【玄関アプローチの作り方】デザインの8つのコツから費用相場まで!

更新日:2024年10月03日

【玄関アプローチのデザイン・作り方】8つのコツと費用・注意点

家の第一印象を大きく左右する玄関アプローチは、デザイン次第で住んでいる人のセンスを感じさせるだけでなく、実は防犯性にも大きく影響するため、重点的に作らなくてはいけません。今回は、安全かつ素敵な玄関アプローチに仕上げるための様々な素材と、作り方のコツや注意点、リフォーム費用相場についてご紹介します。

玄関のアプローチとは

【玄関アプローチのデザイン・作り方】8つのコツと費用・注意点

住宅において、アプローチとは門から玄関までの短い道のりのことを指します。
門扉のデザイン、植栽の配置、小道の角度など、いろいろな要素を組み合わせて作るスペースで、住まいの第一印象を変える重要なものでもあります。

また、外から見える場所であるという点から、作り方次第で防犯性も大きく変わってきます。

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玄関アプローチの素材の種類

玄関アプローチは、その家に住む家族はもちろん、家を訪れる人も必ず通る場所です。
そのため、小道や石段などのように直接足で踏みしめる部分は、特に硬質で丈夫な材料を使用することがおすすめです。

ここからは、玄関アプローチに使用することの多い素材について、一つ一つ見ていきましょう。

敷石

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敷石として使われることの多い石は、御影石や石英岩などです。
特に御影石は、和風の建築にもよく合う上品な質感を持っています。

敷石には四角く切り込んだ物の他に、素材の形を生かした乱形の物もあります。
乱形の敷石は等間隔に並べることが難しいため、透き間に小花や小石、芝などを敷き詰めるのも良いでしょう。
見た目の印象が優しくなるだけでなく、雑草が生えるのを防ぐ効果も発揮します。

レンガ

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レンガには赤みがかった茶系の物が多く、温かみのある質感が魅力です。
形や大きさが均一なため、積み上げたり敷き詰めたりするのに非常に適しています。

また、並べ方を少しアレンジして個性を出すことも可能です。
コストを抑えたい場合は、本物のレンガではなく、レンガ風に加工された素材を選択するという方法もあります。
洋風のデザインにしたいときに活躍する素材です。

>> お庭のDIYにレンガが大活躍!花壇やアプローチを自由にデザインできる

枕木

【玄関アプローチのデザイン・作り方】8つのコツと費用・注意点

線路に使用されている枕木は、エクステリアの素材としても人気です。
敷石と組み合わせて通路に埋め込んだり、縦に並べて簡単な目隠し代わりに使ったりと、工夫次第でいろいろな使い方ができます。

本物の枕木は重さがあり、少しずつ劣化する点が多少のネックになりますが、最近ではそれらの欠点をカバーした、軽量コンクリート製の擬似枕木があります。
和風のアプローチにしたい場合、枕木を採用すると効果的です。

タイル

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タイルは土を原料としており、グレーやベージュなど、汎用性の高いカラーが主流となっています。

正方形や長方形の物が多く、利用しやすいのが特徴ですが、雨に塗れると滑りやすくなる物もあるため、選び方に注意が必要です。

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コンクリート・インターロッキング

【玄関アプローチのデザイン・作り方】8つのコツと費用・注意点

コンクリートで固める施工方法は、他の工法に比べると手間がかからず、工事費も安く済みます。
ただし、素材などによっては滑りやすくなる場合があるので注意しましょう。

一方、インターロッキングもコンクリートの一種ですが、デザイン性に優れており、滑りにくいという良さも併せ持っています。

>> インターロッキングとは?DIYは可能?施工方法や事例をご紹介
>> スタンプコンクリートの特徴とは?メリットやデメリット、施工方法を解説

人工芝

人工芝の多くはロール状や正方形などの形状をしており、敷き詰めることで簡単に芝生を植えたような状態に仕上がるのが特徴です。

好きな形にカットできるため、狭い場所、細い場所にも使えます。
また、天然の芝生のように伸びることがないため、メンテナンスの手間がかからないという良さがあります。

>> 芝生を植えるときのポイント・お手入れ方法とは?

砂利

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玄関アプローチに適した砂利は、形がきれいで石の種類も選べる「化粧砂利」と呼ばれるタイプの物です。
砂利は敷き詰めると雑草が生えにくくなるという利点を持っているため、メンテナンスの手間を省きたい方にもおすすめの素材です。

雑草の対策を徹底したい場合は、砂利の下に防草シートを敷いてさらに効果を高めておくと良いですね。
また、大きめの砂利は歩くと音が鳴るため、防犯対策として使用する家庭も増えています。

洗いだし

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洗い出しとは、コンクリートや樹脂が固まりきる前に表面を水で洗い流し、わざと砂利を露出させてざらついた仕上がりに見せる工法です。

滑り止めの効果がありますが、きれいに仕上げるためには職人の技術を必要とします。

植栽・花壇

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玄関アプローチをより自然に、温かく見せるために欠かせないものが植物です。
石やコンクリートなどが持つ無機質な感じを緩和させ、配置の仕方によって目隠しや日よけなどの役割も果たします。

通路の脇に植栽や花壇を並べれば、通る人に癒しや安らぎを与えてくれるはずです。

>> 花壇のデザインの種類と作り方のポイント

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玄関アプローチの作り方のポイント

玄関アプローチを作る際は、デザインだけでなく、防犯性や機能性なども合わせて考慮しましょう。
そのための具体的なポイントをご紹介します。

玄関までの動線をよくイメージする

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門を入ってから玄関へ着くまでの距離や動きを具体的にイメージしてみましょう。
距離を短くすれば移動は楽になりますが、泥棒にとって侵入しやすい家だと思われてしまう可能性があるため、注意が必要です。

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また、玄関ドアと門扉が直線でつながっていると、ドアを開けた時に家の中が丸見えになってしまいます。
外からの視線をうまく避けられるよう、玄関ドアが見えすぎない位置に門扉や塀を配置することがおすすめです。

同じくプライバシーの問題から、玄関アプローチはトイレや浴室の前を通らないように設計するのが望ましいと言えます。

奥行き感を出す

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門扉から玄関ドアまでを最短距離で結ぶのではなく、ジグザグやカーブなどを作って奥行きを持たせるようにしましょう。
距離が長く見えることは防犯対策にもつながります。

さらに、通路に沿って植栽や花壇を配置すると、メリハリが出て奥行きが増したように見える効果があります。

死角ができないように注意

【玄関アプローチのデザイン・作り方】8つのコツと費用・注意点

奥行きやプライバシーの確保が重要である一方、あまりにも込み入ったデザインにすると、人が潜めるような死角が生まれてしまいます。
これは防犯上において問題となるため、しっかり対策を考えておかなくてはなりません。

>> 泥棒の侵入の6割が窓から!!リフォームで行える防犯対策をご紹介

夜に帰宅した場合の暗さを実際に確認して、センサー付きの照明を設置するなどして対処しましょう。
また、アプローチの防犯対策に詳しい業者にアドバイスをもらうのもおすすめです。

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スロープがあると安心

【玄関アプローチのデザイン・作り方】8つのコツと費用・注意点

高齢のご家族がいる、また老後に暮らしやすいようにしたいなどという理由から、近年ではアプローチにスロープを設置する家庭が増えています。

階段は高齢者のつまずき事故が多い箇所ですので、スロープの設置は事故防止にかなりの効果を発揮します。
またその際には、手すりもセットになっているとさらに安心です。

スロープは高齢者や体の不自由な方に便利な設備というイメージがありますが、ベビーカーや自転車を玄関内に入れたい時などにも役立ちます。

>>【戸建て住宅】自転車置き場のアイデア!おしゃれにみせる工夫

屋根や庇も便利

玄関から駐車場までのスペースに屋根や庇があると、雨の日でも傘を差さずに済むため、移動が楽になります。

ただし、あまりにも屋根や庇が深いと、日差しを大きく遮ってアプローチ周辺が薄暗くなってしまいますので、照明を活用して、バランスをとることが大切です。

濡れたら滑る素材は避ける

【玄関アプローチのデザイン・作り方】8つのコツと費用・注意点

通路部分に使用する素材は、雨などで塗れた時のことも想定して、滑りにくい素材を選ぶようにしましょう。
表面に凹凸のある素材の方が、靴底が滑りにくく安心です。

さらに、メンテナンスを楽に行うために、あらかじめ業者から掃除の仕方を聞いておきましょう。
また、段差やちょっとした透き間などが転倒の危険性を生むこともありますので、夜間の見えにくい時でもつまずかずに歩けるかどうかをチェックしてみてください。

>>【必見】場所別おすすめ床材の選び方!

水はけを良くする

アプローチに水が溜まることも、滑りやすくなる原因の一つになります。
また、水はけが悪いと苔が生えやすくなるため、見た目にもあまり良いものとは言えません。

透水性を高める舗装をしたり、微妙な勾配をつけたりして対処しましょう。

デザインにこだわるならアーチやスクリーンが◎

【玄関アプローチのデザイン・作り方】8つのコツと費用・注意点

アーチやスクリーン、門袖壁や門柱などのエクステリア部材を組み合わせると、玄関アプローチのデザイン性がさらに高まります。

アーチを設置してつる状の植物を絡ませたり、おしゃれなデザインのスクリーンを使って目隠し効果を向上させたりと、素敵な演出と機能的な役割を実現させましょう。

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玄関アプローチの業者選びは難しい

【玄関アプローチのデザイン・作り方】8つのコツと費用・注意点

レンガやタイルといった素材の違い、または洗い出しなどの施工方法によって、得意とする業者はそれぞれ異なります。
そのため、具体的なプランが決まっていないと、業者選びはよけいに難しくなると言えるでしょう。

まずは、どのような玄関アプローチにしたいのかを明確にした上で、複数の外構リフォーム会社に相談し、好みの業者を選ぶようにしましょう。

玄関アプローチの施工費用

素材やデザイン、広さにもよりますが、玄関アプローチの施工にかかる費用は、10~30万円位が相場とされています。

具体的な例を挙げると、レンガやタイルなどを施工する場合は、1㎡あたりに対してモルタル工事費が3万円前後かかります。
これに素材の商品価格が1㎡あたり1万5千~2万5千円、さらに既存のタイルなどを交換する場合は、撤去費が2万円前後必要となります。

【玄関アプローチのデザイン・作り方】8つのコツと費用・注意点

玄関アプローチは、道行く人に家の雰囲気を印象付ける重要なものです。
デザイン性にこだわりたいのはもちろん、それだけでなく機能性や防犯性などもしっかり兼ね備えたいですよね。
今回ご紹介したような点をふまえて、ぜひ素敵な玄関アプローチをお作りになってみてはいかがでしょうか?

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【この記事の要点まとめ◎】

玄関アプローチに用いられる、主な素材の種類は?
敷石・レンガ・枕木・タイル・コンクリート・インターロッキング・人工芝・砂利・洗い出し・植栽などがあります(詳細は、こちら)。
玄関アプローチの作り方・ポイントは?
「玄関までの動線をよくイメージすること」「奥行き感を出すこと」「死角ができないように注意すること」などです)詳しくは、こちら)。
玄関アプローチを施工する際の費用は、いくら?
素材やデザイン、広さにもよりますが10~30万円位です。
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