コンクリート打ちっぱなし住宅の塗装費用相場とは?メリット・デメリットも解説

更新日:2024年09月04日

コンクリート打ちっぱなし住宅のメリット・デメリットとメンテナンス費用

無機質でモダンなデザインが魅力的で、おしゃれなデザイナーズ住宅に多く見られる「コンクリート打ちっぱなし」。さらに、コンクリートの性質上、木材にはない利点が多数あります。しかし、デメリットもありますので、デメリットをカバーするための補修・塗装方法も併せてチェックしていきましょう。

あわせて読みたい

外壁塗装の

補助金情報や事例はこちら ▶

「コンクリート打ちっぱなし住宅」とは

コンクリート打ちっぱなし住宅のメリット・デメリットとメンテナンス費用

コンクリート造りの住宅は、木材で組み立てた枠の中に生コンクリートを流し込んで固めることで形成されています。

本来は仕上げに塗装をしたり、タイルや石を張ったりするものですが、この仕上げの工程を行わずに完了した状態を「コンクリート打ちっぱなし」と呼んでおり、この状態をデザインとして活用している住宅が「コンクリート打ちっぱなし住宅」です。

コンクリートの質感がそのまま表れるため、デザイン性を重視する場合に用いられることの多い工法です。

コンクリート打ちっぱなし
\住宅にリフォームしたい!/
無料!
リフォーム会社一括見積もり依頼 ▶

コンクリート打ちっぱなし住宅のメリット

コンクリート打ちっぱなしの住宅は見た目の良さにばかり注目が集まりがちですが、実は性質の点においてもいろいろなメリットが挙げられます。
以下では、そんなコンクリート打ちっぱなし住宅の魅力についてご紹介します。

見た目がクールでおしゃれになる

コンクリート打ちっぱなし住宅のメリット・デメリットとメンテナンス費用

まず一番にメリットとして挙げられるのは、やはりデザイン性の高さでしょう。
コンクリート特有の無機質さ・シンプルさは、モダンで都会的なデザインに仕上げたい場合に力量を発揮します。

好きな形状にしやすい

コンクリート打ちっぱなし住宅のメリット・デメリットとメンテナンス費用

枠の中にコンクリートを流し込んで形成するため、柱の位置や間取りなどに縛られる必要がありません。
木造建築では実現できないような、個性的な形状にも対応できます。

広々とした空間になる

コンクリート打ちっぱなし住宅のメリット・デメリットとメンテナンス費用

コンクリートの住宅は、木造建築のように柱で支える構造ではなく、コンクリートの壁面そのもので家を支える造りになっています。
そのため、一定の間隔で柱を立てる必要がなく、広々とした空間にすることが可能です。
できるだけ間仕切りの少ない家にしたい場合に、一番有効な工法だと言えるでしょう。

防音性が高い

素材自体の比重が高く、音を通しにくいという特徴があります。
シアタールームや楽器を演奏するための部屋など、防音性を高めたい場所に最適です。
地下室が欲しい方にもおすすめと言えます。

>> 演奏も鑑賞も♪思いっきり音楽を楽しむ家をつくるポイント

耐火性に優れている

コンクリートは不燃性の物質であり、1000℃近い高温の炎に1、2時間さらされても燃えないほどの強度を持っています。
特に、住宅が密集しやすい都市部において防災面が安心で、近隣へ飛び火する危険性が低いことから、敷地いっぱいまで家を建設することが可能です。

また、耐火性が高いことから、木造建築に比べると火災保険料が約3分の1で済むというメリットもあります。

コンクリート打ちっぱなし
\住宅のリフォームをしたい!/
無料!
リフォーム会社一括見積もり依頼 ▶

コンクリート打ちっぱなし住宅のデメリット

コンクリートの性質には、デメリットになる部分もいくつか挙げられます。
一つ一つを詳しく見ていきましょう。

断熱性が低い

コンクリート打ちっぱなし住宅のメリット・デメリットとメンテナンス費用

コンクリートは熱伝導率が高いため、外の冷気や熱気を吸収し、蓄積する性質を持っています。保温性が高いため、熱や冷気を貯め込んでしまい、なかなか抜けていきません。

夏は冷房が効きにくく、冬は暖房がすぐに温まらない環境になってしまいます。
光熱費も高額になってしまうでしょう。
対策として、外断熱の工事も行っておくことが必要です。

>> 断熱リフォームの種類・費用・工期を解説!
>> 窓断熱で電気代節約&結露防止を!

汚れが目立つ

表面に仕上げ加工を行わないことがコンクリート打ちっぱなしの最大の特徴ですが、その分汚れが付きやすく、見た目にもかなり目立ちます。
特に外壁がコンクリートの場合は、雨染みが黒く変色してしまうケースが多く見られます。

結露、カビの対策が必要

コンクリート打ちっぱなし住宅のメリット・デメリットとメンテナンス費用

生コンクリートに含まれている水分は、コンクリートが固まった後も、3~5年程かけて少しずつ蒸発していきます。
実はこの水分が、結露やカビを発生させる一因となってしまいます。

結露やカビには、「除湿機を稼動させる」、「水分を発生させる石油ストーブではなく、エアコンを使用する」などの対策が必要です。

軟弱な土地には不向き

建物自体にかなりの重みがあるため、地盤の弱い土地に建てる場合は地盤改良を行う必要があります。
どのような工法を用いるかは地盤の状態にもよりますので、新築でコンクリート打ちっぱなし住宅を建てたい場合には、まずは専門家に地盤調査を依頼することが大切です。

建て替えるときに大変

古くなったコンクリート住宅を壊す際には、大型の重機が必要です。
また、その際に出る残骸は産業廃棄物に分類されるため、全体を通して解体にはかなりの費用がかかってしまいます。

子供や孫の世代に家が受け継がれるのであれば、いずれはこのような費用も負担させることになると考えておかなければなりません。

施工できる人が限られる

コンクリート打ちっぱなし住宅のメリット・デメリットとメンテナンス費用

コンクリートは温度管理が非常に難しく、季節に合わせて温度を保つための細かな配慮をしなければなりません。
また、コンクリートとコンクリートの継ぎ目は、プロでもきれいに仕上がらないことがあるほど、高い技術を必要とします。

熟練の施工業者を見つけられるかどうかが、仕上がりの良し悪しに大きく影響します。
今後補修が必要になったときのためにも、良い業者を見つけておくと安心です。

コンクリート打ちっぱなしに強い
\リフォーム会社を探したい!/
無料!
リフォーム会社一括見積もり依頼 ▶

コンクリート打ちっぱなし住宅の塗装(補修)費用・周期

カビの発生、建物内部への水の侵入、ひび割れ、コンクリート表面の剥がれなどが見られた場合は、補修が必要になります。
具体的なメンテナンスの種類と、費用・周期について理解しておきましょう。

撥水剤を使用した工法
撥水剤は防水性を高め、雨染みなどを防ぐ効果を発揮します。
無色透明なので、コンクリートの質感が損なわれないというメリットがある反面、耐久性がやや低く、塗り替えの周期が早くなるというデメリットがあります。

・メンテナンス費用:1,000〜2,000円/㎡
・メンテナンス周期:2〜7年
カラークリヤー工法
透明な塗料に着色剤を混ぜた物で、カラーニスとも呼ばれています。
仕上がりが美しく、コンクリートが劣化する原因になりやすい中性化を防止します。
また、コンクリート内に使用している鉄筋の錆びを防ぐ効果もあります。

・メンテナンス費用:2,000〜4,000円/㎡
・メンテナンス周期:5〜15年
再現工法(G-PF工法)
塗装技術によって、コンクリート打ちっぱなしの質感を再現します。
光触媒コーティングを一緒に行ったり、フッ素系塗料と組み合わせたりすることで、保護力をさらに高めることも可能です。
ただし、高い技術を必要とするため、施工できる業者が限られるというデメリットがあります。

・メンテナンス費用:4,500〜6,500円/㎡
・メンテナンス周期:10〜20年

なお、作業工程や使う塗料、施工面積によって金額が上下することも頭に入れておいた方がいいでしょう。
さらに、施工に用いる足場の費用が別途かかることもあります。

補修方法は様々ですが、コンクリート打ちっぱなしの塗装は、全体的に5〜10年に1度の周期でリフォーム会社に見てもらうのが理想的です。
劣化の状態などを見極めながら、定期的に塗装の計画を立てましょう。

コンクリート打ちっぱなし住宅のメリット・デメリットとメンテナンス費用

デザイン性の高さと頑丈さが魅力のコンクリート打ちっぱなし住宅。
性質上の難点もありますが、丁寧なメンテナンスを行っていれば、その美しさを保つことは可能です。
建てた後のこともしっかり考慮しながら、理想の家造りを目指してみてはいかがでしょうか。

コンクリート打ちっぱなし
\建物を塗装したい!/
無料!
リフォーム会社一括見積もり依頼 ▶
リフォーム費用は比較で安くなる! 最大50%DOWN 簡単30秒 見積もり件数No.1 無料リフォーム会社一括見積もり依頼 カスタマーサポートがびったりの会社をご紹介
このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもお役立ち情報をお届け中!

公式LINEアカウントはこちら
公式Instagramアカウントはこちら

リノベーションのおすすめ記事

  • リフォームとリノベーションの違いとは?定義・工事内容・費用・メリット&デメリット・施工例をご紹介

    マンションや一戸建ての改装・改修工事の際に「リフォームとリノベーションの違いって何?」と疑問に感じる方は多いはず。実際、似たようなシーンで使われることが多く、業者によって使い分け方が異なるため、混乱してしまいますよね。 そこで「リフォーム」と「リノベーション」の定義・工事内容の違いや、それぞれのメリット・デメリットを確認してみましょう。主なリフォーム・リノベーションの費用相場や施工事例も、あわせてご紹介します。

  • リノベーション/スケルトンリフォームの費用相場・事例!費用を抑えるコツもご紹介

    リノベーションやスケルトンリフォーム(フルリノベーション)を検討する際に「工事にはどの程度の費用がかかる?」「良い業者に出会えるか心配」といった不安を抱える方は多いでしょう。そこで本記事では、一戸建てやマンション、賃貸住宅(ワンルーム・1Kのアパートなど)のリノベーション/スケルトンリフォームの費用相場をご紹介します。坪単価の目安や当サービス『リショップナビ』の加盟業者が手がけた施工事例を公開しています。費用を安くするためのポイントについても、一緒にチェックしておきましょう。

  • スケルトンリフォームとは?費用相場・事例(マンション/戸建て)を公開!デメリットや注意点も解説

    「スケルトンリフォーム」は、現在のライフスタイルに合わせて間取りを変更できる・新築同様の内装に仕上げられるなどの魅力がありますが、最も気になることの一つが、リフォーム費用や工期がどの程度かかるか、といった点ですよね。 そこで今回は、スケルトンリフォームの価格帯・坪単価の目安や、費用・工事期間もわかる施工事例(マンション/一戸建て)をご紹介します。 また、スケルトンリフォームとリノベーションの違いや、スケルトンリフォームのメリット・デメリット・注意点も、あわせてチェックしておきましょう。

  • 中古住宅を購入とリノベーション(リフォーム)する費用は?注意点や事例を紹介

    一戸建て中古住宅を購入してリノベーション(リフォーム)すると、多くの場合新築を購入するより費用を抑えられます。しかし、中古住宅ならではの注意点があるため、詳細を検討してから購入・工事を進めることが大切です。この記事では、一戸建て中古住宅を購入してリノベーションする際に気をつけることや必要な費用、利用できる補助金制度や固定資産税の詳細などを解説しています。中古住宅のリノベーションを検討しているなら、ぜひ参考にしてください。

  • 外壁リフォーム(塗装/カバー工法/張り替え)の費用はいくら?事例や補助金もご紹介!

    外壁のリフォームを行う際には、費用がいくらになるか、気になる方は多いはず。工法としては「塗装」「カバー工法(重ね張り)」「張り替え」といった種類がありますが、外壁材(サイディング・モルタルなど)により適切なリフォーム時期は異なります。 そこで今回は「外壁リフォームの周期目安・費用相場」について、解説します。築年数・費用・工期などを掲載した「施工事例」もご紹介するので、参考にしてくださいね。 また「補助金(助成金)や火災保険」「トラブル対策」などの情報も、一緒にチェックしていきましょう!

リショップナビは3つの安心を提供しています!

  • ご希望にあった会社をご紹介!

    お住まいの地域に近く・ご希望のリフォーム箇所に対応が可能という基準を元に、厳選した会社をご紹介。可能な限り、ご要望にお応えできるように対応致します。

  • しつこい営業電話はありません!

    紹介する会社は、最大で5社まで。また、連絡を希望する時間帯をお伝え頂ければ、しつこい営業電話をすることはありません。

  • 見積もり後のフォローも致します

    ご紹介後にご不明点や依頼を断りたい会社がある場合も、お気軽にご連絡ください。弊社から各会社へのご連絡も可能となっております。

© ZIGExN Co., Ltd. All Rights Reserved.