エコキュートのおすすめ製品を徹底比較！人気5大メーカー分析【2024年最新】

『リフォーム産業新聞』が発表したデータ(※)によると、エコキュートのシェア率は、「パナソニック」(3割)がトップです。

続いて「三菱電機」が2割半、「ダイキン工業」が2割とほぼ同列、そして「コロナ」が1割半となっています。
※2014年5月発表

なおここ数年では、三菱電機のシェア率がさらに高まっている傾向があります。

新しいエコキュートを選ぶときは、安定した企業の壊れにくい製品を選びたいところですよね。
実際に「エコキュートが故障しやすいメーカーは、どこ？」という疑問を抱く方は多くいらっしゃいます。

基本的に、大手メーカーのものであれば、故障しやすい製品はないと考えてOKです。
詳細は後述しますが、今回ご紹介する会社のエコキュートはいずれも保証期間が長いので、ご安心くださいね。

メーカーにとらわれるのではなく、容量・性能などがご自宅に合っているかという点を重視しましょう。

例えば、マンションの場合は、「集合住宅向け」の商品から探すとよいでしょう。
また、一般仕様のエコキュートを、次の環境で利用すると壊れやすい傾向があります。

これらの条件に当てはまるご家庭は「寒冷地用」「耐塩害仕様」「井戸水OK」など、それぞれに合うものを設置してくださいね。

ご不安な方は、エコキュートの設置経験が豊富な施工業者に質問するとよいでしょう。
適した商品について、専門のプロにアドバイスしてもらうのが最も確実です。

なお仕様に関わらず、給湯器(エコキュートを含む)は、冬などの気温が低い時期に故障しやすくなります。
水温が低い状態からお湯を沸かし、機器にかかる負担が大きくなってしまうためです。

また、エコキュート全体の寿命は10〜15年です。
ただ、ヒートポンプや貯湯タンクなど、部位によって耐用年数はやや異なります。

すでに10〜15年以上経過したエコキュート(給湯器)を使用されている場合は、冬を迎える前に交換するとよいでしょう。

>> エコキュートとエコジョーズ徹底比較！どっちがおトク？
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>> 給湯器修理の依頼先と費用相場を解説｜修理の判断基準や故障確認方法

上述した「集合住宅用」「井戸水の利用OK」といった仕様のエコキュートは、メーカーにより対応可否が多少変わります。
おすすめしたい製品について、それぞれ簡単に見ておきましょう。

集合住宅にエコキュートを設置したい方は、次のメーカーから選択するとよいでしょう。

こちらの3社は、集合住宅にも取り付けやすいスリムなサイズの製品を扱っており、マンションでの施工実績も多いです。

>> マンションの給湯器の寿命は？交換費用・注意点

今回ご紹介する5メーカーは、寒冷地や塩害が懸念される沿岸部に全て対応しています。
お好みの機能がある、最適な容量のエコキュートを選択するとよいですね。

ダイキンや日立は「井戸水対応」のエコキュートも販売しています。

またパナソニックでは「原則として、井戸水の利用は不可」ですが、事前に同社の水質基準を満たすことを確認でき、同社が使用を認めたものに限っては設置可能です。

(※ダイキンや日立の製品の場合でも、各メーカーが推奨する水質基準を満たすなど、条件に該当する必要があります。)

いずれにしても、まずは信頼できる業者と一緒に、水質基準に問題ないかを確認しましょう。

ここで、大手メーカーである、三菱電機・パナソニック・ダイキン・コロナ・日立、各社のエコキュートの特徴・人気のある機能・保証期間・修理を依頼したい場合の受付時間を、大まかにチェックしてみましょう。

次からは、各メーカーのエコキュートの具体的な特徴や保証内容、おすすめ機器をもう少し詳しく解説していきます。

ご紹介する商品は全て「容量370L(3〜4人家族向け)・460L(4〜7人家族向け)」の「フルオートタイプ・一般地域向け」のものに統一していますので、ぜひ比べてみましょう。

三菱電機のエコキュートは、マイクロバブルの働きを入浴や洗浄に役立てる、独自の機能が特徴です。

人気の『Sシリーズ』製品などでは、入浴後に浴槽の栓を抜くと、自動で「バブルおそうじ」がスタートし、配管や熱交換機内の汚れを、泡の力でしっかり洗浄します！

メーカーによる無償保証期間は、本体が2年、熱交換器・コンプレッサーが3年、タンクが5年です。
さらに、有償で5年・8年・10年の保証期間を得られる「延長保証制度」も行っています。

修理の相談は、基本的には販売店へ直接連絡すれば対応してもらえますが、転居などで依頼が難しい場合は「三菱電機システムサービス」へ問い合わせもできます。

また、まずはご自身でお手入れして復帰するか試したい場合など、修理依頼の前に相談したい際には「三菱電機お客さまセンター」で確認することが可能です。

『Sシリーズ』のエコキュートは効率的にお湯を沸かし、保温性を高めることでさらなる省エネを実現しています。

例えば、ヒートポンプユニット内にある4本の冷媒配管をツイスト状に巻いて、水との接触面積を従来品より大きくし、熱交換効率を高めています。
さらに、貯湯ユニットのタンクを真空断熱材で覆い、高い保温性を維持しているのが大きな特徴です。

また、人気機能の「キラリユキープPLUS」も搭載しています。

業界で初めて深紫外線採用のUV-LEDユニットを採用しました。
配管を通るお湯に深紫外線を照射し、湯はり後にきれいな状態を保つ循環運転を行います。

菌の増殖を抑え、しっかり除菌できる点が最大の魅力です。
「よりきれいに、気持ちよく入浴したい」「残り湯を清潔にしてから洗濯したい」という場合にぴったりでしょう！

家電メーカーとしても人気の高いパナソニック社のエコキュートには、省エネ性に優れた機能が充実しています。

フルオートタイプには、人が浴室に入ってきたことを感知して加熱を開始するセンサー「AIエコナビ」を搭載。
(このようなセンサーは、パナソニックが業界で初めて採用しています。)

また「ぬくもりチャージ」で、浴槽内の残り湯の熱を再利用し、夜間の沸き上げにかかるエネルギーやコストを節約できます。

有償で「長期安心修理サービス」が契約可能で、5年・8年・10年タイプの中から選べます。
わずかな契約料で、メーカー保証期間中は、24時間365日・修理費0円(免責事項を除く)で対応してもらえます。

修理依頼は、休日も「修理ご相談窓口」や「長期安心修理サポートセンター」で受付可能です。
故障の状況を確認した上で専門のスタッフを派遣してくれます。

『Jシリーズ』は、好評の「AIエコナビ」や「ぬくもりチャージ」を備えている上、使いやすい「給湯ガイド」がリモコンに搭載されているのが魅力です。

また業界初の「温浴セレクト」は、入浴前に3段階の温度から選択可能。
お好みの温度が異なるご家族にとっては、かなり嬉しいですね。

太陽光発電と併用される場合は「ソーラーチャージ」で余剰電力も有効活用できます。

ダイキンのエコキュート製品には「パワフル高圧給湯」という機能が搭載されています。

浴室・キッチンなど2箇所でお湯を同時に使用しても、湯量が安定するでしょう。
たっぷりの水量でシャンプーや石けんの泡を素早く流せる上、お湯張りが短時間で済みます。

なお入浴剤があまり使えないとされるフルオートタイプでも、『バスクリン』『きき湯』『日本の名湯』など、バスクリン社の入浴剤に幅広く対応しています。

他メーカーでは制限されることの多い、濁り湯を使用できるのも魅力でしょう。

メーカーの保証期間は、本体が1年、冷媒系統・水熱交換器が3年、タンク缶体が5年です。

さらに、有償で全ての保証を10年に延長できます。
保証期間の10年は、修理費が無料、保証の回数・上限額も無制限です。

故障時のメンテナンス依頼は、電話・FAX・インターネットで専門スタッフが24時間365日受付対応。

修理の出張についても、夜間や休日も行っているため、平日の昼間は不在が多いご家庭も依頼しやすいという安心感があります。

薄型ながらも、同社のエコキュートシリーズに採用されている機能をほぼ網羅しており、人気の「パワフル高圧給湯」も搭載しています。

スマートフォン用アプリの「Daikin Smart APP」と連携させれば、外出先からでも浴槽のお湯張りを操作したり、給湯の使用状況なども確認したりできるので、節水・節電対策をしやすいです。

また、オプションで追加できる「ウルトラファインバブル入浴」は、浴槽内に目に見えない微細な泡を放出します。
体の芯までポカポカと温まり、美肌効果なども期待できるでしょう。

コロナは世界で初めてエコキュートを開発した、まさに草分け的なメーカーです。

設置時には転倒防止対策で耐震性を高めており、停電時もお湯を使えるよう配慮されています。
万が一の災害に備えた作りになっているため、安心できますね。

さらに、低騒音の設計や汚れ防止のコーティング、凍結予防など、長く快適に使うための工夫も施されています。

>> 給湯器が凍結する原因と対処法｜凍結防止対策や修理費用も解説

メーカー保証期間は2年ですが、コンプレッサー・熱交換器は3年、缶体は5年となっています。
また有償で利用できる、5年・8年・10年の「延長修理保証契約制度」が設けられています。

修理の依頼は全国共通の「コロナ サービスセンター修理受付専用ダイヤル」で24時間365日受付中のため、夜間や休日でも対応してもらえます。
インターネットから修理依頼することも可能です。

本体はデザイン性にもこだわった、スタイリッシュな薄型タイプです。
奥行き45cmの薄型タイプでありながらも、高圧力のパワフル給湯を可能としています。

リモコンには「ecoガイド」が組み込まれており、無駄な沸き上げを減らすための工夫など、省エネのためのアドバイス内容を確認できます。

使用電力を抑えられるのはもちろんですが、お風呂の湯量を＜－10L／－20L／－30L＞と3段階で設定できる「ふろ湯量節水」により、水道代も節約しやすくなるでしょう。

日立のエコキュートは、同社独自の「水道直圧給湯」で、そのまま飲用できる給湯を実現しています。

給湯水で生野菜などを直接洗えるため、食材の美味しさを引き出せると話題になった「50℃洗い」による調理も簡単です。

お湯の使用状況を学習した上でおすすめの「沸き上げ設定」を表示したり、事前に設定した連続使用時間を超えた際にお湯の使い過ぎを「シャワーアラーム」でお知らせしたりと、節約をサポートする機能が充実しています。

メーカーの保証期間は、本体が1年、冷媒回路が3年、タンク缶体が5年です。
(井戸水対応の機種『ナイアガラ タフネス』シリーズの場合は、5年の無償保証を受けられます。)

いずれの機器も有償のMWJワランティ株式会社の「新・長期サポート保証」を利用すると、7年もしくは10年、修理費用が無料です。

なお修理の相談は「日立家電エコーセンター」のフリーダイヤル・FAXで、日曜や祝日でも対応しています。
出張修理の問い合わせは、インターネットでも受付可能です。

パワフルな「水道直圧給湯」方式のおかげで、浴室とキッチンで同時にお湯を使ってもパワーが落ちる心配がほとんどなく、入浴や家事の時間が快適です。

また、貯湯ユニットのタンク周囲には、業界初のウレタンフォームを充填し、従来よりもさらに高い保温性を維持しています。

新開発の「シルキー快泡浴」も注目すべき機能の一つです。
噴き出した微細でなめらかな泡が優しく肌を包み込み、効率的に体を温めます。

同じエコキュートでも、各メーカーが使いやすさを追求し、さまざまな機能性を持たせています。

それぞれの個性を比較して、一番ご家庭に適した製品を選択したいですね。
エコキュートの取り付けや交換工事が得意な業者とも、よく相談してみるとよいでしょう。

予算や希望、設置場所に合わせて、最適な商品を提案してくれるはずですよ。

【この記事のまとめ＆ポイント！】

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