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※2021年2月リフォーム産業新聞より

サムネイル:場所別の床材はどう選ぶ?おすすめの種類や特徴、選び方まで徹底解説

場所別の床材はどう選ぶ?おすすめの種類や特徴、選び方まで徹底解説

更新日:

床材は、お部屋の雰囲気を左右し、肌に触れることの多いものなので、触り心地やデザインが重要です。また、場所によってふさわしい素材があるので、それぞれどんな床材を選べばいいかをご紹介します。

目次

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床材の種類

床材の種類

床材の主なタイプは5タイプ。
フローリング、タイル、カーペット、クッションフロア、畳があります。

フローリング

フローリング

フローリングは掃除がしやすく、デザインも豊富なので色々な場所に合わせやすく、人気が高いです。

無垢材と複合フローリングの2種類があり、複合フローリングはコストが安く、種類が多いのが魅力です。

ただし、複合フローリングは無垢材と違って傷の修繕などが難しいというデメリットがあります。
一方で無垢材は木の収縮があるため、木材の間に隙間が開く可能性があるのが難点です。

6帖の面積の床をフローリングにリフォームする場合の費用相場は、10万円前後です。

>> フローリング11種類まとめ・無垢・複合材の費用相場
>> ヘリンボーン"のフローリング実例
>> クッションフロアのデメリットとは?後悔しないための対策やメリットを紹介

タイル

タイル

タイルは、メンテナンスも不要の丈夫な素材です。
色・柄などのデザインも豊富なので、好みのものが見つかるでしょう。

ただし、硬くて冷たいので、リラックスしたい場所には不向きな床材です。
足音が立ちやすいので、夜遅くに帰ることが多い方は玄関などでの使用はよく検討してからにしましょう。

6帖の面積の床をタイルにリフォームした場合、施工にかかる費用は5万円前後です。

カーペット

カーペット

カーペットは遮音性が高いので、マンションなど上下階への配慮が必要な方にとっては重宝します。
柔らかくて裸足でくつろげることや、保温性が高いのも魅力ですが、一方、何かをこぼした時など掃除が少し大変なのがデメリットです。

6帖の面積の床をカーペットに張り替えた場合、リフォーム費用は5万円前後かかります。

>> カーペットの特徴
>> 知ってる?タイルカーペットのメリット・デメリット

クッションフロア

クッションフロアは、床材の中では価格が安い方です。
耐水性・防水性に優れているのが特徴で、汚れを拭き取ることができるので、汚れやすい場所に向いています。
張り替えの周期は一般的に8〜10年です。

6帖の面積の床をクッションフロアに張り替えた場合の工事費用は、4万円前後が相場です。

>> クッションフロアの特徴
>> クッションフロアのお手入れ方法とは?
>> 洗面所のクッションフロアで多い失敗例

畳

畳は、昔からある日本伝統の床材ですね。
昔ながらのワラ畳ももちろんありますが、最近一般的なのは「建材畳」といわれる畳床に断熱材を用いたものです。
ワラ畳に比べて安価ですが、調湿機能がないのが残念です。

和室を持つ家が少なくなってきていますが、裸足でくつろいで気持ちが良いのは畳です。

畳

琉球畳など、スタイリッシュなデザインの畳も増えているので、ぜひ和室を取り入れてみてはいかがでしょうか?

6帖分の畳を新調する場合のリフォーム費用は、8万円前後と考えておきましょう。

>> 和室もおしゃれに♡琉球畳の魅力って?
>> 畳のお手入れ方法

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場所別おすすめ床材

では、各部屋にはどの床材を選べばいいのでしょうか?

リビングに向く床材

リビングに向く床材

リビングは家族みんながくつろいだり、お客様を迎える場所ですから、ゆっくりくつろげる床材がいいでしょう。
デザイン性の豊富さや、快適さから、カーペットやフローリングがおすすめです。

また、ホワイトカラーの床は、広く見える効果があり、フローリングでも桜や樺などの無垢材のものが白っぽいデザインなので人気があります。

ただし、硬い素材は足が疲れてしまうので避けましょう。
無垢材ではカリン、イペはかなり硬いです。
裸足で気持ち良いフローリング材はウォールナットが代表的です。

寝室に向く床材

寝室に向く床材

リラックスしてゆっくりと身体を休める空間なので、落ち着いた色で快適に過ごせるものを選びましょう。
一般的にフローリングを選ぶことが多いですが、音を吸収してくれるカーペットや畳もおすすめです。

書斎に向く床材

書斎に向く床材

書斎は集中できる素材を選びましょう。
長時間密閉された空間で過ごすことが予想されるので、調湿性があって爽やかな空気を保てるものを選ぶのもいいでしょう。

デザインは、たいてい落ち着いた色のフローリングを選ぶことが多いですが、一番ご自身が集中していられるカラーを選んでください。

玄関に向く床材

玄関に向く床材

玄関は、機能性に加えて、家の顔となる場所なのでデザイン性も重視しましょう。
玄関から上がったところは広がりの感じられるフローリングなどが良いでしょう。

土間部分は土足で歩くので、摩耗が少ない石やタイルが理想的です。
軟らかいものは傷がつきやすいので、少し硬めで滑りにくいものにすると安心です。
しかし、足音が響きやすいことが気になるようでしたら、クッションフロアや「玄関シート」という商品を貼ると、音を吸収してくれます。

トイレ&サニタリーに向く床材

トイレ&サニタリーに向く床材

水回りには、耐水性に優れた床材を選びましょう。
また、家の中でも特に裸足で歩くことの多い場所なので、タイルなどの冷たい床材は避けましょう。
フローリングやクッションフロアにすると無難です。

フローリングにする場合、無垢材だと水アカ汚れなどが原因で黒いシミが出来るケースがあるので、注意してください。
オイル塗装でコーティング、トイレマットをマメに交換するなどの対策をすると、フローリングは長持ちします。

腐りにくく丈夫で、調湿機能や消臭機能がついた床材もあります。
臭いや湿気がこもりやすい場所でありながら、トイレや洗面室は、住宅の中では狭いスペースでもあるので、ちょっと贅沢な高機能の床材にしてみるのも良案ですよ。

>> トイレの雰囲気をがらっと変えるオススメ床柄
>> 洗面所の床を張り替える主な劣化サイン

子ども部屋に向く床材

子ども部屋に向く床材

子ども部屋は、落書きや泥汚れが避けられない場所です。
将来的には張り替えるものと割り切って、クッションフロアなど、張り替えやすい床材を選ぶのもいいかもしれません。

>> フロアタイル選びで後悔しないために知っておきたいポイント

物を落としてしまうことも考えられるので、傷つきにくい素材を選んでください。

何かこぼしたり、お子さんが落書きしてしまったりということもあり得ますので、掃除しにくいカーペットはやめておきましょう。

キッチンに向く床材

キッチンに向く床材

キッチンは油や調味料、水が飛び散る場所なので、耐水性と清掃性に優れた素材を選びましょう。
衛生的に保ちたい場所ですので、掃除のしやすさが最重要ポイントです。
フローリングやクッションフロア、タイルなら日々の手入れが簡単です。

ただし、食器など割れ物を扱う場所でもあるので、硬い床材を選ぶときにはキッチンマットを敷くようにしましょう。
また、油汚れで滑りやすくなってしまうので、表面がツルツルとした素材のものは避けるようにしてください。

>> 人気の床材メーカーはどこ?フローリングのおすすめメーカー
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床のリフォームの方法

床のリフォームの方法には、大きく分けると「重ね張り(レイヤー工法)」と「張り替え」の2タイプがあります。
どちらの工法が適しているかは、床の下地の状態や、どんな床材からどの床材へリフォームするかによって変わります。

重ね張り(レイヤー工法)

重ね張り(レイヤー工法)

フローリングからフローリングへリフォームする場合には、比較的、低価格の「重ね張り(レイヤー工法)」で施工できる場合があります。
床の下地の状態が良好であれば、重ね張り工法でも充分でしょう。
工事期間も短くて済み、作業中の騒音もほとんどないため、集合住宅の床リフォームにも最適です。

ただし、既存のフローリング分の厚みが加わってしまう施工方法なので、リフォーム場所によってはつまづきやすくなったり、ドアや家具の開閉時に引っかかってしまう可能性があるので、注意が必要です。
重ね張り用のフローリング材もあるので、リフォーム業者に相談してみると良いですね。

張り替え費用

張り替え費用

床の土台や下地材も改修が必要な時には、重ね張りはできないので「張り替え」工事を行います。
例えば湿気などが原因で、床が浮いていたり、きしんでいたりするときは、下地からリフォームし直すケースが多いです。

また、和室から洋室へのリフォームを行う際には、畳を一度はがす必要がありますよね。
このようなときには、既存の床材だけを剥がして、下地の上に床材を貼り直すという方法を取ります。
カーペット、クッションフロアを交換する場合も、基本的には張り替え作業です。

手間がかかるため、施工費用や時間はかかってしまいますが、床下が腐食していないか確認できたり、床の高さを維持できたりというメリットがあります。

各床材は、それぞれ特徴や値段が異なります。
お部屋に合わせてタイプやデザインを変えて、過ごしやすい空間にしましょう。

【この記事のまとめ&ポイント!】

床材にはどんな種類のものがある?

フローリング、クッションフロアなどがあります(詳しくはこちら)。

場所別にどの床材を選べばいい?

例えばリビングの場合、お客さまを迎えたり、ゆっくりくつろいだりする場所なので「カーペット」や「フローリング」がおすすめです。その他、場所別にご紹介しております。(詳しくはこちら)。

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