玄関から空き巣が侵入する手口
玄関からの空き巣被害は、一戸建て住宅で2,728件(全体の約2割)、3階以上の共同住宅では1,499件(全体の約4割)にのぼっています。
※出典:住まいる防犯110番「手口でみる侵入犯罪の脅威」(警視庁)
主な侵入手口として、次のものが挙げられます。
- ドア錠のこじ破り
- 鍵穴のピッキング
- サムターン回し
- カム送り解錠
また、玄関やその周辺にガラスが使われている場合は、ガラスを破って手を差し入れ、内側の鍵を開けて侵入するケースもあります。
次の章では、玄関の防犯対策について詳しく解説していきます。
今すぐ見直したい玄関の防犯対策5選

2ロックでピッキングを防止する
玄関の鍵穴を1つではなく2つ設置した「2ロックタイプ」は、ピッキングによる侵入を防ぐのに効果的な対策のひとつです。
鍵穴が1つだけだと、短時間で解錠されてしまうリスクがありますが、2つにすることで開錠に時間がかかり、泥棒が侵入を諦める可能性が高まります。
さらに、鍵穴をなるべく外から見えにくくするために、カードキーや電子ロック、シリンダーカバーなどを活用すると、ピッキングの標的にされにくいです。
なお、2ロックの取り付けが難しい場合は、ドアの内側に補助錠を設置することでも、防犯対策ができます。
ディンプルキーや暗証番号キーで対策も◎

鍵に複数のくぼみがある「ディンプルキー」も、ピッキング対策として効果的です。
従来の鍵に比べて構造が複雑で、複数のくぼみと鍵穴が正確に一致しないと開錠できないため、ピッキングによる侵入の抑制が期待できます。
また、鍵穴がない「暗証番号式」の鍵もあり、住人しか番号を知らないため、防犯性の高い選択肢のひとつです。
暗証番号タイプには、解錠後に自動で2秒ほどで施錠される機能が付いた製品もあり、うっかり閉め忘れも防げます。
サムターン回し対策をする
サムターンとは、玄関の内側にある丸いつまみ状の部品で、この部分を回されると鍵が簡単に開いてしまうため、空き巣の侵入手口としてよく使われます。
対策としては、サムターン部分が取り外し可能なタイプの鍵に交換したり、専用のカバーを取り付けて外部から回されないようにする方法があります。
また、賃貸など共同住宅の玄関ドアは郵便受けから特殊な工具を差し込んでサムターンを回す手口もあるため、郵便受けにカバーをつけるとさらなる防犯効果が期待できます。
ガードプレートをつけてこじ破り対策をするとなおよい

ドアと枠の間に隙間があると、かんぬき(デッドボルト)が外から見えてしまい、ドライバーなどでこじ開けられるリスクがあります。
このような被害を防ぐには、隙間を塞ぐ専用のガードプレートを設置するのがおすすめです。
ただし、ドアの形状や厚みによって取り付けられるプレートの種類が異なるため、事前にサイズや隙間の幅を確認しておきましょう。
また、材質は十分な強度のあるものを選ぶことも大切です。
ガラスの破損による侵入対策をする
一戸建て住宅の玄関ドアにガラスが使われている場合、ガラスを割って内側の鍵を開けるという侵入手口も多く報告されています。
このような被害を防ぐには、防犯性能の高い複層ガラスなどに交換するのが効果的です。
製品によっては、強い衝撃を7回加えても割れにくいタイプもあり、侵入に時間がかかるため、空き巣の抑止につながります。
防犯カメラや玄関モニターで不審者を確認する
玄関周りの防犯対策として、防犯カメラやインターホンの玄関モニターは、不審者の確認や侵入の未然防止に効果があります。
泥棒は侵入する前に下見をする傾向があるため、防犯カメラが設置されていれば抑止につながります。
また、玄関モニターがあれば、ドアを開ける前に訪問者の顔を確認できるため、業者を装った不審人物の侵入を防ぐことが可能です。
さらに、防犯カメラやモニターの映像は、万が一の際に証拠としても活用できます。
センサー付きライトで夜間の防犯対策をする
夜間に玄関まわりが暗いと、人目につかないことから空き巣に狙われやすくなります。
人感センサー付きライトや外灯を設置して周囲を明るく照らすことで、防犯効果が高まります。
ただし、設置場所や周辺環境によって効果は異なるため、適切な位置に設置することが重要です。
設置場所によっては、施工時に専門家の確認が必要な場合もあるので、注意しましょう。
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賃貸住宅の玄関ドアの防犯対策
賃貸住宅の玄関ドアの防犯対策としては、主に次のような方法があります。
- ドアに防犯プレートを設置する
- 防犯用サムターンやサムターンカバーを設置する
- ドアポストが外れないようにする
- ドアスコープにカバーをして中が見れないようにする
また、2ロックタイプの鍵への変更は、管理会社や大家さんへの確認が必要な場合があるので、注意をしましょう。
さらに、合鍵を玄関周辺や郵便受けなどに隠しておくのは危険なので、ご自身できちんと管理することが大切です。
【事例付き】玄関の防犯リフォーム方法3選
ここで、当サービス『リショップナビ』の加盟店が実際に行った、玄関の防犯リフォームの例を3選ご紹介します。
リフォーム費用と施工日数も掲載していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
防犯性の高い玄関ドアに交換
引き戸の防犯性に不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
こちらの事例では、ピッキングやドアのこじ開けといった手口に対応できる、防犯性の高いドアへ交換しました。
引き戸でも、ドアと枠の隙間を埋めたり、より施錠力の高い鍵に交換することである程度の対策は可能です。
ただ、防犯性能をしっかり高めたい場合は、ドア自体の交換の検討をおすすめします。
2ロック付きのドアを採用
こちらの事例では、玄関ドアの立て付けが悪くなってきたことをきっかけに、防犯性も考慮して2ロックタイプのドアへ交換しました。
ご自宅の玄関ドアが経年劣化で交換や修繕の必要が出てきたときは、防犯性能の見直しもあわせて行うとよいでしょう。
何度も工事をするより、一度にまとめてリフォームした方が、費用面でも効率的です。
玄関周りのガラスに防犯ガラスを採用
玄関ドアを選ぶ際は、お住まいのデザインに合わせて選ぶことが多いですが、防犯ガラスなど素材を工夫することで、防犯性も高められます。
さらに、玄関ドア本体だけでなく、人感センサー付きライトなど周辺設備を設置することで、より高い防犯効果が期待できるでしょう。
玄関の防犯対策は、立地や周囲の環境によって適した方法が異なります。
万が一に備えてどのような対策がよいか迷った場合は、リフォーム業者に相談してみるのもおすすめです。
経験に基づいた具体的なアドバイスがもらえますよ。
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玄関の防犯リフォーム依頼時にチェックしたいポイント
防犯設備士などの有資格があると◎
資格がなくても防犯対策の玄関リフォームは可能ですが、有資格者のいる業者に依頼することで、専門的な知識による具体的なリフォームプランを提案してもらえます。
例えば、監視カメラの設置では感覚的に場所を決めてしまうと、肝心の侵入者に対して効果を発揮できないことがあります。
その点、防犯設備士などの資格を持つ専門業者であれば、建物の構造や侵入経路を踏まえた上で、最適な機器の選定や設置が可能です。
防犯性をしっかり高めたいなら、有資格者が在籍するリフォーム業者に依頼するのがより安心でしょう。
アフターフォローが充実しているか
玄関の防犯リフォームを行う際は、工事を依頼する業者にアフターフォローや保証サービスが充実しているかを確認することも大切です。
防犯カメラの故障やメンテナンスが必要になったとき、迅速に対応してくれる業者であれば、いざというときも安心ですよね。
見積もりを依頼する段階で、アフターサービスの有無や保証の有効期間についても確認しておくとよいでしょう。
玄関の防犯リフォームの施工実績が豊富であるか
玄関の防犯リフォームを依頼する業者を選ぶ際は、施工実績が豊富かどうかを確認することも重要です。
リフォーム業者によって得意とする工事や対応可能な内容は異なるため、まずはホームページなどで実績や対応範囲をチェックしてみましょう。
たとえ担当者の人柄がよくても、実績が少ないと施工不良などのトラブルにつながることもあります。
防犯対策リフォームに詳しいかどうかを判断するためにも、相談時には施工事例を見せてもらいながら、信頼できる業者か見極めていきましょう。
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玄関ドアの防犯対策はリフォームでしっかりと
玄関は侵入被害の多い場所だからこそ、防犯性を高める対策やリフォームが重要です。
近年は住宅への侵入による被害も目立つため、今一度ご自宅の玄関の防犯性を見直し、適切な対策を検討しましょう。
ドアの交換や防犯設備の設置で、安心して暮らせる住まいを実現できます。
まずは実績のあるリフォーム業者に相談してみてくださいね。
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