インターロッキングとは
インターロッキングとは、コンクリートブロックがかみ合うように敷き詰めて舗装する方法です。
「インターロッキングブロック」ともいいます。
英語でかみ合わせるという意味の「interlocking」が語源です。
1970年代から普及し始め、車道のほか、公園や一般住宅などでも利用されています。
インターロッキングのメリット5つ
インターロッキングには主に5つのメリットがあります。
ここでは、それぞれ詳しく解説します。
デザインの幅が豊富
インターロッキングの種類には豊富な色や形状があり、さまざまなデザインの舗道を作れます。
ご自宅の玄関のアプローチやショッピングセンターの敷地内などを、イメージに合わせてデザインができます。
既製品の表面を加工して独特の質感を作ることもでき、デザインの幅が広いです。
耐久性が高い
インターロッキングは耐久性が高く、大型車が通る車道でも長期間利用できます。
複数のブロック同士がかみ合っているため荷重や圧力を分散させやすく、通常のアスファルトやコンクリートの舗道より丈夫です。
ひび割れも比較的しにくいため、メンテナンスの頻度や手間を少なくできます。
水はけがよい
インターロッキングは、水はけがよいため雨の日も安心して歩行できます。
かみ合っている2つのブロックの隙間から雨水が地面に流れるため、舗道の水たまりの予防が可能です。
庭のぬかるみも抑えてくれるため、ご自宅の敷地内の安全性を向上させられます。
環境にやさしい
インターロッキングはリサイクルやリユースに利用できるため、環境にやさしい点もメリットです。
インターロッキングの製造には鉄鋼スラグやエコセメント、再生骨材などのリサイクル材を使用できます。
ブロックが破損していなければリユースもできるため、環境への負担を小さくできるのです。
メンテナンスが簡単
インターロッキングは雑草が生えにくく破損時の補修もしやすいため、メンテナンスが簡単です。
インターロッキングの構造はブロックとブロックがしっかりかみ合っているので、雑草が育ちにくくなっています。
目地の部分に、雑草の抑止効果がある砂を使えば、雑草の予防にさらに効果的です。
また、インターロッキングが破損した場合、破損している部分のブロックのみを交換するだけで済みます。
舗道すべてを補修するのではなく部分的な補修でよいため、大規模なメンテナンスの手間がほとんどありません。
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インターロッキングのデメリット2つ
インターロッキングにはメリットが多いですが、デメリットもあります。
デメリットも把握したうえで、インターロッキングを取り入れるべきか判断しましょう。
施工が難しい
インターロッキングは施工が難しく、職人の技術力が低い場合は凹凸のある仕上がりになってしまいます。
インターロッキングの施工で非常に重要なのは下地です。
下地がしっかりしていないと、施工直後はきれいな仕上がりでもすぐに凹凸ができてしまいます。
また、ブロック同士のかみ合わせも一つひとつ手作業で行うため、慣れていない業者が実施するとずれやゆがみなどが発生することがあります。
きれいな仕上がりにするため、インターロッキングでの舗装を依頼する場合は、施工経験が豊富な業者を選びましょう。
施工費用が比較的高い
インターロッキングでの舗装は、通常のコンクリート舗装よりも比較的施工費用が高めです。
コンクリート舗装よりも求められる技術力が高く、施工が難しいことから時間がかかるだけでなく、人件費などもかかるため、どうしても費用がかかってしまいます。
ただし、施工費用を安くしたいという理由で、格安の業者に依頼する際は、注意をしましょう。
あまりにも相場より安い金額だと、手抜き工事や後から費用を追加するなど、悪質な業者のケースもあります。
1社だけでなく、複数社に詳しく見積もりや工事について聞いたうえで、判断するのがよいです。
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インターロッキングの施工方法
インターロッキングの施工は、一般的に次の手順で行います。
1. 整地をする 2. 下地処理をする 3. 砂入れをする 4. ブロックの設置をする |
それぞれの手順について、解説していきます。
1. 整地をする
まずは施工箇所の整地を行います。
整地で大切なのは、インターロッキング施工後の舗道がほかのエリアの高さと同じになることです。
ブロックを敷いた際に周りの高さと同じになるよう、掘るべき厚さを計算してから下地となる部分の地面を掘ります。
ショッピングモールの敷地など広範囲の施工では重機を用いますが、一般住宅程度の広さであればほとんどの場合手作業です。
2. 下地処理をする
整地が完了したら、次は下地処理を行います。
下地処理は、インターロッキングの施工で非常に重要な過程です。
下地処理がしっかりできていないと、どれほど丁寧にブロックを設置しても凹凸ができてしまいます。
地面を掘った場所に砂利を敷き、平らになるよう転圧します。
転圧とは、地面に圧力を加えて空気を押し出し、土の粒子と粒子の結びつきを強化することです。
転圧により均一にすることで、平らな地面が長持ちします。
また、必要であれば水勾配もつけて水はけをよくしましょう。
3. 砂入れをする
下地処理が完了したら砂入れをします。
ブロックを敷く前に目の細かい砂を敷き、再度地面が平らになるよう調整します。
砂は施工箇所全面に必要であり、インターロッキングの水はけのよさに関わります。
ブロックの隙間へ流れた雨水を砂が吸収することで、舗道に水たまりができるのを予防します。
4. ブロックの設置をする
砂入れが終わったら最後にブロックを設置します。
ブロックは一つひとつ並べていき、色や模様にこだわる場合は何度か全体のバランスを確認してから進めるのがよいです。
施工スペースによっては、ブロックがぴったりとはまらないため、必要に応じてブロックの端をカットしましょう。
ブロックを並べ終わったら再度転圧し、仕上げに目地を砂で埋めます。
表面全体に砂をかけ、目地にすり込んだら、余った砂をほうきで除去してインターロッキングの施工完了です。
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インターロッキングのDIYは難しい
インターロッキングの施工は非常に難易度が高いため、広い範囲を施工する場合DIYには向いていません。
インターロッキングの施工では下地の処理が大切なので、十分なスキルや知識がないと凹凸ができ、つまずいたり水たまりができたりしてしまいます。
下地の転圧や水勾配の作成は難しく、失敗するリスクがあります。
DIYだときれいに仕上げるのが難しいため、プロに任せたほうがよいでしょう。
>> 外構・エクステリア工事の失敗例を解説!対策やおすすめ業者をご紹介インターロッキングの施工業者の選び方
インターロッキングの施工業者を選ぶ際は、次のポイントに注意しましょう。
実績はあるか
インターロッキングの施工実績が豊富かチェックしましょう。
業者のホームページやSNSなどから、どのような施工をしてきたか確認するのがおすすめです。
外構工事やエクステリア工事が得意な業者でも、インターロッキングの経験が豊富とは限りません。
不慣れな業者に依頼すると、希望していた通りの仕上がりにならないことがあります。
施工写真や実際に施工した現場などを見て、安心して任せられるか判断しましょう。
>> 後悔しないリフォーム会社の選び方を徹底解説アフターサービスが充実しているか
アフターサービスの内容についても、よく確認をしましょう。
施工後の無料補修期間や、定期点検の有無など、万が一に備えて確かめることが大切です。
アフターサービスが不十分だと、施工後に不具合が見つかっても、有償での対応になってしまうことがあります。
メンテナンスの相談も気軽にできるよう、施工後のケアもしっかりしている業者を選びましょう。
コミュニケーションがとりやすいか
業者と、見積もり依頼や施工の打ち合わせなどのやり取りをする際は、コミュニケーションのとりやすさをチェックしましょう。
満足のいく仕上がりにするためには、要望が伝えやすいか、質問しやすいかなど、コミュニケーションに不自由を感じないことが重要です。
業者から積極的に提案してくれると希望の深掘りができ、仕上がりのイメージもしやすくなります。
質問の意図をくみ取ってもらえないと感じたり、説明がわかりにくいなど不安を感じた場合は、ほかの業者への依頼を検討したほうがよいでしょう。
費用は相場通りか
施工費用が相場通りか、必ずチェックしましょう。
インターロッキングの施工費用は、現場の規模や状態により異なるため、実際に見積もりを取得して相場を確かめることが大切です。
3社程度に見積もりを依頼し、金額と内容を比べましょう。
ほかの見積もりよりも、高すぎるまたは安すぎる場合は過剰請求や手抜き工事も考えられます。
明らかに相場と合わない金額の見積もりであれば、内訳に不自然な部分がないかよく確認してください。
よくわからない箇所があれば、遠慮なく質問しましょう。
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インターロッキングの施工事例4選
ここからはインターロッキングの施工事例を4選ご紹介します。
かかった費用や日数も掲載していますので、デザインとあわせて参考にしてみてください。
駐車場の砂利をインターロッキングに変更
住宅の種類 | 一戸建て |
---|---|
施工面積 | 15.0㎡ |
施工日数 | 7日間 |
リフォーム費用 | 約20万円 |
「車が通る度に砂利が跳ねて車を傷つけてしまう」とお悩みのお客様に、インターロッキングをご提案した事例です。
当初はコンクリートでの舗装をお考えでしたが、玄関までのアプローチも兼ねてインターロッキングの施工をおすすめしました。
2色を使っておしゃれな駐車場に仕上がりました。
インターロッキングの花壇を作成
住宅の種類 | 一戸建て |
---|---|
施工面積 | 40.0㎡ |
施工日数 | 7日間 |
リフォーム費用 | 約40万円 |
庭の水たまりに悩んでいたお客様に、インターロッキングの施工をおすすめした事例です。
アプローチと合わせて花壇も造作し、個性的でおしゃれな庭に仕上がりました。
コンクリートの割れ防止にインターロッキングを利用
住宅の種類 | 一戸建て |
---|---|
施工面積 | ー |
施工日数 | 7日間 |
リフォーム費用 | 約61万円 |
車とバイク、自転車を停めるための駐車場を作った事例です。
大部分をコンクリートで施工しましたが、割れ防止にインターロッキングを利用しています。
おしゃれなアクセントにもなりご満足いただけました。
歩きやすいインターロッキングの玄関を施工
住宅の種類 | 店舗 |
---|---|
施工面積 | ー |
施工日数 | ー |
リフォーム費用 | ー |
雨水で足元が危なくないよう、インターロッキングで玄関周りを施工しました。
インターロッキングは水はけがよいため、クリニックや老人ホームなど、お年寄りの出入りが多い場所での利用もおすすめです。
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インターロッキングはプロに任せるのがおすすめ
インターロッキングは舗装方法のひとつで、耐久性や水はけのよさ、メンテナンスの簡単さなどのメリットがあります。
一方で、施工が難しいため費用が高くなりやすく、業者の技術力にも注意が必要です。
きれいな仕上がりになるよう、施工業者は慎重に選びましょう。
業者を選ぶ際は、3社程度の見積もりを比較し、相場を確かめるのがおすすめです。
高すぎる業者や安すぎる業者がいれば内訳をよく確認し、悪質の業者ではないか確かめましょう。
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