エコキュートはおすすめしない?5つの理由と後悔しない買い替え方法

更新日:2024年07月10日

エコキュートはおすすめしない?5つの理由と後悔しない買い替え方法

エコキュートへの買い替えを検討しているものの「おすすめしない」といった声を聞き、不安を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
エコキュートは他の給湯器に比べると導入コストが割高なことや、お湯切れを起こす時があるなど、導入前にデメリットを知っておくことが大切です。
本記事では「エコキュートはおすすめしない」と言われる理由や、導入のメリットも解説します。ぜひ、買い替え時の参考にしてください。

「エコキュートはおすすめしない」と言われる5つの理由

エコキュートはおすすめしない?5つの理由と後悔しない買い替え方法

「エコキュートはおすすめしない」と言われる理由は次の5つです。

● 導入には少し高めの初期費用がかかる
● タンクのお湯切れを起こす時がある
● 沸かす時間帯によって電気代が割高になる
● 長時間停電するとお湯を沸かせない
● 設置スペースを確保する必要がある

事前にエコキュートのデメリットを理解しておくことで、ご自身のライフスタイルに合った買い替えの検討ができます。
一つずつ詳しく解説していきます。

導入には少し高めの初期費用がかかる

エコキュートの導入の初期費用は、他の給湯器に比べて少し高めになります。
エコキュートと給湯器20号の費用の比較は、次の表の通りです。

エコキュート 給湯器20号
本体価格 15〜35万円(※注1) 17〜20万円(※注3)
工事費用 10〜20万円(※注2) 3〜7万円
総額 25〜55万円 20〜27万円

※注1:フルオートタイプなどは、〜50万円
※注2:交換前の機器によって変動
※注3:暖房機能・追い焚き機能なし

エコキュートは貯湯タンクのお湯を使用し、大きいタンクになるほど本体価格も高くなる傾向です。
しかし、エコキュートのランニングコストは他の給湯器に比べて約3分の1に抑えられる点がメリットです。
長期的なメリットを視野に入れて検討をしましょう。

メリットと併せて家族構成も考慮して、適した大きさのタンクを選ぶことも大切です。

>> 給湯器交換の費用相場について詳しく知りたい!

タンクのお湯切れを起こす時がある

エコキュート導入時に心配される理由の一つは、貯湯タンクのお湯切れを起こしてしまう時があることです。

エコキュートは夜間にお湯を沸かし貯湯タンクに貯めて使用するため、日中にお湯を使いすぎると、タンク内のお湯がなくなってしまうことがあります。
お湯の量が少なくなった場合、その都度エコキュートが稼働してお湯を沸かすことはありません。

ただ、タンク内のお湯が少量になってしまっても、その際アラームが鳴り日中でも手動で沸き増しが利用できます。
お湯切れを防ぐために、お湯の量を確認しながら使用することがおすすめです。

沸かす時間帯によって電気代が割高になる

エコキュートは、夜間の安い電気を使用してお湯を沸かすため、日中にお湯を沸かすと電気代が高くなることがあります。

特に冬季は、水温が低くなりお湯切れを起こすこともあります。
日中の割高な電気でエコキュートを稼働させないように注意しましょう。

>> 給湯器が凍結!対処法と原因・今後の防止対策

長時間停電するとお湯を沸かせない

停電が発生した時に、エコキュートが使えなくなると不安に思われている方も多いでしょう。

長時間の停電が発生してしまうと、エコキュートが稼働しないためお湯を沸かせませんが、他の給湯器に関しても停電時は同様の状態です。
しかし、エコキュートは貯湯タンクにお湯を貯めておけるため、貯めたお湯の使用はできます。

また、太陽光発電や蓄電池システムと組み合わせることで、停電時でも電力なしで電気を供給し、エコキュートを稼働させることが可能です。

設置スペースを確保する必要がある

エコキュートはおすすめしない?5つの理由と後悔しない買い替え方法

エコキュートを設置するためには、一定のスペースを確保しましょう。

エコキュートは貯湯タンクとヒートポンプユニットで構成されております。
それぞれの一般的なサイズは次の表の通りです。

高さ 奥行
貯湯タンク 1,800〜2,200mm 430〜700mm 630〜800mm
ヒートポンプユニット 約720mm 約800mm 約300mm
※前後の間隔含める

エコキュートは住宅の外壁に面したところに設置することが多く、転倒防止のため基礎部分にコンクリートを施工する場合もあります。

近隣の住宅との間隔や室外機の騒音が迷惑にならない場所など、あらかじめ設置するスペースを確認しておくことが大切です。
メーカーによっては、狭い敷地でも設置可能なスリムタイプもあるため、ご自身のお家周りの環境に合わせた機種を検討しましょう。

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エコキュートをおすすめする5つの理由

エコキュートはおすすめしない?5つの理由と後悔しない買い替え方法

エコキュートをおすすめする理由は、次の5つです。

● ランニングコストが安くなる
● 非常時でもタンクのお湯を使用できる
● 太陽光発電と連携して効率的に沸き上げる
● 補助金の対象となるケースがある
● 燃料を使わず地球環境に優しい

エコキュートは省エネや環境への配慮など、導入することで様々なメリットが得られます。
詳しく解説していきます。

ランニングコストが安くなる

エコキュートのランニングコストは、他の給湯器に比べると3分の1から4分の1程度に抑えられます。

理由は、ヒートポンプユニットを利用して効率的に熱を発生させて、省電力でお湯を沸かせるためです。
夜間の安い電気を使える点も、ランニングコストを安くできる理由と言えるでしょう。

実際に、年間のランニングコストを比較したシミュレーションは次の通りです。

電力会社 エコキュート 電気温水器 石油給湯器 ガス給湯器
東京電力エナジーパートナー 約37,200円 約158,400円 約81,600円 約73,200円
関西電力 約20,400円 約87,600円 約63,600円 約75,600円

出典:「Panasonic|ランニングコストシミュレーション」を加工して作成。

非常時でもタンクのお湯を使用できる

エコキュートの貯湯タンクには常に一定のお湯が貯められており、停電や断水といった非常時でも、タンク内のお湯が使えるため安心して生活ができます。

他の給湯器の場合は、電気と燃料を使って瞬間的にお湯を沸かす仕組みのため、非常時には使用できません。
ライフラインが長期的に使えないといった場合でも、エコキュートであれば数日間は生活用水として使えます。

しかし、飲料水としては適していないため、ペットボトルの水やお茶など非常時の備えをしておくことも大切です。

太陽光発電と連携して効率的に沸き上げる

エコキュートは太陽光発電と連携することで、通常の電気とは別に太陽のエネルギーを活用してお湯を沸かせます。

通常は夜間の電気でお湯を沸かしますが、太陽光で発電した電気を日中に使用することで、夜間の電気を使わずに効率的な沸き上げが可能です。
また、夜間の電気使用量を下げられることから、さらに電気代も安くなり経済的なメリットも大きいでしょう。

前述した「沸かす時間帯によって電気代が高くなる」についても、太陽光発電と連携することで、時間帯や電気代を気にすることなくエコキュートを利用できます。

補助金の対象となるケースがある

エコキュートは省エネ性能が高い給湯器として、導入する際に補助金を受けられるケースがあります。

2023年8月現在では、国が行っている「⾼効率給湯器導⼊促進による家庭部⾨の省エネルギー推進事業費補助⾦」の補助対象にエコキュートが指定されています。

設置する住宅 補助対象 補助額 交付申請期間
新築注文住宅 住宅の建築主 5万円/台 2023年3月31日~遅くとも12月31日まで
※予算上限に達し次第締切
新築分譲住宅 住宅の購入者
既存住宅
(リフォーム)
工事発注者

出典:「経済産業省資源エネルギー庁|給湯省エネ事業」(経済産業省)を加工して作成。

ただし、エコキュートは2025年度の⽬標基準値以上の機種に限られるため、導入前には確認が必要です。
※出典:「経済産業省|電気温水機器(家庭用ヒートポンプ給湯器)の新しい省エネ基準」(経済産業省)を加工して作成。

過去にもエコキュートを対象にした補助金制度が行われており、今後もより省エネに向けた施策の導入が期待されます。

>> 給湯器交換に使える補助金について詳しく知りたい!

燃料を使わず地球環境に優しい

エコキュートは燃料を使わず、地球環境に優しい給湯器です。

他の給湯器では、ガスや石油といった燃料を燃焼させてお湯を沸かすため、二酸化炭素や窒素酸化物といった、温室効果ガスや大気汚染物質が発生します。
しかし、エコキュートは大気中の空気を圧縮してお湯を沸かすため、燃料の燃焼による排出物を出すことがなく、地球環境に負荷をかけません。

エコキュートを導入することで、地球環境の維持に貢献できているという意識も生まれ、より充実した生活ができます。

後悔しないエコキュートの買い替え方

エコキュートはおすすめしない?5つの理由と後悔しない買い替え方法

後悔しないためのエコキュートの買い替え方法は、次の3つが挙げられます。

● 家族構成に合ったタンク容量を選ぶ
● 用途に応じた機種や機能を選ぶ
● エコキュートの寿命を確認しておく

ご自身のライフスタイルや、家族構成に合ったエコキュートの機種を選びましょう。
一つずつ詳しく解説します。

家族構成に合ったタンク容量を選ぶ

ご家族の人数によってお湯の使用量が異なります。
エコキュートで快適な給湯環境にするためには、適切な容量を選ぶことが大切です。

人数ごとの貯湯タンクの目安は、次の表の通りです。

家族人数 5〜7人 4〜5人 3〜4人 2〜4人 1〜2人
タンクの目安 550L 460L 370L 300L・180L 180L

出典:「三菱電機|我が家にぴったりのエコキュートは?」を加工して作成。

タンクの容量が小さいと本体価格や電気代の節約になる一方で、湯量が足りなくなる場合もあります。
「今後家族が増える予定」「来客用に備えたい」といった場合は、大きめのタンク容量を検討しておきましょう。

用途に応じた機種や機能を選ぶ

用途に応じた機種や機能など、ご自身のニーズに合ったエコキュートを選ぶことも大切です。
エコキュートには次のような種類があり、それぞれ特徴が異なります。

種類 お湯張り 保温機能 特徴
給湯専用タイプ 手動 なし ● 自動機能なく蛇口から給湯する
● 設置費用が最も安い
セミオートタイプ 自動 なし ● 自動でお湯張りや足し湯ができる
● 設置費用が比較的安い
フルオートタイプ 自動 あり ● 温度を設定して自動で湯温を調整する
● 設置費用が比較的高い
多機能タイプ 自動 あり ● 全自動に加え、浴室暖房などの機能がある
● 設置費用が最も高い

「自動で湯張りする機能はいらない」「浴室暖房できる機能もほしい」といった、ご自身のライフスタイルと照らし合わせてみましょう。
機能が多くなるにつれて、本体価格や工事費用も高くなるため、予算に応じた機種の選定も重要です。

>> エコキュートのサイズ・容量の選び方について詳しく知りたい!

エコキュートの寿命を確認しておく

一般的なエコキュートは、10〜15年使用できるとされています。

メーカーが推奨している点検やお手入れなどのメンテナンスを定期的に行うことが、長く使用するうえで大切です。
導入コストや機能を含めて総合的に判断して、他の給湯器と比較をしましょう。

買い替え時に、あらかじめエコキュートの寿命を確認しておくことをおすすめします。
将来的なメンテナンスや買い替えの計画を立てる際に役立つでしょう。

>> エコキュートの修理や交換について詳しく知りたい!
>> エコキュートの寿命は何年?買い替えのサインも解説

エコキュートに買い替えた事例を3つご紹介

エコキュートはおすすめしない?5つの理由と後悔しない買い替え方法

実際に、当サービス『リショップナビ』の加盟会社が施工した、エコキュートの設置事例を3つご紹介します。

● エコキュートに替えてガス代を節約
● フルオート機能で面倒な操作が不要
● 災害時の生活用水として安心

エコキュートへ買い替えを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

事例1
エコキュートに替えてガス代を節約

住宅の種類 一戸建て
築年数 -
施工日数 2日間
費用の概算 約42万円

灯油の価格が高騰してきているため、節約を考えてエコキュートへの買い替えをした事例です。
灯油を入れ替える手間もなくなり便利です。

エコキュートは460Lと大きめのタンク容量のため、お湯切れの心配もなくなり安心です。

>> この事例の詳細を見る

事例2
フルオート機能で面倒な操作が不要

住宅の種類 一戸建て
築年数 -
施工日数 1日間
費用の概算 約54万円

灯油ボイラーの給湯器が壊れてしまい困っていましたが、すぐに見積もりをしてくれて工事を依頼でき、大変快適にエコキュートを使っています。(お客様の声)

フルオートタイプのエコキュートに買い替えをして、すべて自動で湯張りをしてくれるため、面倒な操作が不要です。
その他の電化リフォームも一緒に行ったため、これからの光熱費は減ると期待できます。

>> この事例の詳細を見る

事例3
災害時の生活用水として安心

住宅の種類 一戸建て
築年数 25年
施工日数 2日間
リフォーム費用概算 -

ガス給湯器が経年劣化したため、エコキュートへの買い替えをした事例です。
エコキュートは「安全・安心・財布に優しい」ことが特徴です。

常にお湯が貯湯タンクに貯められているので、災害時の生活用水として安心して利用できます。

>> この事例の詳細を見る
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エコキュートのおすすめしない理由を把握して賢くリフォームしよう

エコキュートはおすすめしない?5つの理由と後悔しない買い替え方法

エコキュートへの買い替えには、初期費用が高くなることや設置するスペースの確保など、注意しておく点がいくつかあります。
事前にエコキュートのデメリットを把握して、ご自身の生活環境に合った賢いリフォームの検討をしましょう。

ご紹介した「後悔しない買い替え方」や事例を踏まえながら、ライフスタイルや家族構成に合わせた、最適なエコキュートを検討してみてください。

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