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※2021年2月リフォーム産業新聞より

サムネイル:雪下ろしの負担軽減!雪止め/無落雪屋根/融雪の費用相場・効果を徹底解説

雪下ろしの負担軽減!雪止め/無落雪屋根/融雪の費用相場・効果を徹底解説

更新日:

雪が比較的多い地域にお住まいの方にとって、雪対策は本当に大変なものですよね。「屋根の雪によるトラブルが心配」「雪下ろしが辛くなってきた」という場合には、雪止め・無落雪(むらくせつ)屋根・融雪(ゆうせつ)といった、雪の落下対策リフォームがおすすめです。今回は、それぞれのリフォーム内容の特徴や効果、導入費用などについてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

目次

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【雪止め/無落雪屋根/融雪】地域別のおすすめ雪対策は?

屋根に雪が積もっている

屋根の積雪対策のリフォームは、大きく分けて以下の3種類があります。

①屋根に「雪止め」を設置する

既存の屋根に「雪止め金具」を設置する、あるいは屋根瓦を「雪止め瓦」に交換することにより、雪をせき止めます。

【雪止めリフォームが向いている地域】

豪雪地帯よりも、少量の積雪が年に数回ある地域に適しています。

②「無落雪屋根」にリフォームする

「無落雪(むらくせつ)屋根」とは、雪が落ちにくい構造になっており、屋根上に載せた雪を自然に溶かす工夫が施された屋根のことです。

【無落雪屋根が向いている地域】

東北や北海道など、豪雪地帯に適した対策方法です。
なお、北陸をはじめとする湿った雪が多く降る(=重量のある雪が積もる)地域では、屋根への負担が大きくなりがちなため、雪の重さに耐えられる強固な構造にする必要があります。

③屋根の雪を溶かす「融雪設備」を導入する

屋根の一部もしくは全体にヒーターを設置し、電熱や温水を利用して、自然に積もった雪を溶かす方法です。

【融雪設備が向いている地域】

積雪量が多い北海道・東北・北陸などの地域で多く採用されていますが、施工範囲を選べるため降雪量が少ないエリアでもリフォーム可能です。

地域によって雪の量や質が違ってくるため、適した雪対策も異なります。
そのためどのリフォーム方法であっても、地域の気候・家の強度・屋根の形状などを踏まえて提案してくれる、知識のある業者に工事を任せることが肝心です。

ここからは、それぞれのリフォーム方法の概要や導入費用について、具体的にチェックしていきましょう。
なお、いずれのリフォームも、屋根の面積・勾配や周辺環境などによって費用が変動します。

屋根に足場が設置されている

また特に2階建て以上の場合には、足場設置の費用(10〜20万円程度)が加算される可能性もあるため、最終的にかかる料金は見積もりの際に業者に確認してくださいね。

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雪止めの特徴と設置費用

雪止めには、金具やネットタイプのほか、瓦屋根に用いられる雪止め瓦などがあります。
勾配のある2階建て以上の建物の場合、足場代がかかるケースが多いので、部分補修などのメンテナンスもあわせて依頼すると、施工や費用面でも効率的でしょう。

三角屋根に積もった雪

雪止めの主な特徴

雪止めは、屋根の積雪対策の中でも手軽で安価な方法です。
落雪防止や、雪による雨樋などの破損事故を防ぐといった効果が期待できます。

>> 雨樋の種類・素材について違いを比較!

一方で、雪下ろしをする時に邪魔になる・雪が落ちていかずに積もりすぎるなどの側面もあります。
そのため、豪雪地帯ではあまり使用されていません。

雪止めには複数の種類・方法があり、屋根材によって適切な方法が違ってきます。

スレート雪止め

例えば日本の住宅で多く使用されている「スレート屋根」では、専用の雪止め金具をスレートの隙間に引っ掛けて設置するのが一般的です。

雪止め瓦

「瓦屋根」では、雪止め金具を設置する方法の他、瓦自体を雪止め瓦に交換する工法も主流です。

瓦棒葺き屋根

また金属系屋根の「瓦棒葺き屋根」なら、アングル型と呼ばれる雪止めを用い、斜面に対して垂直に渡すことで雪をせき止める方法などがあります。

雪止めフェンス(スノーネット)

ちなみに、軒先などに金網状の雪止めフェンス(スノーネット)を設置し、雪庇(せっぴ=雪のせり出し)や、つららを防ぐ方法もあります。

色々な屋根材に設置可能で、上述した雪止め金具と一緒に施工する例も見られます。

雪止めの設置費用

どの屋根材に施工するか、どんな部材(金具・瓦)を使用するかによっても異なりますが、雪止めを導入する料金の目安は以下の通りです。

既存の屋根材

リフォーム費用

スレート屋根

6〜10万円

瓦屋根

8〜40万円

金属屋根

9〜16万円

雪止めのメンテナンス

雪止めは、経年劣化や雪の重みなどによって、サビが発生したり、歪む・破損する・L型の金具が伸びる、といった症状が見られることがあり、このような場合は交換が必要となります。

>> 雪止めは必要?金具などを後付けする費用やデメリットは?

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無落雪屋根の特徴とリフォーム費用

毎年多くの雪が降る北海道や東北などでは、冬の雪下ろしの心配や負担を軽減する目的で、無落雪屋根を採用する家が多く見られます。

無落雪屋根の特徴

積雪対策の中でも大掛かりな工事が必要で、価格も高額になる傾向があります。
無落雪屋根の種類は主に、スノーダクト式・フラットルーフ式・勾配屋根方式の3種類があります。

スノーダクト式

「スノーダクト式」は、屋根の中央部に設置された排水ダクトに向かって緩やかな傾斜があり、解けた水が自然と流れ出ていく仕組みです。

フラットルーフ式

「フラットルーフ式」は、ほぼ平らな形状の屋根の上に、雪を載せたままにすることにより、雪の落下を防いでくれます。

勾配屋根方式

「勾配屋根方式」は、雪止めと一体化した勾配屋根材にリフォームする、あるいは雪止めを設置した三角屋根を採用することにより、落雪を防ぎます。

無落雪屋根のリフォーム費用

無落雪屋根にリフォームする費用は、屋根の広さや、どの方式で施工するかなどによって異なります。
屋根全体の工事になるため、予算は100〜300万円程度と見込んでおきましょう。

無落雪屋根のメンテナンス

特にスノーダクト式の屋根は、定期的にメンテナンスを行わないと「すが漏れ(すが漏り)」が起こる可能性があります。

予防方法として、降雪の時期が来る前に、ダクト(排水口)付近に氷やゴミが溜まっていないか、年に1回程度は点検することが大切です。

【「すが漏れ(すが漏り)」とは?】

軒付近などに雪や氷が蓄積してしまうと正常に排水できなくなり、溜まってしまった水が、屋根の隙間・接合部から建物内部へ侵入し、雨漏りのような症状を引き起こすことがあります。
この症状を「すが漏れ(すが漏り)」と呼びます。ちなみに「すが=氷」の意です。

>> 無落雪屋根のリフォーム費用・事例とメリット・デメリット

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融雪設備の特徴とリフォーム費用

「融雪設備」は、屋根にヒーターや温水パイプなどを設置することにより、屋根に積もった雪を溶かします。主として電気・灯油・ガスを熱源とするため、使用時に光熱費がかかります。

豪雪地帯で見かけることが多いですが、広範囲に設置することも部分的に後付けすることも可能なので、地域の積雪量に合った方法で施工できます。
つららや、屋根の先にせり出してしまう雪庇の予防としても、おすすめです。

融雪設備の特徴

融雪設備の設置範囲は、屋根全体・軒先・谷部分など、目的や屋根の形状に応じて選択可能です。

屋根に凍った雪

融雪方法のパターンとしては主に、電気式・ボイラー式・散水式があります。

「電気式」は、電熱ヒーターなどによって雪を溶かす物です。

施工方法としては、フラットな金属屋根に用いられることが多い「接着型」、磁性体の金属屋根に簡易設置できる「マグネット型」、屋根に被せる「ネット(メッシュ)型」の3種類が一般的です。

「ボイラー式」は、灯油・ガスを燃料とする物で、配管・パイプを通して温水(温めた不凍液)を循環させることで、屋根に積もった雪を溶かします。

「散水式」は、井戸水や地下水などをポンプで汲み上げ、ホースや消雪パイプを使って屋根に散水する方法です。

融雪設備のリフォーム費用

屋根に積もった雪、下アングル

リフォーム費用は、融雪方法や設置範囲によって異なるため、非常に幅があります。

例えば、部分的に施工する場合や、それほど高価ではない設備を導入する際には、35〜80万円、100〜250万円程度のコストがかかります。

一方、設置範囲が広い時や、パイプの配管に手間がかかるなどの大掛かりな工事の場合、グレードの高い機器の導入時などには、200〜350万円を超えることもあります。

予算や積雪量のバランスも考慮しながら、適した設備や設置範囲について、リフォーム業者と相談してみるとよいでしょう。

融雪設備のメンテナンス

電気式・ボイラー式・散水式などの方式によってメンテナンス内容は異なります。

定期的な点検に加え、耐用年数により設備の交換を検討する必要も出てきます。

施工内容を決める前に、手入れの方法について、リフォーム業者に相談しておくとよいですね。

できれば施工店や設備メーカーのアフターメンテナンス・保証のサービスがあるかどうかも、確認しておくと安心でしょう。

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屋根の雪対策の補助金制度も活用を

人・家・お金

新潟県・長野県などの豪雪地帯では、雪下ろしにおける負担軽減や危険回避のため、屋根の雪対策リフォームに対して補助金を支給しています。

(自治体によって「克雪住宅普及促進事業」「克雪すまいづくり支援事業」などの名称で補助金制度を実施しています。)

今回ご紹介したリフォーム方法の中では、特に融雪設備の導入が補助対象となりやすいですよ。

対象となる住宅・工事内容・補助金額などの条件は地域によって異なるので、自治体の窓口や、地元の補助金制度に詳しいリフォーム業者に相談してみるとよいでしょう。

屋根に積もった雪、家2棟

雪下ろしの際の転落事故や、落雪による事故・トラブルは、悲しいことではありますが、毎年のように数多く発生しています。

大量に積もった雪の重みで住宅・ドア・窓に歪みや破損などの不具合が生じたり、落雪によってご自宅や隣家の建物・外構を破損してしまったり、ということもあり得ます。

万一雪による被害に見舞われると、高額な費用がかかってしまう可能性も十分にあるため、降雪の時期が到来する前に、しっかり対策しておくことが大切です。

どのような方法がよいか迷った時には、屋根の雪対策が得意なリフォーム業者に現地調査してもらった上で、ご自宅に合わせてプランニングしてもらうとよいでしょう。

早めに対策しておき、安心して冬を迎えたいですね。

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【この記事のまとめ&ポイント!】

屋根の雪対策をしたいのですが、どのようなリフォーム方法がおすすめですか?

主に「雪止めを設置する」「無落雪屋根にリフォームする」「融雪接設備を導入する」といった方法がありますが、お住まいの地域の積雪量などによって適した方法が異なります。

詳細はこちらを参考にしてください。

「雪止め」「無落雪屋根」「融雪設備」それぞれの特徴とリフォーム費用について、知りたいです。

本記事で詳しくご紹介していますので「雪止め」「無落雪屋根」「融雪設備」の各項目を参考にしてください。

屋根の雪対策工事が対象の、補助金制度はありますか?

新潟・長野などの豪雪地帯では、屋根の雪対策リフォームに対して補助金を支給しています。

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