シロアリ被害の早期発見と予防対策5選|駆除業者の選び方も解説

更新日:2025年03月25日

シロアリ 被害 サムネイル

シロアリ被害に不安を感じている方は多いのではないでしょうか。早期発見と適切な予防対策で、シロアリ被害から大切な住まいを守り、安心して暮らせる住環境を実現しやすくなります。
本記事では、シロアリの種類や生態の違いを踏まえ、被害の見分け方から予防対策、信頼できる業者の選定方法まで解説します。

シロアリ被害の兆候と見分け方

シロアリ被害を示すサインと、その見分け方のポイントを詳しく解説します。

シロアリ被害が進むと建物倒壊のリスクも

シロアリによる建物被害は、放置すると致命的な構造劣化を引き起こします。

特に柱や土台などの構造材が被害を受けると、建物全体の安定性が著しく損なわれ、最悪の場合は倒壊の危険性があります。

倒壊するおそれがあるサイン

次の不具合が見られた場合は、専門家による調査をおすすめします。

  • 建物全体の傾きや歪み
  • 床の著しい沈みや不陸(凹凸があること)
  • 建具の開閉不良や隙間の変化
  • 壁のひび割れや膨らみ
  • 柱や梁の著しい劣化や変形
  • 被害を放置すると、補修費用は構造材の交換を含め500万円以上に膨らむこともあるため、注意しましょう。

    羽アリの大量発生から被害は始まる

    シロアリの繁殖時期である春から初夏に、建物内で羽アリが大量発生している場合は、シロアリの巣が近くにあるサインです。

    次のような場所で羽アリを見かけた場合は要注意です。

    発生場所 想定される被害箇所
    窓際・照明周辺 壁内部や柱
    床下収納付近 床下や土台
    換気口周辺 外壁や基礎部分

    シロアリの巣が建物内に形成されていると、羽アリは建物の隙間から屋内に侵入し、光に向かって飛行します。

    羽アリの死骸や脱皮殻が集中して見つかる場所は、シロアリの巣や活動範囲を特定する手がかりとなるでしょう。

    蟻道(ぎどう)はシロアリが活発に活動している証拠

    シロアリが作る「蟻道」は、彼らが建物内部で活発に活動している証拠です。

    蟻道は土や木材の粉などを固めて作られた通路で、シロアリがコロニーと餌場を行き来するために作られます。

    蟻道を発見した場合、その周辺部分はすでに食害を受けているおそれがあるため、速やかに専門家による調査と対策を依頼しましょう。

    床のぶかぶかは耐震性低下の危険シグナル

    床を歩くと不自然なたわみを感じたり、ぶかぶかと音がする場合は、シロアリによる床下木材の劣化が発生しているおそれがあります。

    特に築年数の経った木造住宅では、床下の大引きや根太といった構造材がシロアリに侵食されることで、床板を支える強度が低下します。

    床の不安定さは、建物の耐震性能に直結する問題です。

    シロアリによって床下の木材が空洞化すると、地震の揺れに対する建物全体の強度が低下し、最悪の場合は倒壊につながる危険性があります。

    床がぶかぶかしていると感じたら、建物の安全性を確保するため、すぐに専門家による床下の詳細な調査と適切な補強対策を検討しましょう。

    >> 耐震リフォーム工事の費用相場は?耐震診断や補助金、施工事例をご紹介

    壁紙の変化もシロアリ被害の一種

    壁紙の変化もシロアリ被害の一種です。

    壁紙の継ぎ目や壁紙表面に不自然なシワや膨らみが生じたり、部分的な変色が確認された場合、壁の内部でシロアリが活動している場合があります。

    また、壁をノックして音を確認することで、被害の広がりを推測できることがあります。

    健全な壁は硬い音がしますが、シロアリ被害を受けた部分は空洞化により、こもった音や異なる反響音が聞こえます。

    木材の空洞化にも要注意

    シロアリによる木材の空洞化は、外観からは気付きにくい深刻な構造被害を引き起こす場合があります。

    シロアリは木材の内部から食い進み、外側の層だけを残して内部を空洞化させていきます。

    専門業者に診断を依頼すると、X線やマイクロ波などを使用して木材内部の状態を確認してもらえます。

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    シロアリの種類と生態から見る被害パターンの特徴

    日本の住宅に被害をもたらすシロアリは、主にヤマトシロアリとイエシロアリの2種類です。

    本章ではそれら2種類のシロアリの特徴についてご紹介します。

    ヤマトシロアリによる建物被害

    ヤマトシロアリは日本の在来種で、建物の土台や柱などの主要構造材を標的にする場合があります。

    特に湿気の多い環境を好むため、浴室やキッチン周りなどの水回りの床下や壁内には要注意です。

    イエシロアリによる建物被害

    イエシロアリも、木造住宅の土台や柱などの部材を内部から食い進み、建物の耐久性を低下させます。

    被害の発見が遅れると、気付いた時には深刻な事態に発展していることもあります。

    床下や基礎周りの湿気の多い場所を侵入経路とすることが多く、木材の含水率が高い部分を中心に被害範囲を広げていきます。

    被害の発見が遅れると、気付いた時には深刻な事態に発展しているかもしれません。

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    シロアリ被害の進み方

    シロアリは地中に巣を作り、建物の基礎部分などから侵入します。

    主な侵入経路と被害の特徴は、次の表をご確認ください。

    主な侵入経路 被害の特徴
    基礎と土台の接合部 隙間から侵入し、土台を内部から食害
    配管周りの隙間 配管に沿って上階へ被害が拡大
    外壁の亀裂部分 壁内部の構造材へ被害が及ぶ

    建物周辺の土壌環境が湿潤な状態にあると、シロアリの活動が活発化します。

    湿度が高い環境では、木材の分解が促進され「シロアリが付きやすい」といわれる腐朽した木材が増加するためです。

    シロアリの巨大コロニーが徐々に拡大

    シロアリのコロニーは、最初は小規模な集団から始まり、徐々に拡大していきます。

    1つの巣から始まったコロニーは、数年で建物全体に広がり、数百万匹規模にまで成長する可能性があります。

    シロアリの破壊力は、その旺盛な食欲にあります。

    コロニー内に複数の女王アリが存在する場合、注意が必要です。

    各女王アリは1日に数十〜数百個の卵を産み続けるため、コロニーは拡大していきます。

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    住宅を守る効果的なシロアリ予防対策5選

    効果的なシロアリ予防対策 5選

    シロアリ被害から住宅を守るため、効果的な予防対策をご紹介します。

    ① 床下の湿度管理で巣の形成を防止

    床下の湿度を70%以下に保つと、シロアリの活動を抑制し、巣の形成を防ぐことができます。

    ポイントは、次の通りです。

  • 床下換気扇や換気口を適切に設置し、空気の流れを作る
  • 床下の大きさに応じて、換気扇の能力や設置数を選定
  • 基礎パッキンや防湿シートで地面からの水分上昇を防ぎ、床下を乾燥状態に保つ
  • 定期的な床下点検により結露や雨漏りの早期発見に努め、木材の湿潤化を防止することが大切です。

    ② 建物周辺の排水対策で侵入経路を遮断

    シロアリは湿気の多い環境を好むため、建物周辺の排水対策は侵入防止のポイントとなります。

    基礎部分に水が溜まると、シロアリの活動を促進させる原因となるためです。

    建物を守るための排水対策として、次の取り組みが効果的です。

    1. 排水溝や雨樋は定期清掃を行い、落ち葉や土砂の詰まりを防止
     ⇒雨水の排水経路を確保

    2. 植木などは建物の基礎から離して配置
     ⇒根からの水分供給や落ち葉による湿気の滞留を防ぐ

    特に梅雨時期や台風シーズンなど、湿気がたまりやすい季節には排水状態をチェックしましょう。

    ③ 防蟻(ぼうぎ)処理材による基礎部分からの侵入を防ぐ

    新築時や大規模リフォームの際に行う防蟻処理は、シロアリの侵入を防ぐ方法です。

    土壌処理では、防蟻材を表面や地中に注入することでバリアを形成します。

    地下からのシロアリの侵入経路を遮断することが可能です。

    防蟻処理された土台材や基礎パッキンを併用することで、地面からの侵入を効果が期待できます。

    ④ 定期的な床下点検による早期発見と対処

    シロアリ被害を抑えるには、定期的な床下点検が不可欠です。

    床下点検口からライトを使用して、木材の変色や蟻道の有無を確認していきましょう。

    点検の際は、次のポイントに注意を払う必要があります。

  • 木材の表面に見られる変色や劣化の兆候
  • 木材を叩いた際の音の違いや、もろくなっている箇所
  • 白色や茶色の蟻道(土でできたトンネル)の形成
  • 床下や柱の結露や湿気の状態
  • 点検中に異常を発見した場合は、写真撮影や位置を記録しておくことが賢明です。
    被害の進行状況の確認や、専門家への相談時の参考資料となります。

    ⑤ 輸入家具からの侵入を防ぐ

    輸入家具を介したシロアリの侵入は、住宅への被害につながる可能性があります。
    輸入家具を購入する際は、次の項目を確認するとよいでしょう。

    チェックポイント 確認内容
    木材表面 小さな穴や木粉の有無
    接地面・継ぎ目 変色や劣化の兆候
    家具周辺 羽アリや羽の落下の痕跡

    購入後は、すぐに室内へ搬入せず、隔離保管をおすすめします。
    期間中にシロアリの有無をチェックすることで、室内への持ち込みを未然に防げます。

    万が一、異常が見られた場合は専門家に相談しましょう。

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    信頼できるシロアリ駆除業者の選び方

    信頼できるシロアリ駆除の業者選びのポイントをご紹介します。

    豊富な施工実績と確かな技術力を持つ業者の特徴

    信頼できるシロアリ駆除業者の特徴は、次の項目をチェックしておくとよいでしょう。

    確かな技術力 業界団体認定資格の保有数と定期的な研修
    柔軟な対応力 現地調査での説明内容と見積書の具体性

    公益社団法人日本しろあり対策協会などの、認定資格保有者が在籍していることが望ましいでしょう。

    無料の現地調査の段階から被害状況を写真や図面を用いて説明し、施工方法や使用する薬剤についても丁寧に説明してくれる業者を選ぶとよいですね。

    保証内容と料金体系の透明性を確認する

    シロアリ駆除の見積書では、次の項目をチェックしましょう。

    確認項目 具体的な内容
    見積内訳 薬剤の種類・使用量、施工範囲、効果持続期間
    保証内容 保証期間、再施工条件、点検回数
    費用明細 初期費用、定期点検料、追加施工料金

    見積書や契約書の内容が不明確な場合は、担当者に確認しましょう。

    >> リフォーム見積書のチェックポイント!わかりづらい諸経費も解説

    アフターフォローが充実した優良業者の特徴

    シロアリ駆除後も建物の保全には継続的なケアが不可欠です。
    アフターフォローが充実した優良業者の特徴として、次の項目をチェックしましょう。

    保証期間 5年程度の保証を標準設定
    定期点検 年1回程度の無償点検サービスを実施
    緊急対応 24時間体制での相談・補修受付が可能
    追加費用 保証期間内の補修は原則無償対応

    定期点検時には建物全体の劣化状況も確認し、必要に応じて補修箇所の提案やアドバイスを行う業者が理想的です。

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    シロアリ被害を防ぐには早期発見と予防が肝心

    シロアリによる建物被害を防ぐには、早期発見と予防が重要です。

    生息場所の確認や被害の兆候に注意を払い、定期的な点検や予防処置を実施すれば、大切な住まいを守ることができます。

    建築の専門家による定期点検や、シロアリ駆除業者への相談も効果的な対策です。

    予防から駆除まで、状況に応じた対応を選択しましょう。

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