階段に手すりを取り付けるべき3つの理由
まずは階段に手すりを取り付けるメリットを見ていきましょう。
(1)安全面への配慮
高齢者が家庭内で転倒・転落する原因として、階段の段差でつまずく、滑るといったシチュエーションが多く見られます。
打撲や骨折から寝たきりに発展するケースもありますので、階段にとっさのときにつかまれる手すりを設置することは、事故防止に有効です。
(2)介護での必要性
足腰の筋肉が衰えている方にとって、階段の上り下りは大きな負担となります。階段の上り下りに自信を持てず、家での活動に消極的になってしまうこともあります。
階段の昇降をサポートする手すりがあれば、家の中での移動がスムーズになり、歩行訓練の助けにもなります。
(3)法律による取り決め
建築基準法では、床から1m以上の階段に手すりを設けなければならないと定めています。法的に見ても階段の両側、もしくは片側に手すりがあった方が良いでしょう。
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階段の手すりはDIYで取り付ける?業者に依頼する?
階段への手すりの設置を考える場合、DIYによる取り付けは可能なのでしょうか。DIYを行うときの注意点や、取り付けを業者に依頼するメリットについても考えてみましょう。
DIYで階段に手すりを取り付ける際の注意点
安定性のある手すりを取り付けるには、壁の奥にある間柱を見極めて取り付けることが大切です。
手すりは体重をかけて使うもの、特に介護の場面では、手すりへの負荷が高く、しっかり間柱に固定できないと壁が重みに耐えられず危険です。
壁の破損や、ひどい場合にはケガにもつながります。
間柱を見た目だけで探すのは、壁紙が貼られていることもあり難しいでしょう。また、取り付けには一般家庭にない専門的な工具が必要な場合もあり、工具一式をそろえるのはなかなか大変です。
階段の手すりの取り付けは業者に依頼するのが安心!
DIYでも取り付けは可能ですが、安定性のある手すりを設置したいときには、やはり専門業者に依頼するのがおすすめです。専門工具を使用して、適切な高さや角度などを正確に計測してもらえます。
また、間柱の位置や、手すりを取り付けられる壁かどうか、といったことも見極めてくれるので、安全性も確保できます。
なにより短時間で作業を済ませられるので、日常生活の妨げとなることもありません。
階段の手すりを取り付ける位置・高さ
次に、階段に適した手すりのサイズや取り付け位置などを見ていきます。
手すりの太さ | 32~35mm |
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手すりの高さ | 階段踏み面から700~800mm |
手すりの太さは、しっかりと握れるように太過ぎないものがおすすめです。手すりの高さは、使用する人の身長なども考慮して決めてください。
なお、片側だけに手すりを取り付ける場合には、下りるときの利き手側となるように設置します。
また、階段の途中で手すりが途切れないようにしましょう。踊り場部分にも手すりがあれば昇降しやすくなります。
手すりの両端を壁側か床側に曲げることで、衣服やひもなどが引っかかりづらくなり、階段での事故防止対策にもなりますよ。
階段に手すりを設置するには、正確な計測が必要です。
自身での作業が大変と感じる場合には決して無理をせず、専門業者に相談・依頼することをおすすめします。
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階段の手すりの取り付けにかかる費用は?
階段の手すりの設置を業者に依頼した場合、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。
一般的に、壁がない側へ「飾り手すり」を設置するオープンタイプは、手すり自体の値段が高額になるため、費用も高めとなります。
ここでは、壁側に手すりを取り付けることを前提とした費用の目安を見ていきます。
階段の形状 | 費用(手すり代、工事費込) |
---|---|
直階段 | 約3.7~7万円 |
かね折れ階段(L字型階段) | 約4.6~9万円 |
折り返し階段(U字型階段) | 約7.5~10万円 |
直階段の手すりの場合
真っ直ぐ上に伸びるオーソドックスな形状の直階段では、比較的費用が抑えられます。
手すりや金具、取り付け工事費を含めて、3.7~7万円が目安です。
間柱に金具の取り付けが可能な場合と、それができずに補強が必要な場合とでは、かかる費用に差が出ることもあります。補強が必要な場合は当然ながら費用が高くなる傾向にあります。
かね折れ階段(L字型階段)の手すりの場合
途中に踊り場があり、L字型に曲がった階段は、かね折れ階段(L字型階段)と呼ばれます。踊り場部分の長さが増えることもあり、直階段と比べれば費用が高めの傾向です。
材料費、工事費込みで、費用の目安は4.6~9万円となっています。下地の補強が必要かどうかでも料金は変わってきます。
折り返し階段(U字型階段)の手すりの場合
かね折れ階段と同様に踊り場があり、U字型に折り返した形状で設置された階段のことです。折り返す分、より長い手すりが必要となります。
費用の目安は、材料費、取り付け費を含めて7.5~15万円です。
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手すりの取り付けに使える介護保険・助成制度
階段の手すりの取り付けには、介護保険制度や自治体の補助金制度を利用できるケースがあります。
介護保険制度では、被介護者がより快適な毎日を過ごすためのリフォームに補助金が支給されており、階段に手すりを設置するケースもこれに該当します。
上限は20万円まで、収入に応じて1割~3割の自己負担となります。いずれも要介護・要支援認定を受けることが条件です。
認定までには、自治体の窓口で申し込みをした後、認定調査、主治医の意見書などをもとにした審査・判定などが行われます。
介護サービスの利用はケアマネージャーが作成するケアプランに基づいて行われるので、手すり設置も含めて介護リフォームを考える際はケアマネージャーに相談しましょう。
要介護認定が不要の助成制度
要介護認定を受けてなくても、自治体によっては助成金を活用できる場合があります。
たとえば葛飾区の「自立支援住宅改修費助成」です。
葛飾区在住の65歳以上で、介護保険制度の要支援・要介護認定を受けていないといった条件を満たしている方を対象に、家の中での転倒防止等を目的とする住宅改修の費用が助成されます。
1割は自己負担となり、限度額は20万円、事前の手続きが必要です。
他にも、大阪市には「高齢者住宅改修費給付事業」という助成制度があります。
対象となるのは、大阪市内に在住で、要支援以上の認定を受けた高齢者がいる世帯などの条件を満たした方です。所得に応じて支給の有無や支給額が変わってきます。
区の保健福祉センター保健福祉課で申請手続きが必要です。
詳しい条件や内容、その他最新の情報は、各自治体のホームページや窓口に問い合わせて事前に確認しておきましょう。
安心・安全な住まいを実現するためにも、階段の手すりはしっかりと設置したいものです。
手すりの取り付けを考えている方は、施工実績が豊富な専門業者に相談し、まずは見積もりを依頼してはいかがでしょうか。
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【この記事のまとめ&ポイント!】
階段の手すりは、DIYで取り付け可能?業者に依頼するべき? |
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DIYで階段の手すりを取り付けるのは、難しく危険です。 安定性のある手すりを設置するためには、専門の業者に依頼することを推奨します(詳しくは、こちら)。 |
階段の手すりを取り付ける際に、かかる費用はいくら? |
階段の形状(「直階段」「かね折れ階段」など)により、価格帯が異なりますが、壁側に手すりを取り付ける場合の費用は約3.7〜10万円です。 なお、壁がない側へ「飾り手すり」を設置する場合には、高額になる傾向があります。 |
階段に手すりを取り付ける際、介護保険や助成金制度は活用できる? |
要介護・要支援認定を受けている場合は、介護保険を利用できる可能性があります。 また要介護認定を受けていない場合でも、自治体によっては助成金の対象となるケースがあります(詳細は、こちら)。 |
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