを設置しましょう。

例えば、井戸水や地下水を使用する際は、地下水・井戸水に対応しているダイキンのエコキュートや日立のエコキュートなどを使用する必要があります。

海に近い場所に住んでいるなら、塩害地仕様のエコキュートを使用する方が安心です。

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エコキュートの修理・買い替え費用を抑える4つのコツ

エコキュートの修理・買い替え費用を抑える4つのコツ

エコキュートの故障や不具合が頻繁に起きる場合は、修理や買い替えを検討する必要があります。

どちらも費用がかかるため、なるべくコストを抑えたい方が多いのではないでしょうか。
ここでは、エコキュートの修理・買い替え費用を抑えるポイントを4つ解説します。

  • 複数業者の見積もりを比較・検討する
  • 安価で機能的な機種をリサーチ・選定する
  • 独自の保証を提供している業者を選ぶ
  • 補助金を利用する

複数業者の見積もりを比較・検討する

エコキュートの修理サービスは、同じ内容でも業者によって金額が異なるケースがあるので、複数の業者で相見積もりするのがおすすめです。

同じ条件で見積もりを依頼すれば、どの業者がもっとも安く修理してくれるかがわかります。

ただし、金額だけで決めると満足できるサービスを受けられないこともあるので、点検内容やスタッフの対応、口コミなども必ず確認しましょう。

安価で機能的な機種をリサーチ・選定する

エコキュートの相場は工事費込みで30〜50万円といわれていますが、タンクの容量や機能などで価格に違いがあります。

例えば、自動お湯張りや足し湯、追い炊きなどができるフルオートタイプは、給湯機能のみの給湯専用タイプよりも比較的高額です。

必要な機能やタンクの容量を考えた上で、候補を絞り込み、安価な機種を選ぶと価格を抑えつつ希望に合ったエコキュートに買い替えできます。

>> 人気のエコキュートメーカー比較!保証期間やおすすめ商品
>> エコキュートの価格(設置・交換費用)の相場!メリット・デメリット

独自の保証を提供している業者を選ぶ

エコキュートの設置や修理を提供する業者の中には、独自の保証を提供している業者があります。

メーカー保証は最長で約10年であるため、業者独自の保証があれば、メーカー保証期間の10年以降も修理など費用を抑えて受けられるのがメリットです。
保証の詳細は業者によって異なりますが、寿命が近付いて修理が多くなってきたタイミングでも費用を抑えやすくなります。

補助金を利用する

エコキュートを新たに購入する際に、補助金を利用するのも費用を抑える方法のひとつです。

給湯省エネ事業では、条件を満たした場合にエコキュートの導入で補助金を受け取れます。
指定のエコキュートに交換すると、1台につき8万円(基本額)を受給することができます。
また、戸建て住宅の場合は2台まで、共同住宅は1台まで補助を受けられる仕組みです。

※出典:「給湯省エネ2024事業」を加工して作成。

また、自治体でも補助制度を行っているところもあるので、お住まいの自治体へ詳しい内容などを事前に確認するとよいでしょう。

>> 給湯器交換に使える補助金について詳しくはこちら!
>> エコキュートの買い替え・交換で活用できる補助金は?
>> 2025年の給湯省エネ事業はどうなる?内容・使い方を解説

エコキュートの寿命を理解してできるだけ長持ちさせよう

エコキュートの寿命を理解してできるだけ長持ちさせよう

エコキュートの寿命は10〜15年といわれ、各メーカーの保証期間を参考にすると10年がひとつの目安です。

メンテナンスを怠ったり、水質や環境との相性が悪かったりすると寿命が早まるため、こまめなメンテナンスや設置環境に注意しましょう。
もし寿命がきてしまったら、複数業者の見積もりを比較したり、必要な機能を備えた安価なモデルを選んだりして、価格を抑えて修理・買い替えを行うのがポイントです。

エコキュートのメンテナンスや使い方に注意して、なるべく長く使いましょう。

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