音の種類で特定する床鳴りの原因

床鳴りの音は、その種類によって原因となる箇所や劣化状況を推測する手がかりです。
音の高低や響き方を正しく聞き分けることで、表面のフローリングから床下の根太まで、どの部分にトラブルが生じているかを判断しやすくなります。
ギシギシ音は床材同士の摩擦
ギシギシという音は、フローリングの床材同士や下地材との摩擦が原因で発生します。
木材は湿度や温度の変化で膨張・収縮を繰り返すため、床板同士がこすれ合うことで特徴的な軋み音が生まれるのです。
施工時に床材の固定が不十分だったり、接着剤が劣化すると、歩行時の荷重でフローリングがわずかに動き、継ぎ目などで擦れ合いやすくなります。
特に季節の変わり目は要注意です。
冬の乾燥で木が縮んだり、湿度が高い時期に膨張すると、摩擦がより大きくなります。
新築の住宅でのギシギシ音は、建材がまだ完全に乾燥しておらず、馴染んでいないために起こる現象です。
コツコツ音は釘やビスの緩みが原因
コツコツという音は、フローリングを固定している釘やビスが緩んで発生する打撃音です。
釘が緩むと床材がわずかに上下に動き、踏むたびに下地とぶつかり、その衝撃が音になるのです。
釘やビスが緩むのは、主に木材の経年劣化や湿度変化が原因です。
木材が乾燥や吸湿を繰り返して収縮すると釘穴が広がり、固定力が弱まってしまいます。
対処するには、まず音がする場所を足で踏んで沈み込みがないか確認しましょう。
もし沈むようなら釘の緩みが考えられます。
その場合は、次のような方法で補強できます。
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● 緩んだ釘やビスを電動ドリルで打ち直す ● 浮き上がった床材に専用の床鳴り補修剤を注入 ● 必要に応じて接着剤で床材を再固定 |
ミシミシ音は骨組みの劣化や変形が原因
ミシミシという音は、床全体を支えている「根太(ねだ)」という骨組みの劣化や変形が原因で発生することがあります。
湿度の変化で木材が膨張・収縮を繰り返すと、根太同士や床板がこすれ合い、特有の音が生じるのです。
歩いたときに床が沈んだり、弾むような感じがすると、根太が弱っているサインかもしれません。
経年劣化で木材の強度が落ちると、踏むたびに根太が軋んで変形しやすくなります。
この状態を放置すると、最悪の場合、床が抜けてしまう危険性も考えられます。
そのため、床下の本格的な点検が必要になるでしょう。
バキバキ音は湿度変化による木材変形
次のような場合は木材の伸縮が起こりやすいです。
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● 季節の変わり目や梅雨時期:木材の膨張と緊縮により、繊維が引っ張られて鋭い音を立てる ● 日光が当たる窓際や床暖房がある部屋:大きな温度差でバキバキ音が発生しやすい |
木材の伸縮は自然な現象なので多くは一時的ですが、音が頻繁に鳴る場合は注意が必要です。
床下の過度な湿気や換気不良が原因かもしれません。
対策としては、室内の湿度を一定に保つことが有効です。
加湿器や除湿機を活用したり、床暖房の温度を急に変えず徐々に調整したりすることをおすすめします。
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自宅でできる床鳴り補修と対処法
床鳴りが気になっても、症状によってはすぐに業者を呼ぶ必要はありません。
音の発生箇所や原因に応じて、自分で補修対応できる場合があります。
床鳴り補修剤を流し込む手順
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①:まずは床を踏んで音が鳴る場所を正確に特定 ②:フローリングの継ぎ目に沿って補修剤を注入 ③:10~15cm程度の範囲に少量ずつ流し込み、隙間全体に浸透させる ④:補修剤が周りにはみ出したら、乾く前にきれいに拭き取る ⑤:24時間ほどかけて完全に乾燥 |
乾燥後に歩いてみて、音が解消されたか確認してみてください。
もし音が残っているようなら、注入する範囲を広げて再度試してみましょう。
ただし、床暖房がある場所は熱で補修剤が変質する恐れがあるため、この方法は避けるのが賢明です。
釘の緩みを確認して打ち直す方法
釘の緩みが原因の床鳴りなら、DIYでの対処も可能です。
はじめに、音がする場所を足で踏んで、床材の沈み込みや浮きがないか調べましょう。
ドライバーなどを使い、周辺の釘やビスが緩んでいないか確認することも大切です。
原因箇所が特定できたら、電動ドリルで既存の釘を2~3cm深く打ち直します。
このとき、釘穴の周りに木工用ボンドを少量注入すると、固定力が高まりより効果的です。
ただし、無理に打ち込むと床材を傷つける恐れがあるので、力加減には注意してください。
作業後はボンドが完全に乾くまで踏まないようにしましょう。
24時間ほど経ってから歩いてみて、まだ音が鳴るようなら隣の釘も同じように処置します。
この方法で、床鳴りが軽減する場合があります。
床材を再固定する方法
床鳴りがする場所を特定したら、木工用接着剤を準備します。
細いノズルを使い、床材の継ぎ目や浮いている部分に少量ずつ注入していくのがコツです。
接着剤が奥までしっかり行き渡るように、上から軽く押さえて馴染ませましょう。
はみ出した接着剤は、布で丁寧に拭き取ると仕上がりがきれいになります。
その後、完全に乾くまで24時間ほど待ちます。
乾燥後に歩いてみて音が残っているなら、隣の部分も同じように作業してみてください。
ただし床暖房のある場所は、熱で接着剤が変質するリスクがあるため、この方法は避けたほうが安全です。
巾木との摩擦をクッション材で解消
フローリングと壁の間にある「巾木(はばき)」が、床材のわずかな動きで擦れてギシギシと音を立てることがあります。
この摩擦による床鳴りは、クッション材を巾木と床の隙間に挟み込むことで軽減できる場合があります。
市販のフェルトテープやゴムシートを使えば、工具なしで短時間で補修が完了します。
フローリングの伸縮で壁と接触している場合でも、物理的に隙間を作ることで音の発生を抑えやすくなるのです。
施工はとても簡単で、賃貸住宅でも原状回復できる点が魅力です。
巾木を外さずにクッション材を差し込むだけなら5分ほどで作業が済み、工具もほとんど必要ありません。
即効性があり手軽なので、最初に試してみる価値のある対策といえるでしょう。
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自宅で補修する際の注意点
床暖房がある場合の注意点とリスク
床暖房のある床は、通常の床鳴りとは違う特別な対応が求められます。
木材は、床暖房の熱による温度変化のたびに伸縮を繰り返します。
この影響で床鳴りが起こりやすく、一度補修しても再発する可能性が高いのです。
DIYで補修剤や接着剤は、床暖房の熱で変質したり剥がれたりして、十分な効果が期待できないでしょう。
さらに大きな問題は、床下に温水パイプが通っていることです。
誤って釘を打ったりカッターを入れたりすると、パイプを傷つけ水漏れなどの大惨事を招く危険があります。
床暖房のある場所で床鳴りがしたら、専門業者に相談することをおすすめします。
自己判断での補修は避け、早めに専門家のアドバイスを受けることが、大きなトラブルを防ぐ賢明な選択です。
どこまでDIYで対処してもいい?
床鳴り補修の難易度は、原因によって大きく変わります。
DIY初心者の方は、補修剤の注入や樹脂材を継ぎ目に差し込む方法など、簡単な作業に留めておくのが安全です。
これらは専門的な工具がほとんど不要で、短時間で終わる手軽な手法です。
DIYに慣れている方なら、釘の打ち直しや接着剤での再固定にも挑戦できるかもしれません。
ただし、床暖房が設置されている場所は専門知識が不可欠なため、ご自身での作業は避けるべきでしょう。
根太の劣化や床下の構造的な問題が疑われる場合は、専門技術が必要であり、ここがDIYの限界と考えられます。
無理をせず専門業者への依頼に切り替えることが、安全で確実な補修につながります。
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放置は厳禁!床鳴りの深刻化
床鳴りを放置すると、単なる音の問題では済まなくなります。
木材の腐食が進行すればシロアリ被害を招き、最悪の場合は床抜け事故など深刻な構造劣化が発生する可能性があります。
特に水回りの床鳴りは危険度が高く、湿気の影響で劣化が進行しやすい傾向があります。
木材腐食とシロアリ被害の連鎖
床鳴りの原因が木材の腐食だと、その場所は湿度が高く、シロアリにとって絶好の住処となります。
腐食による劣化によって木材の強度は初期から急速に低下し、柔らかくなった部分がシロアリの餌食になってしまうのです。
>> シロアリ被害は手遅れ?今すぐチェックすべきサイン
>> シロアリ被害の早期発見と予防対策
シロアリは腐食した木材を栄養に繁殖し、やがて被害は健全な柱や梁といった建物の重要な構造部分にまで及びます。
内部がスカスカになると建物全体の耐震性が低下するおそれがあり、最悪の場合は地震の際に倒壊する危険性も高まるでしょう。
このように、床鳴りを放置すると「湿気→腐食→シロアリ」という悪循環に陥りかねません。
修復費用も数十万円から数百万円規模になるケースもあるため、床下の異変に気づいたら早期の専門家による診断が不可欠です。
床抜けの危険性
床鳴りを放置すると、見えないところで構造材の劣化が進んでいきます。
床下の湿気が原因で根太や土台の木材が腐食し始めると、やがて床全体を支える力が失われてしまうのです。
歩いたときの重みに耐えられなくなり、床が沈んだり弾んだりするようになり、床が抜ける事故につながってしまうこともあります。
構造材の劣化は床だけの問題ではありません。建物全体の耐震性が下がり、地震の際の倒壊リスクが増すなど、住む人の安全を脅かすことにもなります。
床に沈み込みや、ぶよぶよとした感触があれば、すでに構造的な劣化がかなり進んでいるサインです。
その場合はすぐに部屋の使用をやめ、専門業者による緊急点検を依頼しましょう。
水回りの床鳴りは特に危険
浴室やキッチンといった水回りの床下は常に湿気が多く、他の場所より劣化のスピードが速い傾向にあります。
特に危険なのは、高い湿度が木材の腐食を促し、シロアリが巣を作るのに最適な環境を提供してしまう点です。
シロアリは根太などの構造材を食べてしまうため、床全体の強度がどんどん低下していきます。
放置すれば被害は急速に広がるでしょう。
水回りの床鳴りは、単なる音の問題ではなく、劣化が深刻化するスピードが非常に速いのが特徴です。
もし給排水管の水漏れも同時に起きていれば、腐食範囲は一気に広がり、修復費用も高額になりかねません。
ミシミシという音やフワフワした感触に気づいたら、早めに専門家へ相談することが家を守るために重要です。
階数や住まいの構造による床鳴りの深刻度の違い
床鳴りの深刻さは、お住まいの構造や階数によっても異なります。
二階の床鳴り
二階の床鳴りは、一階の天井側に荷重が伝わるため、状況によっては床下の根太などに負担がかかりやすいケースがあります。
木材の伸縮による負荷が根太全体にかかりやすく、放置すると構造的な問題に発展するリスクが高まります。
戸建て住宅
戸建て住宅は、建物全体が湿気や温度変化の影響を受けやすく、土台から根太まで劣化が連鎖しやすいのが特徴です。
床下の管理が不十分だと腐食が進み、床抜けの危険も高まるため、早めの点検が大切です。
マンション
マンションは下地がコンクリートのため、木造住宅と比べると構造的なリスクは低いものの、音が下の階に響いて近隣トラブルになるケースが少なくありません。
このように、住宅のタイプに合わせた対応が重要になります。
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異変を感じたら業者3社に見積もり依頼
DIYで対処しても床鳴りが改善しない場合は、木材の劣化や下地のトラブルが進んでいるかもしれません。
構造的な問題を放置すると床抜けなどのリスクがあるため、プロの診断を受けることが大切です。
その際は、複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。
同じ症状でも工法や材料によって費用は大きく変わるため、金額だけでなく工事内容や工期もしっかり比較検討しましょう。
業者を選ぶときは、床下の詳細な点検実績や湿度対策の提案力があるかどうかも確認したいポイントです。
見積書に調査費用の有無、使用材料、再発時の保証などが明記されているか、不明な点は事前に質問しておくと安心できます。
特に床が沈む、水回りで音が鳴るといった場合は緊急性が高いのですぐに連絡を。
軽度の症状でも3社程度の見積もりを比較すれば、適正な価格と最適な工法を見つけやすくなります。
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