屋根からの落雪を防ぐ雪止めは必要?金具などを後付けする費用相場・デメリットはある?

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屋根からの落雪を防ぐ雪止めは必要?金具などを後付けする費用相場・デメリットはある?

更新日:2023年10月19日

屋根に雪止めを付けるメリット・効果

屋根からの落雪は、思わぬ事故を引き起こす可能性があります。 なるべくこのようなリスクを抑えるためにも、屋根リフォームの際は、一緒に雪止め金具の設置を考えると良いでしょう。屋根に雪を留めておく雪止めについて、メリットやデメリット、費用などをご紹介します。

屋根の雪止めとは?取り付ける必要はある?

屋根からの落雪を防ぐ雪止めは必要?金具などを後付けする費用相場・デメリットはある?

雪止めとは、屋根に積もった雪がいっぺんに地面に落ちることを防ぐために、屋根に設置する設備のことを言います。
なぜ雪がいっぺんに落ちることを防がなければならないのでしょうか?

実は、法律(民法第218条)で、「土地の所有者は、直接に雨水を隣地に注ぐ構造の屋根その他の工作物を設けてはならない」
ということが定められています。直接の記述こそありませんが、落雪についてもこの法律に抵触する可能性があります。

そのため、隣家に落雪の恐れがあるのであれば、何かしらの対策をしておくべきだと言えるでしょう。

屋根からの落雪を防ぐ雪止めは必要?金具などを後付けする費用相場・デメリットはある?

毎年、落雪による問題は後を絶ちません。 落雪のせいで隣家の庭木の枝が折れてしまった、といった
小さなトラブルから、隣家の車の屋根に落雪して一部が破損してしまった、などの大きなトラブルまで……

もし何の対策もせず、隣家に落雪しトラブルになった場合、非常に不利な立場になってしまいます。
そのようなトラブルのリスクを大幅に軽減させることができるのが、雪止めなのです。

屋根に雪止めが必要な地域

雪止めは、冬に雪が多い北海道や東北地方、北陸地方でのみ必要だと考える方が多いかもしれません。

屋根に雪止めが必要な地域

しかし、降雪が多い地域では、逆に雪止めを使用している住宅はほとんどありません。 というのも豪雪地帯では、屋根に降り積もる雪が何十トンもの重さになることもあります。
そのため、雪止め金具では太刀打ちできず、金具がすぐに曲がってしまったり、雪の重みにより、家全体に負荷がかかったりしてしまうからです。

また、屋根の雪おろしは、雪を屋根から滑らせながら行うので、その際に雪止めが邪魔になって
うまく下に落とせない、ということもあります。 このような理由から、豪雪地帯や雪が比較的多い地域の雪止め設置は、あまり向いているとは言えません。

>> 積雪地域向け!無落雪屋根リフォームの費用相場・メリット/デメリット・注意点

屋根に雪止めが必要な地域

一方で、屋根の雪下ろしが必要なほど雪は降らないけれど、毎年のように積雪がある地域、あるいは年に数回程度雪が降る地域では、雪止めを設置することに大きなメリットがあります。

「うちの地域は降っても年1、2回程度だから、問題ない。」と思っていても昨今の気候変動で、
今までほとんど雪が降らなかった地域に頻繁に降る、ということは十分に考えられます。一方で、屋根の雪下ろしが必要なほど雪は降らないけれど、毎年のように積雪がある地域、あるいは年に数回程度雪が降る地域では、雪止めを設置することに大きなメリットがあります。

特に首都圏や近畿地方といった雪がめったに降らない地域では、比較的雪に対する
対応力が低い傾向にあります。 降雪が少ないからこそあらかじめ雪止めを設置し、不意のトラブルや事故を未然に防ぐことが大切なのです。

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屋根に雪止めを後付けする工事の価格相場

雪止め金具を後付け設置する際の、費用相場をご紹介します。
設置する屋根の素材によって金具の種類や方法が異なるため、工事費用にも若干差が生じます。

屋根材 価格相場
(建坪30坪の一戸建ての場合)
スレート 6〜10万円
金属系(ガルバリウム他) 9〜16万円
8〜40万円

なお、瓦の場合は金具の設置以外に、瓦自体を「雪止め瓦」に交換する方法を採用するケースも多くあります。
雪止め瓦の施工は、1,000〜3,000円/枚が費用の目安です。

そして、上記の費用に加え、屋根の勾配が緩やかでない場合は、足場を設置するための費用が発生するケースが多々あります。
足場代は、例えば一般的な建坪30坪ほどの2階建ての一戸建てであれば、15万円前後の費用がかかると考えておくと良いでしょう。

>> 足場の単価・費用はいくら?

そのため、雪止め金具を後付けする際は、屋根や外壁の塗装などのリフォームと合わせて行うことをおすすめします。 複数の外装リフォームを一緒に行うことで、足場代を1回にまとめることができるのです。
多くのリフォーム会社が、雪止めの設置だけでなく塗装や葺き替え、修繕などの施工にも対応しています。

また、中には、他の工事内容とセットでないと、雪止めの取り付け工事を引き受けてくれない施工会社もあるようです。
気になっているリフォーム内容があれば、合わせて見積もりを依頼すると良いでしょう。

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屋根に雪止めを付けるメリット・効果

屋根に雪止めを付けるメリット・効果

落雪による事故やトラブルを防ぐ

雪止めをせずに、屋根から雪が落ちた場合には、さまざまなリスクが発生します。 雪は日が経つと
硬くなりますので、その硬い雪が家の外に置いてある車やカーポートなどに当たって破損したり、隣家に落ちてしまったりしてトラブルになる可能性も考えられます。

また、物損や人的被害がなくても落ちてきた雪の塊は通路などを占領してしまうので、
邪魔になります。 そのせいで、ご近所の方へご迷惑をかけてしまう恐れがあります。

落雪による事故やトラブルを防ぐ

実際に落雪トラブルでは、隣家との損害賠償問題に発展するケースも少なからずあります。 落雪による物的損害は、自己所有の物件であれば火災保険が適用されますが、隣家への賠償は基本的にはサポート
されません。 場合によっては、破損した物の代金や弁護士費用の負担を強いられる可能性があることも考慮しなければいけません。

しかし、あらかじめ雪止めを設置しておけば、それらの危険性を少なくすることができます。 雪止めの設置は、事故やご近所同士のトラブルなど、落雪のせいで起こるさまざまなリスク回避に役立つのです。

雨樋や付帯物の破損を防ぐ

雨樋や付帯物の破損を防ぐ

雪止めを使用していないと、屋根に積もった雪は雨樋や軒先部分に溜まることがあります。
雨樋に重たい雪が溜まると、あまりの重さに一部が変形したり折れたりして、そこから全壊することもあります。

そして、破損した雨樋をそのまま放置すると雨が屋根から軒裏や壁、地面などに落ちて建物を腐食
させてしまう原因になります。 こうなると、建物自体の寿命も短くなってしまうのです。

雨樋や付帯物の破損を防ぐ

また、軒先部分に雪が溜まった場合は、軒先が傷んだり歪んだりするかもしれません。
雪は融けて軒の下地に染み込み、再び朝の寒さなどで凍結を繰り返すと、垂木や野地板の腐食を引き起こしてしまいます。 家を守るためにも雪止めは効果的なのです。

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屋根に雪止めを付けるデメリット

雪止め金具の取り付けには、デメリットもあります。
取り付けを検討している方は、このデメリットもしっかり把握した上で検討しましょう。

雪が積もると邪魔になる

雪が積もると邪魔になる

前述の通り雪止めは、豪雪地帯や雪が頻繁に降る地域ではほとんどの住宅で取り付けられていません。
たくさんの雪が降ると雪下ろしの邪魔になってしまったり、家自体に負荷がかかってしまったりするからです。

いい加減な業者では雨漏りのリスクも

いい加減な業者では雨漏りのリスクも

屋根に合った適切な金具が選択されていなかったり、適切な施工ができていなかったりすると、雪止めの設置が雨漏りの原因になることもあります。
長年、雪止め金具施工に携わっている経験豊かな業者であれば問題はありませんが、中にはずさんな工事をしてしまう業者も存在するようです。

取り付け施工を業者に依頼する場合は、施工実績が多くそれに対する評価が高い業者、という基準で選定すると良いでしょう。

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屋根の雪止めの種類

屋根の雪止めの種類

雪止めは、屋根のタイプや形状の違いに応じた、様々な種類のものが出回っています。

取り付け金具には、洋瓦・和瓦用の他、スパニッシュ瓦用、平板瓦用、波板セメント瓦用、スレート・コロニアル用などがあり、
ほぼあらゆる種類の屋根に取り付けることができます。

形状は、L字型が一般的ですが、扇型や富士型、マウント型といったタイプもあります。
材質はステンレス製や亜鉛メッキ、アルミなど軽いものや錆びにくいタイプなど、実に多種多様です。

屋根の雪止めの種類

さらにネットタイプや、太陽光発電が設置されている屋根用の特殊な雪止め、といったものも存在しています。 依頼する業者に相談しながら選びましょう。

屋根の雪止めの種類

信頼のおける業者を選定するために、いくつかの施工会社を比較することをおすすめします。
複数の見積もりをよく吟味し、納得をした上で依頼しましょう。

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【この記事のまとめ&ポイント!】

屋根に雪止めを後付けする工事の価格相場は?
スレート屋根・金属系屋根・瓦屋根に「雪止め」を設置する際の工事費用や、瓦を「雪止め瓦」に交換する場合の費用について、こちらで解説しています。
屋根に雪止めを設置した場合のデメリットは?
「雪が多く積もると邪魔になる」「ずさんな業者が施工すると、雨漏りのリスクが生じる」といったデメリットがあります。
ご自宅の屋根に雪止めが必要かどうかをきちんと判断し、また業者を探す際には実績のある所を選ぶことが大切と言えるでしょう。
屋根の雪止めの、主な種類は?
例えば、取り付け金具には「洋瓦・和瓦用」「スレート・コロニアル用」などがあり、ほとんどの屋根に設置可能です。
また「ネットタイプ」や「太陽光発電のある屋根用」といった雪止めもあります。
施工業者と相談しながら、適した製品を選ぶと良いでしょう。
詳しくは、こちら
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