三世代(三世帯)同居でおすすめのリフォーム!事例や補助金、減税制度もご紹介

更新日:2025年07月29日

三世代 リフォーム サムネイル

三世代(三世帯)で快適に暮らすためには、生活スタイルの違いやプライバシーに配慮したリフォームが欠かせません。間取りの工夫や住宅設備の見直しによって、ご家族全員がストレスなく安心して暮らせる住まいを実現できます。
本記事では、三世代リフォームのおすすめプランや施工事例を詳しくご紹介します。
また、同居におけるメリット・デメリット、利用できる補助金制度についても解説していますので、参考にしてみてください。

三世代同居・近居でおすすめの間取りやリフォーム方法

三世帯同居_おすすめリフォーム

間仕切りリフォームでスペースをわける

三世代(三世帯)で同居・近居をする際には、住宅内の「共有スペース」と「個別スペース」を明確にしておくことが重要です。

特に同居する場合には、リビングや浴室を親世帯用・子世帯用と分けて設置する、間仕切りリフォームで個室を設ける、などの対策をするだけでも快適さが違います。

>> 間仕切りリフォームの種類と費用
>> 間取り変更リフォームの費用相場

階で世帯のスペースをわける

一戸建ての1階部分を親世帯用、2階部分を子世帯用、と分離するリフォームも好評です。
各階にキッチン・ダイニングやトイレがあれば、生活のリズムが違う場合でも、お互いの負担をある程度軽減できます。

>> 二世帯住宅リフォームの間取り・施工例・費用・失敗例

この場合は2階に、外階段から続く玄関や、防音性の高い床材を施工しておくと、子世帯の帰宅時間が遅くても、下の階にいる家族にあまり気を使わずに済むでしょう。

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三世代同居住宅のリフォーム事例と費用

それではここで、当サイト『リショップナビ』に加盟しているリフォーム会社が実際に施工した、人気のリフォーム例を見てみましょう。
補助金や減税制度の対象となる工事も多く、費用も掲載しているので参考にしてくださいね。

事例1
2階にミニキッチンを増設

住宅の種類 一戸建て
築年数 20年
リフォーム費用 30万円
2階にキッチンがないとご不便ということで、「コンパクトなもので良いから付けたい」というご依頼でした。あまり場所を取らないミニキッチンでも、コンロ置き場やシンク・収納スペースが最低限ある機種を選ぶことで、利便性の高い台所になります。

事例2
子世帯用の洗面所リフォーム

住宅の種類 一戸建て
築年数 20年
リフォーム費用 47万円
子世帯用の洗面所を一新しました。洗面台は、親世帯の物と統一し、パナソニック社の「ウツクシーズ」を採用。この機会に、もともとあった洗濯機置き場の位置も変更し、換気扇や床下収納も増設して、より使いやすい空間になりました。

事例3
リフォームで浴室を2つに

住宅の種類 一戸建て
築年数 15年
リフォーム費用 200万円
浴室を1つ増設した事例です。手すり付きなので、高齢の方が入浴する時も安心ですね。同時に元々あった浴室も交換し、さらにどちらのバスルームにも、便利な浴室暖房乾燥機を設置しました。

事例4
子世帯用のキッチン新設

住宅の種類 一戸建て
築年数 25年
リフォーム費用 250万円
親世帯と同居するため、ご実家の2階を全体的に、子世帯用にリフォームしました。リビングにいる家族と対話しやすいよう、対面型のキッチンを設置。お手入れしやすく耐久力のあるクリナップ社の製品を採用しています。

事例5
1階・2階を増築し、内装・外装も一新

住宅の種類 一戸建て
築年数 25年
リフォーム費用 1,100万円
1階・2階ともに思い切って増築した実例です。水まわりや内装も全面改装をご希望されたため、キッチン・浴室・洗面所・トイレや、リビング・寝室・玄関をリフォーム。経年劣化してきていた外壁と屋根の塗装も行い、サッシや雨戸も入れ替えました。
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「三世代(三世帯)同居」のメリット・デメリットは?

「三世代(三世帯)同居」のメリット

何よりのメリットは、家族とコミュニケーションを取れる時間が増えることでしょう。
また、子世帯のご夫婦が仕事で忙しくても、親世帯の方にお孫さんの面倒を見てもらうことができます。
介護が必要な家族がいる場合も、複数人で協力し合えるという安心感があるでしょう。

さらに所有する物件が少ないことで固定資産税を削減することができ、条件が当てはまれば「小規模宅地等の特例」によって相続税軽減対策にもなります。

「三世代(三世帯)同居」のデメリット

一方で、他の世帯の方と同じ家で過ごすと、やはり気を使う場面がたくさん出てきますよね。
親世帯と子世帯とで生活時間が大きく異なると、食事や就寝時などは負担に感じてしまうかもしれません。

価値観のズレでトラブルになる

価値観のズレによるトラブル例も多く、特に子育てで大切にしたいことの観点が違うために嫁姑問題が起きるパターンも少なくないようです。
掃除の仕方が気に入らない、食の好みが合わない、といった理由で家事をしにくくなってしまうこともあるでしょう。

プライバシーの確保が難しい

間取り次第ではプライバシーの確保が難しくなってしまい、1人になれる時間がない、友達を呼びにくい、といった悩みを抱える方も多いです。

ストレスで体調不良になった、家族が不仲になり離婚に発展してしまった、というケースさえあります。

「大人数で集まることが好き」「1人だけで過ごす時間も欲しい」など、人によって大事にしたいことは違うため、家族全員の性格や考え方も尊重しながら、理想の暮らし方や生活環境についてイメージしてみることが大切です。

三世代同居・近居リフォームの補助金の条件や金額は?

家族が納得できる住まいにリフォームする上で、活用できる補助金制度についても知っておくと、より安心ですよね。
そこで、自治体が用意している補助金と、全国共通で利用できる補助金の例を比較してみましょう。

工事契約をする前に申し込む必要がある場合がほとんどなので、申請時期を誤らないように気を付けてくださいね。

全国共通の支援制度の例

高性能な「長期優良住宅」にリフォームし、さらに浴室・キッチン・トイレ・玄関のいずれかを追加したい場合に、おすすめの補助金制度もあります。

具体的には、長期優良住宅へ改修する際に、キッチン・浴室・トイレ・玄関の内、少なくとも1つを増設リフォームし、結果的にいずれか2つ以上の設備が2箇所以上ある状態になれば、補助金額が加算されます。
例えば、元々トイレは2つ、浴室が1つある住宅で、浴室をもう1つ追加する工事を行った場合でも補助対象となります。

【長期優良住宅化リフォーム推進事業】
<概要・要件>

• 既存住宅(一戸建て/賃貸住宅/マンションの専有部分)を、「長期優良住宅」へ改修する場合が対象

>>「長期優良住宅」の基準やメリットとは?

• さらに指定の「三世代同居対応改修工事」を実施する(=完工後に、浴室・キッチン・トイレ・玄関の内のいずれか2つ以上が、複数箇所ある状態になる)場合は、補助金額が上乗せされる

(※同制度では「三世代同居対応改修工事」と銘打っているが、居住する家族の構成や年齢制限といった規定は特になし)
<主なリフォーム>

1. 耐震性確保と構造躯体などの劣化対策は必須
2. 上記の他、一定の性能向上を満たす省エネ工事などを行う場合が対象
3. 1と2のリフォームとあわせて、浴室・キッチン・トイレ・玄関のいずれかを増設する工事

(※「インスペクション(住宅診断)」を工事前に行うことも必須条件)
<補助金額>

• 補助対象となる費用の3分の1を補助

(※長期優良住宅へ改修する工事に対しては、80~160万円/戸を上限として補助)
(※浴室・キッチン・トイレ・玄関の内のいずれか2つ以上が複数箇所ある状態にする場合には、さらに最大50万円/戸を上限として補助)
<申請受付期間および工事期間>

【Ⅰ期】
• 評価基準型

<戸建住宅>
2025年6月13日(金)~2025年9月30日(火)

<共同住宅>
2025年6月27日(金)~2025年9月30日(火)

【Ⅱ期】
Ⅰ期終了後~2025年12月22日

なお、補助金の申請は施工業者に対応してもらう必要があるため、注意が必要です。

※出典:「長期優良住宅化リフォーム推進事業公式ウェブサイト」(国土交通省)を加工して作成。

地域・自治体による支援制度の例

地域による補助金制度では、対象となる工事内容や、物件の所有者は誰かなど細かく指定されていることが多いため、必ず確認しましょう。

また、工事完了日や同居開始日などの期日が指定されている場合がほとんどのため、スケジュール調整を誤らないよう注意しましょう。

ここでは、神奈川県海老名市の補助金制度をご紹介します。

神奈川県海老名市
【三世代同居支援リフォーム助成金】
<概要・要件>

• 海老名市内で三世代同居をしている、もしくはこれから三世代同居する親または子が所有する物件(一戸建て/マンションの専有部分/店舗などと併用住宅の住宅部分)

• 申請時または実績報告の日までに三世帯以上で同居していること

(※そのほか、条件あり)
<主なリフォーム>

増改築/減築/水まわりリフォーム/オール電化住宅工事/壁紙や床材の張り替え/間仕切り変更/断熱改修/外壁の塗装や張り替え/屋根の塗装や葺き替え/手すりの設置/段差解消/防音工事、他

※海老名市内に本社もしくは本店があり、市へ住宅リフォーム取扱事業者の届け出をしている業者に施工してもらうことが条件
<補助金額>

上限30万円/戸とする、対象の工事費用の5分の1の金額(※10万円以上の工事を実施する場合が対象)
<申請受付期間>

1回目:2025年4月14日(月曜日)~同年8月8日(金曜日)
2回目:2025年9月1日(月曜日)~同年11月28日(金曜日)

• 受付時間:月曜日から金曜日までの平日8時30分~17時30分 
(※曜日・日曜日・祝日は除く)

※参照:「海老名市公式ウェブサイト」(神奈川県海老名市)。

自治体によっては「引っ越し費用や、住宅購入費のみ」を助成対象としている場合もあるため、申請時には内容を勘違いしないよう注意してくださいね。

このように制度によって、家族構成や工事内容の指定がある場合とない場合とがあり、条件は多種多様です。

>> どんなリフォームなら、補助金対象になる?注意点は?

上記の他にも、リフォームの際に申請できる補助金はたくさんあります。
リフォーム補助金に詳しい施工業者であれば、実施したい工事に合った制度があるかどうかも考慮してくれるので、質問してみるとよいでしょう。

リフォーム補助金にも対応できる
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三世代同居リフォームでは減税制度も活用可能

なお、リフォーム完了後に浴室・キッチン・トイレ・玄関の内、いずれか2つ以上が複数箇所ある状態になる場合には、所得税の優遇制度を受けられることもあります。

主な減税制度の例として、次の2つが挙げられます。

制度名 内容
住宅ローン減税 ・10年以上の住宅ローンを組んでリフォームを行った方が対象

・最大10年間、年末のローン残高の0.7%の金額を所得税から控除される
リフォーム促進税制 ・三世代同居対応を含む、対象のリフォームを行った方が対象
(※ローン利用の有無は問わない)

・対象の工事の上限金額(200~600万円)の範囲内で、費用の10%にあたる金額を所得税から控除される

※出典:「住宅をリフォームした場合に使える減税制度について」(国土交通省)を加工して作成。

>> リフォーム減制度を徹底解説

リフォーム減税制度も対象の条件が細かく定められているので、利用を検討されている場合は制度に詳しい業者に相談するとより安心です。
制度を上手く活用できるリフォームプランを提案してくれますよ。

リフォーム補助金にも対応できる
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「近居」という選択肢も視野に入れる

同居に不安がある方は、何かあった時にすぐ駆け付けられる距離に住む「近居」も、視野に入れてみるとよいでしょう。
地域によっては、三世代が近居するために住宅リフォームを行った場合も、補助金が適用される場合があります。

近居をする場合には、バリアフリー化や、リビング・ダイニングの拡張、収納の増設といったリフォームをしておくと、親戚が集まる時に役立つでしょう。

>> 近居のメリットと工夫の仕方・注意点

三世代(三世帯)同居のリフォームが得意な業者と相談を

三世代(三世帯)で快適に暮らすためには、生活スタイルに合ったリフォームと信頼できる業者選びが大切です。

そのためにも、なるべく複数のリフォーム会社に見積もりを依頼し、提案内容や費用を比較して、相性がよいと感じた業者に工事を任せると確実です。

また、利用できる補助金制度などがあるか、気軽にリフォーム会社と相談してみてください。

当サイト『リショップナビ』でも、希望の業者をご紹介しておりますので、お悩みの方はぜひ活用ください。

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【この記事のまとめ&ポイント!】

三世代同居あるいは近居のため、家をリフォームしたいです。どのような間取りや施工内容がおすすめですか?
「共有スペース」と「個別スペース」を明確にすることが重要です。

具体的には「間仕切りを設置する」「リビングや浴室を、親世帯用と子世帯用とで分ける」などの方法があります。

詳細は「三世代同居・近居でおすすめの間取りやリフォーム方法」の章よりご確認ください。
三世代同居のために、住宅をリフォームした事例を見たいです。
2階にミニキッチンを増設した例や、浴室を2つにした事例などを事例などを「三世代同居住宅のリフォーム事例と費用」の章にて掲載しています。
三世代同居・近居のためのリフォームで、活用できる補助金制度はありますか?
自治体によっては、補助金・助成金制度を設けています。

また「長期優良住宅」に改修される場合は、指定の「三世代同居対応改修工事」を実施すると、補助金額が上乗せされます。

詳しくは「三世代同居・近居リフォームの補助金の条件や金額」の章をご確認ください。
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