トイレの水漏れを止める際の対処法
トイレの水漏れを見つけたら、まずは落ち着いて適切な順序で対処することが重要です。
賃貸住宅にお住まいの方は、ご自身の判断での修理は避け、管理会社への連絡を優先してくださいね。
音や症状から原因を推定できれば、業者へ説明する際もスムーズになり、修理時間の短縮にも繋がります。
止水栓を閉めて被害拡大を防ぐ第一歩
トイレからチョロチョロと水漏れの音が聞こえたら、まずは冷静に対応することが大切です。
慌てず適切な順序で対処し、 素早く給水を遮断することが重要です。
給水を止める際に確認すべき重要なポイントは次の通りです。
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● 止水栓を完全に閉める/止水栓はトイレタンク横や壁・床の給水管接続部にあるのが一般的 ● 給水を遮断することで、水漏れの悪化や床への浸水拡大を抑制 ● 止水栓の形状によってはマイナスドライバーなどが必要になるため、事前に準備しておく |
給水を止めた後は、水漏れの具体的な場所を特定しましょう。
場所を突き止めることで、その後の修理を効率的に進められるようになります。
水漏れ箇所を見つける確認ポイント
水漏れ箇所を特定するには、目視・触診・音の確認が効果的です。
順序立てて確認を進めることで、原因の見当をつけやすくなりますよ。
目視
タンク内のフロートバルブやボールタップ、便器と床の接続部をチェック。
ひび割れや破損がないか確認する。
触診
給水管のナット部分やパッキン周りが濡れていないか手で触れて確認。
濡れている箇所が漏れの発生源であることが多い。
音
タンク内のチョロチョロ音や配管部のポタポタ音で水漏れ位置を絞り込める。
音を辿ることで原因部品を特定しやすくなる。
止水栓を閉めた後、床を拭き取り5〜10分置いて再び濡れるか確認すれば、水漏れの勢いも判断できます。
床の水を拭き取り二次被害を防止
止水栓を閉めて給水を止めたら、次は床に広がった水を素早く拭き取ることが大切です。
放置すると水分が床材や壁に浸透し、カビの繁殖や木材の腐食といった二次被害に繋がってしまいます。
雑巾やタオルで丁寧に水分を拭き取り、できるだけ早く乾燥させることを心がけましょう。
電気系統への対処が最優先
水漏れで最も危険なのは、漏電や感電のリスクです。
床に水が広がっていて電化製品やコンセントが濡れるおそれがある場合は、むやみに触らずブレーカーを落としてください。
万が一プラグを抜く場合も、水がかかっていないことをしっかり確認してから行いましょう。
水と電気の接触は火災にも繋がるため、安全確保が何より不可欠です。
階下への水漏れにも注意
床の隙間や継ぎ目部分の水分も丁寧に拭き取り、できるだけ早く乾燥させることが重要です。
これらの対処を素早く行うことで、構造体への浸透や階下への水漏れを防ぎ、深刻な二次被害を未然に防げます。
賃貸住宅なら管理会社への連絡が必須
賃貸住宅でトイレの水漏れが起きた場合は、自分で修理しようとせず、必ず管理会社や大家さんに連絡しましょう。
修理費用は管理会社が負担してくれるケースがほとんどです(ただし原因や契約内容によっては負担者が異なることがあります)。
無断で対応すると、かえってトラブルに繋がる可能性があります。
連絡前に止水栓を時計回りに閉めて被害の拡大を防ぎ、水漏れの状況を写真や動画で撮影しておくとよいでしょう。
被害範囲や水の勢いなど、詳細な情報を記録して報告すれば、業者の対応もスムーズになります。
無断で修理すると原状回復義務違反になる可能性もあるため、管理会社への連絡を最優先にしてくださいね。
音や症状から原因を推定するコツ
トイレの水漏れ音から原因を推定するには、まず音がどこから聞こえるのかを確認することが重要です。
タンク内から聞こえるチョロチョロ音は、フロートバルブやボールタップの故障が主な原因と考えられます。
便器周辺からの音であれば、給水管接続部のナットの緩みやゴムパッキンの劣化が疑われます。
これらの部品は水位を調整する役割を担っており、劣化すると給水が止まらなくなることがあるのです。
タンク内の水位も判断の手がかりになります。
水位が高い場合はボールタップ、低い場合はフロートバルブの不具合を疑いましょう。
音の大きさや水の流れ方なども含めて総合的に判断することで、修理箇所の特定がしやすくなります。
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自分でできる!水漏れ原因別の修理方法5つ

トイレの水漏れは原因を特定できれば、多くの場合ご自身で修理することが可能です。
ここでは代表的な5つの原因とそれぞれの修理方法を、必要な工具や手順とともに詳しくご紹介します。
基本的な作業が中心なので、DIY初心者の方でも安心して取り組んでみてください。
1. 劣化したフロートバルブの交換
トイレのタンク内にある黒いゴム玉がフロートバルブです。
ゴム部分が硬化・変形していないか、まずは目で見て確認しましょう。
経年劣化でゴムが便器に密着できず、水が流れ続けてしまうことがあります。
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● 作業の前に、止水栓を閉めてタンク内の水をすべて流し切る ● タンクのふたを開け、洗浄レバーと繋がる鎖を外してから、古いフロートバルブを取り外す ● オーバーフロー管の突起部から、そっと持ち上げてスムーズに外す ● 新しいフロートバルブを、オーバーフロー管の突起にしっかりはめ込む ● 内側と外側の両方の穴に、確実に掛かっていることが大切 ● その後、鎖をレバーハンドルに掛け直し、止水栓を反時計回りにゆっくり開ける ● タンク内に水が溜まり、一定の水位で給水が止まるか確認 |
チョロチョロという音が消えれば、修理は完了です。
2. ボールタップの不具合を直す
タンク内の水位を調整するボールタップも、水漏れの主な原因の一つです。
浮き球が引っかかっていたり、内部の部品が劣化したりすると、給水が止まらなくなってしまいます。
ボールタップの不具合が疑われる場合は、以下の手順で確認・修理を行いましょう。
作業前には必ず止水栓を閉め、タンク内の水を空にしてくださいね。
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● 浮き球:浮き球やアームが、タンクの壁などに引っかかっていないか確認 水位調整リングやネジで正しい位置に調整 ● 内部パッキンの交換:ボールタップ本体のナットを緩めて分解し、中のダイヤフラムやパッキンを新しいものに交換 ● ボールタップ全体の交換:部品の劣化が激しい場合や、調整しても直らない場合は、ボールタップ全体を交換 |
部品の取り付けが終わったら止水栓をゆっくり開け、水が正常に止まるか確認しましょう。
オーバーフロー管の上端より2〜3cm下が、適正水位の目安です。
3. 劣化したゴムパッキンを対処
給水管の接続部分や、タンクと便器の間から水が漏れている場合、ゴムパッキンの劣化が原因かもしれません。
パッキンは消耗品なので、時間とともに硬くなったりひび割れたりして、隙間ができてしまうのです。
交換作業自体は難しくありませんが、いくつかのポイントを押さえておくと安心です。
サイズの確認が最重要
パッキン交換で最も大切なのは、サイズを間違えないことです。
古いパッキンを取り外したら、それを持ってホームセンターなどに行き、同じ規格のものを購入しましょう。
メーカーや品番が分かれば、より確実に適合する製品を見つけられます。
締め付けの力加減に注意
新しいパッキンを正しい向きで取り付けたら、ナットを締め直します。
このとき、モンキーレンチなどの工具で強く締めすぎないように注意してください。
締めすぎはパッキンや配管を傷める原因になります。「少しきついかな」と感じる程度で十分です。
作業後は止水栓を開け、接続部から水漏れがないか丁寧に確認しましょう。
4. 鎖の絡まりや破損を修理する
トイレタンク内にある鎖のトラブルも、チョロチョロ音の原因になることがあります。
鎖がただ絡まっているのか、それとも破損しているのかによって対処法が変わってきます。
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● 止水栓を閉めてタンク内の水を流してから作業開始 ● 鎖が絡まっているだけなら、丁寧にほどいて適切な長さに調整 ● 鎖が切れている場合は、同じ規格の新しいものに交換が必要 |
フロートバルブとレバーに鎖を取り付ける際は、少しだけたわむくらいの長さを目安に調整してください。
最後に止水栓を開け、レバーを操作して正常に水が流れて止まるか確認しましょう。
この微調整が、トイレの正常な動作を取り戻すために欠かせません。
5. 給水管接続部の緩みを締め直す
給水管とタンク、止水栓の接続部分から水漏れの音が聞こえる場合、ナットの緩みやパッキンの劣化が主な原因です。
比較的簡単な修理で直ることが多いので、焦らず段階を踏んで進めてみましょう。
ナットを締め直す
モンキーレンチを用意し、水が漏れている箇所のナットを時計回りに優しく締め直します。
締めすぎは給水管を破損させるおそれがあるため、「これ以上は回らない」と感じる少し手前で止めることが大切です。
パッキンを確認・交換する
ナットを締め直しても改善しない場合は、内部のパッキンを確認します。
ひび割れや変色、硬化が見られれば、新しいゴムパッキンに交換しましょう。
パッキンを交換する際も、ナットはゆっくりと適度な力で締めるよう心がけてください。
最後に止水栓を開けて、接続部からの漏れが完全に止まったかを確認します。
この手順で、ほとんどのケースは解決するはずです。
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業者に頼むかどうかの判断基準
トイレの水漏れに直面したとき、自分で修理するか業者に依頼するか迷ってしまいますよね。
適切な判断をするには、症状の深刻さと修理の難易度を正しく見極めることが大切です。
信頼できる業者の選び方も含めて、後悔しないための判断基準をご紹介します。
自力修理できる症状と危険な症状の見分け方
トイレの水漏れは、症状の深刻さによって対応方法が大きく異なります。
| 対応レベル | 具体的な症状 |
|---|---|
| 自分で修理できる可能性が高い | パッキンやフロートバルブの交換、鎖の絡まり解消、ナットの締め直し |
| 業者への依頼を推奨 | タンク本体のひび割れ、便器と床の間からの大量の水漏れ、原因が特定できない |
作業中に症状が悪化したり、部品を壊してしまいそうだと感じたら、無理は禁物です。
よく分からないまま作業を進めると、かえって状況を複雑にしてしまうかもしれません。
「自分で対応できるか判断がつかない」と感じたら、迷わず専門業者に相談するのが、結果的に最も安心で確実な方法ですよ。
信頼できる業者選びのポイント
悪質な業者による高額請求といったトラブルを避けるためにも、信頼できる業者を見極めるポイントを知っておくことが大切です。
急なトラブルで慌てていても、依頼する前に以下の点を確認するようにしましょう。
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● 水道局指定工事店であるか:自治体が定める基準をクリアした、技術と信頼の証。 ● 明確な見積もりを提示するか:作業前に料金体系を詳しく説明し、追加料金の可能性についても言及してくれるか確認する。 ● 実績と評判はどうか:公式サイトの施工事例や、第三者の口コミサイトなどで実際の評判をチェックする。 ● 保証やアフターサービスは充実しているか:修理後の万が一のトラブルにも対応してくれるか、事前に確認しておくと安心。 |
焦って1社に決めず、できれば複数の業者から見積もりを取って比較検討することが、納得のいく修理に繋がります。
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トイレ水漏れのチョロチョロ音は原因がわからない場合には業者に相談を
トイレの水漏れによるチョロチョロ音は、適切な対処法を知っていれば多くの場合ご自身で解決できます。
フロートバルブの調整からボールタップの交換まで、原因に応じた修理を実践することで、水道代の節約にも繋がるでしょう。
ただし、給水管や排水管からの漏れなど、専門的な技術が必要なケースでは無理をせず業者に依頼することが大切です。
今回ご紹介した診断方法と修理手順を参考に、まずは落ち着いて原因を特定することから始めてみてください。
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