外壁・屋根塗装前にチェック!塗料の"1液型"と"2液型"の違い・メリットとデメリット

外壁・屋根塗装前にチェック!塗料の"1液型"と"2液型"の違い・メリットとデメリット

外壁や屋根の塗装で使われる塗料には、「1液型」「2液型」と呼ばれる種類があります。それぞれの主な違いは、塗装時の扱い方、施工のしやすさ、耐久性などですが、「1液型」と「2液型」の特徴をしっかり理解しておけば、塗料を選ぶ時や、塗装業者が良い提案をしてくれているかどうかの判断に、役立ちます。どちらにもメリットとデメリットの両面がありますので、この機会に比較してみましょう。

塗料の分類・「1液型」「2液型」とは?

「1液型」「2液型」についてお話しする前に、外壁や屋根に使われる塗料について、簡単にご説明しておきましょう。

外壁・屋根塗装前にチェック!塗料の"1液型"と"2液型"の違い・メリットとデメリット

塗料は、合成樹脂などの主成分によってアクリル・ウレタン・シリコン・フッ素といった種類に分けることができ、それぞれ耐久性・グレードが異なります。

そしてこれらの塗料は、使用時に塗りやすく加工するため、薄め液を使用しますが、水で薄めるタイプの物を「水性塗料」、シンナーなどの有機溶剤で薄めるタイプの物を「油性(溶剤/弱溶剤)塗料」と呼んでいます。
つまり、ウレタン塗料やシリコン塗料などはすべて、水性か油性に分けられます。

さらにこのような塗料は、「1液型」か「2液型」のどちらかに分類されます。

1液型と2液型は、「塗料が1つの缶にまとまっているか」「"主剤(塗料液) "と"硬化剤"という2つの缶に分けられているか」で類別されます。

「1液型」と「2液型」の違い

詳しくは記事内でご説明していきますが、「1液型」と「2液型」の主な違いの要点は、以下の通りです。

1液型 2液型
缶は1つのみ
(すでに硬化剤が入っており、そのまま使える)
缶は2つある
(主剤と硬化剤を、使用する直前に混ぜる)
保管期限が短い (混合前であれば)
保管期限が長い
余っても翌日に使用できる 一度混ぜたら、一定時間内に使い切る必要がある
価格が安い 価格が高い
耐用年数が2液型より劣る 耐用年数が1液型より2~3年位、長い
塗れる場所が限られる
(コンクリート・セメントモルタル・サイディングボード・各種の旧塗膜など)
金属など多様な素材に塗ることが可能
外壁・屋根塗装前にチェック!塗料の"1液型"と"2液型"の違い・メリットとデメリット

まず、主剤と硬化剤の2缶に分かれているのが「2液型」です。
使用前に2つの素材を混ぜ合わせた上で、水かシンナーで薄める必要があります。

一度混ぜた2液型の塗料は、硬化反応を起こして徐々に固まり始め、完全に固まってしまうと、再利用することはできません。
塗料の種類や気候によって硬化のスピードは変動しますが、3~8時間以内を目安に使い切らなくてはいけません。

なお塗料を混合する前なら、日が当たらず暑くならない場所にさえ置いておけば、長い間保管できるという特徴があります。

外壁・屋根塗装前にチェック!塗料の"1液型"と"2液型"の違い・メリットとデメリット

一方、塗料が1つの缶の中にまとまっている「1液型」は、硬化剤がすでに適切な量で混合されており、開封すればそのまま、水もしくはシンナーで薄めてすぐに使用できるのが最大の特徴です。

ただし、あらかじめ硬化剤が含まれていることから、缶の中で硬化反応を起こして徐々に固まっていき、性能も落ちていってしまいます。
このため1液型は保管期限が短く、製造日から3か月~1年以内を目処に使い切らなければなりません。

両者の大きな差はこの点にありますが、この他にも耐久性や適した施工場所などにも違いがあります。

外壁・屋根塗装前にチェック!塗料の"1液型"と"2液型"の違い・メリットとデメリット

【元は「2液型」が主流だった】

元々、外装用の塗料は、主剤と硬化剤を混ぜて使う「2液型」が主流でした。
しかし、作り置きができない/混ぜ合わせる手間がかかる、などの理由から、使いやすさや施工の簡易性が重視され、塗装時に混ぜる必要のない「1液型」の商品開発が進んだのです。

ただし、1液型の塗装が適している箇所・材質は限られているため、必ずしも使いやすさだけで選ぶのが正解とは言えません。

そこで、「1液型」と「2液型」のメリット・デメリットについて詳しく触れていきましょう。

「1液型」のメリット

1液型の一番のメリットは、混合や攪拌(かくはん=かき混ぜること)の手間がなく、扱いやすいという点でしょう。
また、2液型のように短時間で固まってしまう心配がないため、余った塗料は翌日も同じように使用することができます。

外壁・屋根塗装前にチェック!塗料の"1液型"と"2液型"の違い・メリットとデメリット

さらに、価格面でも1液型のほうが割安になるというメリットがあります。
1㎡あたりの単価は1~2割の差しかありませんが、外壁・屋根の塗装では最初に下塗りを行った後、二度塗りで仕上げるのが基本です。
そのため使用する塗料の量が多く、最終的にかかるリフォーム費用は1液型のほうが数万円程度、安くなります。

「1液型」のデメリット

耐久年数については、1液型よりも2液型のほうが2~3年ほど長い傾向があります。
例えば、同じ油性のシリコン塗料であっても、1液型なら12年、2液型なら15年程度持つというイメージです。

外壁・屋根塗装前にチェック!塗料の"1液型"と"2液型"の違い・メリットとデメリット

また1液型の最大のデメリットは、塗装に適した箇所が「コンクリート・セメントモルタル・サイディングボード・各種の旧塗膜」などに限られており、アルミのような金属部分には塗装できない製品が多いということです。
そのため、1液型での塗装を望んでも、施工場所によっては2液型を薦められることがあるという点を理解しておきましょう。

塗料選び塗装工事も得意な
\リフォーム業者を探したい!/
完全無料!
外壁塗装業者の紹介を依頼 ▶

「2液型」のメリット

外壁・屋根塗装前にチェック!塗料の"1液型"と"2液型"の違い・メリットとデメリット

2液型が優れている点は、耐久性と汎用性の高さにあります。

2液型は、塗装する直前に主剤と硬化剤を混ぜることによって、大きな化学反応が起きるため、丈夫な塗膜を作り、密着性も高まります。

紫外線や雨風に対する抵抗力が強く劣化しにくいという魅力があり、さらに1液型のように塗装箇所を選ばず、鉄・アルミニウム・ステンレスなどの金属類にも施工が可能です。

「2液型」のデメリット

一方で、「2液型」の最大の難点とされているのは、取り扱いの難しさです。

主剤と硬化剤を混ぜる割合・比率は製品によって細かく規定されており、例えば日本ペイント社の『水性ファインウレタンU100』は、塗装方法に合わせて0~10%の水道水で薄める仕様になっています。

性能の良い塗膜を作るには、その誤差を5%以内に収めるのが理想的だとされており、逆に希釈率に大きな差があり過ぎると、塗料が本来持っている耐久力が落ちてしまいます。

外壁・屋根塗装前にチェック!塗料の"1液型"と"2液型"の違い・メリットとデメリット

さらに、各製品には混合後の使用限度時間を示す「可使時間」というものも定められています。
例えば、可使時間が「5時間(気温が23℃の場合)」と設定されている塗料であれば、一度混ぜた塗料は、気温23℃の際に5時間以内に使い切らなければなりません。
また気温が高いと、この「可使時間」はもっと短くなるので、夏場などはより手早く塗装作業をする必要があります。

可使時間を過ぎて塗料が硬化してしまった場合、再利用ができません。
その日の気温や湿度も考慮しながら、無駄に余ることがないよう量を計算して混合する必要があり、また少なく作ってしまった場合にはその都度、主剤と硬化剤を混ぜる作業を行わなくてはなりません。

このような手間がかかることから、2液型をうまく扱うには豊富な知識と経験が必要とされるのです。

「2液型」のほうが、高性能かつ施工が難しい

元来、外壁・屋根の塗装には、「2液型」の油性塗料を用いるのが一般的でしたが、現在は、取り扱いの難しさを解消した「1液型」の塗料や、高性能な水性塗料が数多く開発され、流通しています。

外壁・屋根塗装前にチェック!塗料の"1液型"と"2液型"の違い・メリットとデメリット

しかし「1液型」の塗料は施工しやすいという長所がある反面、塗装経験が少ない職人が手抜き工事をするかもしれないというリスクもあり、また前述した通り耐久性もやや劣ります。

反対に、昔から主流である「2液型」を扱える業者のほうが、施工実績が豊富で腕が良いと判断でき、高耐久の塗装をしてもらえる可能性が高いと言えます。

ただ最近は、臭いが少なく環境に優しい水性塗料のほうが推奨される傾向にありますが、水性の「2液型」の製品は、あまり多くは流通していないため、選択肢が限られます。

なお人気の塗料製品の一つである『スーパームキコート』などは、「2液型」の水性塗料です。
興味がある方は、塗装業者に相談してみると良いでしょう。

塗料も塗装業者も、相見積もりで比較して選ぶと安心

以上のことから「2液型」のほうが、価格がやや高い分、耐久力があるということがわかりましたが、「1液型」の水性塗料を検討してみたいという方も、中にはいらっしゃるでしょう。
きちんと長持ちする塗料を選べるか、施工技術のある業者が探せるか、など不安に感じるかもしれませんよね。

また、下地によって適した塗料も異なりますので、プロの意見を参考に、最適な物を選びたいところです。

外壁・屋根塗装前にチェック!塗料の"1液型"と"2液型"の違い・メリットとデメリット

そこでまずは、複数の塗装会社に、見積もりを依頼してみることをおすすめします。
各業者の得意・不得意や、推奨品の提案の仕方、予算など、様々な点を比較することができます。

最終的に、全体的な印象が最も良い会社を選んで、工事を任せると安心です。

塗料選び塗装工事も得意な
\リフォーム業者を探したい!/
完全無料!
外壁塗装業者の紹介を依頼 ▶

こちらの記事もおすすめ♪
>> 外壁塗料9種類の特徴・価格の比較まとめ
>> 外壁リフォームの費用相場
>> シリコン塗料の特徴や費用

更新日:2018年6月22日
このエントリーをはてなブックマークに追加

外壁塗装・外壁のおすすめ記事

  • 水性塗料と油性塗料はどちらがおすすめ?価格の差、メリット・デメリットは?

    一昔前までは、塗膜の耐久性に大きな差があった「油性塗料」と「水性塗料」。しかし最近では、油性塗料に引けを取らない水性塗料も数多く開発されており、塗装業者でも積極的に水性塗料を採用しています。では、そんな水性塗料を外壁塗装に利用することはできるのでしょうか?水性という性質上、雨に濡れると溶けてしまいそうな気もしますよね。今回は、水性塗料に関する様々な疑問や、油性塗料との違い、さらに信頼できる業者の選び方などについてもご紹介します。

  • シリコン塗料は外壁・屋根塗装で人気!価格や特徴は?ウレタンやフッ素と比較

    コストパフォーマンス性に優れたシリコン塗料は、外壁・屋根塗装のリフォームで非常に人気がありますが、大切な家を守るためにも、本当に良い塗料であるかどうかしっかり確認しておきたいですよね。そこで、シリコン塗料のメリット・デメリットや、種類・グレードの違い、日本ペイント・エスケー化研・関西ペイントといったメーカーのおすすめ品を解説します。また、ウレタン塗料やフッ素塗料と比較した場合の価格・耐用年数の差や、シリコン塗料を使った施工例もご紹介するので、チェックしてみてくださいね!

  • 最新技術のラジカル塗料で塗装する価格・メリット・デメリット!シリコンとの差を比較!

    ラジカル塗料(ラジカル制御塗料)は、2012年から販売を開始して以来、注目度が上がっている最新技術の高機能な外壁・屋根塗料です。今回は、ラジカル塗料の特徴とメリット・デメリット、価格や耐久性についてしっかりチェックしていきましょう!また、人気塗料の一つであるシリコンとの比較や、大手メーカーである日本ペイント・関西ペイント・エスケー化研・アステック社のおすすめ品、ラジカル塗料で実際に施工した事例も、まとめてご紹介します!

  • 【一級建築士 監修】屋根塗装・屋根リフォームの費用相場

    屋根塗装・屋根リフォームの費用相場をご紹介しています。実際の屋根リフォーム事例から、瓦の補修にかかる費用や、屋根の塗り直しや重ね葺き・葺き替えをする場合の施工費用の相場がわかります。屋根塗装・屋根リフォームは、使用する塗料や屋根材によって費用が異なります。屋根リフォームで押さえておきたいポイントを事前に確認して、適正価格でリフォームしましょう。

  • 内装・内壁を塗装するメリット・デメリットと塗料の種類

    内装・室内の壁をリフォームするとき、塗装か壁紙クロスかで悩む方は多いでしょう。壁紙クロスもバリエーションがたくさんありますが、塗料にしか出せない味わいがあったり、DIYで部分補修もしやすかったりという点から、内壁塗装に注目する方が増えています。内壁を塗装するときの注意点や、おすすめの塗料についてご紹介します。

リショップナビは3つの安心を提供しています!

  • ご希望にあった会社をご紹介!

    お住まいの地域に近く・ご希望のリフォーム箇所に対応が可能という基準を元に、厳選した会社をご紹介。可能な限り、ご要望にお応えできるように対応致します。

  • しつこい営業電話はありません!

    紹介する会社は、最大で5社まで。また、連絡を希望する時間帯をお伝え頂ければ、しつこい営業電話をすることはありません。

  • 見積もり後のフォローも致します

    ご紹介後にご不明点や依頼を断りたい会社がある場合も、お気軽にご連絡ください。弊社から各会社へのご連絡も可能となっております。

© ZIGExN Co., Ltd. All Rights Reserved.

© ZIGExN Co., Ltd. ALL RIGHTS RESERVED.

安心への取り組み:アルバイトEXを運営する株式会社じげんはプライバシーマークを取得しています。 安心への取り組み
株式会社じげんはプライバシーマークを取得しています。