雨樋交換前必見!種類と素材の違いを比較

更新日:2025年05月16日

雨樋交換前に必見!種類と素材の違いを比較

雨樋の交換や新設をお考えですか?形状や素材の違いに迷う方も多いはず。雨樋は住まいの耐久性や美観を左右する重要な設備です。
丸型・角型などの形状、塩化ビニール樹脂・ガルバリウム鋼板・銅といった素材にはそれぞれ特徴があります。
この記事では、雨樋の種類を徹底比較しているので、快適な住まいづくりにぜひお役立てください。

主な雨樋の形状の種類

雨樋には、建物のデザインや機能性に合わせてさまざまな形状があります。

ここでは、 代表的な4つの種類、丸型(半円型)、角型、雪国仕様、そして意匠型について、それぞれの特徴を簡潔に紹介します。
それぞれの形状が持つ特徴と、どのような建築スタイルに最適なのか、詳しく見ていきましょう。

丸(半円)型

丸(半円)型・特徴

丸型(半円型)の雨樋は日本の住宅で最も広く採用されている形状です。
筒を半分に切ったようなシンプルなデザインが特徴で、和風建築の瓦屋根との調和性が高く評価されています。

排水能力は角型に比べると控えめですが、標準的な降雨量には十分対応できます。
形状が単純なため施工が容易で、コストパフォーマンスに優れる点も、一般住宅で広く支持されている理由の1つです。

定期的な掃除と、経年劣化のチェックは必要ですが、部品の交換が容易な点も、長期使用を支える要素となっています。

角型

角型・特徴

角型雨樋は、直線的なデザインが現代建築に調和し、シンプルな外観を引き立てます。
四角い断面は深さがあり、同幅の丸型に比べ約1.3倍の排水容量を誇り、ゲリラ豪雨にも強いのが特徴です。

風圧にも強く耐久性に優れ、商業施設や大型住宅で多く採用されています。
近年の新築住宅の約7割が採用し、都市部では標準となりつつあります。

ただし、角部分のゴミが詰まりやすいので、定期的な清掃を心がけましょう。

特殊型(雪国仕様)

特殊型・特徴

特殊型の雨樋は、豪雪地帯の過酷な気候に対応する特殊設計です。
積雪や凍結による破損を防ぐため、内部への雪の侵入を防ぐ覆いが付いています。

軒樋には特殊カバーが装着され、雪の重みやアイスジャム(雪水の再凍結)、雪下ろし時の衝撃から保護。
内部空間を狭くし雪をブロック、厚みのある素材で積雪荷重に耐えます。

ただし、排水容量が限られるため、降雪量の少ない地域では注意が必要です。
素材は、低温でも劣化しにくいアルミ合金やガルバリウム鋼板が推奨され、近年では軽量で高耐久な複合素材も登場しています。

>> 屋根からの落雪対策について!
>> 雪止めで雨樋の破損を防ぐ

意匠型

意匠型・特徴

デザイン性を重視し、建物の外観美を高めるタイプです。
和風・洋風住宅に調和するよう設計され、銅製やアルミ鋳物などの高級素材が用いられます。

特に銅製は経年変化が趣を添え、曲線加工や装飾金具で屋根形状に合わせた多様なデザインが可能です。

デザインの種類
  • 寺院や歴史的建造物で採用実績が多い伝統的なデザイン
  • 現代住宅向けにシンプルなラインを活かしたモダンなタイプ
  • 特殊な塗装技術で色彩バリエーションを拡充した製品
  • ただし、施工は高度な技術を要し、部品の互換性が低いため、補修時は注意してください。
    酸性雨に弱い銅製は定期的なメンテナンスが重要です。

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    主な雨樋の素材

    雨樋・素材

    雨樋の素材選びは、家の外観や耐久性に大きく影響します。

    それぞれコスト、耐久性、見た目の特徴が異なるため、住まいの環境や予算、デザイン性を考慮して最適な素材を選ぶことが大切です。

    各素材の特徴、メリット・デメリット、耐用年数などを把握し、長期的な視点で雨樋選びの参考にしてみてください。

    塩化ビニール樹脂

    硬質塩化ビニルを素材とした軽量タイプで、一般住宅で最も広く採用されています。
    素材重量が1mあたり約500gと軽く、切断や接続作業が容易なため、リフォーム工事でも部分補修がしやすいです。

    主な特徴
  • 紫外線や酸性雨に強く、錆びにくい
  • カラーバリエーションが多く、外観に調和するデザインを選びやすい
  • 初期費用が鋼板製より安く、コストパフォーマンスに優れている
  • 経年変化により、20年程度で表面の変色や脆化が進み、ひび割れが発生する場合があります。
    寒冷地では凍結による破損リスクがやや高く、積雪量の多い地域では鋼板製との比較検討を推奨します。

    ガルバリウム鋼板

    亜鉛とアルミニウムの合金メッキを施した鋼板が特徴です。
    この特殊なコーティングにより、従来の金属素材に比べてサビの発生を大幅に抑制し、30年以上の長寿命を実現しています。

    軽量性と強度を兼ね備えており、台風や強風による変形にも強いです。
    金属素材ならではのシャープな質感は外観に高級感を与え、屋根材や外壁材とのデザイン統一が容易な点もメリットと言えるでしょう。

    ほかの金属素材との比較
  • 銅製に比べて約40%軽く、施工性に優れている
  • 塩化ビニール樹脂製と比べ初期費用は高め、メンテナンスコストが低減
  • ステンレス製と同等程度の耐久性を持つ製品もあり、価格面で優位性
  • 定期的な塗装が不要で、汚れも雨水で自然に流れるため、長期使用時の経済的負担が少ない素材です。
    特に海岸近くの塩害地域や積雪地域でも性能を発揮するため、過酷な環境下での採用実績が増えています。

    >> 屋根材でも人気!ガルバリウム鋼板について

    銅製の雨樋は、歴史的建造物や格式ある住宅によく使われており、長期間にわたって美観を保ち、建物の価値を維持するのに優れています。

    特に経年変化による独特の風合いが魅力です。
    新品の赤褐色は、20〜30年かけて「緑青(ろくしょう)」と呼ばれる緑色の保護膜へと変化し、銅の内部を守ってくれます。

    また、銅には抗菌性や凍結防止の効もあり、装飾加工がしやすいため、デザイン性にも優れています。

    一方で、塩化ビニール製の雨樋と比べると初期費用が高く、酸性雨による劣化を防ぐための対策や、専門的なメンテナンスが必要になる点には注意が必要です。

    ステンレス

    ステンレス製の雨樋は、耐久性と美観を兼ね備えた高級な素材です。
    錆びにくく、長寿命で、住宅の外観に上品な印象を与えます。

    塩化ビニール製と比べて耐久性が高く、意匠性にも優れています。
    ただし、その分価格が高いため、一般的にはあまり流通していません。

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    どんな雨樋でも掃除やメンテナンスは必要

    雨樋の素材や形状に関わらず、 定期的な掃除とメンテナンスは必須です。
    落ち葉や土埃が堆積すると詰まりの原因となり、雨水の溢れや重量増加による破損リスクが高まります。

    推奨メンテナンス頻度

    春と秋の年2回程度の点検を行うようにしましょう。
    気候が安定した時期だと作業しやすいだけでなく、台風シーズン前の対策としても効果的です。

    形状別チェックポイント
    • 塩化ビニール樹脂:紫外線による変色やひび割れに注意
    • 金属製:接合部の腐食や塗装剥がれをチェック
    • 特殊形状:複雑な構造部分にゴミが滞留しやすい

    >> 雨樋修理にかかる費用について

    早期発見が肝心で、部分的な補修や部品交換を行うことで、雨樋全体の寿命を延ばせます。

    種類・素材別の特徴を踏まえ建物に適した雨樋を選ぼう!

    雨樋は建物の外観や地域環境に応じて形状・素材を選ぶことが重要です。
    丸型は和風住宅に、角型は現代建築に調和し、特殊型や意匠型は機能性・美観を高めます。

    素材も塩化ビニール樹脂、金属系など多様で、耐久性やコストに違いがあります。

    それぞれの特徴を理解し、住宅に適した雨樋を選びましょう。

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