門柱とは
門柱とは一般的に、門の両サイドにある二本の柱のことを指します。
しかし最近では、あえて門を設置しない独立した形の門柱も多く、表札やポストを設置する「機能門柱」としての利用や、アプローチのアクセントにするスタイルが増えています。
欧米では敷地を囲いすぎないオープンなエクステリアが主流であるため、日本でもこのような流れになってきているようです。
オープン過ぎると防犯面で不安が残るように思われますが、近隣からもよく見渡せることで、逆に防犯性が高まるという意見もあります。
門柱の役割
門を支える柱としてだけでなく、門柱には様々な役割があります。
その特徴を活かして、大いに役立ててみましょう。
家の外観を良くする
住宅の雰囲気に合ったデザインの門柱を設置することで、アプローチや庭などを含めた家全体に統一感が生まれます。
住宅と門柱との色味や質感を揃えるのがポイントです。
隣家や道路との境界線をつくる
自宅の敷地を塀やフェンスなどで囲っていない場合、門柱が敷地の境界線の目印になります。
シンプルなデザインの門柱でも、プライベートな空間がどこから始まっているのかを一目で表します。
防犯・目隠し対策
門を設置してその両脇に門柱を立て、さらに続けて敷地全体を塀やフェンスなどで囲むという、本来の門柱としての使い方をした場合、防犯性や目隠しの効果が非常に高まります。
現在はこのようなタイプのデザインは減少傾向にありますが、外観に高級感が増すといった魅力があります。
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門柱の主なデザイン・種類
門柱には主に以下のような素材が多く使われています。
それぞれの素材が醸し出す雰囲気によってデザインにも個性が表れますので、理想の門柱をイメージしてみましょう。
木製
天然木やウッド調の人工木、枕木などは、温もりのある質感や色合いが魅力です。
玄関ドアが木製の場合は見た目の相性も良く、アプローチや庭に植えた植物とも合います。
枕木には古木の味わいが感じられる中古枕木などもあり、アンティーク調の雰囲気を出したい時にぴったりです。
大黒柱をリユースして、門柱として使う方もいます。
レンガ
レンガを積み上げて作る門柱は、独特の優しい色合いによってナチュラルな雰囲気に仕上がるため、洋風の住宅によく合います。
また、塗り壁の門柱にレンガを部分的にはめ込むなど、アクセントとして利用する方法もおすすめです。
ブロック
デザインやカラーの種類が豊富な化粧ブロックは、塀として使用するのはもちろん、門柱の素材にも適しています。
厚みがあり、重厚感が増すという良さを持ちつつ、レンガやタイルに比べると安価であるという利点を持つ素材です。
塗り壁
敷地を囲う塀をそのまま門柱として利用したり、住宅の外壁と同じ材質で小さな壁を作ったものを門柱に利用したりする、などの方法があります。
塗り壁の門柱は家との一体感がぴったりはまるという良さがありますが、材質を合わせるためには家を建てる段階から門柱のデザインも決めておく必要があります。
コンクリート
コンクリートの打ちっぱなしで作る門柱は、モダンでスタイリッシュな雰囲気に仕上がります。
また、生コンクリートを流し込んで形を作るので自由度が高く、比較的施工が簡単で費用も安く済むという利点があります。
貼り材
タイルなどの貼り材は他の素材と組み合わせやすく、デザインが豊富に揃っているため、アクセントに利用するのにおすすめです。
選び方次第で、和風・洋風・アンティーク・アジアンなど、その家に合ったテイストに仕上げられます。
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門柱の選び方と設置時の注意点
どのような門柱が適しているかは、敷地の広さやアプローチの作りなどによってそれぞれ異なります。
また門柱は利便性・機能性も重要なポイントになりますので、設置する際のバランスをよく考えましょう。
30~40坪程度の土地では狭くなる
30~40坪程度の土地に重厚な門柱を設置しようとすると、その分アプローチを削らなくてはならないため、門柱そのものを採用しない家庭も多く見られます。
広範囲ではない土地に門柱を設置したい場合は、ポストと表札をメインにしたスリムな門柱など、省スペースタイプの製品を選ぶと良いでしょう。
設置する場合は2人通れる広さに
間口の広い敷地に門柱を設置することは、外からの侵入を防ぐ意味も持ちます。
ただし防犯性を高めることだけを重視せず、使いやすさにも配慮して、2人が同時に通れる位の広さは維持するようにしましょう。
周囲とのバランスに気を付ける
住宅の外壁や玄関ドア、アプローチや庭との調和は保てているでしょうか。
メインとなるカラーを合わせたり、材質や質感を揃えたりするなどの工夫を凝らすと、家全体のバランスが良くなるはずです。
インターホンの場所に配慮を
インターホンを設置する高さは120~130cm程度が理想的です。
また、カメラ付きのインターホンなら、相手の顔がしっかり写るように逆光にならない位置を選びましょう。
ポストをつけるときは慎重に
「知らない人に玄関まで来てほしくない」という理由から、郵便ポストを門柱につける方は多いようです。
しかし、玄関からポストまでの距離が離れていると、風雨が激しい時などにいちいち濡れてしまって不便な思いをしますので、注意が必要です。
門柱にポストをつける場合は、中身が丸見えになったり、イタズラされたりする可能性も考慮して、必ず施錠タイプの物を選びましょう。
ポストの高さも120~130cm程度が適しています。
表札は見やすい位置が基本
表札はその家の看板のようなものです。
門柱に見やすい位置に設置することが一番ですので、インターホンかポストの上がベストポジションだと言えます。
照明があると便利
門柱の照明は、防犯としての大事な役割を果たします。
一晩中点けておいても良いように、LEDやソーラーライトなどを利用して節電の工夫をしてみましょう。
また、おしゃれなデザインの照明なら、昼間は門柱を彩るアクセントとしても役立ちます。
門柱自体の位置もよく考慮する
門柱はなるべく玄関寄りに設置するようにしましょう。
門柱を道路沿いに設置すると、お子さんがぶつかってしまう、駐車スペースへの出入りがしにくくなる、などのトラブルが起きる恐れがあります。
門柱の施工費用・価格
門柱を設置する際の費用相場は、本体価格が約5~15万円、工事費が3万5千~5万円位で、合計10~20万円程度です。
また、門柱にインターホンや門灯を取り付ける場合は、各々プラス1万2千円ほどがかかります。
さらに、既存の門扉の撤去や、照明を取り付けるための電気工事が発生するのであれば、総額で40万円位かかると考えておいた方が良いでしょう。
費用の点でしっかり納得するには、複数の施工業者に見積もりを依頼し、価格の比較を行うことが大切です。
デザインや素材、大きさなどによって、門柱はその家を様々な雰囲気に演出してくれます。
住宅やアプローチとのバランス、機能性の高さなどをいろいろ考慮しながら、素敵な門柱を設置してみて下さいね。
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【この記事の要点まとめ◎】
門柱の主なデザイン・種類とは? |
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「木製」「レンガ」「ブロック」「塗り壁」「コンクリート」「貼り材」などです。 |
門柱を設置する際の注意点は? |
広さや、インターホンの場所に配慮することなどです(詳しくは、こちら)。 |
門柱を設置する際にかかる費用は、いくら? |
本体価格+工事費の合計=約10~20万円程度です。 既存の門扉の撤去や、照明を取り付ける工事も行う場合は、総額40万円位かかります。 |
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