失敗しないガスコンロの選び方とは？部位別の基準や人気メーカー3社を紹介

(※記事内情報引用元：リンナイ、ハーマン、ノーリツ、パロマ各ホームページより)

ガスコンロを選ぶ際には、以下の3つの部位に注目すると良いでしょう。

それぞれポイントがありますので、順に解説していきます！

ビルトインコンロの天板のサイズは、幅60cmと幅75cmの2種類があります。
幅60cmは本体の横幅と天板が同じサイズで、一般的によく設置されています。
本体に対して天板の幅が15cm広い幅75cmのタイプは、左右のバーナーの間も広く、大きな鍋での料理や天板に熱い鍋を仮置きしたい時に使い勝手が良いです。

新しいガスコンロを選ぶ際には、設置する場所のサイズを事前に測っておきましょう。
なお、天板は幅60cmから幅75cm、幅75cmから幅60cmへの変更も可能なことが多いため、サイズの変更を検討しても良いかもしれません。

ガステーブルの天板の種類としては、ホーロー・ガラスコート・ガラストップが多くを占めます。
素材ごとにいろいろなメリット・デメリットがあります。
それぞれ強度や耐久性、値段が異なるので、総合して最適なタイプを選びましょう。

一般的に2口コンロには、「標準バーナー」と、強火力の「大バーナー」が左右に1つずつ付いています。
3口コンロの場合も同様で、奥にあるコンロには弱火の「小バーナー」が搭載されています。
火災や壁の劣化を防ぐため、大バーナーが壁側にならないように気を付けて選んでください。

コンロの右側に壁があるキッチンなら、大バーナーが左にあるタイプを、コンロの左側に壁が来る場合には大バーナーが右にあるタイプを選びましょう。

ほとんどの製品で、左右どちらか選べるようになっていますが、一部の機種では左右を選べないことや、両側が同じバーナーであることもあります。

ガスコンロを選ぶ際には、グリル機能もチェックしましょう。
大きく分けて、「両面焼き」と「片面焼き」とがあり、いずれも「水あり」と「水なし」の2タイプがあります。

お手入れがしやすく、高機能である両面焼き・水なしのタイプが最も価格が高くなります。
ただ、魚以外の料理ならオーブンやトースターでも代用できるため、コンロ購入の価格を抑えたい方は、片面焼きでも充分かもしれません。

グリルの機能は、各メーカーで進化しています。
「ワイドタイプ」のグリルは、食材を切らなくても簡単に入れられる上、一度に大量に焼けるので、家族が多いご家庭にオススメです。
専用のクッキングプレートも通販などで簡単に入手できるので、用途に合わせて、ピザやトーストも美味しく焼けますよ。

「ダッチオーブン」機能付きのコンロも近年好評です。
オーブンがなくても、パンやパエリア、丸鶏、ローストビーフや釜飯などの本格的な料理が、魚焼きグリルでも可能に♪

ガスコンロの各メーカーは、使いやすく料理が楽しくなる商品をつくるため、日々開発に力を入れています。
中でもとりわけ評価が高い、最新ガスコンロの人気機能をご紹介します。

キッチン周りは、どんなに工夫をしても必ず汚れてしまう場所です。
それなら、なるべくお掃除しやすいデザインのものを選びたいところ。
今注目を集めているのが、前面がフラットなタイプのコンロです。

従来のコンロは、ツマミなどの凹凸部分が多かったため、隙間に入った油汚れを取り除くのが面倒でした。
前面が平らなら、掃除が楽になる上、空間もすっきり広く、おしゃれに見えます。

さらに、五徳の周囲の汁受けをなくした天板のガスコンロも流行になりつつあります。
吹きこぼれなどの汚れを、五徳をはずすだけでサッとひと拭きすればOK。
いちいち取り外して洗わなくてはいけなかった部品が減るわけですね。

コンロにも魚焼きグリルにも搭載されている、オートメニュー機能や自動温度調節機能も、使いこなせればヤミツキになる方が続出しています。
魚焼きグリルなら、干物・切身・姿焼きをそれぞれ設定すれば自動でおいしく焼き上げてくれます。
火加減を強め、弱めと設定することも可能なので、料理の最中にグリルを開けて確認する手間を省けます。
設定時間に自動消化したり、炊飯・土鍋・麺ゆでなどの調理に合わせた温度に保てたり、様々なパターンがあるので、使いたい機能がある商品を選んでください。

自動温度調節ができるものの中でも、安全面を重視するなら「Siセンサー」を推奨します。
コンロに取り付けられた先進のSiセンサーは、煮物などの焦げ付きや煮こぼれを感知すると自動的に消化します。
揚げ物をしているときも鍋底の温度に反応し、加熱による油の発火も防ぎます。

ガスコンロの交換工事は、簡単で安価なのでリフォームしやすいという特徴があります。
ビルトインのガスコンロ交換リフォームの費用区分の内訳としては、10万円未満が全体の約40％、10～20万円が約50％と、ほとんどの方が20万円未満で実施できています。

予算を10万円以内で考えている場合は、特にオプションが付いていないスタンダードなコンロにしましょう。
便利な機能を少しだけプラスしたければ、10～20万円の本体価格+施工費でできる傾向があります。

また工事時間に関しては、3時間位と考えておくと良いでしょう。
朝食と昼食の間、もしくは昼食と夕食の間に施工をしてもらえば、工事した当日でも食事を問題なく作れますよ。

>> ガスコンロの取り付け交換費用はどのくらい？費用を抑えるコツや選び方もご紹介
>> パロマのキッチンリフォーム事例一覧はこちら

ところで、最新機能が備わっているガスコンロは、どのメーカーからどのような製品があるのか気になりませんか？
そこで今回は、大手であるリンナイ、ノーリツ(ハーマン)、パロマの3社の代表的なガスコンロを比較してみたいと思います。

リンナイ社のガスコンロは、リフォームでも新築でも全体的に支持率が高いです。
使い勝手もさることながら、デザインの美しさも人気の理由の一つです。

「デリシア」は、世界で初めてクリア系ガラスとブラック系ガラスの製造時に環境に配慮したエコガラスを搭載しました。
ガラストップは、ガスバーナー周りの熱を放熱・分散させるので、表面温度が高温にならないよう工夫されています。
グッドデザイン賞も受賞した、スタイリッシュな形状です。

リンナイのガスコンロは、「リッセ」もファンが多いです。
シンプルで使いやすい外観が、キッチン周りのコーディネートとも合わせやすくて魅力的。

操作部のジュエリーライトも、女性らしくて可愛らしいですね。
自動温度調節もできるタイマー部分は使う時にだけ出せて、普段はスッキリ収納可能。調理中でも表示が見やすい角度に固定されます。

ノーリツ(ハーマン)のガスコンロは、魚焼きグリルの焼き網をなくし、センサー付きの下火バーナーを採用しています。
特に人気が高いガラストップは、トップとフレームが耐熱結晶化ガラスで繋がっており、煮こぼれ時に、汚れがガラス面から出ていくことを防止します。

「ブリンクアドバンス」は、オート機能などの便利なオプションをアニメーションを使って液晶モニターで表示する機能です。
さらに聞き取りやすい音声でも操作をサポートしてくれるので、どの世代の方でも手際よく使うことができます。

「ファミ」は、安心・安全なSiセンサーを標準装備しています。
点火ボタンをロックし、意図しない点火を防止するので、小さなお子さんがいる家庭でも大丈夫ですね。
トップには油汚れや吹きこぼれなどの後もお手入れしやすいように、親水性のコーティングを施しています。

>> ノーリツのキッチンリフォーム事例一覧はこちら

パロマ社のガスコンロは、誰でも使いやすい設計や安全性が特徴的です。
さらに炎が広がらずに鍋底に集中するエコバーナー、ガス代を節約しつつ遠赤外線の効果でカリッとおいしく焼き上げるクリンエコグリルなど、省エネにも配慮して作られています。

「クレア」は、安全性の高いSiセンサーを搭載。
コンロ・グリルの操作部は、使うときに押すだけで開くプッシュオープン式。操作ボタンを押して点火すると、次に操作できる便利機能のスイッチが点滅します。
グリルの扉ガラスは3層構造で、従来のグリルと比較すると高温になりにくいため、やけどの危険性が低減します。
電源ボタンを3秒長押しすればチャイルドロックが設定されるので、高セキュリティーのガスコンロと言えるでしょう。

「グランドシェフ」は、ダッチオーブンも使用できるワイドグリル付き。
Siセンサーも装備しているので、調理のしやすさも安全面も抜群です。
カラーはゴールドやレッドなどをモチーフにした6種類のラインナップなので、室内インテリアに合わせて選ぶことができます。

いろいろとご紹介しましたが、素晴らしい機能も使わなければ宝の持ち腐れになってしまいます。
ご自宅のキッチンの使い方にあったガスコンロを選んで、使い勝手の良い快適なキッチンにしましょう。

こちらの記事もおすすめ♪
>> コンロと一緒にレンジフードも交換すると効率的！