【2025年版】玄関ドア・玄関周りのリフォーム補助金制度の例
玄関ドアや玄関周りのリフォームでは、「省エネ対策」や「バリアフリー化」など条件を満たすことで、国や自治体の補助金制度が利用できる場合があります。
2025年5月現在、玄関ドアのリフォームに利用しやすい補助金制度の例として、次が挙げられます。
補助金制度名 | 対象となる玄関リフォーム |
---|---|
子育てグリーン住宅支援事業 |
|
先進的窓リノベ2025事業 |
(※窓の断熱リフォームと同時に行う場合のみ) |
介護保険 |
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既存住宅における断熱リフォーム支援事業 |
(※高断熱窓や断熱建材と同時にリフォームする場合のみ) |
長期優良住宅化リフォーム推進事業 |
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寒川町住宅リフォーム等建築工事推進助成事業(神奈川県) |
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次の章では、各制度の補助金額や申請方法など、具体的な内容について解説していきます。
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子育てグリーン住宅支援事業
「子育てグリーン住宅支援事業」は、対象の省エネ改修をする際に、費用の一部を補助する事業です。
制度名から「子育て世帯のみが対象」と思われがちですが、リフォームについては全世帯が利用できます。
補助対象のリフォームと、補助金額
子育てグリーン住宅支援事業では、必須である3種類の工事を最低でも2つ以上行うことが対象の条件として設けられています。
玄関ドアのリフォームで利用する際の、具体的な対象のリフォーム内容と補助金額は次の通りです。
補助金対象となる工事 | 補助金額 |
---|---|
開口部の断熱改修(必須) | 4.3~4.9万円/箇所 |
子育てしやすい環境にするための改修(任意) |
3.8~5.3万円/箇所 3.2~3.6万円/箇所 |
バリアフリー対応にするための改修(任意) |
6千円/戸 7千円/戸 |
任意のリフォームは、必須リフォームと同時に行う場合補助対象となります。
また、補助金の申請をするには、補助金額の合計が5万円以上であることが条件の1つです。
補助対象の要件
子育てグリーン住宅支援事業の補助対象となる条件は、次の通りです。
|
交付申請の流れ
子育てグリーン住宅支援事業での、補助金交付申請をする流れは次の通りです。

子育てグリーン住宅支援事業では、玄関ドアの交換、玄関周りのバリアフリー化とあわせて、ほかの省エネリフォームを検討されている方に利用しやすい制度といえるでしょう。
なお、補助金の申請は施工業者が行います。
※出典:「子育てグリーン住宅支援事業公式ウェブサイト」(国土交通省)を加工して作成。
先進的窓リノベ2025事業
「先進的窓リノベ2025事業」は、一戸建て・集合住宅の窓の断熱リフォームに対して、費用の一部を補助する事業です。
玄関ドアのリフォームは、窓の断熱工事と一緒に行う場合に補助対象とされます。
補助対象のリフォームと、補助金
先進的窓リノベ2025事業で、補助対象となる玄関ドアリフォームと補助金額は次の通りです。
補助対象となる工事の内容 | 補助金額 |
---|---|
カバー工法で断熱性の高い玄関ドアに交換 | |
はつり工法で断熱性の高い玄関ドアに交換 | |
補助金額は、施工方法に加えて玄関ドアのサイズによっても変動します。
また、先進的窓リノベ2025事業においても、補助金額の合計が5万円以上であることが条件に設けられています。
補助対象の要件
先進的窓リノベ2025事業で補助金の対象となる条件の内容は、次が挙げられます。
(※集合住宅の場合は管理組合・管理組合法人も対象) |
ちなみに、玄関ドアの断熱リフォーム単体では補助対象とならないので注意してくださいね。
交付申請の流れ
先進的窓リノベ2025事業で補助金を申請する際の、主な流れは次の通りです。

窓の断熱リフォームを中心に考えている方には、先進的窓リノベ2025事業の利用を検討することをおすすめします。
※出典:「先進的窓リノベ2025事業公式ウェブサイト」(環境省)を加工して作成。
介護保険
「介護保険」は「要介護」「要支援」認定された方がお住まいをバリアフリー対応にリフォームする際、利用可能な制度です。
介護保険を利用して玄関ドアの改修工事をする場合は、ケアマネジャーと相談しながら施工内容を検討する必要があります。
補助対象のリフォームと補助金額
介護保険の補助対象となる玄関ドアのリフォーム内容と、補助金額は次の通りです。
補助対象となる工事の内容 | 補助金額 |
---|---|
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補助対象の要件
介護保険による住宅改修の補助対象の要件は、要介護または要支援の認定を受けた方、認定を受けた方が居住しているご自宅です。
交付申請の流れ
介護保険の交付申請の流れは、次の通りです。

介護保険の住宅改修費の支給申請に必要な書類は、基本的にケアマネジャーが作成します。
リフォーム業者に見積もり依頼をする際、介護保険の書類作成ができるスタッフの方が在籍しているか確認しておくのもよいでしょう。
※出典:「介護保険における住宅改修」(国土交通省)を加工して作成。
既存住宅における断熱リフォーム支援事業
「既存住宅における断熱リフォーム支援事業」は、高断熱性能の窓や建材を利用してリフォームする際、費用の一部を補助します。
玄関ドアのリフォームで本制度を利用する場合は、対象製品を採用して行う窓や建材の断熱リフォームとあわせて行うことが必須です。
補助対象のリフォームと補助金額
既存住宅における断熱リフォーム支援事業での、対象とされるリフォームと補助金額は次の内容です。
補助金対象となる工事 | 補助金額 |
---|---|
一定の断熱性能基準を満たした、 玄関ドア製品に交換するリフォーム |
120万円/戸 20万円/戸 |
補助対象の要件
既存住宅における断熱リフォーム支援事業の補助対象の要件は、次の通りです。
|
交付申請の流れ
既存住宅における断熱リフォーム支援事業の交付申請の流れは、次の通りです。

長期優良住宅化リフォーム推進事業
「長期優良住宅化リフォーム推進事業」とは、住宅を長く快適に利用できるよう、住宅の性能を向上させるリフォームを対象とした補助金制度です。
主な対象のリフォームには、省エネ改修や耐震対策、劣化対策が挙げられます。
また、バリアフリーリフォームや子育てしやすい環境にするリフォームも補助金の対象となる場合があります。
補助対象のリフォームと補助金額
補助対象となる玄関リフォームの内容と、補助金額は次の通りです。
補助対象となる工事の内容 | 補助金額 |
---|---|
三世代同居のための玄関増設リフォーム |
|
上記のリフォームは、省エネ化、耐震対策、劣化対策と3つの必須リフォームと一緒に行う場合、補助対象とされます。
なお、三世代同居対応のための増設リフォームは、リフォーム後に玄関・キッチン・浴室・トイレのいずれか2つ以上が複数箇所あることが必須条件です。
補助対象の要件
長期優良住宅化リフォーム推進事業を利用する際の条件は、次の通りです。
|
交付申請の流れ
長期優良住宅化リフォーム推進事業の交付申請の流れは、次の通りです。

※出典:「長期優良住宅化リフォーム推進事業に関する説明資料」(国土交通省)を加工して作成。
寒川町住宅リフォーム等建築工事推進助成事業(神奈川県)
ここでは、自治体が実施するリフォーム補助金制度の一例をご紹介します。
神奈川県寒川町の「住宅リフォーム等建築工事推進助成事業」では、寒川町内のリフォーム業者を利用して改修工事を行う場合、「寒川町共通商品券」で助成をしています。
対象のリフォームの内容と、補助金額は次の通りです。
補助対象となる工事の内容 | |
---|---|
補助金額 |
|
補助対象の条件 |
|
※参照:「住宅リフォーム等建築工事推進助成事業」(神奈川県公式ウェブサイト)。
*寒川版デジタル地域通貨「さむかわPay」
上述した制度以外にも、地域によっては玄関リフォームに補助金(助成金)を受け取れるケースがあります。
お住まいの自治体の窓口で確認してみるのが確実ですが、リフォーム業者によっては補助金・助成金制度に詳しいスタッフも在籍しています。
施工業者に見積もりを作成してもらう際などに、あわせて相談してみるのがおすすめです。
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補助金を利用した場合玄関ドアのリフォーム費用はどれくらい?
「玄関ドアの交換はいくらかかる?」「補助金を利用すると、玄関のリフォームはどれくらいになるの?」と気になる方もいらっしゃるでしょう。
玄関ドア・玄関のリフォームの費用相場は10〜50万円以内とされており、玄関ドアの種類や施工方法によっては金額が変動することがあります。
今回は「先進的窓リノベ2025事業」の利用を想定して、玄関の断熱リフォームをした費用例をご紹介します。
(※今回は費用例の解説のため、玄関ドアリフォーム費用のみ記載をしております。)
補助金を利用した場合の玄関ドアリフォーム費用例

①リフォーム総額 | 50万円 |
---|---|
②補助金額 | 断熱性能のある玄関ドアにカバー工法で交換 =11.7万円 |
①-② | 38.3万円 |
>> この事例の詳細を見る
(※玄関ドアは窓の断熱リフォームと一緒に行う場合が補助対象となるので、ご注意ください。)
補助金対象のリフォームを組み合わせることで、費用を抑えて気になる複数の箇所のリフォームができるケースもあります。
リフォームしたい箇所をピックアップしたら、リフォーム業者へ補助金を利用できるか相談すると、希望にそったリフォームプランを提案してくれるでしょう。
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玄関ドアなどのリフォームで補助金を利用する際の注意点
申請時期・完了報告などの期限を守る
基本的に、補助金を利用する場合には 「申請時期」や「工事後の完了報告」の期限を守ることが大切です。
申請期限は年度によって異なったり、予算に達してしまうと早めに締め切られてしまったりすることが多いです。
そのため、最新情報をこまめに確認しましょう。
また、「不備によって申請が間に合わなかった」ということがないよう、余裕を持って必要書類を用意しておくとよいですね。
リフォーム工事を行う前に申請をする
たいていの補助金制度は、工事を行う前に申請する必要があります。
ただ制度によっては、着工後や施工完了後に申請するケースもあるので、注意してくださいね。
もし、申請の行うタイミングを誤ってしまうと、補助金が利用できなくなってしまうので、正確に把握しておくのが肝心です。
さらに、リフォーム業者にも、あらかじめ「補助金制度を利用したい」旨を伝えておくと安心でしょう。
併用可能かどうか確かめる
補助金・助成金は、制度によって併用が可能なものもあります。
もし、複数の制度を利用したい場合には、それぞれ併用できるか調べておくことが大事です。
また併用できない場合には、どの制度を利用するのが最もお得になるか、自治体の窓口や施工業者に相談して、最適な制度を尋ねてみるのもよいでしょう。
補助金制度によってはリフォーム会社の指定がある
制度によっては、施工を依頼すべきリフォーム業者が指定されている場合があります。
工事を契約する前に、該当の補助金制度の窓口やホームページで再確認しておくと安心でしょう。
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玄関ドアや玄関周りのリフォーム費用を抑える方法
「利用できそうな補助金制度がない……」「補助金を使えそうだけど、できる限りリフォーム費用を抑えたい」という方もいらっしゃるでしょう。
そこで、玄関のリフォーム費用を抑えるためのコツについてもご紹介します。
可能であれば、新しい扉材などのグレードを下げる
一般的に、新しく採用する建材(玄関ドアなど)のグレードを下げると、費用を抑えられます。
ただ、「断熱性の高い玄関ドア」にリフォームする場合には、ある程度の品質のドアを導入する必要性があります。
「最終的にどのような玄関にしたいか」を基準に考えた上で、最もコストパフォーマンスの高いプランを検討することが大切です。
なるべくサイズや位置を変更しない
リフォーム全般に共通することですが、サイズや位置を変更すると、手間がかかるため値段が高くなります。
そのため「玄関ドアのサイズ」や「玄関の位置」を現状のままリフォームすると、費用が安く済むでしょう。
ただし、バリアフリーリフォームなどご家族の健康状態を考慮して、ドアのサイズや位置を変更した方がよいケースもあります。
まずは、ご家族のライフスタイルにあわせて玄関のリフォーム内容を検討しましょう。
相見積もりを行い、総額を比較する
「相見積もり」とは、複数の会社に工事の見積もりを出してもらい、見積書の内容を比較することを指します。
業者によって、提示する工事プランや費用総額が異なるため、見積書を比べてから契約先を選ぶことで、結果的にリフォーム価格を安くできる可能性が高くなります。
補助金を活用して理想の玄関リフォームを実現しよう
玄関リフォームでは、省エネ対策やバリアフリーを目的とすると、国や自治体の補助金を活用しやすくなります。
見積もり時に「できるだけ安くしたい」「利用できる補助金を知りたい」と相談すれば、希望に合ったプランを提案してもらえるでしょう。
知識のあるスタッフなら、適用可能な制度や申請サポートについて助言してくれることもありますよ。
まずはリフォーム業者に相談し、機能面・コスト面ともに満足できる玄関リフォームを実現しましょう。
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